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ミケランジェリ DGコレクション (8CD)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
469820
組み枚数
:
8
レーベル
:
:
Europe
フォーマット
:
CD

商品説明

ミケランジェリ・ボックス(8CD)
あの11枚組セットが凝縮&プライス・ダウン!

名ピアニスト、アルトゥーロ・ベネデッティ・ミケランジェリ[1920-1995]が、その完成期にドイツ・グラモフォンにおこなったレコーディングを集大成したBOXセット。
 もともと11枚組セットとしてリリースされていたものを、CD8枚にまとめて廉価な価格設定とした大変にお買得なものです。磨きぬかれた美しい音とエレガントな歌いまわし、ときに意表を尽く大胆なテンポ・ルバートを駆使しながらも、常に明晰をきわめた造形美が印象的なミケランジェリのピアノ演奏は、まさに唯一無二といっていい見事なものでした。
 生前はキャンセル魔の異名を奉られるほど、実演にもレコーディングにも極端に神経質だったこの特異な芸術家がDGに残したこれらの録音(シューマンのみBBCへの放送音源からの復刻)は、死後になって膨大な量のライヴ音源が発掘された今日にあってなお、その良質な録音状態と相まってきわめて貴重なものと言えるでしょう。
 精錬された音そのものから端正な造形美がおのずと立ち表れるベートーヴェンやモーツァルト、厳しいほど磨かれた抒情のありさまが慄然たる感銘を呼び起こすショパン、徹底的に緻密な音楽構築作業が不純物ゼロの研ぎ澄まされた感覚美に結実したドビュッシーなど、まちがいなくピアノ音楽のひとつの極点をきわめていたミケランジェリ芸術の特質を実感させます。

CD 1 [57'12]
モーツァルト (1756-1791)
ピアノ協奏曲第13番ハ長調K.415(387b)
ピアノ協奏曲第15番変ロ長調K.450
ミケランジェリ(p)
ガーベン指揮北ドイツ放送交響楽団
1990年1&2月デジタル録音(ライヴ)

CD 2 [68'16]
モーツァルト (1756-1791)
ピアノ協奏曲第20番ニ短調K.466
ピアノ協奏曲第25番ハ長調K.503
ミケランジェリ(p)
ガーベン指揮北ドイツ放送交響楽団
1989年6月デジタル録音(ライヴ)

CD 3 [77'50]
ベートーヴェン (1770-1827)
ピアノ協奏曲第1番ハ長調op.15
ピアノ協奏曲第3番ハ短調op.37
ミケランジェリ(p)
ジュリーニ指揮ウィーン交響楽団
1979年2月ステレオ録音(ライヴ)

CD 4 [73'20]
ベートーヴェン (1770-1827)
ピアノ協奏曲第5番変ホ長調op.73「皇帝」
ミケランジェリ(p)
ジュリーニ指揮ウィーン交響楽団
1979年2月ステレオ録音(ライヴ)

ピアノ・ソナタ第4番変ホ長調op.7
ミケランジェリ(p)
1971年8月ステレオ録音

CD 5 [75'40]
シューベルト (1797-1828)
ピアノ・ソナタ第4番変ホ長調op.164 D.537
ミケランジェリ(p)
1981年2月デジタル録音

ショパン (1810-1849)
マズルカ第45番Op. 67 No. 2
マズルカ第34番Op. 56 No. 2
マズルカ第47番Op. 67 No. 4
マズルカ第49番Op. 68 No. 2
マズルカ第48番Op. 68 No. 1
マズルカ第22番Op. 33 No. 1
マズルカ第20番Op. 30 No. 3
マズルカ第19番Op. 30 No. 2
マズルカ第25番Op. 33 No. 4
マズルカ第51番Op. 68 No. 4
前奏曲第25番Op. 45
バラード第1番Op. 23
スケルツォ第2番Op. 31
ミケランジェリ(p)
1971年10月ステレオ録音

CD 6 [78'49]
シューマン (1810-1856)
謝肉祭Op. 9
ウィーンの謝肉祭の道化Op. 26
ミケランジェリ(p)
1957年3月モノラル録音

ブラームス (1833-1897)
4つのバラードOp. 10
ミケランジェリ(p)
1981年2月デジタル録音

CD 7 [58'57]
ドビュッシー (1862-1918)
前奏曲集第1巻
ミケランジェリ(p)
1978年6月ステレオ録音

子供の領分
ミケランジェリ(p)
1971年7月ステレオ録音

CD 8 [76'01]
ドビュッシー (1862-1918)
前奏曲集第2巻
ミケランジェリ(p)
1988年8月デジタル録音

映像第1集
映像第2集
ミケランジェリ(p)
1971年7月ステレオ録音

収録曲   

ディスク   1

  • 01. 1. Allegro
  • 02. 2. Andante
  • 03. 3. Rondeau. Allegro
  • 04. 1. Allegro
  • 05. 2. Andante
  • 06. 3. Allegro

ディスク   2

  • 01. 1. Allegro
  • 02. 2. Romance
  • 03. 3. Allegro Assai
  • 04. 1. Allegro Maestoso
  • 05. 2. Andante
  • 06. 3. Allegretto

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総合評価

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徹底して磨き抜かれた音の響きは確かに素晴...

