CD 輸入盤

ドイツ・ハルモニア・ムンディ 100グレート・レコーディングス(100CD)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
75800702
組み枚数
:
100
レーベル
:
Dhm
:
Europe
フォーマット
:
CD
その他
:
輸入盤

商品説明

ドイツ・ハルモニア・ムンディ 100グレート・レコーディングス

注目度の高いボックスをいくつもリリースしてきたドイツ・ハルモニア・ムンディが、今度は創立60周年記念企画として100枚組ボックスを限定発売。
 各アルバムは基本的にオリジナルに準拠した曲目構成となっており、1枚1枚丁寧に制作された数多くのアルバムをそのままの形で楽しめるのは朗報です。
 収録内容は、コレギウム・アウレウムの『フーガの技法』から、ラ・フロリディアーナのマルティネスのチェンバロ協奏曲&カンタータまで幅広く、ひとくちに古楽といってもその音楽は実際には非常に多種多様であることを痛感させてくれる内容となっています。
 参考までにそれぞれのアルバムのかつてのジャケット画像を表示しておきます。


C.P.E.バッハ:ハンブルク交響曲集、協奏曲集
シュタイアー、ヴェスターマン、フライブルク・バロック・オーケストラ

C.P.E.バッハ:
● シンフォニア第3番ハ長調 Wq-182/3
● シンフォニア第4番イ長調 Wq-182/4
● シンフォニア第5番ロ短調 Wq-182/5
● チェンバロ協奏曲ハ短調 Wq.43-4
● オーボエ協奏曲変ホ長調 Wq.165


アンドレアス・シュタイアー(チェンバロ)
ハンス=ペーター・ヴェスターマン(オーボエ)
フライブルク・バロック・オーケストラ
トマス・ヘンゲルブロック(指揮)
録音:1990年

C.P.E.バッハの作品は、工夫を凝らした和声と協奏的な音の対比が織り込まれ、シュトゥルム・ウント・ドラング様式やギャラント様式の性格を持つものなど、器楽の表現力が効果的に生かされています。シュタイアーとフライブルク・バロック・オーケストラの演奏は、動的な性格が強く、音色の対比なども印象的な高水準なものです。

【フライブルク・バロックオーケストラ】
1987年に南西ドイツの古都フライブルクで結成された古楽器オーケストラ。初代指揮者はヴァイオリニストで指揮者のトーマス・ヘンゲルブロックで、その後、同じくヴァイオリニストで指揮者のゴットフリート・フォン・デア・ゴルツに受け継がれ、現在はゴルツに加えてヴァイオリニストで指揮者のペトラ・ミュレヤンス女史のリーダー双頭体制となっています。
 フライブルク・バロックオーケストラの演奏は、その運営方針と同じく、楽員たちの自主性の重んじられたもので、ダイナミックで活気に満ちた快速な音楽から、しっとりうっとり美しく聴かせる緩やかな音楽まで、高精度で硬質なアンサンブルを維持しながらきわめて幅広い表現を実現しているのがポイント。
 声楽やソロ楽器との共演でも、そうした豊かな表現力が失われることはなく、どんな共演者でも息の合った演奏を聴かせています。


C.P.E.バッハ:マニフィカト、チェロ協奏曲第2番
コレギウム・アウレウム、テルツ少年合唱団


● C.P.E.バッハ:マニフィカト Wq.213

テルツ少年合唱団
コレギウム・アウレウム
ゲルハルト・シュミット=ガーデン(指揮)
録音:1966年

● C.P.E.バッハ:チェロ協奏曲第2番変ロ長調 Wq.171

アンゲリカ・マイ(チェロ)
コレギウム・アウレウム
録音:1966年

父バッハのスタイルを尊重したマニフィカトでは、テルツ少年合唱団とコレギウム・アウレウムの共演が聴けるほか、名技的なチェロ協奏曲第2番ではドイツのチェリスト、アンゲリカ・マイの妙技を楽しめます。

【カール・フィリップ・エマヌエル・バッハ】
1714年3月8日、バッハが28歳の時にその最初の妻であるマリア・バルバラとの間にヴァイマールで誕生。セカンド・ネームのフィリップは、父バッハの友人であったゲオルク・フィリップ・テレマンが付けたものでした。
 父バッハがライプツィヒのトーマス教会のカントールとなった翌年、カール・フィリップ・エマヌエルは、トーマス教会の付属学校に入学し、やがてライプツィヒ大学に進学、その後、フランクフルトの大学に移って法学の学位を取得するものの、司法の道には進まず音楽の世界に戻ることを決意、父バッハと親交のあった作曲家レオポルト・ヴァイスの推薦もあってプロイセン皇太子フリードリヒのルピーン宮廷にチェンバロ奏者として迎えられ、その後、1740年に皇太子がフリードリヒ2世(フリードリヒ大王)として国王になると、ベルリンの宮廷楽団のメンバーに昇格、1746年には王室楽団員となり、以後、1768年まで同地で活躍、通算30年近い滞在から「ベルリンのバッハ」と呼ばれるようになります。
 その間、フリードリヒ大王が大変な音楽愛好家だったこともあり、コンサートが頻繁に開かれ、作品発表の機会にも恵まれたカール・フィリップ・エマヌエルは、交響曲や協奏曲、室内楽にチェンバロ曲、カンタータにマニフィカトなど多くのジャンルの作品を書き上げています。また、王室楽団員となった翌年の1747年には父バッハをフリードリヒ大王に引き合わせ、『音楽の捧げ物』作曲のきっかけを作ってもいました。
 しかしそのベルリンも七年戦争の影響で荒廃し、宮廷での音楽活動も以前のように活発なものではなくなってきたところに、恩師で名付け親のテレマンの死去によりハンブルク市の音楽監督が空席になったため、カール・フィリップ・エマヌエルは、その後任として当時のプロイセン最大の都市だった人口15万人ほどのベルリンから、半分ほどの人口のハンブルクへ移り住むことになります(ちなみに当時のロンドンは60万人、パリは70万人、江戸は100万人でした)。
 しかし自由都市のハンブルクでは、音楽家の活動も多岐に渡り、カール・フィリップ・エマヌエルは、教会のカントールや、コレギウム・ムジクムの指揮者、チェンバロ奏者として活躍する一方、楽譜の出版も積極的におこない、交響曲に協奏曲、室内楽曲、チェンバロ曲、オラトリオなどを作曲・出版し、ヨーロッパ中にその名を知られることとなります。結局、亡くなるまでの20年間をこの地で過ごしたカール・フィリップ・エマヌエルは、ハンブルクへの大きな功績から「ハンブルクのバッハ」とも呼ばれていました。
 その名声は父バッハを凌ぐもので、ハイドン、モーツァルトは自分の作品に、カール・フィリップ・エマヌエルの音楽を取り入れ、さらにベートーヴェンやクレメンティも賛辞を惜しみませんでした。没後の影響としては、メンデルスゾーンが大作『エリヤ』に多くの素材を使用していたほか、ブラームスがその音楽を高く評価していたのが目立ちます。
 カール・フィリップ・エマヌエルの音楽は、父バッハに続いて、名付け親テレマンの影響を強く受けるようになり、師の作曲様式を受け継いでギャラント様式(ロココ様式)や多感様式を追究、疾風怒濤様式や古典派音楽の基礎を築くことになります。


C.P.E.バッハ:鍵盤楽器作品集
シュタイアー

C.P.E.バッハ:
● ヴュルテンベルク・ソナタ集〜ソナタ イ短調 Wq.49-1
● スペインのラ・フォリアによる12の変奏曲ニ短調 Wq.118-9
● チェンバロ・ソロのためのソナタ ト短調 Wq.65-17
● 自由な幻想曲 嬰ヘ短調 Wq.67
● ロンド ハ短調 Wq.59-4
● ソナタ ホ短調 Wq.59-1
● 幻想曲 ハ長調 Wq.61-6


アンドレアス・シュタイアー(チェンバロ、フォルテピアノ)
録音:1987年

フォルテピアノやチェンバロを用いて、バロック、古典派、ロマン派の音楽に取り組んできた鍵盤楽器奏者アンドレアス・シュタイアーは1955年ゲッティンゲンの生まれ。ハノーファー音楽大学でピアノとチェンバロを学び、アムステルダムではトン・コープマンに師事。その後、ムジカ・アンティクヮ・ケルンのチェンバロ奏者として活動し、1986年に脱退、古楽グループ「レザデュー」の客演フォルテピアノ奏者およびソリストとして活躍。その後は、ソリストとして世界的な演奏活動を展開しています。このC.P.E.バッハのアルバムでも、バロックと古典派の両方の魅力を備えた作品を陰影豊かに表現しています。


J.S.バッハ:フーガの技法
コレギウム・アウレウム合奏団員

● J.S.バッハ:フーガの技法 BWV.1080


コレギウム・アウレウム合奏団員
ウルリヒ・グレーリンク(ヴァイオリン)
ウルリヒ・コッホ(アルト・ヴィオール)
ギュンター・レメン(テノール・ヴィオール)
ラインホルト・ヨハネス・ブール(チェロ)
ヨハネス・コッホ(ヴィオローネ)
フリッツ・ノイマイヤー(チェンバロ)
リリー・ベルガー(チェンバロ)
録音:1962年

結成間もないコレギウム・アウレウムが、その高度な実力を示すかのように『フーガの技法』に挑戦、見事な成果をあげた傑作。ヴィオールを中心にした小編成アンサンブルによる美しい演奏で、各楽器の柔らかく暖かい音色が素晴らしい聴きものとなっています。

【コレギウム・アウレウム】
「黄金の楽団」という意味のラテン語の名を持つドイツの古楽器オーケストラ「コレギウム・アウレウム」は、1961年、ドイツ・ハルモニア・ムンディのレコーディング・オーケストラとして、フランツ・ヨーゼフ・マイアーらによって結成。「黄金の楽団」という名前は、彼らが録音の為に使用していたシュヴァーベン地方キルヒハイムにあるフッガー城の「糸杉の間」の構造が、「黄金分割」だったことに由来しています。
 バロックから古典派時代にかけての作品を作曲当時の響きで演奏するレコーディング・オーケストラとして活動をスタートした「コレギウム・アウレウム」は、ドイツを中心にヨーロッパのバロック演奏のスペシャリストたちを集めて運営。アルバムの中には、レオンハルトやクイケン兄弟、ビルスマの名が見られるものもあるなど、参加メンバーには多くのソリストや大学教授も含まれますが、演奏は研究結果を前面に出すようなものではなく、人々を楽しませるという目的で一貫しており、これに録音会場の「糸杉の間」の音響が、間接音豊かで非常に柔らかいものであったこともプラスして、独特のふくよかな美しさを示す仕上がりになっていたのが特徴。
 レコーディング・オーケストラということで、当初はメンバーも流動的でしたが、ほどなくコンサート活動も定期的に行うようになって人気も出てくると、常設オーケストラ同様、メンバーも固定されるようになり、世界各国に演奏旅行に出かけるようにもなります。その後、彼らの活動は1990年代まで続けられ、約30年という長い期間に渡ってヨーロッパの古楽黎明期に大きな足跡を残すこととなりました。


J.S.バッハ:ブランデンブルク協奏曲全曲
クイケン&ラ・プティット・バンド

J.S.バッハ:
● ブランデンブルク協奏曲第1番ヘ長調 BWV1046
● ブランデンブルク協奏曲第2番ヘ長調 BWV1047
● ブランデンブルク協奏曲第3番ト長調 BWV1048
● ブランデンブルク協奏曲第4番ト長調 BWV1049
● ブランデンブルク協奏曲第5番ニ長調 BWV1050
● ブランデンブルク協奏曲第6番変ロ長調 BWV1051


ラ・プティット・バンド
シギスヴァルト・クイケン(指揮)
録音:1993〜1994年

ソロも大活躍するブランデンブルク協奏曲では、各楽器を名手が受け持つと面白さもさらに増しますが、ここでは、クイケン3兄弟のほか、寺神戸亮、鈴木秀美も加わっていて実に豪華。なお、第2番ではトランペットではなくナチュラル・ホルンを使用しています。


J.S.バッハ:ゴルトベルク変奏曲
グスタフ・レオンハルト

● J.S.バッハ:ゴルトベルク変奏曲 BWV988


グスタフ・レオンハルト
録音:1976年

1730年頃にフランスで製作されたブランシュ・モデルをウィリアム・ダウドが1975年にパリで復元した楽器を使用。録音会場はオランダのハーレムにあるドープスヘヅィンデ教会で、チェンバロの繊細な響きを堪能できます。レオンハルトは1953年にヴァンガード・レーベルに、1965年にテルデック・レーベルに『ゴルトベルク変奏曲』を録音しているのでこれが三度目ということになります。3度目ということもあってか、レオンハルトの演奏は自在さを増し、起伏の大きな表現で各変奏を表情豊かに描き上げています。

【グスタフ・レオンハルト】
グスタフ・レオンハルトは1928年5月30日、オランダのス・フラーフェラントに生まれました。生家はスウェーデン系の富裕な実業家の家庭で、幼い頃からピアノを学んでいましたが、15歳のときに父親が購入したチェンバロに触れ、その響きに魅了されたといいます。
 1947年にバーゼル・スコラ・カントルムに入学、チェンバロとオルガンをエドゥアルト・ミュラーに師事、1950年に最高栄誉賞とソリスト・ディプロマを得て卒業し、同じ年にウィーンにおいてチェンバロ奏者としてデビューします。
 また、50年代半ばにはレオンハルト・コンソートを組織、アンサンブルの中心として、また指揮者としても活動を始めます。1960年代には、フランス・ブリュッヘン、アンナー・ビルスマ、ヤープ・シュレーダーとともにクアドロ・アムステルダムを結成、古楽器演奏の牽引的存在となります。
 後進の教育にも熱心なことで知られ、1952年から1955年までウィーン音楽アカデミーで、1954年からはアムステルダム音楽院チェンバロ教授を務めています。
 レコーディングもキャリア初期から盛んで、1950年代初頭には初めてバッハのチェンバロ作品を録音、以降、現在まで膨大なレコーディングをおこない、チェンバロ、オルガンやクラヴィオルガヌム、フォルテピアノ、クラヴィコードなど、バッハを中心としたバロックから古典派に至るさまざまな鍵盤楽器演奏の権威として多大な尊敬を集め、「現代のバッハ」と称されています。
 指揮者としても、バッハの『マタイ受難曲』や、アーノンクールと分担で録音したカンタータ全集などを録音。1967年には映画『アンナ・マクダレーナ・バッハの日記』に出演、ヨハン・ゼバスチャン・バッハに扮していました。


