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【中古:盤質A】 ドイツ・グラモフォン111周年記念コレクターズ・エディション(111CD)

中古情報

新品ジャケット
こちら ※参考のため、実際の商品と異なる場合がございます
:
A
特記事項
:
なし
コメント
:
111枚組みBOXセット
:
HMV record shop オンライン

基本情報

ジャンル
カタログNo
4795448
レーベル
Dg
Europe
フォーマット
CD
その他
:
輸入盤

商品説明

(こちらは新品のHMVレビューとなります。参考として下さいませ。中古商品にはサイト上に記載がある場合でも、封入/外付け特典は付属いたしません。また、実際の商品と内容が異なる場合がございます。)


ドイツ・グラモフォン111周年記念コレクターズ・エディション(111CD)

ドイツ・グラモフォンの創立111周年を記念して2010年に限定発売され、完売となっていた2つのセットをひとまとめにし、カラヤン・ボックス仕様の箱に収めた迫力ある111枚組ボックスの登場。
 クラシック最大級メジャー・レーベルならではの幅広い音楽スタイルから選び抜かれたアルバムは、ベスト・セラー盤中心の構成となっており、すでに高い評価を獲得している安心の名盤が大多数を占めています。しかし中には廃盤で入手できないものも含まれていたりしますので、マニアックな楽しみ方が少なからず味わえるのも面白いところです。
 指揮者ではフルトヴェングラーからドゥダメルまで新旧世代を代表するアーティストを網羅、作曲家も、モンテヴェルディからペルトまでを含むというレンジの広さで、非常に多彩な内容になっています。
 それぞれのディスクがオリジナル・デザインの紙ケースに収納されているのも、鑑賞時の楽しみを増してくれます。(HMV)
【収録情報】

Disc1
アバド&ウィーン・フィル/ハンガリー舞曲集
ブラームスがハンガリーで収集したジプシーや農民の音楽をもとに作曲した『ハンガリー舞曲集』は、現在でも演奏会のアンコールなどで欠かせないレパートリー。アバドとウィーン・フィルはここで、アンコール的ではない、真剣なアプローチにより、作品のシリアスな魅力も存分に引き出しています。ウィーン・フィルの豊かな響きがどこまでも素晴らしい名盤です。

・ブラームス:ハンガリー舞曲集(全21曲)
 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
 指揮:クラウディオ・アバド

 デジタル録音:1982年6月1-2日、ウィーン

Disc2
アマデウス四重奏団/ベートーヴェン第7番&第14番
1987年のヴィオラ奏者ピーター・シドロフの死まで、40年にわたって活動した名クァルテットの代表的なレコーディング。構成感にとむ音楽造りの中で入念に歌い込まれた重厚なベートーヴェン演奏は、1960年代を代表する名盤として以前から有名なものです。今回のセットに収められたのは彼らの構成力が最もよく生かされた第7番と第14番。特に長大で、ワイドレンジな表現力を誇る第14番では、彼らの隅々まで咀嚼された密度の濃い演奏が魅力的です。

ベートーヴェン:
・弦楽四重奏曲第7番Op.59-1『ラズモフスキー第1番』
・弦楽四重奏曲第14番ハ短調Op.131
 アマデウス弦楽四重奏団

 ステレオ録音:1959年5月19-27日(第7番)、1963年6月10-13日(第14番)、ハノーファー

Disc3
アルゲリッチ/ショパン:前奏曲&葬送ソナタ
アルゲリッチ絶頂期の圧倒的な集中力とスケール感、そして自在で繊細なニュアンスをも味わえる刺激的なアルバムです。

ショパン:
・24の前奏曲Op.28
・前奏曲嬰ハ短調Op.45
・前奏曲変イ長調(遺作)
・ピアノ・ソナタ第2番変ロ短調Op.35『葬送』
 マルタ・アルゲリッチ(ピアノ)

 ステレオ録音:1975年10月22-25日(Op.28)、1974年7月8-11日(Op.35)、ミュンヘン
 1977年2月1日、ワトフォード(Op.45&遺作)

Disc4
バレンボイム&パリ管/ラヴェル作品集
色彩濃厚なパリ管の美質を、じっくりとしたテンポでフルに引き出した豊麗な演奏です。

ラヴェル:
・ボレロ
・亡き王女のためのパヴァーヌ
・ラ・ヴァルス
・『ダフニスとクロエ』第2組曲
 パリ管弦楽団
 指揮:ダニエル・バレンボイム

 デジタル録音:1981年4月29-30日、パリ

Disc5
ミケランジェリ/ドビュッシー前奏曲集第1巻&映像
前奏曲集第1巻は、ドビュッシーのピアノ音楽の集大成ともいえる傑作で、「亜麻色の髪の乙女」や「沈める寺」などの名曲12曲から構成。『映像』は、自然の情景や絵画から得た霊感を印象主義の書法で見事に表現した名作。明晰をきわめたミケランジェリのピアニズムは、細部にいたるまで克明なすごいものです。

ドビュッシー:
・前奏曲集第1巻
・映像第1集
・映像第2集
 アルトゥーロ・ベネデッティ・ミケランジェリ(ピアノ)

 ステレオ録音:1978年6月27-28日、ハンブルク(前奏曲集)
 1971年7月25日-8月3日(映像)、ミュンヘン

Disc6
バーンスタイン/『ウェスト・サイド・ストーリー』
作曲家バーンスタインの名を不動のものにしたこのミュージカルの名作は、ニューヨークのウェスト・サイドを舞台に、対立する非行少年グループ間の男女の悲恋を描いた現代版『ロミオとジュリエット』といえる内容で、胸を打つ甘美なメロディや野性的なリズムによる音楽が魅力です。作曲者自らがタクトを執り、テ・カナワやカレーラスなど超一流のオペラ歌手を起用したこの録音は、バーンスタインの意志が隅々にまで貫かれた名盤として広く知られています。

・バーンスタイン:ミュージカル『ウェスト・サイド・ストーリー』
 キリ・テ・カナワ(ソプラノ:マリア)
 ホセ・カレーラス(テノール:トニー)
 タティアナ・トロヤノス(メゾ・ソプラノ:アニタ)
 カート・オルマン(バリトン:リフ)、他
 オーケストラ&コーラス
 指揮:レナード・バーンスタイン

 デジタル録音:1984年9月4-7日、ニューヨーク

Disc7
ベーム/モーツァルト:レクィエム
1971年4月、ムジークフェラインザールにおけるステレオ録音。昨今の古楽風モーツァルト演奏とは正反対のいわゆる 重厚長大型”の極致を示す有名な演奏です。
 「死者のためのミサ曲」にふさわしい、息長く悲痛なその進行には、有無を言わせず聴き手の心を動かす力が確かに備わっており、深みある色彩を湛えるウィーン国立歌劇場合唱団の力唱が、ジュスマイヤー完成部分でさえきわめて雄弁に聴かせてくれるのが印象的。
 ソリストも高水準で、エディット・マティスの美しい高音域にユリア・ハマリの清楚な歌唱、カール・リッダーブッシュの深く温かみのある声、ヴィエスワフ・オフマンのスタイリッシュな歌唱と、4人とも実に魅力的な仕上がり。特にマティスの美声は素晴らしく、第1曲から感動的です。
 ウィーン・フィルも見事です。長年の演奏経験により、モーツァルトを知り尽くした楽員たちが奏でる共感に満ちた演奏からは、やはり大きな伝統の力を感じることができますが、通常よりもそうした味わいが濃く感じられるのは、ベームにより拡大されたフォルムの影響でしょうか。細部に至るまで陰影豊かな表現が、ムジークフェラインの響きを得ていっそう説得力を増しているようです。補助マイクのセッティングも効果的だったのでしょう。ここでは実に深い響きがします。

・モーツァルト:レクィエム ニ短調 K.626
 エディット・マティス(S)
 ユリア・ハマリ(Ms)
 ヴィエスワフ・オフマン(T)
 カール・リッダーブッシュ(Bs)
 ハンス・ハーゼルベック(Org)
 ウィーン国立歌劇場合唱連盟
 ノルベルト・バラッチュ(合唱指揮)
 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
 カール・ベーム(指揮)

 録音時期:1971年4月13-14日(セッション)
 録音場所:ウィーン、ムジークフェラインザール
 プロデューサー:ヴォルフガング・ローゼ
 エンジニア:ギュンター・ヘルマンス

Disc8
ブーレーズ/『春の祭典』『ペトルーシュカ』
それぞれ旧盤の評価がきわめて高かったものの「上には上がある」という言葉を改めて噛み締めさせられるのがここでの演奏。トゲトゲしさや爆音といった感情的なファクターよりも、精密さを追求したアプローチは実にクール。20世紀の古典として細部まで冷徹に掘り下げられた見事な演奏です。『ペトルーシュカ』は1911年版使用。

ストラヴィンスキー:
・バレエ音楽『ペトルーシュカ』
・バレエ音楽『春の祭典』
 クリーヴランド管弦楽団
 指揮:ピエール・ブーレーズ

 デジタル録音:1991年5月3-11日、クリーヴランド

Disc9
カルミニョーラ/ヴィヴァルディ:ヴァイオリン協奏曲集
その斬新な活動もさることながら、目も覚めるような技巧でバロック・ヴァイオリン界に君臨するカルミニョーラのアルヒーフ移籍第二弾。
 今回のアルバムは、ヴィヴァルディのヴァイオリン協奏曲ですが、収録されている5曲全てが世界初録音。これらの作品は、トリノの国立図書館において、ヴィヴァルディ研究者がカルミニョーラのために厳選したものばかり。知られていなかったのが嘘のような傑作揃いです。また、カルミニョーラのヴィヴァルディ作品に対する彼の熱心な取り組みが、専門家たちからも高い評価を得ている証ともいえます。ヴィヴァルディ独特のフレーズや装飾音などが、カルミニョーラが絶妙のテクニックで見事に表現されています!