投稿日:2016/07/24 (日)

徹底して磨き抜かれた音の響きは確かに素晴らしいものがあります。その点において、ドビュッシーは名演奏と呼ぶのに、何の躊躇もありません。ショパンのマズルカも、これはこれでおもしろいと思います。しかしその他は「?」ばかりです。協奏曲は、その演奏の良しあしはともかく、カラヤンがそうしていたように、指揮者がソリストを含め、すべてをきちんとコントロールできないと、歪んだ、あるいはいびつな演奏になってしまいます。ベートーヴェンはその点特にいけません。ジュリーニが、言うなればオケを「横に振る」ことで、ミケランジェリのピアノの美しさを際立たせようとしたのでしょうが、本末転倒の極みです。そもそも納豆のように粘る(?)ジュリーニと、ミケランジェリでは目指す方向性がまったく違っています。したがって、全体としてはひどく締まらない演奏、と言わざるを得ません。その点ではクライバーとの共演が仮に実現したとしても、この盤以上にちぐはぐになるであろうことは想像に難くありません。モーツアルトは、そもそもミケランジェリがすべてをコントロールするつもりでガーベンを指揮者に選んだのでしょうが、そもそもモーツアルトが彼の音楽性に合わない上に、やや演奏が崩れ気味なのは、「wilhelm」さんご指摘の通りだと思います。得意曲だという、ベートーヴェンの4番ソナタもやや期待外れ。いちばんいけないのがブラームスのバラード。音楽が流れていません。表面上の音響の美しさで比較すれば、確かにギレリスの上をいくかもしれませんが、ドビュッシーのような弾き方でブラームスを弾いても音楽は流れないのです。したがって、出来上がった音楽はギレリスに遠く及ばないのです。不世出の名ピアニストの、貴重な録音であることは間違いないでしょうが、私にとっては、残念ながら彼の欠点を強く印象付けるものとなってしまいました。

Papachan さん | 北海道 | 不明

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ピアノ芸術の美の頂点!これを聴かずして何を...

投稿日:2013/08/11 (日)

ピアノ芸術の美の頂点!これを聴かずして何を聴く?論評が長くなるがお付き合い願いたい。さて、@ベートーヴェンの協奏曲は、かつてはクライバーとの共演が予定されていたことでつとに知られている。共演が幻に終わったことを歎くファンも少なくないが、私見としては、仮に共演が実現していたとしても名盤にはなりえなかったと思っている。ミケランジェリのバックを務められる指揮者は、ガーベンやジュリーニのように彼に屈服出来る人か、もしくはチェリビダッケのように、彼をして驚嘆させる程の強烈な芸風を持っている人か、いずれかである。ミケランジェリにとってクライバーは、何れにせよ及第点以下だったのだ。そのベートーヴェンであるが、少なくとも《皇帝》に関してはチェリビダッケ&スウェーデン放送響の69年ライヴ(ヴァイトブリック)の方が一枚上手だ。ミケランジェリの透徹したピアニズムは歳を追う毎に衰退(それでも、余人の追随を許さないレヴェルであることには違いないのだが)し、特に本盤収録のモーツァルトはその傾向が強いが、60年代のミケランジェリにはより完全無欠な技巧と美音があったのだ。とはいえ1番も3番も彼ならではの繊細な表現が随所に聴かれ、とかく“重厚感”の名の下に看過されがちな精妙さが抜きん出ている。Aドビュッシーも名演である。ドビュッシーは印象派音楽の先鋒として知られ、殊に色彩感覚に優れている。そうした芸風を見事に再現してみせたピアニストとしては、無論フランソワが筆頭格である。軽妙洒脱で即興的、それでいて気品すら漂わせるという意味では、右に出るものはいないであろう。一方のミケランジェリは、ある意味フランソワと対極である。軽妙洒脱とか即興などとは縁遠い、隅々まで計算され尽くした打鍵。即興などというその場凌ぎの刹那的快楽など知ったことかと言わんばかりの、端正にしてクール、しかも微塵の曖昧さも感じさせない演奏である。ドビュッシーに付き物のもやついた感触が全くないのだ。殊に《沈める寺》と《水の反映》は絶品!Bショパンがこれまた凄い。ショパンの歴史的名盤といえば、真っ先にルービンシュタインの名が挙げられるだろう。作曲家と同郷にしてショパン・コンクールの審査委員長も歴任する程の権威だが、個人的には技術的な稚拙さ、特にミスタッチの多さが気に食わなかった。勿論、機械的ではない人間的な温かさを褒めちぎる論評を嫌というほど聞かされた上での話だ。敢えて言う。ルービンシュタインは下手くそだ。ここでのミケランジェリの打鍵、なかんずく音と響きの関係を注視するがよい。《バラード》や《スケルツォ》における場面展開毎の鮮やかな弾き分けは、殆ど神憑り的な美しさだ。一見無機質に感じる透徹しきった打鍵の中から、繊細至極なニュアンスが立ち上る。しかもお涙頂戴という女々しさなど皆無で、むしろ極めて男性的なショパンが描き出される。こんなショパンは、滅多にあるものではない。Cブラームスも、例えばギレリスの“鋼鉄”という名の雑音を聴いてしまった耳には、まるで別次元に感じられるだろう。分厚い和音ゆえ混濁しがちな響きが、ここまで透明感を伴って再現された例を私は知らない。……クドクドと書き連ねたが、とにかく驚きと発見、それ以上の根源的な感動へと誘う本盤。ピアノに少しでも興味のある人なら、聴かない理由はないだろう。

遊悠音詩人 さん | 埼玉県 | 不明

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今さら言うことありません。キャンセル魔だ...

投稿日:2011/08/04 (木)

今さら言うことありません。キャンセル魔だろうが、性格が偏っていようが、こんな神様のような演奏のできる人間って、貴重です。

Human@TheEarth さん | 静岡県 | 不明

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