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クーベリック/シンフォニー・エディション(23CD)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
4792689
組み枚数
:
23
レーベル
:
Dg
:
Europe
フォーマット
:
CD
その他
:
限定盤,輸入盤

商品説明


クーベリック/シンフォニー・エディション(23CD)
ベートーヴェン、シューマン、ドヴォルザーク、マーラー全集


クーベリック生誕100周年記念企画。ドイツ・グラモフォンにおこなった録音の中からベートーヴェン、シューマン、ドヴォルザーク、マーラーの交響曲全集をまとめた23枚組ボックスの登場。

【ベートーヴェン】
交響曲全9曲を別々のオーケストラで演奏したユニークな企画。それぞれの個性的な響きが楽しめます。
第1番:ロンドン交響楽団
1974年6月、ロンドン、ブレント・タウン・ホール
いかにもイギリスのオケらしいみずみずしい響きを立体感豊かに十分に生かした演奏。伸びやかな音楽とエネルギッシュな音楽が交錯する第1楽章から実に魅力的で、当時のロンドン交響楽団の実力の高さを再認識させてくれます。両端楽章の呈示部反復実施。ヴァイオリン両翼型配置。
第2番:アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団
1974年2月、アムステルダム、コンセルトヘボウ大ホール
オーケストラの純度の高い響きとクーベリックのテンション高い音楽づくりが結びついた快演。豊富な動機のそれぞれが表情豊かに再現される第1楽章序奏部から音楽に品があり、続く呈示部での各素材の折り目正しい演奏も印象的。第1楽章の呈示部反復は実施。通常配置。
第3番『英雄』:ベルリン・フィル
スケール大きくゆったり構えた演奏。無用な力みがないため流れが良く、第2楽章第3部のフガートは美しく感動的。ヴァイオリン両翼型配置も効果的です。第1楽章の呈示部反復は省略。
第4番:イスラエル・フィル
イスラエル・フィルの弦楽サウンドが素晴らしい演奏。構えも大きく力強く、第1楽章主部の入りは雄大かつ切れ味も抜群という見事なもの。ヴァイオリン両翼型配置。
第5番:ボストン交響楽団
遅めのテンポでじっくり取り組まれた名演。かっちりしたアンサンブルと重みのあるサウンドが快適です。第1楽章再現部ファゴットはホルンに改変してあります。両端楽章の呈示部反復は実施。通常配置。
第6番『田園』:パリ管弦楽団
色彩豊かなオーケストラの響きがなによりの魅力。管楽器ソロが活躍する『田園』でこのチョイスは成功でした。遅めのテンポを採択し、ロマンティックな旋律美を大切にした演奏を聴かせてくれます。第1楽章の呈示部反復は実施せず第3楽章の通常反復のみ実施。ヴァイオリン両翼型配置。
第7番:ウィーン・フィル
両端楽章の呈示部反復は実施せず第3楽章の通常反復のみ実施。ウィーン・フィルの美しい響きが存分に味わえる演奏で、見事な鳴りっぷりのホール・トーンがまた魅力十分。終楽章コーダ大詰めでのトランペット強調はクレンペラーを思わせ、非常に効果的です。ヴァイオリン両翼型配置。
第8番:クリーヴランド管弦楽団
全編リズミカルという作品の特質を妙な強調感なしに伝える演奏。いろいろな声部が立体的に聴こえるのも美点で、第3楽章中間部の美しさは特筆もの。第1楽章の呈示部反復と第3楽章の主部反復を実施。第4楽章の呈示部反復は省略。左右に飛び交うヴァイオリンが効果満点の両翼型配置。
第9番『合唱』:バイエルン放送交響楽団
第2楽章の反復は前半のみ実施し、主部のホルンかぶせはおこなっていません。ティンパニの音も良い質感で捉えられており、要所引き締めの効果も十分。全体に端然として密度の高い演奏で、声楽が入ってからのスケールはかなり大きいです。ヴァイオリン両翼型配置。