J.S.バッハ:リュート作品全集
ユングヘーネル

J.S.バッハ:
● 組曲ト短調 BWV.995(リュート組曲第3番)
● 組曲ハ短調 BWV.997(リュート組曲第2番)
● プレリュード ハ短調 BWV.999
● フーガ ト短調 BWV.1000
● プレリュード、フーガとアレグロ 変ホ長調 BWV.998
● 組曲ホ短調 BWV.996(リュート組曲第1番)
● 組曲ホ長調 BWV.1006a(リュート組曲第4番)


コンラート・ユングヘーネル(リュート)
録音:1988年

ドイツのリュートの名手、コンラート・ユングヘーネルによるバッハ・アルバム。使用楽器はヨハン・クリスティアン・ホフマン・モデルを、1984年にニコ・ヴァン・デル・ヴァールスが復元したものです。
 1953年、ドイツのギュータースローに生まれたユングヘーネルは、ケルン音楽院で音楽を学び、レザール・フロリサン、ラ・プティット・バンド、ムジカ・アンティクヮ・ケルン、ターフェルムジーク・バロック管弦楽団などといった古楽器アンサンブルと早くから共演。リュート奏者として名を上げたのち、1978年にはケルン音楽院で教え始め、1987年には声楽アンサンブル「カントゥス・ケルン」を結成して指揮者として古楽に取り組むようにもなります。


J.S.バッハ:ヨハネ受難曲
クイケン&ラ・プティット・バンド

● J.S.バッハ:ヨハネ受難曲 BWV.245


クリストフ・プレガルディエン(テノール:福音史家)
ハリー・ヴァン・デル・カンプ(バス:イエス)
バルバラ・シュリック(ソプラノ)
ルネ・ヤーコプス(カウンターテノール)
ニコ・ヴァン・デル・メール(テノール)
マックス・ヴァン・エグモント(バス)
ラ・プティット・バンド合唱団
ラ・プティット・バンド
シギスヴァルト・クイケン(指揮)
録音:1987年

合唱の迫力で聴かせることの多かったこの作品に、新たな解釈でアプローチした演奏として高く評価された演奏。マタイと異なり、合唱主体に受難が描かれるヨハネでは、合唱をどう扱うかで印象が大きく異なりますが、クイケンはここで繊細な表現を重視し、神秘的なまでの高純度な美しさを獲得しています。楽譜は新バッハ全集版を使用。


J.S.バッハ:オルガン作品集
レオンハルト

J.S.バッハ:
● トッカータ ニ短調BWV.913
● コラール「愛しきイエスよ、我らはここに」BWV.731
● コラール「キリストは死の縄目につながれたり」BWV.718
● コラール「我汝に別れを告げん」BWV.736
● コラール「キリスト者よ、汝らともに神を讃えよ」BWV.732
● 教理問答コラール「キリエ、父なる神よ」BWV.672
● 教理問答コラール「クリステ、世の人すべての慰めなるキリストよ」BWV.673
● 教理問答コラール「キリエ、聖霊なる神よ」BWV.674
● 教理問答コラール「いと高き神にのみ栄光あれ」BWV.675
● 「いと高き神にのみ栄光あれ」によるフゲッタBWV.677
● 「これぞ聖なる十戒」によるフゲッタBWV.679
● 「我ら皆唯一の神を信ず」によるフゲッタBWV.681
● 教理問答コラール「天にましますわれらの父よ」BWV.683
● 教理問答コラール「我らの主キリスト、ヨルダン川に来り」BWV.685
● 教理問答コラール「深き淵より、我汝に呼ばわる」BWV.687
● 「我らの救い主なるイエス・キリスト」によるフーガBWV.689
● 前奏曲とフーガ ホ短調BWV.533


グスタフ・レオンハルト(オルガン)
録音:1988年

オランダのアルクマールにある聖ローレンス教会での録音。チェンバロのためのトッカータをオルガンで華麗に演奏し、続いてルター派コラールとコラールにまつわる作品を15曲取り上げ、最後はメンデルスゾーンが好んで演奏していたという前奏曲とフーガで締めくくる構成となっています。


J.S.バッハ:世俗カンタータ集
アメリング、ペータース、コレギウム・アウレウム

J.S.バッハ:
● カンタータ第211番『おしゃべりはやめて、お静かに』BWV211
● カンタータ第212番『わしらの新しいご領主に』BWV.212
● カンタータ第202番『消えよ、悲しみの影』BWV.202
● カンタータ第209番『悲しみを知らぬ者』BWV.209


エリー・アメリング(ソプラノ)
ジークムント・ニムスゲルン(バリトン)
ジェラルド・イングリッシュ(テノール)
コレギウム・アウレウム
ラインハルト・ペータース(指揮)
録音:1964〜1968年

バッハはオペラを書きませんでしたが、この4曲の世俗カンタータでは、まるでオペラの登場人物さながらに生き生きとした歌のやりとりを楽しむことができます。実際、舞台で衣装もつけて上演されたりもするこれらの作品の非常に魅力的な演奏として知られるのがエリー・アメリングの録音。「カフィー、カフィー」と、コーヒーへの熱い思いを可憐に聴かせるアメリングの歌が最高です。



J.S.バッハ:無伴奏ソナタ&パルティータ全曲
シギスヴァルト・クイケン

J.S.バッハ:
● 無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ第1番ト短調BWV1001
● 無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第1番ロ短調BWV1002
● 無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ第2番イ短調BWV1003
● 無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第2番ニ短調BWV1004
● 無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ第3番ハ長調BWV1005
● 無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第3番ホ長調BWV1006


シギスヴァルト・クイケン(ヴァイオリン)
録音:1999〜2000年

好評だった日本ツアーでこの“無伴奏”を演奏した直後のレコーディング。1981年におこなわれたドイツ・ハルモニア・ムンディへの録音から19年ぶりの演奏で、楽器と弓は同じものを使用していますが、バッハのマニュスクリプト(自筆譜)をじっくり研究したここでの演奏では、細部の細かな表情漬けなども見事で、全体に情報量が豊富で感銘深い仕上がりとなっています。


ビーバー:ロザリオのソナタ
フランツヨゼフ・マイヤー

● ビーバー:ロザリオのソナタ(マリアの生涯の15の秘蹟への礼讃のために)

ソナタ第1番ニ短調『受胎告知』
ソナタ第2番イ長調『訪問』
ソナタ第3番ロ短調『降誕』
ソナタ第4番ニ短調『拝謁』
ソナタ第5番イ長調『神殿のイエス』
ソナタ第6番ハ短調『オリーヴの山で苦しみ』
ソナタ第7番ヘ長調『鞭打ち』
ソナタ第8番変ロ長調『いばらの冠をのせられ』
ソナタ第9番イ短調『十字架を背負う』
ソナタ第10番ト短調『磔刑』
ソナタ第11番ト長調『復活』
ソナタ第12番ハ長調『昇天』
ソナタ第13番ニ短調『聖霊降臨』
ソナタ第14番ニ長調『聖母被昇天』
ソナタ第15番ハ長調『聖母の戴冠』
パッサカリア ト短調

フランツヨゼフ・マイヤー(ヴァイオリン)
フランツ・レールンドルファー(オルガン)
マックス・エンゲル(チェロ、ヴィオラ・ダ・ガンバ)
コンラート・ユングヘーネル(テオルボ)
録音:1982〜1983年

フランツヨゼフ・マイヤーは、バロック・ヴァイオリンのパイオニアとして、ソロ奏者、室内楽奏者、コレギウム・アウレウムのコンサートマスターとして活躍したほか、教授として、ラインハルト・ゲーベルやヴェルナー・エールハルト、マンフレート・クレーマーらドイツ古楽界の逸材を育てています。
 この『ロザリオのソナタ』は、マイヤーの代表作で、気品ある美しさが印象的な素晴らしい演奏です。各曲を調弦を変えて演奏するというこの作品に向き合うにあたり、マイヤーは、作曲者と関わりの深かったヤーコプ・シュタイナーの銘器など4本のヴァイオリンを弾き分け、時代考証を反映させた解釈によって演奏しています。伴奏の通奏低音は、フランツ・レールンドルファーのオルガンと、マックス・エンゲルのチェロ、ヴィオラ・ダ・ガンバ、そしてコンラート・ユングヘーネルのテオルボという編成です。

【オーストリア・バロックの作曲家ビーバー】
1994年、生誕350周年を機に注目を集め始め、没後300周年の2004年に人気に火がついたハインリヒ・イグナツ・フランツ・フォン・ビーバー[1644-1704]は、ヴァイオリンの名手として名を成し、やがて、ザルツブルク大司教のもとで、宮廷楽長の地位にまで登りつめたオーストリア・バロックを代表する作曲家。
 宮廷作曲家として教会音楽を書くときのビーバーは、荘厳な美に彩られた作風が特徴的でしたが、器楽作曲家としてのビーバーの作風は、ときに大胆で過激なまでの手法を駆使することもあったという革新的な存在でもありました。

【ロザリオのソナタ】
後者の代表作としては、当時のヴァイオリン演奏技法を集大成したと言われる『ロザリオ・ソナタ』がなんといっても有名。
 『ロザリオ・ソナタ』は『ミステリー・ソナタ』とも呼ばれ、聖母マリアとイエス・キリストの生涯を、受胎告知からキリストの受難・復活、聖母マリアの戴冠までのストーリーに沿った標題を持つ15の場面に分け、15のソナタと「守護天使」を表す無伴奏のパッサカリアから構成された作品です。
 このソナタは、実際、神秘と謎に満ちています。もっとも特徴的なのがその調弦で、通常の調弦がおこなわれるのは第1曲「受胎告知」と「パッサカリア」のみで、ほかのすべての曲は、異なる調弦のヴァイオリンを用いて演奏されるという「スコルダトゥーラ(変則調弦)」の技法が採用されており、第11番『復活』に至っては、2弦と3弦をクロスさせて張り替えるという独特の手法でユニークな響きを獲得しています。


ボッケリーニ:チェロ協奏曲集、シンフォニア集
ビルスマ、ラモン、ターフェルムジーク

ボッケリーニ:
● チェロ協奏曲第7番 ト長調 G480
● シンフォニア 変ロ長調 Op21-5 G497
● チェロ協奏曲第10番ニ長調 G483
● シンフォニア ニ短調 Op.12-4 G506『悪魔の家』


アンナー・ビルスマ(Vc)
ジーン・ラモン(指揮&Vn)
ターフェルムジーク・バロック・オーケストラ
録音:1988年

ルイジ・ボッケリーニ[1743-1805]は、ルッカの音楽一家に生まれたイタリア人で、イタリアやウィーンでチェロの腕を磨いた後、24歳で作曲家としてパリで成功、その後、26歳から62歳で亡くなるまで、つまり社会に出てからのほとんどの期間をスペインで過ごしたという事実上の「スペインの作曲家」でもありました。
 13歳でチェリストとしてデビューしたボッケリーニは、「おそらく歴史上もっとも優れたチェリストであった」と鈴木秀美氏も称えるほどの無類の超絶技巧チェリストでもあったとされており、その作品には、古典派時代の音楽としては異例なほどチェロの魅力が詰まったものとなっていました。
 ボッケリーニは古典派音楽の中心であった独墺から遠く離れたスペインの宮廷で活躍していたこともあってか、その音楽は古典派的な様式感よりも、ボッケリーニならではの自由な感覚で貫かれているものが多く、優雅なロココの中に突然チェロの名技が盛り込まれたり、コミカルな音楽が出現したりと、曲によってはかなりのやりたい放題ぶりとなっています。
 このCDでは、ボッケリーニの重要作であるチェロ協奏曲とシンフォニアを収録。演奏はオランダのチェロの名手、アンナー・ビルスマとカナダの古楽器オーケストラ、ターフェルムジーク・バロック・オーケストラによるもので、指揮はジーン・ラモンが受け持っています。
 チェロ協奏曲では、愛器「ゴフリラー」(ガット弦)を用いたビルスマの多彩な表現力と機動力抜群の名技が印象的。シンフォニアも小気味よい仕上がりで、『悪魔の家』の迫力などすごいものがあります。
 ビルスマは当初モダン楽器のチェロ奏者として活躍しますが、やがて古楽に本腰を入れるようになり、バロック・チェロ奏法を研究して実践、楽譜に書かれてある細かな指示も忠実に再現することを基本に、ガット弦による多彩で柔らかな響きとアーティキュレーションの獲得に加え、軽快で舞曲的な性格も巧みに表現することに成功しています。
 パブロ・カザルス国際コンクールで優勝するほどの腕前だったヴィルトゥオジティに加え、コンセルトヘボウ管首席奏者だった時代から、レオンハルトやブリュッヘン、シュレーダーらと「クヮドロ・アムステルダム」を結成するなど室内楽への愛着も深く、ビルスマはソリストとしてだけでなく、室内楽プレイヤーとしても名をあげて行きます。


