ブルースロックやハードロックの愛好家で、この盤を聴いたことが無いなんてリスナーはまず居ないだろう……。え？貴方は未だ聴いたことがない？……。でも良かった…未だ今なら入手することが出来るのだから……。内容的には素晴らしい出来栄えで、今更私が改めて云う事はないが、云うべきことは、リイシューされたボーナストラック付きのこの盤が、なにはともあれ廃盤にならないうちに入手しておくことだ。

ＬＰで言うと「ｲﾏｼﾞﾈｰｼｮﾝﾚﾃﾞｨ」「ｱﾝﾗｯｷｰﾎﾞｰｲ」「ｸﾞｯﾄﾞﾊﾞｲﾁｷﾝｼｬｯｸ」の３枚組みになるｺﾞｰｼﾞｬｽ盤。 いずれにしてもgood-bye chicken shackが欲しかったので満足です。 your meanのスタンウェッブのギターがしびれます。

先般、突然発売延期になった｢GOODBYE CHICKEN SHACK(LIVE)｣が、DISC2です(^_-)、個人的には｢Simply Live｣と双璧をなすBLUESです

スタン・ウェッブの鬼のような形相が目に浮かぶゴリゴリのブルースロック金字塔！とにかく怪しくもナタのように豪快な切れ味のギターが素晴らしい！白人も黒人も関係ない！自分らのやりたい音楽だけを没我の境地で突っ走る。 そんな壮快さがこのアルバムにはある。カバー、オリジナル含めて駄曲ひとつもなし！ブルースロックとはウッドマックでもブルースブレイカーズでもなくチッキンシャックなのだ！

“三大ﾌﾞﾘﾃｨｯｼｭ･ﾌﾞﾙｰｽﾞ･ﾊﾞﾝﾄﾞ”のひとつCHICKEN SHACKの72年作｡ﾄﾘｵ編成で作られたこのｱﾙﾊﾞﾑは､ﾍｳﾞｨなﾘﾌを活かしたHR寄りのｻｳﾝﾄﾞを披露！ｼﾞｮﾝ･ｸﾞﾗｽｺｯｸ(b)の縦横無尽に行き交うﾍﾞｰｽ･ﾗｲﾝ､ｽﾀﾝ･ｳｪｯﾌﾞ(vo､g)の力強いﾘﾌと荒れ狂うｿﾛ､ﾎﾟｰﾙ･ﾊﾝｺｯｸｽ(ds)のﾀﾌなﾄﾞﾗﾐﾝｸﾞが三位一体で迫る☆

前作では、ﾄﾘｵ編成でのﾊｰﾄﾞﾛｯｸ路線だったが、本作は、やや以前のｻｳﾝﾄﾞに戻った感がある。随所で聞かれるｽﾄﾘﾝｸﾞｽをﾌｭｰﾁｬｰしたﾒﾛｳなﾊﾞﾗｰﾄﾞが多くﾒﾗﾝｺﾘｯｸな雰囲気も漂う。ｱﾀﾞﾙﾄな感じがｸﾞｯﾄﾞです。尚、ﾍﾞｰｽは後にﾚｲﾝﾎﾞｰ、ﾕｰﾗｲｱﾋｰﾌﾟ、ｵｼﾞｰｵｽﾞﾎﾞｰﾝ、ｹﾞｲﾘｰﾑｰｱなどと渡り歩いたﾎﾞﾌﾞ・ﾃﾞｲｽﾞﾘｰです。恐らくﾃﾞﾋﾞｭｰ作？

ﾁｯｷﾝ・ｼｬｯｸの後期の傑作。完全にｸﾘｰﾑを意識したｲﾝﾌﾟﾛ主体のﾄﾘｵ・ﾊｰﾄﾞﾛｯｸ路線でｽﾀﾝｳｴｯﾌﾞの弾きまくるｷﾞﾀｰとうねるｸﾞﾗｽｺｯｸのﾘｰﾄﾞﾍﾞｰｽの絡みは素晴らしい。ﾏｯｸやｻｳﾞｫｲﾌﾞﾗｳﾝに比べてｾｰﾙｽ的には劣ったが、私はｼｬｯｸが一番好きである。ｸﾘｽﾃｲﾝﾏｸｳﾞｨｰやｸﾞﾗｽｺｯｸ、ﾎﾟｰﾙﾚｲﾓﾝﾄﾞ、ﾎﾞﾌﾞﾃﾞｲｽﾞﾘｰなど、後に大活躍するﾐｭｰｼﾞｼｬﾝが在籍したことでもｽﾀﾝｳｴｯﾌﾞの眼力は間違いなかった証明でもある。