【シューマン】
クーベリックのシューマン全集といえば、バイエルン放送響を指揮したSONY盤が有名でベストセラーにもなっていますが、その録音の15年前にベルリン・フィルを指揮して録音されたDG盤も、独自の魅力を持った全集として愛好家に聴き続けられてきました。
 両者のコンセプトは基本的に同じながら、オーケストラの個性の違い、クーベリックの年齢の違い、楽器配置の違いなどもあって、印象はけっこう異なります。
 暖かいサウンドで内声がよく響くバイエルン盤に対し、まだあまりカラヤン色に染まっていないベルリン・フィルの切れ味のある暗めの厳しい音は対照的ともいえ、これにメリハリの効いた若きクーベリックの指揮がかみ合うことで、覇気に満ちた演奏が展開されているのです。
 シューマンならではの錯綜とした響き、複雑な和声と対位線で編まれたスコアを、音の改変で聴きやすくいじるのではなく、ストレートかつ厳格な解釈でパワフルに聴かせるクーベリックのシューマンはやはり魅力的です。

【ドヴォルザーク】
全集最初の録音となる66年の第8番に象徴される力強いアプローチから、後年の『新世界』でのスケール・アップした演奏まで、作品に応じて常に適切な対応がおこなわれた見事な全集で、馴染みのない初期の作品もここでは魅力十分な音楽として自信たっぷりに演奏されています。
 ベルリン・フィルの強大な威力を縦横に駆使して実に野趣横溢、作品固有のローカリティに周到な配慮をみせながらも、けっしてそこに安住せず、より普遍的な作品像を希求しているのが当全集の特徴で、土の香りを色濃くたたえながらも品格を失わないこれらの演奏はまったく見事としかいいようがなく、その高い完成度と尽きせぬ魅力はいまだに他の追随を許しません。

【マーラー】
マーラーの複雑膨大な作品が孕むさまざまな要素をことごとく抽出しながらも、決して感情過多や音響過多に陥ることの無いこれらの優れた演奏の背景には、クーベリックが、マーラーと同じくボヘミアの出身であること、バイエルン放送交響楽団の所在地であるミュンヘンが地理的にチェコに近く、ボヘミア的な要素の表現にも適性があったことが関係しているのではないでしょうか。
 実際これらの演奏では、マーラー作品でよく聴かれる民謡風な旋律や民俗的な舞曲のリズムが実に魅力的であり、深刻な部分や大音量の部分も、そうしたディテール情報の蓄積・展開・再構築といったプロセス抜きには説得力を獲得することが難しいということを強く印象付けてくれます。
 ヴァイオリンとピアノの演奏に長け、また、作曲を通じてもさまざまな楽器の特性を知り抜いていたクーベリックだけに、ここでもオーケストレーションへの配慮が実に高水準で、クレズマー・ミュージックや農村の草いきれを連想させるような素朴な質感から、新ウィーン楽派の到来を予告するような場面での鋭利な質感にいたるまで、巧みに描きわけられています。
 ヴァイオリンを両翼に配した楽器配置も効果的。セッション録音で楽器間のパースペクティヴが適切なこともあって、各楽器の「歌」がより際立つことにも繋がっています。
 旋律表現をとても大事にしたクーベリックの演奏で聴くと、マーラーがなぜ交響曲と歌曲ばかり書いたのか何となくわかるような気がしてきます。それくらい、ここでの抒情的な美しさをたたえた表現は素晴らしく、なにげない旋律に込められた憧れや喜び、恋愛感情、失意といった要素が、名歌手が言葉に気持ちを込めて歌うかのように表されているのです。(HMV)

【収録情報】

ベートーヴェン:交響曲全集
Disc1
・交響曲第1番ハ長調 op.21
 ロンドン交響楽団
 録音時期:1974年6月
 録音場所:ロンドン、ブレント・タウン・ホール

・交響曲第2番ニ長調 op.36
 アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団
 録音時期:1974年2月
 録音場所:アムステルダム、コンセルトヘボウ

Disc2
・交響曲第3番変ホ長調 op.55『英雄』
 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
 録音時期:1971年10月
 録音場所:ベルリン、イエス・キリスト教会

・交響曲第8番ヘ長調 op.93
 クリーヴランド管弦楽団
 録音時期:1975年3月
 録音場所:クリーヴランド、セヴェランス・ホール

Disc3
・交響曲第4番変ロ長調 op.60
 イスラエル・フィルハーモニー管弦楽団
 録音時期:1975年9月
 録音場所:ミュンヘン、ヘルクレスザール

・交響曲第6番ヘ長調 op.68『田園』
 パリ管弦楽団
 録音時期:1973年1月
 録音場所:パリ、サル・ワグラム

Disc4
・交響曲第5番ハ短調 op.67『運命』
 ボストン交響楽団
 録音時期:1973年11月
 録音場所:ボストン、シンフォニー・ホール

・交響曲第7番イ長調 op.92
 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
 録音時期:1974年9月
 録音場所:ウィーン、ムジークフェラインザール