ブクステフーデ:夕べの音楽
スキップ・センペ

ブクステフーデ:
● パッサカリア ニ短調 BuxWV161
● ソナタ ニ短調 Op.1-6, BuxWV257
● ソナタ ニ長調 BuxWV267
● ソナタ ト長調 Op.2-3, BuxWV261
● チャコーナ ホ短調 BuxWV160
● ソナタ へ長調 Op.1-1, Bux252
● ソナタ ハ長調 BuxWV266
● 『Mit Fried und Freud』 BuxWV76
● ソナタ ト長調 Op.1-2, BuxWV253


カプリッチョ・ストラヴァガンテ
スキップ・センペ(チェンバロ)
録音:1992年

チェンバロ奏者で指揮者のスキップ・センペは、1958年ニューオーリンズの生まれ。オバーリン音楽院で学んだのち、アムステルダムでレオンハルトに師事したほか、ラインハルト・ゲーベル、ウィリアム・クリスティからも多くを学んでいます。
 センペはパリを拠点に活動するようになり、28歳の時には古楽アンサンブル「カプリッチョ・ストラヴァガンテ」を結成。音色にこだわる自身のチェンバロ演奏と同様、魅力的な響きを追求したアンサンブルで注目を集めます。
 ここではブクステフーデの室内アンサンブル作品をとりあげています。若きバッハが徒歩で聴きに行ったというブクステフーデの名物コンサートは、オルガンに限らず、声楽や室内アンサンブルなどいろいろなものがあったということのようで、ここでは室内アンサンブルの作品を集めて演奏しています。


ブクステフーデ:オルガン作品集
レナ・ヤコブセン(オルガン)

ブクステフーデ:
● 前奏曲ホ短調 BuxWV.143
● 前奏曲ヘ長調 BuxWV.145
● 前奏曲ト短調 BuxWV.150
● 来ませ聖霊、主なる神よ BuxWV.199
● 我がもとに来たれ、と神の子語り給う BuxWV.201
● 前奏曲ニ長調 BuxWV.139
● 前奏曲ト短調 Bux.149
● いざ我が魂よ、主を讃えん BuxWV.213a,b, c,214, 215
● 前奏曲ニ短調 BuxWV.140


レナ・ヤコブソン(オルガン)
録音:1982年

バッハにも大きな影響を与えたといわれるブクステフーデのオルガン作品。特に即興演奏が凄かったといわれるブクステフーデですが、それを意識してか、ここでのレナ・ヤコブソンによる演奏は、ライヴ録音ということもあってなかなか自由でドラマティックなものとなっており、独特の魅力が備わっています。


カッチーニ:新しい音楽/新しい音楽の書法
バーゼル・スコラ・カントールム

● カッチーニ:「新しい音楽」/「新しい音楽の書法」

『愛の神よ、何を待つのか?』
『愛の神よ、我去りゆかん』
『翼あれば』
『天にもかほどの光なく』
『気高き至福の光よ』
『我は見ん、我が太陽を』
『ひねもす涙して』
『いとど優しき溜息の』
『東の門より』
『麗しのアマリッリ』
『憐れみの心動かし』
『麗しき真紅のばらよ』
『この苦き涙よ』
『ああ、戻り来たれ』
『輝く麗しの瞳もて』

モンセラート・フィゲーラス(Sp)
ジョルディ・サヴァール(gamb)
ホプキンソン・スミス(バロック・ギター&リュート)
バーゼル・スコラ・カントールム
録音:1983年

『麗しのアマリッリ』で有名なイタリア・バロック初期の作曲家、ジュリオ・カッチーニ[1551-1618]の歌を集めたアルバム。ルネッサンス音楽から間もない16世紀後半から17世紀初頭にかけて、貴族の庇護だけでなくグループを組んで活躍したカッチーニは、オペラの誕生にかかわった人物でもあり、言葉と音楽の関係について見直し、言葉を重視するという「新しい音楽」の方針を打ち出したことでも知られています。
 その方針とは「歌」よりも「語り」にシフトせよといったものですが、しかしここで聴ける作品はどれも旋律美に恵まれており、「語り」を想起させるようなものにはなっていません。むしろルネッサンス時代の世俗歌曲のほうがよほど「語り」に近いので、カッチーニの真意は、ルネッサンス・ポリフォニーのような抑揚の制御された音楽ではなく、自由な起伏のあるモノフォニーな歌といったほどの意味合いなのではないかとも思われます。
 その観点では、このアルバムには生き生きとした歌が多数含まれているので、カッチーニの言う「新しい音楽」となっているのかもしれません。
 もっとも演奏が、かのサヴァールと、その夫人のフィゲーラスなので、演奏解釈部分がどのくらい寄与しているのかも大きな要素ではあると考えられますが、ともかく美しいアルバムに仕上がっていることは確かです。
 なお、Disc95では、彼らの娘アリアンナ・サヴァールによる古代ギリシャの歌を聴くことができます。


コレッリ:合奏協奏曲集 Op.6より
ターフェルムジーク・バロック・オーケストラ

コレッリ:
● 合奏協奏曲集 Op.6〜第1番
● 合奏協奏曲集 Op.6〜第3番
● 合奏協奏曲集 Op.6〜第7番
● 合奏協奏曲集 Op.6〜第8番
● 合奏協奏曲集 Op.6〜第9番
● 合奏協奏曲集 Op.6〜第11番


ターフェルムジーク・バロック・オーケストラ
ジーン・ラモン(指揮)
録音:1988年

名曲「クリスマス協奏曲」で知られるイタリア・バロックの作曲家、アルカンジェロ・コレッリ[1653-1713]の代表作である合奏協奏曲集作品6から、その「クリスマス協奏曲」(第8番)など有名どころを選んだアルバム。
 演奏は、グラモフォン誌で「世界でトップ・クラスのバロック・オーケストラの1つ」と高く評価された「ターフェルムジーク・バロック・オーケストラ」。カナダのトロントで1979年に結成されたこの古楽器オーケストラは、演奏水準が常に高く維持されており、コンサートやレコーディングを通じて世界的にも高く評価されてきました。
 指揮は音楽監督でバロック・ヴァイオリンの名手ジーン・ラモンが弾き振りでおこなっています。
 響きの多彩な変化をよく捉えた、ヴォルフ・エリクソンによるグレース教会での美しい録音です。


ジョスカンの伝説〜ジョスカン・デ・プレと同時代の宗教的作品集
アンサンブル・ラ・セスティーナ

● ジョスカン・デ・プレ:モテット『万物の連なりを超えて』(6声のための)
● ジョスカン・デ・プレ:モテット『祝せられたり天の元后』(6声のための)
● ベネディクトゥス・アッペンツェラー:モテット『ジュピターの娘、ムーサたちよ』(4声のための)
● アドリアン・ヴィラールト:『祝されたり、天の女王』よりキリエ(5声のための)
● オルランド・ディ・ラッソ:『自然の摂理に逆らって』による第2旋法のマニフィカト(6声のための)
● パレストリーナ:『祝されたり、天の女王』よりサンクトゥス(6声のための)
● クリストバル・デ・モラレス:『祝されたり、天の女王』よりアニュス・デイ(4声のための)
● ジャケ・ド・マントヴァ:モテット『Dum vastos Adriae』(5声のための)
● ジョスカン・デ・プレ:モテット『祝されたり、天の女王』(12声のための)
● ヴィクター・コルデーロ:『Premier chant contre le cours des choses』(14声のための)


アンサンブル・ラ・セスティーナ
アドリアーノ・ジャルディーナ(指揮)
録音:2012年

ルネサンス・ポリフォニーを主な領域として活動する「アンサンブル・ラ・セスティーナ」は、指揮者のアドリアーノ・ジャルディーノによって1999年に設立されたスイスのヴォーカル・アンサンブル(名前がそっくりな「アンサンブル・ヴォーカル・ラ・セスティナ」も同じ1999年にフランスで設立されています)。
 この「ジョスカンの伝説」と題されたアルバムでは、ジョスカン・デ・プレと同時代に活躍したパレストリーナや、ヴィラールト、ラッソ(ラッスス)、モラレスなどの宗教的作品も収録し、ルネッサンス・ポリフォニーの王道ともいうべきセレクションとなっています。
 アルバム冒頭、ジョスカン・デ・プレのモテット『万物の連なりを超えて』から練り上げられたアカペラの響きが素晴らしく、声部コントロールの巧みさが指揮者ジャルディーナのセンスを伝えます。


フレスコバルディ:ソナタ風カンツォーナ集
ムジカ・フィアータ

● 8声のカンツォーナ
● 独奏低音のためのカンツォーナ第1番
● 3声のためのカンツォーナ第5番
● 4声のためのカンツォーナ第5番
● カンツォーナ第11番
● カンツォーナ第3番『ラ・ドナティナ』
● 2声の低音のためのカンツォーナ第3番
● 4声のためのカンツォーナ第2番
● スピネッティーナとヴァイオリンのためのトッカータ
● カンツォーナ第11番『ラ・カプリオーラ』
● カンツォーナ第9番『ラ・グアルテリーナ』
● カンツォーナ第11番『ヘンリクッチア』
● バッサ・フィアメンガによるカプリッチョ
● カンツォーナ第20番『ラ・リッパレッラ』
● カンツォーナ第6番『アルテラ』
● カンツォーナ第3番
● トッカータ第11番
● カンツォーナ第17番『ラ・ディオダータ』
● カンツォーナ第2番『ラ・ベルナディーナ』
● カンツォーナ第31番『アルノルフィーナ』


ムジカ・フィアータ
ローランド・ウィルソン(指揮)
録音:1993年

イタリア・バロック初期の作曲家、ジローラモ・フレスコバルディ[1583-1643]のソナタ風カンツォーナ集。
 オルガンやチェンバロなど鍵盤楽曲で有名なフレスコバルディですが、カンツォーナの分野でも面白い曲をたくさん書いています。カンツォーナはもともとルネッサンス歌曲を題材に器楽曲化したものですが、フレスコバルディはオリジナルのメロディも投入して幅を広げ、汎用性の高さを打ち出し、「いかなる楽器によっても演奏可能なカンツォーナ集 」として出版してもいました。
 バッハはフレスコバルディのオルガン曲の写譜をおこなっていましたが、バッハの音楽の汎楽器的性格を考えると、もしかしたらカンツォーナの汎用性にも注目していたのかもしれません。
 演奏はローランド・ウィルソン率いるムジカ・フィアータ。指揮者のローランド・ウィルソンは、アメリカ出身で、ロンドンの王立音楽院で学び、ドイツを拠点に活躍中。ツィンクの名手としても有名で、またさまざまなピッチの楽器製作までおこなうほどのこだわりの人でもあります。
 ウィルソンがドイツで1976年に設立した古楽器アンサンブル「ムジカ・フィアタ(フィアータ)」は、すでに設立40年以上という実績を持つ団体で、1992年には、声楽アンサンブル「ラ・カペラ・ドゥカーレ」を併設して拡張、現在に至っています。


火と氷〜クリストバル・ガランの神聖な作品 アクセントゥス・オーストリア

ガラン:
● 『Vuele, vuele feliz mariposa』
● 『Atencion al retrato de Filis』
● 『Fuentecillas lisonjeras』
● 『O que mal vamos Amor』
● 『Humano ardour』
● 『Pintar quiero unaimagen』
● 『Mariposa no corras al fuego』
● 『Pajarillo que cantas ausente』
● 『Ay, ay, cruel delito』
● 『Pajarillo que al alba saludas』
● 『Ya los caballos de jazminy rosa』
● 『Que ha de tener llegare』


アクサントトゥス・オーストリア(ピリオド楽器アンサンブル)
トーマス・ヴィンマー(指揮)
録音:2009年

スペイン・バロックの作曲家、クリストバル・ガラン[1630-1684]は、バレンシア王国に生まれ、セゴビア大聖堂楽長、マドリードのデスカルタル・デアレス修道院楽長、王宮礼拝堂楽長等を務めた人物。
 ここではバロック・ギターやカスタネットまで登場し、スペイン風なサウンドを楽しめます。


ジェミニアーニ:合奏協奏曲集
クイケン&ラ・プティット・バンド

ジェミニアーニ:
● 合奏協奏曲ホ短調 Op.3-3
● 合奏協奏曲イ長調 Op.2-6
● 合奏協奏曲ニ短調 Op.7-2
● 合奏協奏曲ニ短調(コレッリの『ラ・フォリア』Op.5-12による主題と23の変奏)
● 合奏協奏曲ト短調 (コレッリのソナタ Op.5-5による)
● 合奏協奏曲ハ短調 Op.2-5


ラ・プティット・バンド
シギスヴァルト・クイケン(指揮)
録音:1984年

バロック後期の作曲家、フランチェスコ・ジェミニアーニ[1687-1762]は、イタリア、トスカーナ地方のルッカに生まれ、ミラノでロナーティに、ローマでコレッリに、ナポリでアレッサンドロ・スカルラッティに師事。修業を終えると、ルッカ、ローマ、ナポリで、オーケストラのヴァイオリン奏者、作曲家として活動。やがて1714年、27歳の時にイギリスに渡り、ヴァイオリニスト、作曲家、教育者として名を上げ、ヘンデルとも共演するなどしていました。
 ジェミニアーニは渡英後、一時パリで過ごしたりもしましたが、亡くなるまでのほぼ半世紀をロンドンとダブリンを拠点に生活、作曲、演奏、教育、本の執筆に加え、絵画の取引も盛んにおこなっていたようです(当時のダブリンは、17世紀終わりのイギリスによるアイルランド平定に続いて、18世紀初めに開かれたダブリン港建設のおかげで、大陸やイギリスからの入植が大規模に進み、織物工業なども盛んになって経済的にも繁栄していました)。
 ジェミニアーニの代表作である合奏協奏曲は、陰影豊かな作風が特徴で、ここでは、師コレッリの作品をもとにした2曲を含む計6曲を、結成12年目のラ・プティット・バンドの演奏で聴くことができます。


