CD 輸入盤

ベートーヴェン:ピアノ協奏曲全集、ブラームス:ヴァイオリン協奏曲、他 クレンペラー、バレンボイム、オイストラフ、他(6CD)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
4043482
組み枚数
:
6
レーベル
:
:
Europe
フォーマット
:
CD
その他
:
限定盤,輸入盤

商品説明

クレンペラー/協奏曲録音集(6CD)
シヴィル、A.フィッシャー、オイストラフ、メニューイン、バレンボイム


クレンペラー没後40年を記念したアニヴァーサリー・エディション。クレンペラーがEMIでおこなった協奏曲レコーディングを、6枚組のCDボックスにまとめて収録しています。

【シヴィル】
アラン・シヴィル[1929-1989]は、イギリスのホルンの名手。フィルハーモニア管弦楽団には首席奏者として約10年在籍し、さまざまな指揮者と共演を果たしていますが、中でも代表作とされるのがこのクレンペラーとのモーツァルト:ホルン協奏曲集でしょう。クレンペラーならではの情報量の多いオーケストラの枠組みの中で、シヴィルは細部まで流すこと無く実に豊かな表情で明るく美しく演奏しており、モーツァルトの奥深い魅力を満喫させてくれます。

【A.フィッシャー】
アニー・フィッシャー[1914-1995]は、クレンペラーがブダペストで活躍していた時期に親しくなったハンガリーのピアニスト。19歳でリスト・コンクールで優勝したフィッシャーは、クレンペラーと何度も共演しており、レコーディングもおこなっています。
 ここではリストの第1番で豪快なクレンペラーのオケと渡り合う堂々たる演奏を聴かせているほか、シューマンでは端正な音楽を奏でています。

【オイストラフ】
ダヴィド・オイストラフ[1908-1974]はソ連のヴァイオリニスト。数多くの録音をおこなっていたオイストラフはブラームスも数多くの指揮者と共演した音源を残しています。中でも最も完成度が高いと言われるのがこのクレンペラーとの録音で、フランスのオーケストラの色彩の濃い管楽器の魅力もあって第2楽章など陶然とするばかりの美しさ。クレンペラーは言葉の問題やフランスのオケの練習慣習の問題もあってか、リハーサルにはかなり手こずったようで、その後、フランスのオケは指揮していませんが、録音で聴く限りは、見事なまでのクレンペラーの音楽が響き渡っているので、そうした事情を感じることはありません。

【メニューイン】
イェフディ・メニューイン[1916-1999]は、アメリカ出身のヴァイオリニスト。クレンペラーとはこのベートーヴェンの協奏曲での録音と、その直後におこなわれた演奏会で共演しています。そのせいかクレンペラー完全主導型の演奏になっており、ヴァイオリン協奏曲としては異例に巨大なスケールの演奏になっているのが面白いところです。

【バレンボイム】
現在は指揮者としての活動が中心になっているダニエル・バレンボイム[1942- ]は、早くから才能を示したピアニストで、さまざまな巨匠たちから気に入られて共演、録音も多く残していました。クレンペラーともベートーヴェンのピアノ協奏曲全集と合唱幻想曲、モーツァルトのピアノ協奏曲第25番の録音をおこなっています。
 演奏はどれも遅めのテンポで壮大な世界を構築したユニークなもので、あたかも眼前に築き上げられていく巨大な構造物を仰ぎ見るかのような思いにさせられる仕上がりとなっています。まるで交響曲のようでもありますが、ここまで音楽が豊かだとそうした暴挙(?)も許されるというもの。力強い第5番や第1番はもちろんのこと、クレンペラーの面白さは、第3番第2楽章や第4番第2楽章などという穏やかで詩情豊かな部分にも端的に示されています。特に第3番第2楽章の繊細で暖かい美しさは印象深く、バレンボイムのみずみずしく叙情的なソロも含めて素晴らしく感動的な仕上がりです。
 第9の小型版ともいわれる『合唱幻想曲』も、ここでは無類の巨大なスケールを誇り、コーダに至ってはどこまでも続く高揚感に圧倒されるほかありません。しかもその前の各ブロックで聴かれるディテール表現の雄弁さ、編成の違いゆえの情報量の変化の面白さもクレンペラーならではの魅力にあふれており、作品の隅々まで徹底的に表現するその姿勢はさすがというほかありません。
 モーツァルトでも傾向は同じで、もともと力強い作風の第25番が、ここではよりパワーアップしてすごいことになっています。(HMV)

【収録情報】
Disc1
・モーツァルト:ホルン協奏曲第1番ニ長調 K.412
・モーツァルト:ホルン協奏曲第2番変ホ長調 K.417
・モーツァルト:ホルン協奏曲第3番変ホ長調 K.447
・モーツァルト:ホルン協奏曲第4番変ホ長調 K.495
 アラン・シヴィル(ホルン)
 フィルハーモニア管弦楽団
 録音時期:1960年5月
 録音場所:ロンドン、アビー・ロード・スタジオ

・リスト:ピアノ協奏曲第1番変ホ長調 S.124
 アニー・フィッシャー(ピアノ)
 フィルハーモニア管弦楽団
 録音時期:1960年5月、1962年5月
 録音場所:ロンドン、アビー・ロード・スタジオ

Disc2
・モーツァルト:ピアノ協奏曲第25番ハ長調 K.503
 ダニエル・バレンボイム(ピアノ)
 ニュー・フィルハーモニア管弦楽団
 録音時期:1967年3月
 録音場所:ロンドン、アビー・ロード・スタジオ

・ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲ニ短調 op.61
 イェフディ・メニューイン(ヴァイオリン)
 ニュー・フィルハーモニア管弦楽団
 録音時期:1966年1月
 録音場所:ロンドン、キングズウェイ・ホール