・ヴィヴァルディ:ヴァイオリン協奏曲集(RV.190/RV.217/RV.303/RV.325/RV.331)
 ジュリアーノ・カルミニョーラ(ヴァイオリン)
 ヴェニス・バロック・オーケストラ
 指揮:アンドレア・マルコン

 デジタル録音:2006年1月17-20日、トープラッハ

Disc10
ドミンゴ&ジュリーニ/オペラ・ガラ
全盛期を迎えていたドミンゴが、巨匠ジュリーニのサポートを得てレコーディングしたオペラ・アリア集。伴奏にジュリーニとは贅沢きわまりない選択ですが、これは当時、舞台上演からは長く遠ざかっていたものの、セッション録音には情熱を傾けていたジュリーニの嗜好を汲んでのことでしょう。ドミンゴがジュリーニの当時の本拠地、ロサンジェルスに出向いてのレコーディングです。
 演奏は伴奏フレーズの末端まで丁寧に仕上げられた立派なもので、『ルチア』での力強さ、『真珠採り』の抒情美など見事。『トロヴァトーレ』も4年後の全曲盤より良い感じです。

・ドニゼッティ:『愛の妙薬』〜人知れぬ涙
・ドニゼッティ:『ルチア』〜わが祖先の墓よ
・ヴェルディ:『エルナーニ』〜萎れた花に降りた露のようにああ私の心
・ヴェルディ:『トロヴァトーレ』〜ああ、あなたこそ私の恋人…見よ、恐しい火を
・ヴェルディ:『アイーダ』〜清きアイーダ
・アレヴィ:『ユダヤの女』〜ラケルよ、主の恵みにより
・マイアベーア:『アフリカの女』〜おおパラダイス
・ビゼー:『真珠採り』〜耳の残るきみの歌声
・ビゼー:『カルメン』〜花の歌(おまえが投げたこの花は)
 プラシド・ドミンゴ(テノール)
 ロジェ・ワーグナー合唱団(ロジェ・ワーグナー指揮)
 ロサンジェルス・フィルハーモニー管弦楽団
 指揮:カルロ・マリア・ジュリーニ

 デジタル録音:1980年11月10-14日、ロサンジェルス

Disc11
ドゥダメル/マーラー5番
ベートーヴェンの交響曲第5&7番で衝撃的なデビューを果たしたドゥダメル&ベネズエラ・シモン・ボリバル・ユース・オーケストラ。彼らは、楽器演奏や音楽の歓びを知ることによって青少年が非行や犯罪に陥らないようにというベネズエラの政策のひとつの成果として、多くの音楽ファンに感銘を与えています。そんな彼らが第2弾に選んだのが、このマーラー。冒頭のトランペット・ソロや第3楽章のオブリガート・ホルンをはじめ、きわめて高い機能性を要求され、あらゆる部分が難所とも言えるマラ5を採り上げたのは、 彼らの自信と持ち前のチャレンジ精神の現れに他ならないでしょう。若い感性が随所に爽快な聴きどころをつくった快演盤です。

・マーラー:交響曲第5番嬰ハ短調
 シモン・ボリバル・ユース・オーケストラ・オブ・ベネズエラ
 指揮:グスターボ・ドゥダメル

 デジタル録音:2006年2月7-11日、カラカス

Disc12
エマーソン・カルテット/『フーガの技法』
楽器指定がないため、これまで様々な編成で演奏されてきたバッハの傑作『フーガの技法』。ここでは弦楽四重奏というシンプルかつ多声的な編成により、初版譜の楽曲配置をベースに、対位法音楽の到達点ともいうべき世界にチャレンジしているのがポイント。
 もともとエマーソン・カルテットのサウンドは、メカニックに優れ、アンサンブルの精度、パート間のバランスなどが際立った水準に達しているため、対位法的表現の要ともなる「かたち」についてもまずは完璧であり、個々のキャラクタリゼーションによる崩れなどが無いのが大きな魅力となっています。

・J.S.バッハ:フーガの技法BWV.1080(弦楽四重奏版)
 エマーソン弦楽四重奏団

 デジタル録音:2003年1月27日-2月4日、ニューヨーク

Disc13
フィッシャー=ディースカウ&ムーア/『冬の旅』
スタジオ録音7種、ライヴ録音4種が存在するフィッシャー=ディースカウの『冬の旅』。このムーアとの録音は4番目のスタジオ録音にあたるもので、「氷結」での歌詞問題についてミュラーの原詩に立ち返ることで解決を試みた最初の録音でもあります。

・シューベルト:歌曲集『冬の旅』D.911
 ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(バリトン)
 ジェラルド・ムーア(ピアノ)

 ステレオ録音:1971年8月18-20日、ベルリン

Disc14〜15
フルニエ/バッハ無伴奏チェロ組曲
フルニエの3種ある“無伴奏”の録音中、とりわけ評価の高いのがこの1960年のスタジオ録音で、発売当初から大絶賛され、屈指の名盤として今日まで聴き継がれています。この曲を「チェロ奏者のバイブル」と呼び愛奏したフルニエ。官能性と精神性が見事に融合したここでの演奏は、ほとんど宗教的とも言える陶酔感を聴き手にもたらします。

・J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲全曲 BWV.1007-1012
 ピエール・フルニエ(チェロ)

 ステレオ録音:1960年12月20-22日(第1,2,4,5番),1961年2月25-26日(第3,6番)、ハノーファー

Disc16
フリッチャイ/ヴェルディ:レクィエム
フリッチャイはヴェルディのレクィエムを得意としていたようで、当セッション録音盤のほか、ライヴ盤が2種類リリースされていました。演奏はシリアスなもので、シュターダーによる「リベラ・メ」も聴きものとなっています。

・ヴェルディ:レクィエム
 マリア・シュターダー(ソプラノ)
 マリアンナ・ラデフ(メゾ・ソプラノ)
 ヘルムート・クレプス(テノール)
 キム・ボルイ(バス)
 ベルリン聖ヘトヴィヒ大聖堂聖歌隊
 RIAS室内合唱団
 ベルリンRIAS交響楽団
 指揮:フェレンツ・フリッチャイ

 モノラル録音:1953年9月22-26日、ベルリン

Disc17
フルトヴェングラー/シューマン第4番
数あるシューマンの4番の中でも最もドラマティックな演奏として有名なのがこの演奏。セッション録音のためモノラルながら音の状態も良好で、重厚無比な悲劇的雰囲気から過激な追い込みに至るまで、聴き手を呪縛するパワーには恐るべきものがあります。

・シューマン:交響曲第4番ニ短調Op.120
・ハイドン:交響曲第88番Hob.T-88『V字』
 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
 指揮:ヴィルヘルム・フルトヴェングラー

 モノラル録音:1953年5月12-14日(シューマン)、1951年12月4-5日(ハイドン)、ベルリン

Disc18〜19
ガーディナー/モンテヴェルディ『聖母マリアの夕べの祈り』
1991年度レコード・アカデミー賞大賞受賞の名盤。『聖母マリアの夕べの祈り』は、ガーデイナーの音楽家としての出発点となった特別なもので、15年ぶりの2度目の録音となります。今回は《6声のマニフィカト 》を含む全14曲が収録されており、細部の表現に一層磨きが掛けられた、現代において考え得る最も理想的な演奏を聴かせてくれます。チャンスやターフェルなどを起用した声楽陣も充実を極め、モンテヴェルディ合唱団と少年合唱の織り成す天国的な美しさは格別です。録音も優秀。

・モンテヴェルディ:聖母マリアの夕べの祈り
 アン・モノイオス、マリネッラ・ペンニッチ(ソプラノ)
 マイケル・チャンス(カウンター・テナー)
 マーク・タッカー、ナイジェル・ロブソン、サンドロ・ナグリア(テノール)
 ブリン・ターフェル、アラステア・マイルズ(バス)
 モンテヴェルディ合唱団
 ロンドン・オラトリー少年合唱団
 ヒズ・マジェスティーズ・サックバッツ&コルネッツ
 イングリッシュ・バロック・ソロイスツ
 指揮:ジョン・エリオット・ガーディナー

 デジタル録音:1989年5月9-13日、ヴェネツィア

Disc20
ギレリス/『ワルトシュタイン』『告別』『熱情』
旧ソ連の巨匠ピアニスト、エミール・ギレリス[1916-1985]がDGに残したベートーヴェンのピアノ作品録音から有名ソナタを収録。ここに収められた3曲はどれも折り紙付きの名演揃いです。ここでの力強いタッチ、自信に満ちた表現と堅牢な構築性、そして抑制の効いた男性的な抒情性にはただただ聴き惚れるほかありません。

ベートーヴェン:
・ピアノ・ソナタ第21番ハ短調Op.53『ワルトシュタイン』
・ピアノ・ソナタ第26番変ホ長調Op.81a『告別』
・ピアノ・ソナタ第23番へ短調Op.57『熱情』
 エミール・ギレリス(ピアノ)

 ステレオ録音:1972年1月9-13日(第21番)、1974年12月22-26日(第26番)、1973年1月12-16日、ベルリン

Disc21
ムジカ・アンティクヮ・ケルン/パッヘルベル:カノン
パッヘルベル作曲「3つのヴァイオリンと通奏低音のためのカノンとジーグ」第1曲、通称「パッヘルベルのカノン」のイメージを大きく塗り替えた演奏として有名なのがこのアルバム。独自の解釈と先鋭的な音作りで聴き手を圧倒する、奇才ゲーベルとその手兵ムジカ・アンティクァ・ケルンによる演奏で、旧来のロマンティシズムが吹っ飛んでしまった快速演奏は爽快ですらあります。組み合わせのバッハの管弦楽組曲も快速ぶりに驚かされます。「序曲」の主部では低音声部までもが軽快にフーガをこなすのが心地よく、その速さのためか全ての繰り返しを実施しても冗長な感覚は全くありません。各舞曲では強烈なアクセントによるリズムの強調が鮮烈で、チェンバロも打楽器としての一面を持つかのようです。

・パッヘルベル:カノンとジーグ ニ長調
・ヘンデル:トリオ・ソナタOp.5-4, HWV.399
・ヴィヴァルディ:トリオ・ソナタ第12番ニ短調RV.63『ラ・フォリア』
・J.S.バッハ:管弦楽組曲第2番ロ短調BWV.1067
 ムジカ・アンティクヮ・ケルン
 指揮:ラインハルト・ゲーベル

 デジタル録音:1983年4月18〜19日 バンベルク(パッヘルベル&ヘンデル)
 1982年4月24日(ヴィヴァルディ)、1982年4月19〜21日(J.S.バッハ)、ハンブルク