天使の声〜ゲレーロ:宗教合唱曲集
アンサンブル・ラ・セスティーナ

ゲレーロ:
● モテット『天使ガブリエル』
● ミサ『武装した人』〜キリエ
● ミサ『武装した人』〜グロリア
● モテット『かの時に』
● ミサ『武装した人』〜クレド
● ヴィリャネスカ『かの時に』
● ヴィリャネスカ『なんと良い年!』
● カンシオン『澄んだ穏やかな瞳』
● カンシオン『期待しても無駄』
● カンシオン『私は殺された』
● カンシオン『おお、聖母よ、あなたが我等を見たときに』
● ヴィリャネスカ『それを正しくする必要があります』
● カンシオン『さようなら、緑の岸辺』
● モテット『おお、いと聡明なる乙女』
● ミサ『武装した人』〜サンクトゥス―ベネディクトゥス
● ミサ『武装した人』〜アニュス・デイ
● モテット『聖なるその汚れのない処女なるものよ』


アンサンブル・ラ・セスティーナ
アドリアーノ・ジャルディーナ(指揮)
録音:2009年

スイス北西部、フランスとの国境近くにあるヌーシャテルを本拠地とする古楽アンサンブル「アンサンブル・ラ・セスティーナ」は、ルネッサンスの声楽作品を主要レパートリーとするグループで、1999年に指揮者のアドリアーノ・ジャルディーナによって設立されています。
 これまでに彼らがリリースしたアルバムは、ビクトリアの初期モテット集に、フランドル楽派の作品集「マルグリット・ドートリッシュの楽譜集」の2枚ですが、どちらも清澄な美しさが印象的な充実した仕上がりを示すものでした。
 今回、彼らが取り組むのは冒険エピソードなど波乱に満ちた生涯でも知られるスペイン・ルネッサンスの作曲家フランシスコ・ゲレーロ[1528-1599]の「作品です。
 タリス・スコラーズやザ・シックスティーン、ムジカ・フィクタ、アンサンブル・プラス・ウルトラ、ウェストミスター大聖堂聖歌隊など名だたる声楽アンサンブルによっても取り上げられてきたゲレーロの音楽の特徴は、まずその美しい旋律にあります。
 ビクトリアらと同じく対位法から脱却し、多彩な旋律表現と和声を重視するそのスタイルは、その親しみやすい美しさゆえに死後も人気を博すこととなり、スペイン音楽の飛び地でもあるラテン・アメリカの教会でも長きに渡って演奏されていたという経緯もあります。
 「アンサンブル・ラ・セスティーナ」の編成は、通常はソプラノ4人、カウンターテナー4人、テナー5人、バス4人といった構成ですが、今回、彼らの研究の結果を踏まえ、いくつかの作品では、高声部主体のバランスを採用するなどして変化をつけている点も注目されます。



ヘンデル:合奏協奏曲集 Op.6 全曲、『アレクサンダーの饗宴』
マイヤー&コレギウム・アウレウム

ヘンデル:
● 合奏協奏曲第1番ト長調 Hwv319
● 合奏協奏曲第2番ヘ長調 Hwv320
● 合奏協奏曲第3番ホ短調 Hwv321
● 合奏協奏曲第4番イ短調 Hwv322
● 合奏協奏曲第5番ホ短調 Hwv323
● 合奏協奏曲第6番ト長調 Hwv324
● 合奏協奏曲第7番変ロ長調 Hwv325
● 合奏協奏曲第8番ハ短調 Hwv326
● 合奏協奏曲第9番ヘ長調 Hwv327
● 合奏協奏曲第10番ニ短調 Hwv328
● 合奏協奏曲第11番イ長調 Hwv329
● 合奏協奏曲第12番ロ短調 Hwv330
● 合奏協奏曲ハ長調『アレクサンダーの饗宴』


 コレギウム・アウレウム
 録音:1975、1967年

「黄金の楽団」という意味のラテン語の名を持つドイツの古楽器オーケストラ「コレギウム・アウレウム」は、1961年、ドイツ・ハルモニア・ムンディのレコーディング・オーケストラとして、フランツ・ヨーゼフ・マイアーらによって結成。「黄金の楽団」という名前は、彼らが録音の為に使用していたシュヴァーベン地方キルヒハイムにあるフッガー城の「糸杉の間」の構造が、「黄金分割」だったことに由来しています。
 バロックから古典派時代にかけての作品を作曲当時の響きで演奏するレコーディング・オーケストラとして活動をスタートした「コレギウム・アウレウム」は、ドイツを中心にヨーロッパのバロック演奏のスペシャリストたちを集めて運営。アルバムの中には、レオンハルトやクイケン兄弟、ビルスマの名が見られるものもあるなど、参加メンバーには多くのソリストや大学教授も含まれますが、演奏は研究結果を前面に出すようなタイプのものではなく、人々を楽しませるという目的で一貫しており、これに録音会場の「糸杉の間」の音響が、間接音豊かで非常に柔らかいものであったこともプラスして、独特のふくよかな美しさを示す仕上がりになっていたのが特徴。
 レコーディング・オーケストラということで、当初はメンバーも流動的でしたが、ほどなくコンサート活動も定期的に行うようになって人気も出てくると、常設オーケストラ同様、メンバーも固定されるようになり、世界各国に演奏旅行に出かけるようにもなります。その後、彼らの活動は1990年代まで続けられ、約30年という長い期間に渡ってヨーロッパの古楽黎明期に大きな足跡を残すこととなりました。
 今回登場するヘンデルの合奏協奏曲集は、1967年と75年に録音されたもので、彼らの美しく伸びやかな演奏を味わうことができます。


ヘンデル:『ロデリンダ』全曲
シュナイダー&ラ・スタジオーネ・フランクフルト

● ヘンデル:歌劇『ロデリンダ』 HWV19 全曲


バルバラ・シュリック(ロデリンダ)
クラウディア・シューベルト(エドゥイゲ)
カイ・ヴェッセル(ウノルフォ)
デヴィッド・コルディア(ベルタリド)
クリストフ・プレガルディエン(グリモアルド)
ゴットフリート・シュヴァルツ(ガリバルド) ラ・スタジオーネ・フランクフルト
ミヒャエル・シュナイダー(指揮)
録音:1990年

ロンバルディアの王女である主人公が、亡くなったとされていた夫の前王を謀略から救い出して黒幕と対決、現在の王とも和解を遂げて大団円に至るという、どことなくベートーヴェンの『フィデリオ』を思わせる筋書きを持つこのオペラは、主役ロデリンダに用意された数々の美しいアリアでも知られる作品。
 古楽器アンサンブル「カメラータ・ケルン」と「ラ・スタジオーネ・フランクフルト」のメンバーでもあるミヒャエル・シュナイダー指揮するここでの演奏は、バルバラ・シュリックやクリストフ・プレガルディエンといったバロック分野での実績の高い歌手によって上質な仕上がりを示すものとなっています。
 なお、ウノルフォ役とベルタリド役には、カイ・ヴェッセルとデヴィッド・コルディアの2人のカウンターテナーが起用されています。



ヘンデル:『水上の音楽』
ガーディナー&イングリッシュ・バロック・ソロイスツ

● ヘンデル:『水上の音楽』

組曲ヘ長調
 Allegro(Variant #11-1)(Alla Hornpipe)
 Overture: Largo; Allegro
 Adagio e staccato
 (Minuet)
 Andante
 Minuet(reprise)
 Passepied
 Air
 Minuet
 Bourree
 Hornpipe
 (Andante)
 Alla Hornpipe(Variant #12)
組曲ト長調
 (Minuet)
 Rigaudon I&II
 Minuet I&II
 (Gigue) I&II
組曲ニ長調
 (Allegro)
 Alla Hornpipe
 Minuet
 Lentement
 Bourree

イングリッシュ・バロック・ソロイスツ
ジョン・エリオット・ガーディナー(指揮)
録音:1980年

ガーディナーが37歳の時にエラート・レーベルで制作した『水上の音楽』。エラートはかつてBMGからリリースされていたため、ここに含まれることとなりました。
 ここでガーディナーはクリュザンダー版に自身の研究成果を盛り込んで2つの異稿(Variant)を加え、組曲ヘ長調が1715年に成立していたという学説に基づいた構成・解釈としています。ロンドン郊外のモーデンにある聖ピーターズ教会での録音。


ヘンデル:木管のためのソナタ全集
カメラータ・ケルン

ヘンデル:
● フルート・ソナタ ニ長調 HWV378
● オーボエ・ソナタ 変ロ長調 HWV357
● フルート・ソナタ ロ短調 Op.1-9b, HWV367b
● オーボエ・ソナタ ト短調 Op.1-6, HWV364a
● フルート・ソナタ ホ短調 Op.1-1b, HWV359b
● オーボエ・ソナタ ハ短調 Op.1-8, HWV366
● フルート・ソナタ ト長調 Op.1-5, HWV363b
● オーボエ・ソナタ ヘ長調 HWV363a
● ブロックフレーテのためのソナタ ニ短調 HWV367a
● ブロックフレーテのためのソナタ 変ロ長調 HWV377
● ブロックフレーテのためのソナタ ト短調 Op.1-2, HWV360
● ブロックフレーテのためのソナタ イ短調 Op.1-4, HWV362
● ブロックフレーテのためのソナタ ハ長調 Op.1-7, HWV365
● ブロックフレーテのためのソナタ ヘ長調 Op.1-11, HWV369
● ブロックフレーテのためのソナタ ト長調 HWV358
● 2つのブロックフレーテと通奏低音のためのトリオ・ソナタ ヘ長調 HWV405


カメラータ・ケルン
カール・カイザー(フラウト=トラヴェルソ)
ハンス=ペーター・ ヴェスターマン(オーボエ)
ミヒャエル・シュナイダー(ブロックフレーテ)
録音:1985年

リコーダーの名手、ミヒャエル・シュナイダー率いる「カメラータ・ケルン」はドイツの古楽器グループ。このヘンデルの木管のためのソナタ全集は、彼らの活動初期の名盤として知られるものです。イングマール・ベルイマンの映画『秋のソナタ』のオープニングを彩った名曲としても知られるリコーダー・ソナタ HWV.369など、ヘンデルの室内楽は美しいものも多く、ここでの演奏も聴きごたえがあります。


ハイドン:チェロ協奏曲集
鈴木秀美、クイケン&ラ・プティット・バンド

ハイドン:
● チェロ協奏曲第1番ハ長調Hob.VIIb-1
● チェロ協奏曲第2番ニ長調Hob.VIIb-2
● 協奏交響曲変ロ長調Hob.I-105,Op.84


鈴木秀美(Vc)
寺神戸亮(Vn)
マルク・ヴァロン(Fg)
パトリック・ボジロー(Ob)
ラ・プティット・バンド
シギスヴァルト・クイケン(指揮)
録音:1998年

ラ・プティット・バンドの首席チェロ奏者を務めていた鈴木秀美のソロによるハイドンのチェロ協奏曲。ソロの場面では、各パート1人という室内編成を採用するなど変化に富む演奏。レコード・アカデミー賞協奏曲部門受賞。


ハイドン:『天地創造』全曲
ヘンゲルブロック&バルタザール=ノイマン・アンサンブル&合唱団

●ハイドン:オラトリオ『天地創造』全曲Hob.XXI:2


ジモーネ・ケルメス(ソプラノ/ガブリエル)
ドロテー・ミールズ(ソプラノ/エーファ)
スティーヴ・デイヴィスリム(テノール/ウリエル)
ヨハネス・マンノフ(バス/ラファエル)
ロッキー・チャン(バス/アダム)
バルタザール=ノイマン・アンサンブル&合唱団
トーマス・ヘンゲルブロック(指揮)
録音:2001年

ハイドンの『天地創造』は、『四季』と並び愛され続けている傑作。ミルトンの『失楽園』や聖書から採り出した言葉を元にイギリスの詩人リドリーが書いた台本をヴァン・スヴィーテン男爵が翻訳したドイツ語に基づくオラトリオです。
 晩年、2度にわたって英国に長期滞在したハイドンは、その地で『メサイア』を筆頭にヘンデルの大作に強い感銘を受け、もともとヘンデルのオラトリオのために書かれたとされる英語台本をウィーンに持ち帰り、友人のゴットフリート・ファン・スヴィーテン男爵に翻訳台本の作成を依頼するのです(ちなみにスヴィーテン男爵は、モーツァルトにドイツ語版『メサイア』の編曲を依頼した人物であり、さらに、ハイドンの『四季』の台本を書いたことでも有名)。
台本の題材は、旧約聖書の「創世記」と「詩篇」、ミルトンの「失楽園」によるもので、キリスト教思想に基づく宇宙の創造の様子がわかりやすく綴られたものでした。
 これにハイドンが熟達の筆致で音楽を付けているのですが、そこでの数々の猛獣や動物、鳥たちのオーケストラによる巧みな描写や、対位法を駆使した合唱の面白さは比類のないもので、映像的ともいえるほどの効果を発揮しています。ハイドンが念頭に置いたライヴァルは、創世を描いた画家たちによる名作絵画の数々と、当時のロンドンを席巻していた『メサイア』などのヘンデル作品ではなかったかと思わせる、無類に手の込んだ傑作がこの『天地創造』なのです。

【フライブルク・バロックオーケストラ】
1987年に南西ドイツの古都フライブルクで結成された古楽器オーケストラ。初代指揮者はヴァイオリニストで指揮者のトーマス・ヘンゲルブロックで、その後、同じくヴァイオリニストで指揮者のゴットフリート・フォン・デア・ゴルツに受け継がれ、現在はゴルツに加えてヴァイオリニストで指揮者のペトラ・ミュレヤンス女史のリーダー双頭体制となっています。
 フライブルク・バロックオーケストラの演奏は、その運営方針と同じく、楽員たちの自主性の重んじられたもので、ダイナミックで活気に満ちた快速な音楽から、しっとりうっとり美しく聴かせる緩やかな音楽まで、高精度で硬質なアンサンブルを維持しながらきわめて幅広い表現を実現しているのがポイント。
 声楽やソロ楽器との共演でも、そうした豊かな表現力が失われることはなく、どんな共演者でも息の合った演奏を聴かせています。