Disc3
・ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第1番ハ短調 op.15
・ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第2番変ロ長調 op.19
 ダニエル・バレンボイム(ピアノ)
 ニュー・フィルハーモニア管弦楽団
 録音時期:1967年10月、11月
 録音場所:ロンドン、アビー・ロード・スタジオ

Disc4
・ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第3番ハ短調 op.37
・ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第4番変ホ長調 op.58
 ダニエル・バレンボイム(ピアノ)
 ニュー・フィルハーモニア管弦楽団
 録音時期:1967年10月
 録音場所:ロンドン、アビー・ロード・スタジオ

Disc5
・ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第5番変ホ長調 op.73『皇帝』
 ダニエル・バレンボイム(ピアノ)
 ニュー・フィルハーモニア管弦楽団
 録音時期:1967年10月
 録音場所:ロンドン、アビー・ロード・スタジオ

・ベートーヴェン:合唱幻想曲 ハ短調 op.80
 ダニエル・バレンボイム(ピアノ)
 ジョン・オールディス合唱団(合唱指揮:ジョン・オールディス)
 ニュー・フィルハーモニア管弦楽団
 録音時期:1967年11月
 録音場所:ロンドン、アビー・ロード・スタジオ

Disc6
・シューマン:ピアノ協奏曲イ短調 op.54
 アニー・フィッシャー(ピアノ)
 フィルハーモニア管弦楽団
 録音時期:1960年5月、1962年8月
 録音場所:ロンドン、アビー・ロード・スタジオ

・ブラームス:ヴァイオリン協奏曲ニ長調 op.77
 ダヴィド・オイストラフ(ヴァイオリン)
 フランス国立放送管弦楽団
 録音時期:1960年6月
 録音場所:パリ、サル・ワグラム

 オットー・クレンペラー(指揮)

 録音方式:ステレオ(セッション)

収録曲   

ディスク   1

  • 01. I. Allegro - Alan Civil/Philharmonia Orchestra/Otto Klemperer
  • 02. II. Rondo: Allegro - Alan Civil/Philharmonia Orchestra/Otto Klemperer
  • 03. I. Allegro Maestoso - Alan Civil/Philharmonia Orchestra/Otto Klemperer
  • 04. II. Andante - Alan Civil/Philharmonia Orchestra/Otto Klemperer
  • 05. III. Rondo - Alan Civil/Philharmonia Orchestra/Otto Klemperer
  • 06. I. Allegro - Alan Civil/Philharmonia Orchestra/Otto Klemperer
  • 07. II. Romance: Larghetto - Alan Civil/Philharmonia Orchestra/Otto Klemperer
  • 08. III. Allegro - Alan Civil/Philharmonia Orchestra/Otto Klemperer
  • 09. I. Allegro Moderato - Alan Civil/Philharmonia Orchestra/Otto Klemperer
  • 10. II. Romance: Andante - Alan Civil/Philharmonia Orchestra/Otto Klemperer
  • 11. III. Rondo: Allegro Vivace - Alan Civil/Philharmonia Orchestra/Otto Klemperer
  • 12. I. Allegro Maestoso - Otto Klemperer/Philharmonia Orchestra/Annie Fischer
  • 13. II. Quasi Adagio - Otto Klemperer/Philharmonia Orchestra/Annie Fischer
  • 14. III. Allegretto Vivace - Allegro Animato - Otto Klemperer/Philharmonia Orchestra/Annie Fischer
  • 15. IV. Allegro Marziale Animato - Otto Klemperer/Philharmonia Orchestra/Annie Fischer

ディスク   2

  • 01. I. Allegro Maestoso (Cadenza: Barenboim) - Daniel Barenboim/Otto Klemperer/New Philharmonia Orchestra
  • 02. II. Andante - Daniel Barenboim/Otto Klemperer/New Philharmonia Orchestra
  • 03. III. Allegretto - Daniel Barenboim/Otto Klemperer/New Philharmonia Orchestra
  • 04. I. Allegro Ma Non Troppo - Yehudi Menuhin/New Philharmonia Orchestra/Otto Klemperer
  • 05. II. Larghetto - - Yehudi Menuhin/New Philharmonia Orchestra/Otto Klemperer
  • 06. III. Rondo (Allegro) - Yehudi Menuhin/New Philharmonia Orchestra/Otto Klemperer

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ブラームスの協奏曲、なんて素晴らしい音質!!こ...

投稿日:2017/10/01 (日)

ブラームスの協奏曲、なんて素晴らしい音質!!これだけでも買う値打ち十分に有ります。ブラームス、クレンペラー、オイストラフの三者によるトライアンギュレーションが奇跡の名演を生み出してます。

アリエッター さん | 京都府 | 不明

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協奏曲が、単に独奏者のためだけにあるので...

投稿日:2016/07/03 (日)

協奏曲が、単に独奏者のためだけにあるのではないことが如実に現れている演奏といえます。いや、独奏者を完全に飲み込んでさえいます。独奏楽器付き、管弦楽曲といった演奏で、そういう意味で、大変オリジナリティの感じられる、二度と出ないであろう芸術といえる。

segovia さん | 愛知県 | 不明

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オケは堅固な様式感を持っていて、どっしり...

投稿日:2013/01/22 (火)

オケは堅固な様式感を持っていて、どっしりとした感じを受けます。バレンボイムさんのピアノには若々しさが感じられます。ブラームスのヴァイオリン協奏曲はオイストラッフさんとクレンペラーさんの共演ということで興味深いものがあります。またフランスのオケによるブラームスのヴァイオリン協奏曲は随分珍しいと思います。音質は全般に概して良好ですがベートーベンのヴァイオリン協奏曲のみオケにやや歪み感があり残念です。

カズニン さん | 東京都 | 不明

6

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