Disc22
グリモー&サロネン/クレド
現在のグリモー自身のクレード(信条)を表わすかのようなユニークなコンセプトのアルバムで、ベートーヴェンの第7交響曲の第2楽章に基づくコリリアーノの「ファンタジア」と、ベートーヴェンの『テンペスト・ソナタ』、合唱幻想曲に、アルヴォ・ペルトの初期作品という組み合わせ。なお、コリリアーノとペルトの作品には、フィリップ・グラスの『コヤニスカッツィ』に使われていた美しい聖歌が引用されており、さらに、ペルトでは、冒頭やピアノのソロの部分でバッハ/グノーのアヴェ・マリアが引用されているのが興味深いところです。

・コリリアーノ:オスティナートによるファンタジア
・ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第17番ニ短調Op.31-2『テンペスト』
・ベートーヴェン:合唱幻想曲ハ短調Op.80
・ペルト:クレド
 エレーヌ・グリモー(ピアノ)
 スウェーデン放送合唱団
 スウェーデン放送交響楽団
 指揮:エサ=ペッカ・サロネン

 デジタル録音:2003年9月3-7日、ストックホルム

Disc23
ヒラリー・ハーン/バッハ:ヴァイオリン協奏曲集
バッハは彼女にとってもっとも共感を持つ作曲家のひとりで、ソニーでのデビュー・アルバムもバッハのソロ作品を集めたものでした。彼女自身「バッハは私にとって特別なもので、ちゃんとした演奏を続けていくための試金石のような存在です」と語っており、ドイツ・グラモフォン・レーベルでのデビュー盤となるこのアルバムでもバッハを取り上げることとなりました。

J.S.バッハ:
・ヴァイオリン協奏曲第1番イ短調BWV.1041
・ヴァイオリン協奏曲第2番ホ長調BWV.1042
・2台のヴァイオリンのための協奏曲ニ短調BWV.1043
・ヴァイオリンとオーボエのための協奏曲ハ短調BWV.1060
 ヒラリー・ハーン、マーガレット・バトヤー(ヴァイオリン)
 アラン・フォーゲル(オーボエ)
 ロサンジェルス室内管弦楽団
 指揮:ジェフリー・カハーン

 デジタル録音:2002年10月1-2日(BWV.1042&1043)、2003年1月27-28日(BWV.1041&1060)、ロサンジェルス

Disc24
ホロヴィッツ・イン・モスクワ
演奏会ではムラが多かったと伝えられるホロヴィッツですが、ここでは久々の祖国への凱旋公演ということもあってか、心技とも充実し切っており、長いピアニスト人生で培ったあらゆるノウハウが投入されたかのような語り口のうまさに魅せられっぱなしです。

・スカルラッティ:ソナタ ホ長調K.380
・モーツァルト:ピアノ・ソナタ第10番ハ長調K.330
・ラフマニノフ:前奏曲ト長調Op.32-5
・ラフマニノフ:前奏曲嬰ト短調Op.32-12
・スクリャービン:練習曲嬰ハ短調Op.2-1
・スクリャービン:練習曲嬰ニ短調Op.8-12
・リスト:ウィーンの夜会第6番イ長調S.427-6
・リスト:巡礼の年第2年『イタリア』S.161〜ペトラルカのソネット第104番
・ショパン:マズルカ第21番嬰ハ短調Op.30-4
・ショパン:マズルカ第7番ヘ短調Op.30-4
・シューマン:子供の情景Op.15〜トロイメライ
・モシュコフスキ:花火Op.36-6
・ラフマニノフ:V.R.のポルカ
 ヴラディーミル・ホロヴィッツ(ピアノ)

 デジタル録音:1986年4月18-20日、モスクワ

Disc25
ヨッフム/『カルミナ・ブラーナ』
カール・オルフの出世作『カルミナ・ブラーナ』は、その冒頭部分が映画やテレビCMで使用されたことで、現代作品としては異例なほどの人気作品となりました。1967年に録音されたこのヨッフム盤は数多いこの作品のCD中とりわけ評価の高いもので、プリミティヴな迫力という点ではいまだ他の追随を許さない名盤です。

・オルフ:カルミナ・ブラーナ
 グンドゥラ・ヤノヴィッツ(ソプラノ)
 ゲルハルト・シュトルツェ(テノール)
 ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(バリトン)
 シェーンベルク合唱団(ゲルハルト・ヘルヴィヒ指揮)
 ベルリン・ドイツ・オペラ合唱団(ヴァルター・ハーゲン=グロル指揮)
 指揮:オイゲン・ヨッフム

 ステレオ録音:1967年10月9-18日、ベルリン

Disc26
カラヤン/第九、コリオラン
ベルリン・フィルとの最初の第九セッション録音。終楽章のバリトンの入りが無類にカッコイイことでも有名な演奏で、壮年カラヤンの気概が伝わる充実した仕上がりとなっています。フランス・ディスク大賞受賞はじめ、世界中で絶賛された名盤。コリオランも強力な演奏です。

ベートーヴェン:
・序曲『コリオラン』Op.62
・交響曲第9番ニ短調Op.125『合唱』
 グンドゥラ・ヤノヴィッツ(ソプラノ)
 ヒルデ・レッセル=マイダン(アルト)
 ヴァルデマール・クメント(テノール)
 ヴァルター・ベリー(バス)
 ウィーン楽友協会合唱団
 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
 指揮:ヘルベルト・フォン・カラヤン

 ステレオ録音:1965年9月21-22日(Op.62)、1962年10月8-13日(合唱)、ベルリン

Disc27
ケンプ、ライトナー/『皇帝』&第4番
味のある演奏として昔からマニアに知られるケンプとライトナーによるベートーヴェン。ケンプとベルリン・フィルが織り成すあたたかく意味深い音の数々は特に第4番で有効。至福のひと時を過ごせます。

ベートーヴェン:
・ピアノ協奏曲第4番ト長調Op.58
・ピアノ協奏曲第5番変ホ長調Op.73『皇帝』
 ヴィルヘルム・ケンプ(ピアノ)
 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
 指揮:フェルディナント・ライトナー

 ステレオ録音:1961年7月4-5日、ベルリン

Disc28
クライバー/『運命』&第7番
抜群のスピード感覚と鋭いリズム処理の中に、表情の濃やかな変化をつけてみせた名演。特に『運命』での苛烈きわまりない表現には驚かされます。この作品が持つドラマ性をここまで出し切った演奏はフルトヴェングラー以来ではないでしょうか。ウィーン・フィルのサウンドも最高です。

ベートーヴェン:
・交響曲第5番ハ短調Op.67『運命』
・交響曲第7番イ長調Op.92
 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
 指揮:カルロス・クライバー

 ステレオ録音:1974年3月29日-4日4日(第5番)、1975年11月26日-1976年1月16日(第7番)、ウィーン

Disc29
コジェナー/ヘンデル:アリア集
モーツァルトやショスタコーヴィチまで、様々なレパートリーで柔軟な解釈を聴かせる才女コジェナーですが、やはり彼女の本領はバロック・オペラにあるのではないでしょうか。正確な音程とテクニックを駆使したまろやかな声はヘンデルの技巧的なアリアも難なくこなし、聴き手を陶酔の境地へと誘います。ヘンデルのアリアの特徴的な性格描写・・・愛、憎悪、望み、自暴自棄で劇的な心情吐露をコジェナーは『歌の絶対的な美しさ』を通して精巧な感情全てを聴き手に届けます。

ヘンデル:アリア集
・『アルチーナ』〜ああ、私の心よ
・『ヘラクレス』〜私はどこへ逃げようかしら
・『アグリッピーナ』〜胸騒ぎが私を苦しめる
・『エジプトのジュリオ・チェザーレ』〜麗しき願望よ
・『ヨシュア』〜ああ、私にユバルの竪琴があれば
・『アリオダンテ』〜不実な女よ、戯れるがよい
・『テオドーラ』〜我が嘆きの暗闇で
・『ゴールのアマディージ』〜残酷なあなたの言葉を喚起する
・『オルランド』〜狂乱の場
・『アリオダンテ』〜次の夜
・『リナルド』〜涙の流れるままに
 マグダレナ・コジェナー(メゾ・ソプラノ)
 ヴェニス・バロック管弦楽団
 指揮:アンドレア・マルコン(指揮)

 デジタル録音:2006年3月25-30日、トーブラッハ

Disc30
クーベリック&ベルリン・フィル/ドヴォルザーク『新世界より』、第8番
1966年の第8番は、ベルリン・フィルのパワーが炸裂する力強い名演。全編テンションの高い統率ぶりはすごいもので、特に第4楽章の高揚感には圧倒されます。6年後に録音された『新世界より』もパワフルですが、作品の性格もあってかスケールの大きさがさらに増して堂々たる姿を示してくれているのが印象的。

ドヴォルザーク:
・交響曲第8番ト長調Op.88
・交響曲第9番ホ短調Op.95『新世界より』
 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
 指揮:ラファエル・クーベリック

 ステレオ録音:1966年1月8-9日(第8番)、1972年6月8-10日(第9番)、ベルリン

Disc31
ラン・ラン、バレンボイム&シカゴ響/チャイコフスキー
パワフルな超絶技巧で話題を振りまくピアニスト、ラン・ラン。現在はアメリカを中心に活躍する彼がバレンボイムとシカゴ響のサポートを得てDGデビュー盤。

・チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番変ロ短調Op.23
・メンデルスゾーン:ピアノ協奏曲第1番ト短調Op.25
 ラン・ラン(ピアノ)
 シカゴ交響楽団
 指揮:ダニエル・バレンボイム

 デジタル録音:2003年2月21-25日、シカゴ

Disc32
マゼール&ベルリン・フィル/『イタリア』『宗教改革』
マゼール若き日、天才指揮者として注目を集めていたころの傑作録音。溌剌としたテンポ、シャープなリズムで描き上げる『イタリア』と『宗教改革』。特に後者はドレスデン・アーメンも快速に演奏してしまう思い切りの良さに驚くばかりの鮮烈な演奏。作品の面白さを再発見させる面白さに満ちたアルバムです。

メンデルスゾーン:
・交響曲第4番イ長調Op.90『イタリア』
・交響曲第5番ニ長調Op.107『宗教改革』
 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
 指揮:ロリン・マゼール