【バルタザール・ノイマン・アンサンブル&合唱団】
バロックからロココの時代にかけての重要な建築家の一人、ヨハン・バルタザール・ノイマン[1687-1753]の名を冠したグループ。ヘンゲルブロックは、音楽を、朗読や演技、舞踊といった他のアートと組み合わせるというコンセプトを実現させるべく、まず合唱団を結成、当初は器楽共演者としてフライブルク・バロックオーケストラが起用されていましたが、バルタザール・ノイマン・アンサンブル結成後は、オーケストラ・合唱団ともに一丸となった演奏で息の合ったアンサンブルを展開するようになりました。


ハイドン『ザロモン・セット』より
クイケン&ラ・プティット・バンド

ハイドン:
● 交響曲第96番ニ長調『奇蹟』
● 交響曲第97番ハ長調
● 交響曲第98番変ロ長調


ラ・プティット・バンド
シギスヴァルト・クイケン(指揮)
録音:1993年

クイケン指揮ラ・プティット・バンドによる古典派レパートリーの注目作。ハイドン後期の傑作『ザロモン・セット』から第96・97・98番の3曲を収録。


ハイドン『パリ・セット』より
マイヤー&コレギウム・アウレウム

ハイドン:
● 交響曲第85番変ロ長調『王妃』
● 交響曲第83番ト短調『めんどり』
● 交響曲第82番ハ長調『熊』


コレギウム・アウレウム
フランツヨーゼフ・マイアー(指揮)
録音:1971年、1975年

古楽演奏のパイオニアとして知られるコレギウム・アウレウムによるハイドン作品。『パリ・セット』から第85・83・82番を収録。
 コンサートマスターのフランツヨーゼフ・マイアー率いるコレギウム・アウレウムによるウォームな演奏です。


リテレス:『アシスとガラテア』
アル・アイレ・エスパニョール

● リテレス:歌劇『アシスとガラテア』


クセニア・マイヤー
マリア=ルス・アルヴァレス
マリーナ・パルド
マルタ・アルマハーノ
ホルディ・リカルト
アル・アイレ・エスパニョール
エドゥアルト・ロペス・バンゾ(指揮&cemb)
録音:1994年

『アシスとガラテア』といえばヘンデルが1708年に発表した英語オペラが有名ですが、こちらはスペイン・バロックの作曲家、アントニオ・デ・リテレス[1673-1747]が同じく1708年に発表したスペイン語の作品。マドリードで活躍したリテレスは、宮廷作曲家でもあり、この『アシスとガラテア』も、フェリペ5世の前で初演されています。
 題材はおなじみの神話ネタで、恋人同士のガラテアとアシスに嫉妬したポリュペーモスが嫉妬に狂ってアシスを殺してしまうという話。
 演奏のアル・アイレ・エスパニョールは、スペインの香り濃厚なスタイルで有名で、ここでもカスタネットなど交えたサウンドや、なにやらフラメンコ風な歌など実にユニークです。


ロカテッリ:6つの劇場風序曲と協奏曲集
ヘンゲルブロック&フライブルク・バロックオーケストラ

ロカテッリ:
● 6つの劇場風序曲と協奏曲集Op.4
● ソナタ ニ長調Op.8-2
● ソナタ ホ短調Op.5-2
● ソナタ イ長調Op.8-10


フライブルク・バロックオーケストラ
トーマス・ヘンゲルブロック(指揮)
録音:1991年

バロック後期に活躍したイタリア人作曲家、ピエトロ・ロカテッリ[1695-1764]は、ベルガモの生まれ。16歳からローマで学び、ほどなくヴァイオリニスト・作曲家として活動を開始、フランス、ドイツを経て1729年からアムステルダムに居を構えて成功を収め、亡くなるまでの35年間を同地で過ごすこととなります。
 ロカテッリの創作は、自身が優れたヴァイオリニストであったことから、ヴァイオリンのための作品が主体となりますが、ソナタやシンフォニア、コンチェルトなども作曲しており、アムステルダムで成功を収めた人々のためと思われる典雅なスタイルの美しい作品など、魅力的な音楽を多く含んでいます。


リュリ:ディヴェルティスマン集
センペ&カプリッチョ・ストラヴァガンテ

リュリ:
● ディヴェルティスマン第1番
● ディヴェルティスマン第2番
● ディヴェルティスマン第3番


ギユメット・ロランス(メゾ・ソプラノ)
カプリッチョ・ストラヴァガンテ
スキップ・センペ(指揮&cemb)
録音:1990年

「ディヴェルティスマン(余興)」は、主軸となるオペラや劇音楽のストーリー展開が一時的に中断する部分で演奏されることが多かった音楽で、時に副次的なストーリーを交えながら、歌や踊りで舞台を彩りました。聴衆を飽かせないよう配慮されたこれらの音楽は、耳に心地よく親しみやすい旋律やリズムで構成されており、現在では独立して鑑賞されることも増えてきました。


マルティネス:チェンバロ協奏曲、カンタータ、ほか
パラスキヴェスク&ラ・フロリディアーナ

マルティネス:
● シェーナ『誇らしげな川辺』
● チェンバロ協奏曲ト長調
● カンタータ『嵐』
● チェンバロ・ソナタ ト長調
● カンタータ『愛の巣』


アンナ・ボニタティブス(メゾ・ソプラノ)
ラ・フロリディアーナ(ピリオド楽器アンサンブル)
ニコレータ・パラスキヴェスク(指揮、チェンバロ)
録音:2014年

ギリシャ出身の古楽演奏家、ニコレータ・パラスキヴェスクとラ・フロリディアーナによるドイツ・ハルモニア・ムンディへの2枚目のアルバムは、18世紀の知られざる女性作曲家、マリアンナ・マルティネスの作品集です。
 マリアンナ・マルティネスは、ウィーンに1744年に生まれ、1812年に亡くなっています。幼いころから音楽だけでなく、様々な国の言語の教育、文学を学びました。イタリアの詩人メタスタージオなどとも家族ぐるみの交流があったようです。音楽もハイドン、ポルポラ、ハッセなど当時人気の作曲家に音楽教育を受け、17歳で作曲した作品はウィーン宮廷礼拝堂で上演されました。その後マリア・テレジアのための作曲家、鍵盤楽器奏者として活躍。1773年にはボローニャのフィルハーモニー・アカデミー会員の試験で「驚くべき作曲の精度」と高い評価を得ました。
 指揮者ニコレータ・パラスキヴェスクは、ルーマニアのゲオルゲ・ディマ音楽アカデミー、バーゼル・スコラ・カントールム、シュトゥットガルト音楽演劇大学で研鑽を積み、現在、バーセル・テオドール教会専属オルガニストを務めている女性鍵盤楽器奏者で、ピリオド楽器アンサンブル、ラ・フロリディアーナの創設者でもあります。
 深い知識に裏打ちされた演奏は、ときに繊細、ときに鋭いリズミックなタッチを生み、独自の美の世界を作り出しています。
 声楽作品では、近年注目度の高いメゾ・ソプラノ、アンナ・ボニタティブスを起用しています。


マルティーノ:室内楽作品集
エイジ・オブ・パッションズ

マルティーノ:
● トリオ第1番
● トリオ第2番
● トリオ第3番
● トリオ第4番
● トリオ第5番
● トリオ第6番
● ノットゥルノ第1番


エイジ・オブ・パッションズ
ヒレ・パール(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
リー・サンタナ(リュート)
ペトラ・ミュレヤンス(バロック・ヴァイオリン)
録音:2009年

ヒレ・パールと仲間たちによる室内アンサンブル「エイジ・オブ・パッションズ」が、グローヴにも載っていない無名の作曲家、フィリッポ・マルティーノのリュート・トリオに取り組んだアルバム。
 バロック後期に主にドイツやオーストリアで、リュート奏者・作曲家として活動していたと推測されているマルティーノが、1730年頃にアウクスブルクで出版したリュート・トリオと、コペンハーゲンの図書館で見つかったマルティーノ作と思われるノットゥルノを収録。
 活気のあるリュートとそれに巧みに絡むバロック・ヴァイオリン、そして優雅に彼らを支えるヴィオラ・ダ・ガンバの織り成す音楽が実に心地良いアルバムです。


モーツァルト:ロンドン・ソナタ、ディヴェルティメント
モーツァルト・トリオ

モーツァルト:
● トリオ・ソナタ(ピアノ三重奏曲)変ロ長調 KV10
● トリオ・ソナタ(ピアノ三重奏曲)ト長調 KV11
● トリオ・ソナタ(ピアノ三重奏曲)イ長調 KV12
● トリオ・ソナタ(ピアノ三重奏曲)ヘ長調 KV13
● トリオ・ソナタ(ピアノ三重奏曲)ハ長調 KV14
● トリオ・ソナタ(ピアノ三重奏曲)変ロ長調 KV15
● ディヴェルティメント(ピアノ三重奏曲)変ロ長調 KV254


モーツァルト・トリオ
スティーヴン・ツェール(ハンマーフリューゲル)
アンネグレート・ディードリヒセン(ヴァイオリン)
マックス・エンゲル(チェロ)
録音:1979年

モーツァルトが8歳のときに書いた6曲のトリオ・ソナタ(ピアノ三重奏曲)と、20歳の時のディヴェルティメント(ピアノ三重奏曲)を収録。幼少期のモーツァルトは家族との旅公演の連続でしたが、この6曲から成るトリオ・ソナタ集は、パリからロンドンに向かう際、当時20歳のイギリス王妃シャーロットに献呈して作曲報酬を得ることを目的に書かれたもので、クリスチャン・バッハの影響など感じさせながらもすでにモーツァルト風な音楽になっているとされる作品集。
 ディヴェルティメントKV254はモーツァルト20歳のときの作品で、家族もしくは友人たちとの共演を目的に書いたと推測されています。
 演奏はザルツブルクを拠点に活動するヴァイオリニスト、アンネグレート・ディードリヒセンを中心に結成された「モーツァルト・トリオ」によるものです。初代はピアノがホカンソン、チェロがラトヴィヒでしたが、ここではピアノがツェール、チェロがエンゲルに代わっています。ちなみにピアノはどちらもハンマーフリューゲル(フォルテピアノ)を使用しています。ザルツブルク、アーレンベルク城での録音。


モーツァルト:歌劇『ツァイーデ』
アーノンクール&ウィーン・コンツェントゥス・ムジクス

● モーツァルト:歌劇『ツァイーデ』 K.344/336b


ディアナ・ダムラウ(ソプラノ/ツァイーデ)
ミヒャエル・シャーデ(テノール/ゴーマッツ)
ルドルフ・シャシンク(テノール/スルタン・ゾーリマン)
フローリアン・ベッシュ(バリトン/アラツィム)
アントン・シャリンガー(バス/オスミン)
トビアス・モレッティ(語り)
ウィーン・コンツェントゥス・ムジクス
ニコラウス・アーノンクール(指揮)
録音:2006年

未完に終わったオペラ『ツァイーデ』は、旅回りの歌芝居の一座のために書かれたジングシュピール(ドイツ語の歌芝居)と推測されており、諸事情あって完成には至りませんでした。しかし未完とはいえ作曲された部分は約80分に及び、魅力的なナンバーがいくつも含まれていることもあって、アーノンクールによる演奏が聴けるのは朗報です。
 この演奏はモーツァルト生誕250周年の2006年に話題となった上演のライヴ録音で、序曲として交響曲第32番を使用し、必要な部分ではナレーションを挟むなどしてジングシュピールの体裁を整えており、『後宮からの誘拐』の先駆的作品ともいわれる『ツァイーデ』の真価を、アーノンクールの流儀で世に知らしめました。


モンテヴェルディとその時代〜マドリガーレと器楽曲の愉しみ
センペ&カプリッチョ・ストラヴァガンテ、ロランス

● モンテヴェルディ:マドリガーレ『どれほど快く』(歌)
● カステッロ:ソナタ第15番
● モンテヴェルディ:マドリガーレ『ああ、私は倒れる』(歌)
● メールラ:2声のチャッコーナ
● フレスコバルディ:トッカータ第11番(チェンバロ独奏)
● リッチョ:谺による2つのソプラーノのカンツォーナ
● モンテヴェルディ:マドリガーレ『リラを整え』(歌)
● フレスコバルディ:トッカータ第9番(チェンバロ独奏)
● モンテヴェルディ:マドリガーレ『しかし、それは本当なのか』(歌)
● マリーニ:パッサカリア
● マルヴェッツィ:シンフォニア
● モンテヴェルディ:マドリガーレ『柔かな光の中で』(歌)
● モンテヴェルディ:『こんなに素晴しい勝利を』
● モンテヴェルディ:『西風が帰り』
● モンテヴェルディ:マドリガーレ『悩みはとても甘いので』(歌)


ギユメット・ロランス(メゾ・ソプラノ)
カプリッチョ・ストラヴァガンテ
スキップ・センペ(チェンバロ)
録音:1990年

収録曲はモンテヴェルディのマドリガーレ6曲と、モンテヴェルディおよび同時代の作曲家の器楽作品9曲。器楽曲は、チェンバロによるトッカータが2曲に、合奏によるソナタ、シャコンヌ、パッサカリア、シンフォニア、カンツォーナが各1曲収められているほか、マドリガーレの器楽演奏ヴァージョンが2曲収録されています。
 メゾ・ソプラノのギユメット・ロランスは、レザール・フロリサンの一員としてウィリアム・クリスティのもとで長く活躍、その後はヘレヴェッヘやコープマンらのもとでも歌い、ここではスキップ・センペ指揮カプリッチョ・ストラヴァガンテと共演しています。