Disc5
・交響曲第9番ニ短調 op.125『合唱』
 ヘレン・ドナート(ソプラノ)
 テレサ・ベルガンサ(アルト)
 ヴィエスワフ・オフマン(テノール)
 トマス・スチュアート(バス)
 バイエルン放送合唱団
 バイエルン放送交響楽団
 録音時期:1975年1月
 録音場所:ミュンヘン、ヘルクレスザール

シューマン:交響曲全集
Disc6
1. 交響曲第1番変ロ長調 op.38『春』
2. 交響曲第2番ハ長調 op.61
3. 歌劇『ゲノヴェーヴァ』 op.81〜序曲

Disc7
4. 交響曲第3番変ホ長調 op.97『ライン』
5. 交響曲第4番ニ短調 op.120
6. 劇音楽『マンフレッド』 op.115〜序曲

 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
 録音時期:1963年2月(1,5)、1964年2月(4,6)、1964年9月(2,3)
 録音場所:ベルリン、イエス・キリスト教会

ドヴォルザーク:交響曲全集
Disc8-9
・交響曲第1番ハ短調 op.3『ズロニツェの鐘』
 録音時期:1973年2月
 録音場所:ベルリン、イエス・キリスト教会

・交響曲第4番ニ短調 op.13
 録音時期:1972年10月
 録音場所:ベルリン、イエス・キリスト教会

・交響曲第2番変ロ長調 op.4
 録音時期:1972年12月
 録音場所:ベルリン、イエス・キリスト教会

Disc10
・交響曲第3番変ホ長調 op.10
・交響曲第5番ヘ長調 op.76
 録音時期:1972年10月
 録音場所:ベルリン、イエス・キリスト教会

Disc11
・交響曲第6番ニ長調 op.60
 録音時期:1972年9月
 録音場所:ベルリン、イエス・キリスト教会

・スケルツォ・カプリチオーソ op.66
 録音時期:1973年12月
 録音場所:ミュンヘン、ヘルクレスザール

Disc12
・交響曲第7番ニ短調 op.70
 録音時期:1971年1月
 録音場所:ベルリン、イエス・キリスト教会

・交響曲第8番ト長調 op.88
 録音時期:1966年6月
 録音場所:ベルリン、イエス・キリスト教会

Disc13
・序曲『謝肉祭』 op.92
 録音時期:1976年2月
 録音場所:ミュンヘン、ヘルクレスザール

・交響詩『野鳩』 op.110
 録音時期:1974年6月
 録音場所:ミュンヘン、ヘルクレスザール

・交響曲第9番ホ短調 op.95『新世界より』
 録音時期:1972年6月
 録音場所:ベルリン、イエス・キリスト教会

 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団(交響曲)
 バイエルン放送交響楽団(管弦楽曲)

マーラー:交響曲全集
Disc14
・交響曲第1番ニ長調『巨人』
 録音時期:1967年10月

Disc15
・交響曲第2番ハ短調『復活』
 エディト・マティス(ソプラノ)
 ノーマ・プロクター(アルト)
 バイエルン放送交響合唱団(合唱指揮:ヴォルフガング・シューベルト)
 録音時期:1969年3月

Disc16-17
・交響曲第3番ニ短調
 マージョリー・トーマス(アルト)
 バイエルン放送女声合唱団(合唱指揮:ヴォルフガング・シューベルト)
 テルツ少年合唱団(合唱指揮:ゲルハルト・シュミット=ガーデン)
 録音時期:1968年12月