 ステレオ録音:1960年4月4-6日(第4番)、1961年1月2-5日(第5番)、ベルリン

Disc33
マイスキー/「アダージョ(ロマンス)」
ゆったりとした美しさが印象的な曲を集めた名曲集。伴奏はビシュコフ指揮パリ管弦楽団というゴージャスなもの。マイスキーのなめらかなカンタービレを楽しめる選曲です。

・サン=サーンス:白鳥
・フォーレ: エレジーOp.24
・レスピーギ:アダージョと変奏
・ドヴォルザーク:森の静けさ
・グラズノフ:ミンストレルの歌Op.71
・チャイコフスキー:夜想曲Op.19〜第4曲
・ブルッフ:コル・ニドライ
・R.シュトラウス:ロマンス
・ハイドン:アダージョ
 ミッシャ・マイスキー(チェロ)
 パリ管弦楽団
 指揮:セミヨン・ビシュコフ

 デジタル録音:1991年6月12-14日、パリ

Disc34
マルケヴィチ/『幻想交響曲』
マルケヴィチ2度目の『幻想交響曲』は、細部にこだわりまくったユニークな演奏。どんな小さな部分にも魂が宿るといったおもむきの独特の雰囲気がインパクト絶大で、迫力一辺倒の演奏ではわからない作品の魅力を引き出すことに成功しています。組合せの2曲も鮮烈な演奏です。

・ベルリオーズ:幻想交響曲Op.30
・ケルビーニ:『アナクレオン(束の間の恋)』序曲
・オベール:『ポルティチの娘』序曲
 コンセール・ラムルー管弦楽団
 指揮:イーゴリ・マルケヴィチ

 ステレオ録音:1961年1月17-18日、パリ

Disc35
ガブリエリ・コンソート/プレトリウス『クリスマス・ミサ』
廃盤になって久しいアルバムなので、こうした形であっても復活はうれしいところです。『クリスマス・ミサ』は、1620年頃、ルター派による真夜中のクリスマスの行事で演奏されたと推定されているもので、変化に富む曲調と美しさを兼ね備えた音楽がたいへん聴きごたえがあります。この種の変化に富む大作に優れた手腕を発揮するマクリーシュ率いるガブリエリ・コンソート&プレイヤーズの演奏も、豊かな表情を湛えたもので、音の良さも含めてかなりの水準といえる仕上がりです。

・プレトリウス:クリスマス・ミサ
 ガブリエリ・コンソート&プレイヤーズ
 指揮:ポール・マクリーシュ

 デジタル録音:1993年10月2-5日、ロスキルデ

Disc36
ミンコフスキ/ラモー:オーケストラ作品集
近年大活躍のマルク・ミンコフスキ[1962- ]が、自身が創設した“レ・ミュジシャン・デュ・ルーヴル(ルーヴル宮音楽隊)”[1984- ]を指揮して、ラモーのエッセンスを凝縮した面白いアルバムをつくってくれました。
 アルバム・タイトルは、“Une symphonie imaginaire”、直訳すれば『想像交響曲』となりますが、実際のニュアンスとしてはイマジネーション豊かなサンフォニー集といった感じでしょうか。劇場を沸き立たせる音楽を数多く書きあげたラモーならではの好企画です。ミンコフスキのラモーといえば、レコード・アカデミー賞を受賞したオペラ『ダルダニュス』や、その前にアルヒーフからリリースされた『イポリトとアリシー』、『アナクレオン』(廃盤)のほか、最近、DVDでリリースされたカエルの女王と神々の物語『プラテー』などが知られており、その楽譜への周到な研究ぶりもあって、すでに世界ではラモーの大家として認められています。
 今回のアルバムでは、ミンコフスキ自身により、ラモーの11作のオペラから、オーケストラによる聴きどころともいうべき17の魅力的な曲が選ばれているほか、コンセール第6番も収録されています。ミンコフスキとルーヴル宮音楽隊による演奏は、どの曲の場合でも表情がたいへんに豊かであり、あるときはダイナミックに、あるときはしっとりと、またあるときはユーモラスに、ラモーの音楽の魅力を雄弁に描きあげます。録音も優秀で、いかにもラモーらしい力強いパーカッションの轟きから、雌鶏の鳴きまねのような繊細な音色にいたるまで、見事な質感で再現されています。

・ラモー:サンフォニー・イマジネール
 レ・ミュジシャン・デュ・ルーヴル(ルーヴル宮音楽隊)
 指揮:マルク・ミンコフスキ

 デジタル録音:2003年6月16-18日、ポワシー

Disc37
ムター、カラヤン&ベルリン・フィル/ブラームス協奏曲集
ムター18歳の時のヴァイオリン協奏曲は、カラヤン&ベルリン・フィルの壮麗なサウンドと渡り合うムターの気迫のこもった演奏がおみごと。メネセスとの二重協奏曲は、ムター19歳ですが、こちらもしっかりしたアンサンブルの妙を楽しめます。

ブラームス:
・ヴァイオリン協奏曲ニ長調Op.77
・ヴァイオリンとチェロのための二重協奏曲イ短調Op.102
 アンネ=ゾフィー・ムター(ヴァイオリン)
 アントニオ・メネセス(チェロ)
 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
 指揮:ヘルベルト・フォン・カラヤン

 デジタル録音:1981年9月22日(Op.77)、1983年2月16-17日(Op.102)、ベルリン

Disc38
ネトレプコ/デビュー・アリア集
世界にはばたくロシアの新進ソプラノ歌手。ネトレプコのデビュー・アリア集。本格的なソロ・デビューとなる本作では、ウィーン・フィルがバックを務めるなど、期待の大きさが窺える内容となっています。

・モーツァルト:『イドメネオ』〜父よ、兄よ、さようなら
・モーツァルト:『ドン・ジョヴァンニ』〜残酷ですって! いいえ、私はあなたのもの
・ベルリオーズ:『ベンヴェヌート・チェッリーニ』〜愛と尊敬の間で
・ベッリーニ:『夢遊病の女』〜私にとって今日は何と素晴らしい日
・マスネ:『マノン』〜私が女王様のように街を歩くと
・ドニゼッティ:『ランメルモールのルチア』〜あたりは静寂に閉ざされ
・グノー:『ファウスト』〜トゥーレの王、何と美しい姿
・ドヴォルザーク:『ルサルカ』〜白銀の月よ
・プッチーニ:『ボエーム』〜私が町を歩くと
 アンナ・ネトレプコ(ソプラノ)
 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
 指揮:ジャナンドレア・ノセダ

 デジタル録音:2003年3月11-17日、ウィーン

Disc39
オイストラフ/チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲
オイストラフ全盛期の録音。モノラルながら良好な音質で、稀有なヴァイオリニストの熟達の演奏を味わえます。

・チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲ニ長調Op.35
・ヴィエニャフスキ:エテュード・カプリースOp.18〜第2番変ホ長調
・ヴィエニャフスキ:エテュード・カプリースOp.18〜第4番イ短調
・ヴィエニャフスキ:エテュード・カプリースOp.18〜第5番ホ長調
・サラサーテ:ナヴァラOp.33
 ダヴィド・オイストラフ、イーゴリ・オイストラフ(ヴァイオリン)
 シュターツカペレ・ドレスデン
 ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団
 指揮:フランツ・コンヴィチュニー

 モノラル録音:1954年2月10-11日、ドレスデン(チャイコフスキー)
 1957年4月19日(ヴィエニャフスキ)、1957年4月17日、ライプツィヒ(サラサーテ)

Disc40
オッター&ゲーベル/アリアンナの嘆き〜哀歌集
アンネ・ゾフィー・フォン・オッターの名唱で味わうルネサンスとバロックの哀歌の数々。当時大人気だった『アリアンナの嘆き』など心に染み入る名旋律が心地よいアルバムです。

・モンテヴェルディ:何という甘い思いで
・ベルターリ:英国王妃の嘆き
・レグレンツィ:『大公の舞踏会』Op.16〜9番目のクーラント
・ヴィヴァルディ:カンタータ『去っておくれ、もはや去っておくれ』
・モンテヴェルディ:アリアンナの嘆き
・パーセル:願っても、リラよ、むだなこと
・ピッチニーニ:シャコンヌ
・パーセル:ああ、孤独よ!
 アンネ・ゾフィー・フォン・オッター (メゾ・ソプラノ)
 フランツ=ヨーゼフ・ゼーリヒ(バス)
 ヤコブ・リンドベリ(テオルボ)
 ムジカ・アンティクヮ・ケルン
 指揮:ラインハルト・ゲーベル

 デジタル録音:1997年2月8-11日、10月、ケルン

Disc41
ピノック/ヴィヴァルディ『四季』
CD初期に大きな人気を博した痛快な『四季』。ヴァイオリン・ソロはサイモン・スタンデイジが担当し、多彩なアイデアの盛り込まれた装飾で楽しませてくれます。

ヴィヴァルディ
・協奏曲集『四季』Op.8-1-4
・同:オーボエとヴァイオリンのための協奏曲RV.548
・2つのヴァイオリンのための協奏曲RV.516
 イングリッシュ・コンサート
 トレヴァー・ピノック(チェンバロ&指揮)

 デジタル録音:1981年10月20〜23日(四季)、1985年10月22〜25日(RV.548)
 1985年4月30日(RV.516)、ロンドン

Disc42〜43
ピリス/ショパン夜想曲全曲
ポルトガル出身で、現代を代表するピアニスト、マリア・ジョアン・ピリスの代表的なレコーディングのひとつで、1970年代なかばからモーツァルトのスペシャリストとして人気を集めてきたこの女流が、さらに高い境地へと進んだことを証明する演奏と絶賛され、レコード・アカデミー賞を受けた名盤です。
 吉田秀和氏も「もうサロン音楽などというものではなく、同じ音の詩人のバラードやスケルツォ少しも劣らぬ大建築」と賞賛したように、単純に美しいピアノ小品が並んだだけの曲集に終らせない優れた内容は、発売当初から注目を集めてきました。明快なタッチやシャープな音色と、実に豊かな響きとを兼ね備えたここでのピリスの演奏は、必要に応じて大きな感情の動きをも盛り込み、その起伏に富んだ音楽造りは2枚のCDを飽かさず一気に聴かせてしまう強い説得力を有しています。
 ニュアンスの豊かさ、抒情的な美しさも見事なもので、このCDを「ノクターンの新スタンダード」と賞するピアノ音楽ファンが数多いことにも大いに納得させられます。