モンテヴェルディ:『聖母マリアの夕べの祈り』
ユングヘーネル&カントゥス・ケルン

● モンテヴェルディ:『聖母マリアの夕べの祈り』全曲

イントナツィオ : <神よ、わが保護に - 主よ、われを助けに>
詩篇109 <主は、わが主に言いたまいぬ>
コンチェルト : <われは黒けれど>
詩篇112 <しもべらよ、主を讃えよ>
コンチェルト : <わが愛する者よ、汝は美し>
詩篇121 <われは喜びに満ちたり>
コンチェルト : <二人のセラフィムが>
詩篇126 <主が家を建てたまわずば>
コンチェルト : <天よ、わが言葉を聴きたまえ>
詩篇147 <イエルサレムよ、主を讃えよ>
<聖なるマリアよ、われらのために祈りたまえ> による8声のソナタ
8声のイムヌス <めでたし、海の星>
マニフィカト わが魂、主をあがめ
マニフィカト わが精神、喜びおどる
マニフィカト 賤しき者をそのはしためと
マニフィカト 全能なる者
マニフィカト その御あわれみ
マニフィカト 主、そのみ腕の力
マニフィカト 権力者をその座より
マニフィカト 飢えたる者には
マニフィカト 主、御あわれみ忘れたまわず
マニフィカト アブラハムとその子孫につき マニフィカト 願わくば父と子と
マニフィカト 初めにありしごとく

カントゥス・ケルン
コンチェルト・パラティーノ
コンラート・ユングヘーネル(指揮&リュート)
録音:1994年

大編成で演奏されることも多い『聖母マリアの夕べの祈り』は、本来は合唱団を用いるようなものではなかったとする説に則って、1人1パート演奏された透明で美しい演奏です。
 もともとリュート奏者のユングヘーネルは、小編成アンサンブルの含蓄が深く、ここでも声楽陣をときにマドリガーレのように響かせながら、この作品の持ち味でもある器楽の壮麗なサウンドも十分に味わわせてくれます。


ネブラ:ミゼレーレ
アル・アイレ・エスパニョール

ネブラ:
● ミゼレーレ
● サルスエラ『トラキアのイフィゲニア』


アル・アイレ・エスパニョール
エドゥアルド・ロペス・バンソ(指揮)
録音:2001年

バロック後期のスペインの作曲家、ホセ・デ・ネブラ[1702-1768]は、17歳でオルガニストとなり、マドリードの修道院でオルガンを弾く一方、21歳からはマドリードの劇場のためにバロック・サルスエラなどの舞台音楽も作曲。後年は王室礼拝堂の作曲家としての仕事もするようになり、宗教音楽も遺しています。
 このCDで聴ける『ミゼレーレ』は、ネブラのそうしたキャリアを感じさせる起伏のある宗教音楽となっており、曲間に挿入されるグレゴリオ聖歌とのコントラストも鮮やか。
 組み合わせは、スペイン版ジングシュピールともいうべきバロック・サルスエラからの抜粋で、導入器楽曲とレツィタティーヴォ、そしてアリアという構成で、10分ほどの規模となっています。


パッヘルベルとバッハ以前のバッハ・ファミリーのモテット集
ユングヘーネル&カントゥス・ケルン

● パッヘルベル:Jauchzet dem Herrn
● パッヘルベル:Nun danket alle Gott
● パッヘルベル:Exsurgat Deus
● パッヘルベル:Troste uns Gott
● パッヘルベル:Magnificat
● パッヘルベル:Der Herr ist Konig
● パッヘルベル:Gott ist unser Zuversich
● パッヘルベル:Paratum Cor Meum Deus
● パッヘルベル:Singet dem Herrn
● パッヘルベル:Jauchzet Gott alle Lande
● ヨハン・クリストフ・バッハ:Furchte dich nicht
● ヨハン・クリストフ・バッハ:Der Gerechte
● ヨハン・クリストフ・バッハ:Ich lasse dich nicht
● ヨハン・ミヒャエル・バッハ:Halt,was du hast
● ヨハン・ミヒャエル・バッハ:Furchtet euch nicht


カントゥス・ケルン
コンラート・ユングヘーネル(指揮&リュート)
録音:1993年


パーセル:『妖精の女王』『ディードーとエネアス』『アーサー王』 『アブデラザール』より
ヘンゲルブロック&フライブルク・バロック・オーケストラ

パーセル:
● 歌劇『妖精の女王』Z629より7曲
● 歌劇『ディードーとエネアス』Z626より5曲
● 歌劇『アーサー王』 Z628より6曲
● 歌劇『アブデラザール』Z570より6曲


フライブルク・バロック・オーケストラ
トーマス・ヘンゲルブロック(指揮)
録音:1991年


ラモー:『優雅なインドの国々』『ダルダニュス』組曲
コレギウム・アウレウム合奏団

ラモー:
● 『優雅なインドの国々』組曲
● 『ダルダニュス』組曲


コレギウム・アウレウム合奏団
録音:1967、1964年


ラモー:ゾロアストル
クイケン&ラ・プティット・バンド

● ラモー:歌劇『ゾロアストル』全曲


アニュス・メロン(Sp)
グレタ・ド・レイヘール(Sp)
ジャック・ボナ(Br)
グレゴリー・ラインハルト(Bs)
ミシェル・ヴェルシェーヴ(Bs)
ミーケ・ファン・デル・スルス(Sp)
フランソワ・フォシュ(Bs)
フィリップ・カントール(Br)
ジョン・エルウィス(T)
コレギウム・ヴォカーレ・ヘント
ラ・プティット・バンド
シギスヴァルト・クイケン(指揮、ヴァイオリン)
録音:1983年


ロイスナー:リュート作品集
コンラート・ユングヘーネル

ロイスナー:
● リュート組曲ニ短調
● リュート組曲ハ短調
● リュート組曲ニ長調
● リュート組曲ト短調
● リュート組曲ハ短調
● リュート組曲ホ短調


コンラート・ユングヘーネル(リュート)
録音:1991年


ローレ:ヨハネ受難曲

● チプリアーノ・デ・ローレ:ヨハネ受難曲


ウエルガス・アンサンブル
パウル・ファン・ネーヴェル(指揮)
録音:1988年

ルネッサンスの作曲家、チプリアーノ・デ・ローレ[1516〜1565]は、フランドル出身で、イタリアで活躍した作曲家。フランドル楽派のポリフォニーとイタリアの様式を結びつけた作品を残しています。ヨハネ受難曲は、語り手、登場人物、群衆により、淡々と進められるスタイルによっています。
 指揮のパウル・ヴァン・ネーヴェルは、バーゼル・スコラ・カントルムで学んだベルギーの指揮者で、フランドル・ポリフォニーの権威としても有名な存在。演奏のウエルガス・アンサンブルは1970年に設立された中世ルネッサンスを専門とするアンサンブルで、すでに50枚以上のアルバムを制作、多くは様々な賞を受賞しており、透明で美しいハーモニーによってその魅力を今に伝えています。


ローゼンミュラー:詩篇、マニフィカト、グローリア
ユングヘーネル&カントゥス・ケルン

ローゼンミュラー:
● 主を恐るる者は幸いなり
● マニフィカト
● われ主をたたえん
● 深き淵より
● 主よ、われは心をあげて
● グローリア


カントゥス・ケルン
コンラート・ユングヘーネル(リュート、指揮)
録音:1991年

「カントゥス・ケルン」は、ドイツのリュート奏者コンラート・ユングヘーネルによって1987年に結成された声楽アンサンブル。主にルネッサンスからバロック期に書かれたドイツとイタリアの声楽曲をとりあげ、歴史に埋もれていた作品を発掘するなど、熱心な研究に基づいた入念な準備を経て演奏活動をおこなってきました。
 当セットには、彼らが1989年から1994年にかけてドイツ・ハルモニア・ムンディにレコーディングしたアルバムの中から代表的なものが収められています。
 ドイツ批評家賞を受賞し、彼らの名声を決定づけることにもなったローゼンミュラーの「宗教的コンチェルト集」や、エディソン賞受賞のモンテヴェルディ『聖母マリアの夕べの祈り』、ディアパゾン・ドール受賞のモンテヴェルディ「愛のマドリガーレ集」、同じくディアパゾン・ドールに加えディスク大賞も受賞したシュッツ「詩編、モテット、コンチェルト集」など、世評高いこれらのアルバムは、個々の歌手の高い技量と、それをアンサンブルに活かし切るユングヘーネルの素晴らしい手腕あればこその傑作ばかりです。


シャイン:羊飼いの快楽〜世俗音楽曲集
ユングヘーネル&カントゥス・ケルン

シャイン:
● おお、美わしきアマリリ
● 美しき髪のアウロラ
● 修道士の仲間よ、こちらへ
● 私を取り巻くのは悲しみばかり
● フィリが美わしく、清らかだったとき
● フィリの美しい瞳の中に
● おお別れ、おお辛き別れ
● このあいだ盲の神様の
● 美わしきフィリ、いったいどうなるのだろう
● コケコッコー
● 盲いたキューピッド
● フィリが愛の光を
● おお、類なく美しきアマリリ
● 泣きわめき、涙を流すのも
● 緑の森のすべてのけものたち
● おお、ヴィーナス、盲いたキューピッド
● 恋の泥棒キューピッド
● ああ、絹のごとき巻き毛!
● 兄弟、親愛なるわが兄弟
● ミルティッロの子羊
● 小鳥たちはさえずり
● わが小船は荒海を進みゆき


カントゥス・ケルン
コンラート・ユングヘーネル(指揮)
録音:1989年


シュッツ:マドリガーレ集第1巻
ルーリー&コンソート・オブ・ミュージック

シュッツ:
● おお、春よ、うらわかき年よ SWV.1
● ああ、恋の苦き甘さよ SWV.2
● 幸福な森よ SWV.3
● 恋する人の旅立ち SWV.4
● かく私は死なねばならないのか? SWV.5
● 険しいアルプスの岩から SWV.6
● 季節にそむく、そのニンフ SWV.7
● 美しき手を見て SWV.8
● くちづけの戦い SWV.9
● おまえは身をしばる炎にして SWV.10
● 私はそんな淑女 SWV.11
● 毒を含んだ挨拶 SWV.12
● 機知をもってくちづけを乞う SWV.13
● その女(ひと)の溜息 SWV.14
● いざさらば、いとしき森よ SWV.15
● いとしのくちづけ SWV.16
● 恋する男と恋される女の類似 SWV.17
● 恋人の旅立ち SWV.18
● 広大な海よ、その胸に抱かれて SWV.19


コンソート・オブ・ミュージック
アントニー・ルーリー(指揮)
録音:1985年


シュッツ:詩編、モテット、コンチェルト集
ユングヘーネル&カントゥス・ケルン、ムジカ・フィアータ

シュッツ:
● 主よ、あなたを避けどころとします SWV.462
● 主よ、どのような人があなたの幕屋に宿り SWV.466
● 来てください、精霊よ SWV.475
● 主よ、われらの主よ SWV.449
● 主御自身が家を建ててくださるのでなければ SWV.473
● 主よ、私の言葉に耳を傾けて下さい SWV.Anh.7
● 良い羊飼いがよみがえった SWV.469
● バビロンの流れのほとりに SWV.500
● 平和を与えて下さい、主よ SWV.465
● さて、天で戦いが起こった SWV.Anh.11
● 若いときからの妻に喜びを抱け SWV.453
● 音楽の喜びの泉 SWV.49
● 良い妻を持った夫は幸福である SWV.20
● 地は主のもの SWV.476
● 家と財産は両親から受け継ぐもの SWV.21
● 主よ、あなたは御自分の地に恵み深くあられを SWV.461


カントゥス・ケルン
ムジカ・フィアータ
ハノーファー少年合唱団
コンラート・ユングヘーネル(指揮、リュート)
録音:1989年


シュッツ:シンフォニア・サクレ第3集
ベルニウス&ムジカ・フィアータ

● シュッツ:シンフォニア・サクレ第3集 Op.12 (SWV.398-418)


マリア・シュデリウス(ソプラノ)
モニカ・フリンマー(ソプラノ)
ミーケ・ファン・デル・スルイス(ソプラノ)
シュテファン・ギーンガー(ボーイ・アルト)
マイケル・チャンス(カウンターテノール)
ジョン・エルウィス(テノール)
クリストフ・プレガルディエン(テノール)
デイヴィッド・トーマス(バス)
コルネリウス・ハウプトマン(バス)
シュトゥットガルト室内合唱団
ムジカ・フィアータ
フリーダー・ベルニウス(指揮)
録音:1988年(デジタル/セッション)

指揮のベルニウスは、1947年、南ドイツのルートヴィヒスハーフェンの生まれ。シュトゥットガルト音楽院とチュービンゲン大学に学び、在学中の1968年にシュトゥットガルト室内合唱団を組織、以来、約半世紀にわたって活動を共にして来ました。その間、ドイツを中心に高い評価を受けており、さまざまな賞を受賞してもいます。
 ベルニウスは古楽に精通しており、ルネッサンスやバロック作品では低いピッチと古楽器を使用して演奏しますが、ロマン派以降の作品については、通常のピッチと比較的小編成のスタイルを採用、合唱団の表現力を生かした演奏を聴かせてくれます。


シューベルト:冬の旅
ショッパー&シュタイアー

● シューベルト:歌曲集『冬の旅』 D.911, op.89


おやすみ
風見
凍った涙
氷結
菩提樹
増水
川の上で
かえりみ
鬼火
休息
春の夢
孤独
郵便馬車
白い頭

最後の希望
村にて
嵐の朝

道しるべ
宿屋
勇気を!
幻日
ライアー回し

ミヒャエル・ショッパー(バリトン)
アンドレアス・シュタイアー(フォルテピアノ)
録音:1988年

それまで主にバロック分野で活躍していたバリトン歌手、ミヒャエル・ショッパーが、オリジナル楽器演奏で高い評価を得ているアンドレアス・シュタイアーと組んで、シューベルトの時代を意識した演奏を展開。