・交響曲第10番嬰ヘ長調からアダージョ
 録音時期:1967年5月

Disc18
・交響曲第4番ト長調
 エルジー・モリソン(ソプラノ)
 録音時期:1968年4月

Disc19
・交響曲第5番嬰ハ短調
 録音時期:1971年1月

Disc20
・交響曲第6番イ短調『悲劇的』
 録音時期:1968年12月

Disc21
・交響曲第7番ホ短調『夜の歌』
 録音時期:1970年11月

Disc22
・交響曲第8番変ホ長調『千人の交響曲』
 マーティナ・アーロヨ(ソプラノ1:罪の女)
 エレナ・スポーレンベルク(ソプラノ2:栄光の聖母)
 エディト・マティス(ソプラノ3:贖罪の女)
 ユリア・ハマリ(アルト1:サマリアの女)
 ノーマ・プロクター(アルト2:エジプトのマリア)
 ドナルド・グローベ(テノール:マリア崇拝の博士)
 ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(バリトン:法悦の教父)
 フランツ・クラス(バス:黙想の教父)
 バイエルン放送合唱団(合唱指揮:ヨーゼフ・シュミットフーバー)
 北ドイツ放送合唱団(合唱指揮:ヘルムート・フランツ)
 西ドイツ放送合唱団(合唱指揮:ヘルベルト・シュルヌス)
 レーゲンスブルク大聖堂少年聖歌隊(合唱指揮:クリストフ・リックレーダー)
 ミュンヘン・モテット女声合唱団(合唱指揮:ハンス・ルドルフ・ツェーベライ)
 録音時期:1970年6月

Disc23
・交響曲第9番ニ長調
 録音時期:1967年2月、3月

 バイエルン放送交響楽団
 録音場所:ミュンヘン、ヘルクレスザール(第8番のみドイツ博物館会議場)

 ラファエル・クーベリック(指揮)

 録音方式:ステレオ(アナログ/セッション)

総合評価

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BRSOとのマーラーの交響曲全集を欲しいと思...

投稿日:2015/12/20 (日)

BRSOとのマーラーの交響曲全集を欲しいと思っていたので、同じくらいの値段で、BPOとのドヴォルザークとシューマンの全集、9個のオーケストラを振り分けたベートーヴェンの全集まで手に入るこのセットに飛びつきました。 全集を買う気になれないドヴォルザークや、BRSOとの再録音があるシューマンなどはこういうセットでもなければ入手することはなかったでしょう。 クーベリックの代表的な録音であるマーラーの全集は、精神分裂的なところの少ない音楽的な演奏。オーケストラもBPOでなくてよかった…と思いたくなるくらいの好演。音楽が粘らないので演奏時間も短く、第3番を除く交響曲がすべて1枚のCDに収まっているのもありがたい。 ベートーヴェンの全集は、各曲に異なるオーケストラを起用するという企画に衒いを感じますが、聴いてみるとどの曲でもクーベリックの重厚な音楽作りが印象的。怪しげな企画を素晴らしい企画に変えた指揮者の力量に敬服です。

楽山子 さん | 北海道 | 不明

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ベートーベン1番を聴いた。素晴らしい。さ...

投稿日:2015/06/30 (火)

ベートーベン1番を聴いた。素晴らしい。さすがクーベリック!穏やかでありながら引き込まれるような演奏だった。ただもう少し低域がほしい。次にドボルザークを聴いてみた、やはり低音が弱い。私は20年前に買った国内版のドボルザーク全集をもっているがそのディスクのほうが中低域が豊かで、シンフォニーとしての厚みもはるかに豊かに聞こえる。20年もたちディスクの製造技術、アナログ変換技術も上がっているはずなのに。これにはかなりかなりがっかりだ。当時のレコードで再生すればもっと豊な音楽が聴けたに違いない。このクールで低域の痩せた音質はマスタリングの性質によるものだろう。ヨーロッパ版はディスク収納の中袋もないなど、意外と製品に対する完成度が弱い。本製品もオリジナルジャケットだったらなお良かった。CDの売れない現代では凝ったジャケットも見られず、かつてのグラモフォンの凝ったデザイン、絵画のジャケットはとても魅力であり、これも一つの芸術として見てほしいと思う。クーベリックと演奏は星5つ以上を付けたいくらいだか製品の完成度は3として星4とさせていただいた。

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ながら聴きを拒絶する演奏、いつものように...

投稿日:2014/10/07 (火)

ながら聴きを拒絶する演奏、いつものように読書でもしながら聴こうとすると顔がスピーカーの方を向いてしまう。ああこんなに素晴らしいベートーヴェンの第一があったとは。

ヴェラスケス さん | 鹿児島県 | 不明

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