Dreams

リリカルで流麗なピアノ・スタイルにR&B、ファンクのグルーヴも併せ持つ今日的なサウンドを武器に、2001年の大ヒット・アルバム『Nice & Slow』他で幅広い人気を集める米スムース・ジャズ/フュージョ界期待の名手。幼いころから父親の影響でピアノ、ドラム、トロンボーン、ベースのスキルを身につけつつ、Chicago、Tower Of Power、Luther Vandross、Earth, Wind & Fire、そしてPファンクの大ファンであった彼が生み出すサウンドは、正統派のジャズ・マナーとストリート・カルチャーをブレンドしたまさに現代のコンテンポラリー・ソウル・ジャズ。Luther Vandrossトリビュート・アルバムへの参加、Bootsy Collinsとの共演、Rufusの復活ツアーへのゲスト出演など、R&B/ソウル界とも数々の交流を持つ。

端正なマスクも人気。早くも通算12作目となる本作では、1990年代のニュー・ソウル・シーンで活躍した伝説のR&BグループMint ConditionのヴォーカリストStokley WilliamsやNoel Gourdin、Vivian Green等のゲスト・ヴォーカルを迎え、メロウなR&B/ソウル色を打ち出したアルバムとなった。

1973年米イリノイ州出身。大学在学中の1994年にBlue Moonから発表したアルバム『Long Night Out』が、無名の新人としては異例の10週連続でBillboardチャートにランク・インを記録するという華々しいデビューを飾り、2001年の『Nice & Slow』の大ヒットでその人気と評価を決定づけた。2005年からGRPで活動。『It's on Tonight』(2005)、『Soulfull Christmas』(2006)、『Bringing Back the Funk』(2008)、『Live from the inside』(2009)、『Xii』(2010)に続く6作目となる。春から夏に向かうこの季節にうってつけの、アダルト・ソウル・ジャズ・アルバムである。