・ショパン:夜想曲第1〜21番
 マリア・ジョアン・ピリス(ピアノ)

 デジタル録音:1995年1月2-5日、1996年1月2-4日、ミュンヘン

Disc44
ポゴレリチ/スカルラッティ:ソナタ集
ポゴレリチならではの自在な感覚で、徹底的にピアニスティックに演奏された驚異的なスカルラッティ演奏。チェンバロで聴くスカルラッティとはまったく異なる独自の世界が魅力的です。

スカルラッティ:ソナタ集
・ソナタ ホ長調K.20
・ソナタ ホ長調K.135
・ソナタ ニ短調K.9
・ソナタ ニ長調K.119
・ソナタ ニ短調K.1
・ソナタ ロ短調K.87
・ソナタ ホ短調K.98
・ソナタ ト長調K.13
・ソナタ ト短調K.8
・ソナタ ハ短調K.11
・ソナタ ト短調K.450
・ソナタ ハ長調K.159
・ソナタ ハ長調K.487
・ソナタ 変ロ長調K.529
・ソナタ ホ長調K.380
 イーヴォ・ポゴレリチ(ピアノ)

 デジタル録音:1991年9月26-28日、ハノーファー

Disc45
ポリーニ/ショパン:24の練習曲
国内盤発売時、吉田秀和氏によるライナーノーツに「これ以上、何をお望みですか」というコメントが付されたことでも有名になった若きポリーニを代表する名盤。完璧な演奏とアナログ後期の優秀なセッション録音により無類の魅力を備えるこの『エチュード』では、録音会場がミュンヘンのヘルクレスザールという、最高の音響条件を誇る名ホールであることも手伝って、ピアノの音が鮮烈に再現されています。

ショパン:
・12の練習曲Op.10
・12の練習曲Op.25
 マウリツィオ・ポリーニ(ピアノ)

 ステレオ録音:1972年1月20-22日(Op.10)、1972年5月15-19日(Op.25)、ミュンヘン

Disc46
クヴァストホフ/ドイツ・ロマンティック・オペラ・アリア集
クヴァストホフの類稀な声の資質はすでによく知られています。当初はその柔軟さと高度な技術ゆえにリート歌手として活躍していましたが、やがてオペラ歌手としてもその才能を発揮することとなります。このアルバムでは、ドイツ・ロマン派を代表する4人の作曲家、ロルツィング、ウェーバー、ワーグナー、R.シュトラウスのオペラから選曲、表現力豊かに歌いきっています。伴奏はティーレマン指揮するベルリン・ドイツ・オペラ管弦楽団が担当。

・ロルツィング:『皇帝と船大工』より
 (おお、聖なる法よ!/陛下に相応しい歓迎を…/かつて私は王笏と王冠と勲章で遊んだ)
・ロルツィング:『密猟者』より
 (5000ターラー/話を聞いてよ!話を聞いて!/この幸せな日に…)
・ウェーバー:『オイリアンテ』〜何処にこの身を隠せばよいのか?
・ワーグナー:『タンホイザー』より
 (この殿堂では御身ら歌手たちにより/死の予感のごとく夕闇が地をおおい)
・R.シュトラウス:『無口な女』Op.80〜音楽って何て美しいんだろう
 トーマス・クヴァストホフ(バス・バリトン)
 クリスティアーネ・エルツェ(ソプラノ)
 ベルリン・ドイツ・オペラ管弦楽団&合唱団
 指揮:クリスティアン・ティーレマン

 デジタル録音:2001年9月1-5日、ベルリン

Disc47-48
リヒター/バッハ:ミサ曲ロ短調
現代の古楽器演奏隆盛以前の、バッハ演奏のスタンダード的存在として不朽の価値を誇る名盤。リヒターとミュンヘン・バッハ管&合唱団による、バッハへの深い共感にみちた、練り上げられたアンサンブル、劇的で緊迫した音楽の凄みは今なお聴く者に強い感銘をもたらしてくれます。

・J.S.バッハ:ミサ曲ロ短調BWV.232
 マリア・シュターダー(ソプラノ)
 ヘルタ・テッパー(アルト)
 エルンスト・へフリガー(テノール)
 ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(バリトン)
 ミュンヘン・バッハ管弦楽団&合唱団
 指揮:カール・リヒター

 ステレオ録音:1961年2月13-26日、ミュンヘン

Disc49
リヒテル/ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番
西側デビュー前のリヒテルがワルシャワでレコーディングしたラフマニノフ・アルバム。甘さを抑えたリヒテルのスタイルは、ピアノ協奏曲第2番、6つの前奏曲ともに共通で、じっくり弾きこまれた濃厚なロマン的性格が独特の魅力を放っています。

ラフマニノフ:
・ピアノ協奏曲第2番ハ短調Op.18
・前奏曲集(第12番ハ長調Op.32-1/第13番変ロ短調Op.32-2/第3番変ロ長調作品23-2/第5番ニ長調Op.23-4/第6番ト短調Op.23-5/第8番ハ短調 作品23-7)
 スヴィヤトスラフ・リヒテル(ピアノ)
 ワルシャワ国立フィルハーモニー管弦楽団
 指揮:スタニスラフ・ヴィスロツキ

 ステレオ録音:1959年4月26日-5月2日、ワルシャワ

Disc50
ロストロポーヴィチ。カラヤン/ドヴォルザーク:チェロ協奏曲
ロストロポーヴィチはドヴォルザークのチェロ協奏曲の録音を数多く残しましたが、中でも最もオーケストラと激しく渡り合っていることで知られるのがこのカラヤン&ベルリン・フィルとの共演盤です。ドイツ・シャルプラッテン賞、フランス・ディスク大賞、そして日本のレコード・アカデミー賞など、世界のレコード賞を数多く受賞しました。

・ドヴォルザーク:チェロ協奏曲ロ短調Op.104
・チャイコフスキー:ロココの主題による変奏曲Op.33
 ムスティスラフ・ロストロポーヴィチ(チェロ)
 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
 指揮:ヘルベルト・フォン・カラヤン

 ステレオ録音:1968年9月21-24日、ベルリン

Disc51
ターフェル/放浪者〜ヴォーン・ウィリアムズ、バタワースらによるイギリス歌曲集
20世紀前半の英国歌曲集を収録。旅や放浪にまつわる憧れの気持ちを美しく歌い上げた作品を中心に収録。ターフェルは輝かしく馬力のある声と繊細な表現力を併せ持つ稀有なバリトン歌手で、ここでもバタワースやヴォーン・ウィリアムズの旋律を印象深く歌い上げています。

・ヴォーン・ウィリアムズ:旅の歌
 (放浪者/美しい人よ目覚めよ/道端の火/青春と恋/夢の中で/無限に輝く空/私はいずこにさすらうか/言葉の響きは明るい/坂を上り/坂を下りた)
・フィンジ:花輪を捧げようOp.18
 (来れ、来れ、死よ/シルヴィアは誰?/もう太陽の熱を恐れるな/ああ、いとしい君よ/恋する男とその恋人が)
・バタワース:『ブリードンの丘』とそのほかの歌
 (ブリードンの丘/ああ、空も野も存分に美しい/若者が憧れにためいきつくとき/夏のけだるい丘の上で/この心は後悔に苦しむ)
・アイアランド:海熱
・アイアランド:放浪者
・アイアランド:サン・マリーの鐘
・バタワース:『シュロップシャーの若者』〜6つの歌
 (木々のうちで何より愛らしいもの/僕がひとつと二十歳だったころ/僕の目をのぞきこまないで/もう物思うな、若者よ/何百人といる若者たち/うちの馬どもは鋤いているだろうか)
 ブリン・ターフェル(バリトン)
 マルコム・マルティノー(ピアノ)

 デジタル録音:1995年2月7-9日、ロンドン

Disc52
ビリャソン/『空と海』(オペラ・アリア集)
人気テナー、ローランド・ビリャソンのDGソロ・デビュー盤。ポンキエッリの『ラ・ジョコンダ』は、ビリャソンが歌手になるきっかけとなった作品のひとつ。これをDGデビュー・アルバムの巻頭に飾るというのは、彼が世界的歌手となった今、再び初心・原点に戻って歌うという決意の表明でしょう。その他の収録作品にもあまり知られていないアリアを集めているのは、オリジナリティへの意識と同時に、有名曲がなくとも自らの歌唱力で聴かせようという自身の表れともとれます。また、このアルバムは、ベルゴンツィやカルーソー、ドミンゴらにビリャソンが捧げたオマージュでもあります。

・ポンキエッリ:『ジョコンダ』〜空と海
・チレア:『アドリアーナ・ルクヴルール』〜優しくほほえむ愛しい母の面影を
・メルカダンテ:『誓い』〜誰の心にとっても女神!
・ボーイト:『メフィストーフェレ』〜野原から、牧場から
・ピエトリ:『マリステッラ』〜ぼくは知っている、誰にも知られていない庭を
・ゴメス:『フォスカ』〜神と折り合いを付けろだと!…ああ! もしもあなたが天使たちのもとにいても
・ヴェルディ:『シモン・ボッカネグラ』〜ああ、地獄だ! アメーリアがここに!…心に燃え上がるのが判る
・ドニゼッティ:『ポリウート』〜ぼくの吸う空気は毒だ!…聖なる光が輝き
・メルカダンテ:『誓い』〜ついに果たされた…出会ったとき、ぼくたちは天にものぼる幸せに
・チレア:『アドリアーナ・ルクヴルール』〜私の心は疲れ
・ポンキエッリ:『放蕩息子』〜父!…ぼくの父が!…ぼくの生まれた天幕よ
・ボーイト:『メフィストーフェレ』〜最後のときがやってきた
・ヴェルディ:『ルイザ・ミラー』〜ああ! 自分の目を信じずにいることができたら!…静かな晩には
・ヴェルディ:『ルイザ・ミラー』〜用意されているのが祭壇であろうと墓であろうと
 ローランド・ビリャソン(テノール)
 ミラノ・ジュゼッペ・ヴェルディ交響楽団&合唱団
 指揮:ダニエレ・カッレガーリ

