フラメンコとロックの融合。ハマるとくせになる。楽曲のクオリティは非常に高い。時代を反映してソウル的な部分も覗かせるが、自分のオリジナルに完全に取り入れていて全く気にならず、逆に心地よい。一曲目の掛け声一発で一気にカルメンの世界に引き込まれる。

TRIANAがスペイン土着の民族性から産まれたロックなら、こちらは外国人のフィルターを通して見たスペインのイメージを音にしたロック。とはいえ、主要メンバーのアレン兄妹がスペイン系なだけに、ただの上っ面をなぞったものでなく、高いレベルでそれを消化し、「フラメンコロック」という極めて独自の世界を構築するのに成功している。何にも似ていないオリジナリティ。まさにプログレッシヴだ。

フラメンコ・ロックという唯一無二のジャンルを創造し、3枚しかアルバムを残さなかったCARMEN。メンバー全員、テクニックも華もある。音楽性も高い。バンドとして申し分なかったのに、もっとアルバムを発表してほしかった。個人的に主役はJohn Glascockだと思う。ここで聴ける彼の安定したベースプレイはChicken Shack、Jethro Tullに並ぶ出来。大好きなベーシスト。まさにブリティッシュ・ロック、陰の巨人。彼のベースを聴くだけでもこのＣＤを買う価値がある。

ｽﾍﾟｲｼｰ ﾌﾗﾒﾝｺ ﾛｯｸ！！とはなんぞや？と思い購入しました。ｽﾊﾟﾆｯｼｭｷﾞﾀｰとﾌﾗﾒﾝｺによる手拍子とｶｽﾀﾈｯﾄ、そしてﾌｯﾄﾜｰｸ(足踏みの音)のﾘｽﾞﾑがﾛｯｸと見事融合。VOとBが気に入りました。特にVOの方の怪しい歌いっぷりにはﾒﾛﾒﾛです。このﾊﾞﾝﾄﾞにQUEENを感じてしまうのは私だけ？

あのグラスコックのフラメンコロックではないのでご注意を！かくいう私も おっこれは幻の4作目？と思って買ってしまいました。こりゃグランジですか？車のＢＧＭにはいいかもね。

2枚とも癖が強いが、内容は素晴らしい。今回の再発版に関しては、2枚ともアナログ盤起こし。特に2ndの「Dancing on a Cold Wind」は、中盤からトレースノイズがハッキリと聴き取れます。内容は素晴らしいのに（中盤以降）音が悪すぎ。私の推測だが、日本盤は、この外盤のマスターから、日本側で独自にノイズ処理を行った物だと思う。外盤の「Dancing 〜」よりノイズは減ったが、その分ノイズ処理の反動で、リズムの音がモコモコしていて、このグループの生命線であるリズムの切れが半減している。だけど、気軽に聴けるようになったことには、感謝！

レーベルサイトで告知があって知りましたが･･･この再発はかなり有意義なんじゃないでしょうか。知識が無くて申し訳ありませんがディスク2が今まで知らないタイトルで吃驚です。ディスク1も国内では紙ジャケ化されてませんしね!興味津々です。

Spanish-PROGREの代表格と言っても過言じゃありません。 spanish-guiterの技なんてS.Howeも足元に及ばない! 曲も技も超一級、女性ボーカルも、これまた上手いとくれば買うしかないでしょ!