テレマン:ターフェルムジークからの協奏曲集
コレギウム・アウレウム

テレマン:
● 3つのヴァイオリンのための協奏曲へ長調
● フルートとヴァイオリンのための協奏曲イ長調
● 2つのホルンのための協奏曲変ホ長調
● ヴィオラ・ダ・ガンバと弦楽のための組曲ニ長調


コレギウム・アウレウム
録音:1977、1962年


テレマン:『オルフェウス』
オルフェオ・バロック・オーケストラ

● テレマン:歌劇『オルフェウス』全曲


ドロテー・ミールズ(ソプラノ)
マルクス・フォルペルト(バリトン)
ウルリケ・ホフバウアー(ソプラノ)
クリスティアン・ツェンカー(テノール)(T)
バルバラ・クラウス(ソプラノ)
ラインハルト・マイール(バス)
マレリーツェ・ゲルバー(ソプラノ)
ジュリー・カンパリーニ(アルト)
オルフェオ・バロック・オーケストラ、リンツ
ミヒ・ガイグ(指揮)
録音:2010年


テレマン:協奏曲と序曲集
フライブルク・バロック・オーケストラ

テレマン:
● 『ドン・キホーテ』組曲
● 2つのブロックフレーテのための協奏曲ヘ短調
● 2つのヴァイオリンのための協奏曲ホ短調
● 3つのオーボエのための序曲ニ長調


フライブルク・バロック・オーケストラ
ゴットフリート・フォン・デア・ゴルツ(指揮、ヴァイオリン)
録音:1993年


テレマン:カンタータ『一日の時』全曲
シェーファー&フライブルク・ヴォーカルアンサンブル

● テレマン:カンタータ『一日の時』全曲


フライブルク・ヴォーカルアンサンブル
コレギウム・ムジクム・フライブルク
ヴォルフガング・シェーファー(指揮)
録音:1987年

オーケストラの「コレギウム・ムジクム・フライブルク」は、ヘンゲルブロックが中心とメンバーを集めて結成したレコーディングのためのアンサンブル。その後のフライブルク・バロックオーケストラ設立へのきっかけともなりました。


トレホン・イ・ヴェラスコ:『ばらの紫色』
ローレンス=キング&ザ・ハープ・コンソート

● トレホン・イ・ヴェラスコ:歌劇『ばらの紫色』全曲


エレン・ハージス(ソプラノ/アドニス)
ジュディス・マラフロンテ(メゾソプラノ/ヴィーナス)
マリア・デル・マール・フェルナンデス・ドーヴァル(ソプラノ/マルテ)
ザ・ハープ・コンソート
アンドルー・ローレンス=キング(バロック、ルネッサンス・ハープ)
1997年録音

南北アメリカ大陸初となるオペラ『ばらの紫色』で知られるトマス・デ・トレホン・イ・ヴェラスコ[1644-1728]は、スペインのビリャロブレドの生まれ。父ミゲルがフェリペ4世の狩猟師だった縁で、のちにペルー総督になるペドロ・フェルナンデス・デ・カストロ・イ・アンドレード・レモス伯爵に仕えることになり、22歳の時、総督の113人の個人的なアテンダントの一人としてスペインの植民地だったペルーのリマに渡ります。
 トレホン・イ・ヴェラスコは、リマで大聖堂と深い関わりを持ち、数多くの宗教音楽を書いていましたが、活動領域は劇場にも及び、56歳の時にこのオペラ『ばらの紫色』を発表して成功を収めています。
 トレホン・イ・ヴェラスコはペルーを気に入り、亡くなるまでの通算61年間を同地で過ごしています。
 オペラ『ばらの紫色』は、ヴィーナスとアドニスの愛と、軍神マルス(マルテ)の嫉妬と復讐を描いたバロック・オペラ。
 演奏は、ヴィーナス役がメゾソプラノ、アドニスとマルスはソプラノとなっており、主役3人は女声という編成で、これに10名ほどの脇の登場人物と合唱と器楽伴奏が絡みます。
 器楽伴奏は、アンドルー・ローレンス=キング率いるザ・ハープ・コンソートが受け持っており、ハープとギター、パーカッションなどの生き生きとした演奏により、神話の愛と嫉妬の世界を描いています。


トレス:ソロ・カンタータ集
アル・アイレ・エスパニョール

● ホセ・デ・トレス:カンタータ「Afectos amantes」
● ホセ・デ・トレス:カンタータ「Divino hijo de Adan」
● ホセ・デ・トレス:カンタータ「O, quien pudiera alcanzar」
● ホセ・デ・トレス:カンタータ「Bosques umbrosos」
● フランシスコ・ホセ・デ・カストロ:ソナタ第1番


アル・アイレ・エスパニョール
エドゥアルド・ロペス・バンソ(指揮)
録音:1999年


ガエタノ・ザヴァテッリ:協奏曲集
ゴルツ&フライブルク・バロックオーケストラ

● ザヴァテッリ:教会ソナタ風室内協奏曲集Op.1 全12曲


フライブルク・バロックオーケストラ
ゴットフリート・フォン・デア・ゴルツ(指揮、ヴァイオリン)
録音:1995年


ゼレンカ&ピゼンデル:協奏曲&シンフォニア集
ゴルツ&フライブルク・バロックオーケストラ

● ゼレンカ:ヒポコンドリア イ長調 ZWV187
● ゼレンカ:協奏曲 ト長調 ZWV186
● ゼレンカ:シンフォニア イ短調ZWV189
● ピゼンデル:協奏曲 ニ長調
● ピゼンデル:ソナタ ハ短調


フライブルク・バロックオーケストラ
ゴットフリート・フォン・デア・ゴルツ(指揮、ヴァイオリン)
録音:1994年


ゼレンカ:エレミアの哀歌
ヤーコプス&バーゼル・スコラ・カントールム

● ゼレンカ:『エレミアの哀歌』全曲

聖水曜日のための哀歌
聖木曜日のための哀歌
聖金曜日のための哀歌

バーゼル・スコラ・カントールム
ギー・ド・メイ(T)
クルト・ヴィドマー(Bs)
ルネ・ヤーコプス(C-T、指揮)
録音:1982年(ステレオ)

【ルネ・ヤーコプス】
現在は指揮者として有名なルネ・ヤーコプスは、1990年代初頭まではカウンターテナー歌手として世界的な活躍をしていたことでも知られています。
 ヤーコプスの歌声はファルセットと胸声の質の差が少なく接続も非常に滑らか、ギャラントな高域から深みのある低域まで巧みにカヴァーされた見事なもので、その歌唱スタイルにはそうした美質が十分に生かされ、ドラマティックな説得力を持つものとなっていました。
 ヤーコプスは、1946年10月にベルギーのヘントに生まれています。少年時代、ヘント大聖堂の聖歌隊歌手を務めたヤーコプスは、ヘント大学でラテン語やギリシャ語などの古典言語学を学ぶ一方、ベルギーの名テノール、ルイス・ドゥボスとイギリスの名カウンターテナー、アルフレッド・デラーに師事、デラーからカウンターテナーになるよう推奨され、レオンハルトやクイケン兄弟と共演してキャリアを重ね、様々なレコーディングにも参加しています。
 やがて1977年に自らのアンサンブル「コンチェルト・ヴォカーレ」を結成し、指揮者としての活動も本格的に開始、1988年からはバーゼル・スコラ・カントルムでバロック音楽について教えるようになり、1991年にはインスブルック音楽祭の芸術監督を務めていました。
 以後、ヤーコプスは、主に指揮者として活動、モンテヴェルディからモーツァルト、宗教音楽から交響曲に至る作品を熱心に紹介し、高い評価を獲得してきました。
 「ルネ・ヤーコプス・エディション」と題された当10枚組セットには、1973年から1992年までの20年間のカウンターテナーとしてのレコーディングから評価の高かったものが中心に選ばれており、多様なレパートリーでのヤーコプスの優れた歌唱を楽しむことができます。


イギリスのハープシコード作品集
ブラッドフォード・トレーシー

● ジョン・ブロウ:プレリュード ト長調
● ジョン・ブロウ:グラウンド ト長調
● ジョン・ブロウ:レッスン ニ長調、イ長調、ト長調
● ジョン・ブロウ:シャコンヌ ヘ長調』
● ウィリアム・クロフト:組曲ハ長調、イ長調
● パーセル:『インドの女王』組曲


ブラッドフォード・トレーシー(チェンバロ)


ヴェネツィアとフィレンツェの謝肉祭
ヘンゲルブロック&バルタザール=ノイマン・アンサンブル

● ジラーモ:祭り、米、遊び、そして喜び
● レグレンツィ:Lumi, potete piangere
● モンテヴェルディ:この素晴らしき合奏/ああフィリ、お前に口づけしたいけれど/ほんとうに美しきダミジェッラ/ああロゼッタ/この楡の木陰で
● ロンバルディ:愛の歌
● オルティス:レセルカダ第5番
● ヴェッキ:憂鬱なマスケラータとアレグレッツァ/呪われた愛/祝福された愛
● ロッシ:ラ・ヴィエナによる対話風ソナタ
● メルーラ:チャコーナ
● ガストルディ:恋人/美しい男/愛の勝利


バルタザール=ノイマン・アンサンブル&合唱団
トーマス・ヘンゲルブロック(指揮)
録音:1999年


17世紀イギリス宮廷のハープ音楽』
アンドルー・ローレンス=キング

ダウランド:
● 「A Fancy」
● 「My Lady Hunsdon's Puffe」
● 「Frogg Galliard」
● 「Pavana Lachrimae」
● 「SuzannaGalliard」
● 「Can Shee Excuse」
● 「Robin」
● 「Tarleton's Jigge」
● 「Mrs. Winter's Jumpp」
● 「Tarleton's Riserrectione」
● 「Fine Knacks」
● 「Awake Sweet Love, ThouArt Returnd」
● 「Go Christall Teares」
● 「My Thoughts Are Winged With Hopes」
● 「Semper Dowland, semper dolens」
● 「Farewell」
● 「My Dear Adieu, My Sweet Love Farewell」

バード:
● 「Alman」
● 「Rowland」
● 「Praeludium to Ye Fancie」
● 「Fantasia」
● 「Coranto」
● 「A Gigg」

作者不詳:
● 「Scott's Lament」

マクダーモット:
● 「Cormack」
● 「Allmane」
● 「Cormack's Alman」
● 「Shock.a.torum」

ジャン・ル・フェル:
● 「The Queen's Masque」


アンドルー・ローレンス=キング(バロック、ルネッサンス・ハープ)
1997年録音


知られざるスペイン・バロック-1
アル・アイレ・エスパニョール

● 作者不詳:Cancion a dos tiples
● アントニオ・デ・リテレス:Ah del rustico pastor
● クリストバル・ガラン:Al espejo que retrata
● クリストバル・ガラン:Humano ardor
● ホセ・デ・トレス:Mas no puede ser
● ホセ・デ・トレス:Al clamor
● 作者不詳:Pasacalles I-II
● フランシスコ・バリュス:En un noble, sagrado firmamento
● ファン・フランク・デ・イリバレン:Quien nos dira de una flor
● ファン・フランク・デ・イリバレン:Viendo que Jil, hizo raya


アル・アイレ・エスパニョール
エドゥアルド・ロペス・バンソ(指揮)
録音:1994年


メデテラニウム〜東洋と西洋の間の中世即興の世界
アンサンブル・オーニ・ヴィータルス

● Tre fontane
● Oi yano yano
● Jalla man
● Firassu in si b
● Quannu Passu
● Son tre corone
● Saltarello
● Laudemus Virginem
● Stella splendens
● Isabella
● Osman Pasha
● Mey Balaban taksim
● Mevlana


アンサンブル・オーニ・ヴィータルス
録音:2009年


ルイ14世ヴェルサイユ宮の音楽
トリオ・ロワイヤル

● ソナタ ハ長調「ラ・マレジエンヌ」(マレ)
● ロンドーによるバレ(マレ)
● 老ガロのトンボー(ド・ヴィゼ)
● ラ・モンフェルメイユ・ロンドー(ド・ヴィゼ)
● ジーグ(ド・ヴィゼ)
● シャコンヌ ト長調(モレル)
● 「岩よ、お前たちは聞こえない」ト短調〜リュリ:宮廷バレ「ヴィーナスの誕生」による(オトテール)
● プレリュード ト短調 Op.8-2(オトテール)
● クープラン氏の森の妖精(ド・ヴィゼ)
● サント・コロンブ氏へのトンボー(マレ)
● ソナタ ト短調 Op.2-3(ブラヴェ)


トリオ・ロワイヤル
録音:1992年


ザルツブルク宮廷の音楽
ザルツブルク・バッハ合唱団、インスブルック管楽アンサンブル

● 8声のモテット「主の天使が」(レオーニ)
● 4声の賛歌「歌え、わが舌よ」(ヴェッキ)
● 8声のモテット「バビロンの流れのほとりにて」(アガッツァーリ)
● 8声の第4旋法によるマニフィカト(シュタードゥルマイヤー)
● 8声のモテット「主よ、顧みてください」(レオーニ)
● 4声の賛歌「ようこそ、殉教者の春」(ヴェッキ)
● 8声のモテット「私は黒い」(レオーニ)
● 5声のモテット「私はレバノンの杉のように」(マッサイーニ)
● 8声の第1旋法によるマニフィカト(シュタードゥルマイヤー)