 デジタル録音:2007年3月13-19日、ミラノ

Disc53
ヴァルヒャ/バッハ:オルガン名曲集
バッハゆかりの地であるライプツィヒに生まれたヘルムート・ヴァルヒャ[1907-1991]は、その視力障害ゆえ、すべての作品を耳から学ばねばならなかったのですが、この不利を克服するために、バッハのオルガン作品とチェンバロ作品をすべて暗譜するという超人的な偉業をなし遂げました。このオルガン曲集にも、ヴァルヒャの孤高ともいえる自信に満ちた解釈で演奏された有名曲を中心に収録されています。使用楽器は、シュニットガー・オルガンほかで、バッハのオルガン作品の一般的なイメージでもある重厚な質感や荘厳な美しさの表出についても申し分がありません。

J.S.バッハ:オルガン名曲集
・トッカータとフーガ ニ短調 BWV.565
・トリオ・ソナタ第1番 変ホ長調 BWV.525
・パルティータ『ようこそ慈悲あつきイエスよ』BWV.768
・前奏曲とフーガ 変ホ長調 BWV.552
・『目覚めよ、と我らに呼ばわる物見らの声』BWV.645
 ヘルムート・ヴァルヒャ(オルガン)

 ステレオ録音

Disc54
ヴンダーリヒ/『詩人の恋』
もっとも美しい声によって歌われた『詩人の恋』としてあまりにも有名なヴンダーリヒの代表作。組合せの歌曲も『セレナーデ』『アデライーデ』『シルヴィアに』『音楽に寄せて』など旋律美のすばらしい作品が多く、どれも感銘深い仕上がりとなっています。

・シューマン:歌曲集『詩人の恋』Op.48
・ベートーヴェン:『君を愛す』WoO.123
・ベートーヴェン:『アデライーデ』Op.46
・ベートーヴェン:『諦め』WoO.149
・ベートーヴェン:『くちづけ』Op.128
・シューベルト:『シルヴィアに』D.891
・シューベルト:『双子座の星に寄せる舟人の歌』D.360
・シューベルト:『変貌自在な恋する男』D.558
・シューベルト:『孤独な男』D.800
・シューベルト:『夕映えの中で』D.799
・シューベルト:『セレナーデ』D.957
・シューベルト:『リュートに寄せて』D.905
・シューベルト:『ミューズの子』D.764
・シューベルト:『音楽に寄せて』D.547
 フリッツ・ヴンダーリヒ(テノール)
 フーベルト・ギーゼン(ピアノ)

 ステレオ録音:1965年10月31日-11月3日、ミュンヘン

Disc55
ツィマーマン、小澤/リスト:ピアノ協奏曲集
透明な美音と強靭な技巧を背景に、吟味され尽くした表現で孤高のピアニズムを披歴するツィマーマンのソロと、小澤指揮するボストン交響楽団の緊密で完璧なオーケストラ・サウンドが無類に素晴らしいリストを構築しています。
 豪快で名技的な開始から耳目を惹きつけてやまない第1番、交響詩のような第2番、そしてグレゴリオ聖歌「怒りの日」を鬼気迫る変奏曲に仕立てた『死の舞踏』と、全曲聴きごたえある内容となっています。

リスト:
・ピアノ協奏曲第1番変ホ長調S.124
・ピアノ協奏曲第2番イ長調S.125
・死の舞踏S.126
 クリスティアン・ツィマーマン(ピアノ)
 ボストン交響楽団
 指揮:小澤征爾

 デジタル録音:1987年4月25-27日、ボストン
Disc56〜57
ベルガンサ、ドミンゴ、アバドの『カルメン』全曲


軽やかで魅惑的なベルガンサのカルメン、彼女に翻弄される様子を巧みに描くドミンゴのドン・ホセ、パワフルなミルンズのエスカミーリョに、ピュアで美しいコトルバシュのミカエラと高水準なキャストを得て、若きアバドが率直につくりあげた素晴らしい『カルメン』全曲盤。

・ビゼー:歌劇『カルメン』全4幕
 テレサ・ベルガンサ(メゾ・ソプラノ)
 プラシド・ドミンゴ(テノール)
 シェリル・ミルンズ(バリトン)
 イレアナ・コトルバシュ(ソプラノ)、ほか
 アンブロジアン・オペラ・コーラス
 ロンドン交響楽団
 クラウディオ・アバド(指揮)

 録音:1977年9月(ステレオ)
Disc58
アルゲリッチ/プロコフィエフ&ラヴェル:ピアノ協奏曲


アルゲリッチの猛烈な打鍵に驚くダイナミックな名盤。まだ若かったアバドの指揮も快速で俊敏、ベルリン・フィルもここではパワー全開の趣です。ラヴェル、プロコともにすごい演奏ですが、特にプロコフィエフでの緊迫感は驚異的なものとなっています。

・プロコフィエフ:ピアノ協奏曲第3番ハ長調Op.26
・ラヴェル:ピアノ協奏曲ト長調
・ラヴェル:夜のガスパール
 マルタ・アルゲリッチ(ピアノ)
 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
 クラウディオ・アバド(指揮)

 ステレオ録音:1967年5月&6月、1974年11月(ギャスパール)
Disc59
バレンボイム/ベートーヴェン:三大ソナタ


バレンボイムの持ち味である重厚なロマンティシズムと堅固な構成力がよく生かされた充実した演奏。

ベートーヴェン:
・ピアノ・ソナタ第14番嬰ハ短調Op.27‐2『月光』
・ピアノ・ソナタ第8番ハ短調Op.13『悲愴』
・ピアノ・ソナタ第23番へ短調Op.57『熱情』
 ダニエル・バレンボイム(ピアノ)

 デジタル録音:1984年5月(14)、1983年12月(8)、1981年5月(23)

Disc60
バトル&パールマン/春のそよ風〜バッハ・ソプラノとヴァイオリンのためのアリア集

バッハの声楽作品の特徴のひとつとして、主旋律に絡みあうオブリガート旋律の美しく表情豊かなことが挙げられます。楽器はさまざまですが、特にヴァイオリンが受け持つオブリガートは質・量共に充実しており、声と器楽伴奏の織りなすテクスチュアに絶妙な色合いを加えて、作品をより魅力的なものにしているのがポイント。ここではリリック・ソプラノのキャスリーン・バトルによって清楚に歌われるアリアに、名手イツァーク・パールマンが気持ちのこもったオブリガートをつけており、ネルソン指揮聖ルカ管弦楽団の引き締まった演奏ともどもバッハの音楽ならではの魅力を美しく紡ぎだしています。

J.S.バッハ:
・カンタータ第197番〜満ち足れる愉悦,健やかなる繁栄
・カンタータ第58番〜我は我を囲める悩みの中にも満ち足れり
・カンタータ第204番〜広き大地の蔵せる富も宝も
・カンタータ第97番〜我は御神の恵みに依り頼む
・カンタータ第115番〜かかる時にもまた祈り求めよ
・カンタータ第171番〜イエスこそ、我が呼びまつる
・ミサ曲ロ短調BWV.232〜サンクトゥス
・ミサ曲ロ短調BWV.232〜グローリア
・カンタータ第202番〜春のそよ風のほほを撫でゆき
・カンタータ第36番〜力なき、弱き声といえども
・カンタータ第187番〜神はこの地上の息ある
・カンタータ第84番〜我は喜びをもて我が乏しき糧を食し
・カンタータ第105番〜我イエスを我が味方となしえなば
 キャスリーン・バトル(ソプラノ)
 イツァーク・パールマン(ヴァイオリン)
 聖ルカ管弦楽団
 ジョン・ネルソン(指揮)

 デジタル録音:1989年8月〜1990年8月

Disc61
バーンスタイン/マーラー『巨人』


旧盤から21年。バーンスタインならではのドラマティックな手法がきわめ尽くされた『巨人』です。決める部分での重量級の迫力は圧倒的で、最後の終わり方まで徹底しているのが印象的。

・マーラー:交響曲第1番ニ長調『巨人』
 アムステルダム・コンセルトへボウ管弦楽団
 レナード・バーンスタイン(指揮)

 デジタル録音:1987年10月
Disc62
ブレハッチ/ショパン:ピアノ協奏曲集


2005年ショパン・コンクールで優勝した若き逸材、ブレハッチによる演奏。共演はポーランド出身のベテラン、セムコフの指揮によるコンセルトヘボウ管。豊かなニュアンスの織り込まれた見事な演奏です。

ショパン:
・ピアノ協奏曲第1番ホ短調Op.11
・ピアノ協奏曲第2番へ短調Op.21
 ラファウ・ブレハッチ(ピアノ)
 ロイヤル・コンセルトへボウ管弦楽団
 イェジー・セムコフ(指揮)

 デジタル録音:2009年7月
Disc63
ベーム&VPO/モーツァルト:管楽器のための協奏曲


70年代ウィーン・フィルの管楽器の名手たちが残した傑作アルバム。比較的大きな編成でゆったり重厚に奏でられるモーツァルトの落ち着いた魅力は、晩年のベームの指揮ならではの味わいです。

モーツァルト:
・クラリネット協奏曲イ長調K.622
・フルート協奏曲第1番ト長調K.313
・ファゴット協奏曲変ロ長調K.191
 アルフレート・プリンツ(クラリネット)
 ヴェルナー・トリップ(フルート)
 ディートマール・ツェーマン(ファゴット)
 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
 カール・ベーム(指揮)

 ステレオ録音:1972年9月(K.622)、1973年5月(K.313,191)
Disc64
ブーレーズ/ドビュッシー『海』『夜想曲』『遊戯』


繊細な書法から大胆な表現まで鮮やかに示し、作品の構造を綿密に音化するブーレーズのドビュッシー。オーケストラの技術も高度です。

ドビュッシー:
・『夜想曲』
・クラリネットと管弦楽のためのラプソディ第1番
・バレエ音楽『遊戯』
・交響詩『海』
 クリーヴランド管弦楽団
 ピエール・ブーレーズ(指揮)

 デジタル録音:1993年3月、1991年3月(ラプソディ)
Disc65
デ・サバタ/ブラームス4番、死と変容


1989年にリリースされ、その後長く廃盤の注目盤。セッション録音された正規音源なので、年代のわりに聴きやすく、伝説的なデ・サバタのブラ4を楽しむことができます。

・ブラームス:交響曲第4番ホ短調Op.98
・R.シュトラウス:交響詩『死と変容』Op.24
 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
 ヴィクトル・デ・サバタ(指揮)

