ペット・サウンズ 新潮クレスト・ブックス

Brian Wilson (ブライアン・ウィルソン)

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784105900649
ISBN 10 : 4105900641
フォーマット
出版社
発行年月
2008年02月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
ジム・フジーリ:著 村上春樹:訳
サイズ四六判変型
192ページ

商品説明

ブライアン・ウィルソンの評伝が村上春樹の訳で発売!
恋愛への憧れ、威圧的な父親との確執、引きこもり、麻薬、肥満、そして奇跡的な回復……ビーチ・ボーイズの最高傑作『ペット・サウンズ』は、20世紀後半のアメリカ若者文化の光と影を生きてきた青年、ブライアン・ウィルソンの、壮絶な戦いの記録でもあった。
カポーティの名作『ティファニーで朝食を』も村上春樹訳で同時発売。

内容詳細

1966年夏、ビーチ・ボーイズが発表したアルバム『ペット・サウンズ』は、現在までに総計900万枚を売上げ、ロックの歴史を変える名盤となった。しかし、それまでのハッピーなビーチ・ボーイズ像を覆すこのアルバムは、発売当初はファンやメンバーの戸惑いを呼び、やがてビーチ・ボーイズの、そしてリーダーのブライアン・ウィルソン自身の生き方を大きく狂わせ、崩壊させていくことになった。著者は十代の初め、幸福な少年時代が終わりを告げた時期にこのアルバムに出会い、世界への不安が消えていくのを感じた。チャイムのようなギター、天国に上り詰めていくようなヴォイス―。それからほぼ40年を超えてなお魅力を放つこのアルバムの一曲一曲に、著者はブライアン・ウィルソンの恋愛への憧れと挫折、父親との確執、引きこもり、麻薬、肥満、そしてそこからの奇跡的な回復という闘いのドラマを聴きとっていく。一枚のレコードに込められたアメリカ西海岸の青春の光と影を描き出したノンフィクション。

目次 : 「僕にはちゃんとわかっているんだ。自分が間違った場所にいるってことが」/ 「ときにはとても悲しくなる」/ 「僕らが二人で口にできる言葉がいくつかある」/ 「キスがどれも終わることがなければいいのに」/ 「ひとりでそれができることを、僕は証明しなくちゃならなかった」/ 「しばらくどこかに消えたいね」/ 「自分にぴったりの場所を僕は探している」/ 「でもときどき僕はしくじってしまうんだ」/ 「答えがあることはわかっているんだ」/ 「この世界が僕に示せるものなど何ひとつない」/ 「美しいものが死んでいくのを見るのはとてもつらい」/ 「もし僕らが真剣に考え、望み、祈るなら、それは実現するかもしれないよ」

【著者紹介】
ジム・フジーリ : 1953年、アメリカ、ニュージャージー州ホーボーケン生れ。イタリア系アメリカ人の家庭に育つ。『NYPI』(邦訳は講談社文庫刊)から始まった探偵小説のシリーズのうち、「HARD,HARD CITY」は2004年ミステリー・インク・マガジンのベスト・ノベルに選ばれた。ウォール・ストリート・ジャーナルなどにロックやポップスに関する寄稿をしている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 遥かなる想い さん

    ビーチ・ボーイズ「ペット・サウンズ」にまつわる ブライアン・ウィルソンの人生を描いた ノンフィクションである。 アルバムが 音楽作品として、世の中に存在感を 持ち始めた 60年代の西海岸の風景が 清々しい。著者のビーチ・ボーイズへの 思い入れの深さと 村上春樹の解説が 心に残る…そんな作品だった。

  • 踊る猫 さん

    実に面白い。ジム・フジーリは泣く子も黙る不朽の名盤である『ペット・サウンズ』の魅力をさまざまな角度から解析する。歌詞を読み込み、コード進行を分析し、アンサンブルを解体し、人間模様についても鋭く切り込む。『ペット・サウンズ』は今でこそ泣く子も黙る傑作だが、同時にここまで哀しい事実(父親との不和、周囲の無理解、迫るプレッシャーなどなど)に彩られたつらい作品であることも生々しく伝わる。もちろんそんなつらい事情など知らずにただジンワリ来る『ペット・サウンズ』の魅力に触れればいいとは言える。聞いてから楽しむべき一冊

  • Lily603 さん

    ★★★★ ビーチボーイズと春樹さん。どちらも好きな自分としては前々から気になっていた1冊で、最近やっと読むことが出来た。訳者あとがきを読んで春樹さんはほんとにフィッツジェラルドとブライアン・ウィルソン(の音楽)が好きなんだなあ、としみじみ。"God only knows"でも聞きながらパラパラとページを捲りたくなる1冊です。

  • おとん707 さん

    正直な話ビーチ・ボーイズも、ましてやそのアルバム「ペット・サウンズ」も聴いたことはなかった。偶々家にあったので手に取っただけ。辛い少年時代を過ごした著者が似たような境遇を持つビーチ・ボーイズの中心メンバー、ブライアン・ウィルソンに惹かれ、ブライアンの半生とそのアルバム「ペット・サウンズ」を評論したものだった。つまり聴いたこともないのに評論を先に読んだわけ。そして実際に聴いて驚いた。不思議なコード進行、伴奏から分離するメロディー、突然割り込む低音の強奏、曲ごとに違う奇抜な楽器編成…なんと斬新な!目から鱗だ。

  • nizimasu さん

    どうやら村上春樹さんが翻訳しているから随分、読んでいる人が多そうだが、今更ながら先日、ビーチボーイズのドキュメンタリーを見てブライアンウイルソンの圧倒的な不器用さとその奏でる美しい楽曲の数々に、俄然興味がわく。そのドキュメンタリーでも中心にあるのはペットサウンズのこと。それとブライアンの生涯を通して見えてくる作品への依存とそこからの希望が、誠実に描かれていると思う。しかもビーチボーイズを同時代のビートルズと比べ、今でも小切手を出せば、家で歌を歌ってくれると筆者が伝説になりきれない部分を嘆くのは同感

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Brian Wilson

ブライアン・ウィルソンの現在の歌声には彼の人生そのものがある、といっても言い過ぎではないかもしれない。彼の現在の歌声を聴くとき、ファンはこうした経緯を思い起さずにはいられない。

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  • 作成者:さん