ザルツブルク・バッハ合唱団
インスブルック管楽アンサンブル
ハワード・アーマン(指揮)
録音:1987年


サンスーシ宮のフルート音楽
ハンス=マルティン・リンデ
● フルートと通奏低音のためのソナタ ホ短調(フリードリヒ大王)
● フルートとオブリガート・チェンバロのためのソナタ ニ長調 Wotq.83(C.P.E.バッハ)
● フルートとオブリガート・チェンバロのためのソナタ ト長調(ベンダ)
● フルートと通奏低音のためのソナタ イ短調 Op.1-1(クヴァンツ)


ハンス=マルティン・リンデ(フラウト=トラヴェルソ)
ヨハネス・コッホ(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
フーゴ・ルフ(チェンバロ)
録音:1961年


『チューダー王朝期の宗教音楽』
プロ・カンティオーネ・アンティクヮ

● キリエ・オルビス・ファクトール(ソールズベリー聖歌)
● ミサ・シネ・ノミネ(タヴァナー)
● エレミアの哀歌(バーズレー)
● ミサ曲「ブレインソング」(シェパード)


プロ・カンティオーネ・アンティクヮ
ブルーノ・ターナー(指揮)
録音:1974年


ヴェルサイユの音楽
クイケン兄弟、レオンハルト

● マレ:聖ジュヌヴィエーヴの鐘
● ダングルベール:プレリュード・ノン・ムジュレ
● マレ:サント・コロンブ氏への追悼
● フォルクレ:組曲第5番ハ短調


シギスヴァルト・クイケン(ヴァイオリン、ヴィオラ・ダ・ガンバ)
ヴィーラント・クイケン(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
グスタフ・レオンハルト(チェンバロ)
録音:1970年


知られざるスペイン・バロック−3
アル・アイレ・エスパニョール

● ホセ・デ・トレス:ミゼレーレ(1738)
● ファン・デ・ナバス:Tono de Miserere "Si mis hierros os tienen pendiente"
● ホセ・デ・トレス:Lamentacion segunda, del Jueves Santo
● セバスティアン・デュロン:Tono a la Pasion de Christo "Quando muere el Sol"
● セバスティアン・デュロン:Lamentaci on segunda, del Viernes Santo


アル・アイレ・エスパニョール
エドゥアルド・ロペス・バンソ(指揮)
録音:1996年


サッフォーとその時代
サッフォーと同時代の詩人の詩による古代ギリシャの音楽

● Tettix
● Psaphrodita
● Bios
● Kythera
● Nai
● Kleis
● Pyr
● Phylla
● Mania
● O Tekos
● Kalamos
● Lykos
● Origmos
● Melittta
● Makroteros
● Theognis
● Dialogos II
● Dora
● Krousis
● Onar
● Polla


アンサンブル・メルポメン
アリアンナ・サヴァール(歌、バルビトス)
ジョヴァンニ・カンタリーニ(歌、キタラー)
マッシモ・チアルフィ(サルピンクス、ティンパナ、キンバラ、クロタラ)
コンラート・シュタインマン(アウロス、キンバラ、バルビトス、セイストロン、指揮)
録音:2008年

スイス人のコンラート・シュタインマンが主宰する古代ギリシャ音楽アンサンブル「アンサンブル・メルポメン」による女性詩人サッフォー(サポー)とその時代の詩人、ミムネルモス、シモニデス、アナクレオン、テオグニス、ソロンのテキストを用いた音楽作品。
 リコーダーを束ねたような古代ギリシャの楽器「アウロス」の名手であるシュタインマンが主宰ということで、撥弦楽器の「バルビトス」や「キタラー」、打楽器の「ティンパナ」「キンバラ」「クロタラ」「セイストロン」、管楽器の「サルピンクス」といった復元楽器も登場して響きの個性が追求されており、ピュアで素朴な語り歌のような歌唱と合わせて独特の世界をつくりあげています。


ティント〜17世紀イタリアとスペインの音楽から
ロス・オトロス

● サンティアゴ・デ・ムルシア:クンベー
● アントニオ・マルティン・イ・コル:フォリアによるディファレンシアス
● フランチェスコ・コルベッタ:シンフォニア
● アンジェロ・ノターリ:パッセッジャータ
● フランチェスコ・コルベッタ:プレリュード
● フランチェスコ・コルベッタ:アルマンド
● フランチェスコ・コルベッタ:サラバンド
● フランチェスコ・コルベッタ:パッサカリア
● フランチェスコ・コルベッタ:メヌエット
● サンティアゴ・デ・ムルシア:ラ・ホタ
● ジョヴァンニ・ジローラモ・カプスペルガー:アルペッジャータ
● ジョヴァンニ・ジローラモ・カプスペルガー:トッカータ
● ジョヴァンニ・ジローラモ・カプスペルガー:ヴォルタ
● ジョヴァンニ・ジローラモ・カプスペルガー:バッロ
● ジョヴァンニ・ジローラモ・カプスペルガー:ガリアルダ
● ジョヴァンニ・ジローラモ・カプスペルガー:コレンテ
● ジョヴァンニ・ジローラモ・カプスペルガー:カポーナ
● ジョヴァンニ・ジローラモ・カプスペルガー:カプスベルガー
● ジョヴァンニ・ジローラモ・カプスベルガー:カナーリオ
● ジョヴァンニ・ジローラモ・カプスベルガー:コラショーネ
● ジョヴァンニ・ジローラモ・カプスベルガー:ヴィッラ・ディ・スパーニャ
● バルトロメオ・デ・セルマ・イ・サラベルデ:ある日シュザンヌは
● サンティアゴ・デ・ムルシア:ハカラス


ロス・オトロス
ヒッレ・パール(ヴィオラ・ダ・ガンバ/トレブル・ヴィオール/リローネ/ギター)
リー・サンタナ(キタローネ/ギター/ハラナ)
スティーヴ・プレイヤー(ギター/ハラナ)
録音:2002年

ドイツのヴィオラ・ダ・ガンバ奏者、ヒレ・パールと、アメリカのリュート奏者、リー・サンタナ、イギリスのバロック・ギター奏者でパーカッションも得意とするスティーヴ・プレイヤーの3名によるアンサンブル「ロス・オトロス」が、17世紀イタリアとスペインのバロック作品に取り組んだアルバム。  ここでは3人のメンバーは自分のメインの楽器のほかにも演奏しています。
 ヒッレ・パールはヴィオラ・ダ・ガンバのほかに、同じヴィオール属で音域が高く、小型で膝に挟んで演奏する「トレブル・ヴィオール」と、同じくヴィオール属で、ヴィオラ・ダ・ガンバよりもやや小ぶりで弦の数が12弦ほどもある「リローネ」、以上の擦弦楽器のほかに、撥弦楽器のギターを弾いています。
 リー・サンタナは、キタローネ(低音リュート)とギター、およびメキシコのギター「ハラナ」という3種類の撥弦楽器を演奏。
 スティーヴ・プレイヤーは、ギターとメキシコのギター「ハラナ」の2種類の撥弦楽器を演奏。
 メキシコのギター「ハラナ」が登場するのは、サンティアゴ・デ・ムルシアがメキシコ旅行で受けた印象を音楽に反映させているからと思われ、にぎやかな撥弦楽器効果につながっています。


ヴィアッジョ・イタリアーノ〜イタリア・バロック期のチェロ・ソナタ集
クリストフ・ダンゲル

● ジョヴァンニ・ベネデット・プラッティ:チェロ・ソナタ ホ長調
● ジョヴァンニ・ベネデット・プラッティ:三重奏曲 変ロ長調
● エルメネギルド・アッバーテ・デル・チンクエ:無伴奏チェロのためのソナタ ホ短調
● エルメネギルド・アッバーテ・デル・チンクエ:無伴奏チェロのためのソナタ ハ短調
● ジェンナロ・ロマネッリ:無伴奏チェロのためのソナタ イ長調
● アントニオ・ヴィヴァルディ:チェロ・ソナタ イ長調 RV.44
● ジュゼッペ・アントニオ・パガネッリ:チェロ・ソナタ イ短調
● ジローラモ・バッサーニ:チェロ・ソナタ ホ長調


クリストフ・ダンゲル(バロック・チェロ)
セルジオ・チオメイ(チェンバロ、オルガン)
ロザリオ・コンテ(テオルボ, バロック・ギター)
マラ・ミリブング(通奏低音チェロ)
平崎真弓(バロック・ヴァイオリン)
デイヴィッド・シンクレア(バロック・ヴァイオリン)
録音:2012年

ヴィアッジョ・イタリアーノ(イタリア旅行)と題されたこのアルバムは、当時、独奏楽器としての地位を確立しつつあったチェロのために書かれた作品を集めたもの。ヴィヴァルディ以外はあまり知られていない作曲家ばかりですが、どれも表情豊かな旋律が印象的で、イタリア・バロックのクオリティの高さを改めて感じさせます。
 演奏のクリストフ・ダンゲルは、1974年にヴュルツブルクに生まれたドイツのチェリスト。スイスのバーゼル音楽アカデミーでトーマス・デメンガらに師事し、2002年からバーゼル室内管弦楽団の首席チェリストとして活躍。モダン楽器とピリオド楽器の両方を巧みに弾きこなすダンゲルは、レパートリーの開拓にも熱心で、特にバロック期のチェロの作品の研究には余念がなく、それがこのアルバムの制作にも繋がっています。


ルネッサンスのクリスマス音楽
アメリンク&テルツ少年合唱団


古いドイツのクリスマス音楽

● ヨハネス・エッカルト(1553-1611):『山を越えてマリアが行く』
● ヨハン・ヴァルター(1496?1570):『たたえさせたまえ、イエス・キリスト』
● アンドレーアス・ロイスナー(1660年頃没):『われらにきょうひとりのみどり児生れり』
アーダム・グンベルツハイマー(1559-1625):『高き空よりわれは来たれり(讃美歌101番『いずこの家にも』)
● アーノルト・シュリック(1455頃?1525頃):『やさしいマリア』
● ミヒャエル・プレトーリウス(1571?1621):『楽しい喜びの歌声で』(讃美歌102番『もろびと声あげ』)
● プレトーリウス:『東方のはるかな国より』
● プレトーリウス:『ひとり子ベツレヘムに生れたまえり』
● プレトーリウス:『エサイの根より』(讃美歌96番)
● バルトロメーウス・ゲジーウス(1560頃-1613):『キリストをほめたたえんかな』
● ゲジーウス:『ひとり子ベツレヘムに生れたまえり』


エリー・アメリンク(S)
ベルンハルト・ミヒャエリス(A)
ハンス・ウルリヒ・ミールシュ(T)
バリー・マクダニエル(Br)
ハンス・マルティン・リンデ(Br、Bf、クルムホルン)
イルゼ・ブリックス・マイネルト(ヴィオラ・ダ・ブラッチョ)
ウルリヒ・コッホ(ヴィオラ・ダ・ブラッチョ)
ヨハネス・コッホ(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
ヴァルター・ゲルヴィッヒ(リュート)

録音:1972年

テルツ少年合唱団のクリスマス〜ルネッサンスとアルプス地方のクリスマス音楽

【第1部】ルネサンスのクリスマス音楽
● エアハルト・ボーデンシャッツ(1576-1636):『ヨセフよ、私の愛しいヨセフよ』
● オルランド・デ・ラッソ(1532-1594):『羊飼いに天使のお告げあり』『賛美の声は高く』
● ヤコブ・ガルス・ハンドル(1550-1591):『もろ人シバより来たれり』
● ヨハネス・エッカルト(1553-1611):『私は主のかいばおけのそばにいる』
● サミュエル・シャイト(1587-1654):『おお、やさしきイエスよ』

【第2部】アルプス地方のクリスマス音楽
● 『いまぞ歌わん』
● 『がんこなベツレヘムの民よ』
● 『目覚めよ、野の羊飼い達よ』
● 『いとうるわしきみどり児』
● 『天の御門』
● 『おお静かなみそら』
● 『かしこの山の上に風は吹き』
● 『われらは誰にもまして感謝せん』


テルツ少年合唱団
器楽グループ
ゲルハルト・シュミット=ガーデン(指揮)
録音:1965年

かつてのドイツのクリスマスは、質素で手づくりの温かさを重んじている上に、中世以来歌い継がれて来たクリスマスにちなんだ歌を歌うことが多いようで、Disc98には、クリスマスのそうしたドイツで古くから歌い継がれてきたルネッサンス期の曲を中心に収録。
 Disc99には、テルツ少年合唱団によるクリスマス曲(16世紀ルネサンス期から17世紀バロック期にかけてのモテットとアルプス地方の民謡)が収められています。長く歌われて来た素朴なクリスマスの歌を集めた心温まるアルバムです。


シェッレ:クリスマス音楽劇
ラ・カペラ・ドゥカーレ、ムジカ・フィアータ


● シェッレ:高き空より天使の群来たり
● シェッレ:いざ来ませ、異邦人の救い主よ
● シェッレ:幼子が生まれた
● シェッレ:心から愛する幼な子イエスよ
● シェッレ:汝ら門を開けよ
● シェッレ:クリスマス音楽劇


グンドゥラ・アンダース(ソプラノ)
モナ・シュぺーゲレ(ソプラノ)
アンドレアス・ショル(カウンターテナー)
ヴィルフリート・ヨッヘンス(テナー)
ハリー・ファン・デル・カンプ(バス)
ラ・カペラ・ドゥカーレ
ムジカ・フィアータ
ローランド・ウィルソン(指揮)
録音:1993年

ドイツ・バロックの作曲家、ヨハン・シェッレ[1648-1701]は、バッハの2代前に24年間に渡ってトーマス教会でカントルを務めており、教会でのドイツ語によるカンタータ演奏を本格的に開始した人物としても知られています。現存する作品数は少ないので、アンドレアス・ショルほか有名アーティストを中心としたこの録音は注目されるところです。

ユーザーレビュー

総合評価

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

おすすめの商品