 モノラル録音:1939年4月
Disc66
ドミンゴ/スペインの情熱


「コプラ」と呼ばれる1930年代に流行したスペイン語の歌を集めたアルバム。ドミンゴはこれらの歌を「ミニ・オペラ」と形容し、情熱溢れるホットな場面から、切ない情感のにじみ出る場面まで絶妙な節回しで聴かせてくれます。

・モラレス:にせがね
・フォント・デ・アンタ:五月の十字架祭
・モラレス:五分と五分
・モンレアル:お前が好きだから
・モラレス:わたしが生まれた日
・キローガ:おお、マリクルース
・キローガ:お前は魔術師
・モンレアル:まことの愛
・キローガ:誓って言うよ
・キローガ:そんなに思い詰めないで
・モラレス&ボッシュ:アントニオ・バルガス・エレディア
・キローガ:緑の瞳
・アロンソ:スペインのためいき
 プラシド・ドミンゴ(テノール)
 マドリード自治州立管弦楽団
 ミゲル・ロア(指揮)

 デジタル録音:2007年7月
Disc67
ドゥダメル/フィエスタ


ストラヴィンスキーばりのダイナミズムが痛快な『センセマヤ』に、エネルギッシュな『エスタンシア』など、パワーフルなシモン・ボリバル・ユース・オケの持ち味をフルに発揮できる選曲となっています。

・レブエルタス:センセマヤ
・カレーニョ:マルガリテーニャ
・エステベス:平原の真昼
・マルケス:ダンソン 第2番
・ロメーロ:フーガ・コン・パハリージョ
・ヒナステラ:バレエ『エスタンシア』から舞曲
・カステジャーノス:パカイリグアの聖なる十字架
・バーンスタイン:マンボ
 シモン・ボリバル・ユース・オーケストラ・オブ・ベネズエラ
 グスターボ・ドゥダメル(指揮)

 デジタル録音:2008年1月
Disc68
リステンパルト/バッハ:カンタータ第56&82番


往年のドイツの名匠カール・リステンパルト[1900-1967]が若きフィッシャー=ディースカウと共演したカンタータ・アルバム。

J.S.バッハ
・カンタータ第56番『我は喜びて十字架を担わん』BWV.56
・カンタータ第82番『我は満ち足れリ』BWV.82
 ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(バリトン)
 ベルリン・モテット合唱団
 カール・リステンパルト室内管弦楽団
 カール・リステンパルト(指揮)

 モノラル録音:1951年6月
Disc69
フリッチャイ/J.シュトラウス作品集


前奏の後、行進曲主題の直前にバスドラが一発入る面白いラデツキー行進曲はじめ、強いアクセントがぜんぜんウィーンっぽくないユニークなヨハン・シュトラウス・アルバムです。

・J.シュトラウスU世:喜歌劇 『こうもり』 序曲
・J.シュトラウスU世:アンネン・ポルカ
・J.シュトラウスU世:皇帝円舞曲
・J.シュトラウスU世:トリッチ・トラッチ・ポルカ
・J.シュトラウスT世:ラデツキー行進曲
・J.シュトラウスU世:美しく青きドナウ
・J.シュトラウスU世:ポルカ 『ハンガリー万歳』
・J.シュトラウスU世:ウィーンの森の物語
 ベルリン放送交響楽団
 フェレンツ・フリッチャイ(指揮)

 ステレオ録音:1961年2月
Disc70
フルトヴェングラー/『グレート』&『ロザムンデ』


セッション録音なのでモノラルながら音の条件が良く、フルトヴェングラー晩年の雄大なスケールの『グレート』と深々とした『ロザムンデ』を味わえる名盤。

シューベルト:
・『ロザムンデ』序曲D.644
・交響曲第9番ハ長調D.944『ザ・グレート』
 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
 ヴィルヘルム・フルトヴェングラー(指揮)

 モノラル録音:1951年12月、1953年9月(ロザムンデ)
Disc71
ガランチャ/アリア・カンティレーナ


豊かなメゾ・ソプラノの美声を柔軟な歌唱と切れの良いコロラトゥーラで響かせるガランチャの魅力を多面的に味わえる凝った選曲のアルバム。ルイージ&ドレスデンによる伴奏も素晴らしい仕上がりです。

・チャピー:とらわれ人の歌
・マスネ:ウェルテル…ウェルテル…だれに言い当てることができたでしょう
・オッフェンバック:見たまえ、わななく弓の下で―それが愛かい、愛の勝利かい!
・ロッシーニ:私は苦しみと涙のために生まれ
・ヴィラ=ロボス:ブラジル風バッハ第5番〜 アリア
・オッフェンバック:担え銃!…皆さんは危険がお好きで…ああ、私、軍人さんが好きなのよ
・ロッシーニ:愛する彼のために
・モンサルバーチェ:鳥の歌
・R.シュトラウス:マリー・テレーズ!…私が誓ったことは…夢なのでしょう
 エリーナ・ガランチャ(メゾ・ソプラノ)
 ドレスデン国立歌劇場管弦楽団&合唱団
 ファビオ・ルイジ(指揮)

 デジタル録音:2006年7月
Disc72
ギレリス&ヨッフム/ブラームス:ピアノ協奏曲第1番


ギレリスのピアノもベルリン・フィルも、大規模作品にふさわしい表現のスケールを獲得した、雄大かつ非常に力強い有名な演奏です。

・ブラームス:ピアノ協奏曲第1番ニ短調Op.15
 エミール・ギレリス(ピアノ)
 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
 オイゲン・ヨッフム(指揮)

 ステレオ録音:1972年6月
Disc73
ジュリーニ/フォーレ:レクィエム


遅めのテンポで重厚に沈痛に描かれたジュリーニならではのフォーレのレクィエム。組み合わせの『パヴァーヌ』も抑えた色調が美しい演奏です。

・フォーレ:レクィエムOp.48
・ラヴェル:亡き王女のためのパヴァーヌ
 キャスリーン・バトル(ソプラノ)
 アンドレアス・シュミット(バリトン)
 フィルハーモニア合唱団
 ティモシー・ファレル(オルガン)
 フィルハーモニア管弦楽団
 カルロ・マリア・ジュリーニ(指揮)

 デジタル録音:1986年3月
Disc74
アップショウ/ゴリホフ:アイレ、ベリオ:フォーク・ソングス


ゴリホフ(ゴリジョフ)がドーン・アップショウのために書いたという『アイレ』と、ベリオの古典的傑作『フォーク・ソングス』とのカップリング。オズヴァルド・ゴリホフは、アルゼンチン生まれで現在アメリカ在住の作曲家。NONESUCHからリリースした「Voices of Light」というアルバムの中で、アップショウがゴリホフの作品「青白い月」を歌っていました。ゴリホフは常に、自身とベリオの音楽に深い関係性があると感じてきました。まさに、ベリオがキャシー・バーベリアンのために『フォーク・ソングズ』を作曲したように、アップショウのために創作された『アイレ』。ゴリホフはアップショウの声色を聴いた瞬間、「虹を見ているようだ」と言ったといいます。同じ11曲からなる『アイレ』と『フォーク・ソングズ』。もちろん近似する部分も多いですが、世界初録音となるアイレにはさらに現代的な手法が用いられ、音楽史の変遷にまで思いが至る構成になっています。

・ゴリジョフ:アイレ
・ベリオ:フォーク・ソングス

 ドーン・アップショウ(ソプラノ)
 ジ・アンダルシアン・ドッグス

 デジタル録音:2004年8月
Disc75
グリモー/リフレクションズ〜シューマン:ピアノ協奏曲、ほか


このアルバムでは、グリモー自らテーマを「愛」と語っており、シューマンとその妻クララ、そしてそのクララにひそかに思いを寄せるブラームスという3人の作品を1枚に収めています。サロネンやオッター、トルルス・モルクら贅沢なキャスティングです。

・シューマン:ピアノ協奏曲イ短調Op.54
・クララ・シューマン:リュッケルトの詩による3つの歌曲Op.12
・ブラームス:チェロ・ソナタ第1番ホ短調Op.38
・ブラームス:2つのラプソディOp.79
 エレーヌ・グリモー(ピアノ)
 シュターツカペレ・ドレスデン
 エサ=ペッカ・サロネン(指揮)
 アンネ・ソフィー・フォン・オッター(メゾ・ソプラノ)
 トルルス・モルク(チェロ)

 デジタル録音:2005年5月(Op.54,38)、2005年9月(Op.12)、2000年6月(Op.79)
Disc76
ハーゲン四重奏団/ベートーヴェン第16番&シューベルト:『死と乙女』


ハーゲン四重奏団若き日の名演、ベートーヴェンの16番が久々の復活。

・ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第16番ヘ長調Op.135
・シューベルト:弦楽四重奏曲第14番ニ短調D.810『死と乙女』
 ハーゲン四重奏団

 デジタル録音:1990年10月
Disc77
ヒラリー・ハーン/シベリウス&シェーンベルク:ヴァイオリン協奏曲


ハーンはシェーンベルクの作品からロマンティックな美を引き出しており、難解と思われがちなこの協奏曲が、実はいろいろな魅力を持った作品であることをよく示しています。傑作シベリウスでも完璧でクールな美しさが際立っており、サロネンの指揮ともども作品の情報をフルに引き出した演奏が印象的です。

・シェーンベルク:ヴァイオリン協奏曲Op.36
・シベリウス:ヴァイオリン協奏曲ニ短調Op.47
 ヒラリー・ハーン(ヴァイオリン)
 スウェーデン放送交響楽団
 エサ=ペッカ・サロネン(指揮)

 デジタル録音:2007年9月、2007年3月(Op.47)
Disc78
ダニエル・ホープ/エア〜バロック・ジャーニー


バロック時代に革命的発展を遂げ、多様化して行ったヴァイオリン演奏と作品にフォーカスした非凡なアルバム。バッハ、ヘンデル、パッヘルベルの超有名曲から、卓越したヴァイオリニストでもあった作曲家、ファルコニエーリ、マテイス、ジェミニアーニの興味深い作品まで収録しています。

