’58年ABCパラマウント・レコードからシングル"ライト・ガール"でデビュー。その後幾つかのレーベルからシングル3枚(ニール・セダカがキャロル・キングをモデルに作った"オー・キャロル"への返歌"オー・ニール"など)をリリースするがどれもヒットには至らなかった(レコード会社としては女性版ポール・アンカを狙った?なおこの辺りの音源はBrill Building LegendsというCDで聴けます)。
’68年ラーキーとその紹介で知り合ったダニー”クーチ”コーチマーとキャロルはシティというグループを結成。プロデューサー、ルー・アドラーのもとにデモ・テープを送り、アドラーのレーベル'オード'から唯一のアルバムである'幻の名盤' 夢語り(Now That Everthing's Been Said) をリリースする(余談ですが同時期オードから出た元クインシー・ジョーンズ夫人で、TVツイン・ピークスにも出演してた女優ペギー・リプトンの作品は、米ポップス・ファンの裏名盤として知られてます〜乞CD化!)。
Jo Mama / Danny Kootch
ダニー・コーチマー、チャールズ・ラーキーというシティのメンバーが西海岸に渡り結成したグループがジョー・ママ。音楽性はシティのスマートさも残しつつ、イナタいロック風なところもあり、一筋縄ではいかないヒネリのセンスが最高!!なグループだ。 ジャズ〜R&B色、ゴスペル、スワンプ風味など様々な要素をメンバー自身が楽しんで演っている雰囲気が良い。個人的にはアーシーな雰囲気のセカンド・アルバムがジャケ、サウンドともども、かなりカッコいいと思う。またファーストのラスト曲は’フリー・ソウル’・ファンにはお馴染みのグルーヴィ・チューンでこちらも要チェック。更にダニー・コーチマーのソロ作『クーチ』収録のフォー・センチメンタル・リーズンズも同様にフリー・ソウル世代から再評価されたことも最後に付け加えたい。