・ファルコニエーリ:チャッコーナ
・ヘンデル:サラバンダHWV.437
・オルティス:リチェルカータ 第2番
・ファルコニエーリ:甘美な旋律
・マリーニ:3声と4声のパッサカリオ
・マッテイス:昔のサラバンダあるいはチャッコーナによる様々な変奏
・パッヘルベル:カノンとジグ
・テレマン:ヴァイオリン、弦楽と通奏低音のための協奏曲イ短調
・ヴェストホフ:鐘の模倣
・マッテイス:スコットランド風ユーモアに基づくグラウンド
・ジェミニアーニ:合奏協奏曲第5番ト短調
・コレッリ:ヴァイオリン・ソナタOp.5‐5
・ヴァレンテ:ナポリのガリアルダ
・ファルコニエーリ:3声のパサカージェ
・ルクレール:タンブラン
・作曲者不詳:グリーンスリーヴズ・トゥ・ア・グラウンド
・ヴェストホフ:その壮大でかくも名声を博した戦い
・ヴェストホフ:リュートの模倣
・J.S.バッハ:エール
 ダニエル・ホープ(ヴァイオリン)
 ヨーロッパ室内管弦楽団のソリストたち、ほか

 デジタル録音:2009年6月

Disc79
ホロヴィッツ・アット・ホーム


晩年のホロヴィッツのために、DGスタッフが彼の自宅に機材を持ち込んで収録したアルバム。リラックスできる環境もあってか、自由で味わい豊かで深みのある演奏がおこなわれています。

・モーツァルト:ピアノ・ソナタ第3番変ロ長調K.28
・モーツァルト:ロンド ニ長調K.485
・モーツァルト:アダージョロ短調K..540
・シューベルト:楽興の時D.780‐3
・シューベルト(リスト編:白鳥の歌):セレナードD.957‐4
・シューベルト:ヴァルス・カプリス第7番『ウィーンの夜会』
・シューベルト:ヴァルス・カプリス第6番
 ヴラディーミル・ホロヴィッツ(ピアノ)

 デジタル録音:1986年〜1989年
Disc80
ヨッフム&BPO/ブルックナー『ロマンティック』


・ブルックナー:交響曲第4番変ホ長調『ロマンティック』
 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
 オイゲン・ヨッフム(指揮)

 ステレオ録音:1965年7月
Disc81
カラヤン&BPO/ドイツ・レクィエム


ウィーン、ムジークフェラインザールに豊かに拡がる独唱、合唱とベルリン・フィルの響き! カラヤンはドイツ・レクィエムを映像も含めると6回収録していますが、これはその2回目、ステレオで最初の録音でアナログ時代の名盤として知られるものです。

・ブラームス:ドイツ・レクィエムOp.45
 グンドゥラ・ヤノヴィッツ(ソプラノ)
 エーベルハルト・ヴェヒター(バリトン)
 ヴォルフガング・マイヤー(オルガン)
 ウィーン楽友協会合唱団
 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
 ヘルベルト・フォン・カラヤン(指揮)

 ステレオ録音:1964年5月
Disc82
ケンプ/シューマン&ブラームス


1.シューマン:幻想曲ハ長調Op.17
2.ブラームス:ヘンデルの主題による変奏曲とフーガOp.24
 ヴィルヘルム・ケンプ(ピアノ)

 録音:1957年1月
Disc83〜84
カルロス・クライバー/ヴェルディ『椿姫』全曲


多くの場合、抒情的に演奏される作品から、おそろしいほどの緊張感と起爆力を引き出して聴衆のド肝を抜いたこの演奏、クライバーとしても若いころだけのものだった動的な感覚の凄みと冴えが、随所で驚きと興奮をもたらして実に刺激的です。
 イタリア・オペラなのに、全編「音が立ってる」という感じのスゴイ演奏で、鋭利なフォルテ、強弱の振幅、歌手の感情表現の高揚に合わせ速度を上げていく劇的な手法など、表現意欲の凄まじさには目を見張らされるばかりです。
  なお、第2幕冒頭のカバレッタでは、ここでは慣習に従い最後の音を上げています。当時のドミンゴは高域が苦手だったこともあってか、ファルセットのような妙な音になっていますが、これはLP時代から有名なもので、今回もそのままの状態となっています。

・ヴェルディ:歌劇『椿姫』全3幕
 イレアナ・コトルバシュ
 プラシド・ドミンゴ
 シェリル・ミルンズ、他
 バイエルン国立歌劇場合唱団
 バイエルン国立歌劇場管弦楽団
 カルロス・クライバー(指揮)

録音:1976年5月、1977年5、6月

Disc85
マグダレナ・コジェナー/モーツァルト:アリア集


美貌のメゾ・ソプラノ、マグダレナ・コジェナーは、1973年チェコのブルノの生まれ。最初、児童合唱団で歌い、のちに地元の音楽院を卒業、さらにブラティスラヴァ舞台芸術アカデミーに進み、1995年に同校を卒業。在学中の1995年1月、ザルツブルクの国際モーツァルト音楽コンクールで優勝し、4月には同コンクール優勝者招待コンサート出演のために来日。そして同年アメリカ・デビューを果たし、1996年からはウィーン国立歌劇場、フォルクスオーパーや、スウェーデンのドロットニングホルム宮廷劇場のソリストとして出演。現在はオペラ・歌曲・古楽の3つの分野で国際的に活躍しています。
 今回登場するモーツァルト:アリア集では、ピリオド楽器のオーケストラをサイモン・ラトルが指揮し、フォルテピアノをインマゼールが担当するという豪華なバックを得て、十分な時代考証のうえに彼女ならではの豊かな表現力を駆使した歌唱が展開されるのではないかと思われます。

モーツァルト:
1.『フィガロの結婚』〜やっと待ってた時が来た…さあ早く来て、愛しい人よ
2.『フィガロの結婚』〜恋とはどんなものかしら
3.レチタティーヴォ『どうしてあなたが忘れられましょう』とアリア『心配しないで、愛する人よ』K.505
4.『コジ・ファン・トゥッテ』〜男が、兵隊が、浮気しないとお思い?
5.『コジ・ファン・トゥッテ』〜行ってしまう…あなた、どうぞ許して
6.『コジ・ファン・トゥッテ』〜恋は小さな泥棒
7.『皇帝ティートの慈悲』〜花の美しいかすがいを編もうと
8.『イドメネオ』〜私の悲惨なこの運命はいつ終わるのだろう?
9.アリア『私は行く、しかしどこへ』K.583
10.『フィガロの結婚』〜自分で自分がわからない
11.『大いなる魂と高貴なる心『K.578
11.『フィガロの結婚』〜待っていた時がやっときた…あなたを愛する私の胸に
 マグダレナ・コジェナー(メゾ・ソプラノ)
 エイジ・オブ・インライトゥンメント管弦楽団
 サー・サイモン・ラトル(指揮)

 デジタル録音:2005年12月
Disc86
クレーメル/グラス:ヴァイオリン協奏曲


・フィリップ・グラス:ヴァイオリン協奏曲
・シュニトケ:合奏協奏曲第5番
 ギドン・クレーメル(ヴァイオリン)
 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
 クリストフ・フォン・ドホナーニ(指揮)

 デジタル録音:1992年2月=1、1991年11月=2
Disc87
ラン・ラン/メモリー


・モーツァルト:ピアノ・ソナタ 第10番ハ長調K.330
・ショパン:ピアノ・ソナタ 第3番ロ短調Op.58
・シューマン:子供の情景Op.15
 ラン・ラン(ピアノ)

 デジタル録音:2005年8月
Disc88
レヴァイン&シカゴ響/ラプソディ・イン・ブルー


ガーシュウィン:
1.ラプソディ・イン・ブルー
2.パリのアメリカ人
3.『ポギーとベス』組曲
4.キューバ序曲
 シカゴ交響楽団
 ジェイムズ・レヴァイン(指揮&ピアノ)

 デジタル録音:1990年7月
Disc89
マクリーシュ/モーツァルト:大ミサ


ミサ曲ハ短調 K.427、通称『大ミサ』は、父レオポルトの反対を押し切って妻としたコンスタンツェ・ヴェーバーとの結婚を認めてもらうため、新作のミサ曲を教会に奉献して祈願とするというなんとも私的な動機を背景にもつ作品ですが、作品の完成前に結婚を認めてもらったため、この傑作ミサ曲が完成されることはありませんでした。
 クレードは2曲しか書かれておらず、アニュス・ディに至ってはまったく手もつけられていないという状態でしたが、それでも1783年10月26日には、モーツァルトの指揮、妻コンスタンツェのソプラノほかで、足りない部分を他の作品から転用して初演されているので、あるいはモーツァルトはこれでよしとしたのかもしれません。
 結婚祈願という背景ゆえか、あるいは司式の容易さから短く小編成のミサ曲を好んだザルツブルク大司教コロレドへのあてつけからか、それともヴァン・スヴィーテン男爵から紹介されたバロック様式の影響か、ここでは常よりも大きな楽曲構成と、大きな楽器編成(フルート×1、オーボエ×2,ファゴット×2,ホルン×2、トランペット×2、トロンボーン×3,ティンパニ、オルガン、弦5部)が用いられ、そのため『大ミサ』という愛称を持つことになりましたが、作曲技法そのものにも、バロック様式、特にバッハを思わせる対位法的な技法や、ヘンデル風なオーケストレーションへの傾斜がみられるなど壮大志向が認められ、特に最大8声部まで拡大される合唱(二重合唱)の扱いには見事なものがあります。

・モーツァルト:ミサ曲ハ短調K.427
・ハイドン:ベレニーチェのシェーナHob.XXIVa:10
・ベートーヴェン:シェーナとアリア「ああ、不実な者よ」作品65
 カミラ・ティリング(S)
 サラ・コノリー(A)
 ティモシー・ロビンソン(T)
 ニール・デイヴィス(Bs)
 ガブリエリ・コンソート&プレイヤーズ
 ポール・マクリーシュ(指揮)

 デジタル録音:2004年10月
Disc90
ムラヴィンスキー/チャイコフスキー:『悲愴』


1960年、ムラヴィンスキーに率いられたレニングラード・フィルがヨーロッパ・ツアーをおこなった際、ウィーンでドイツ・グラモフォンによりセッション・レコーディングされた有名な音源。当時絶頂期にあったと思われるオーケストラのコンディションはきわめて良好で、ショスタコーヴィチ第8交響曲の英国初演など多くのコンサートにレコーディングという強行日程をこなしていたとは微塵も感じさせません。コントラバスまでピタリと揃うという、鍛え抜かれた弦楽の高度なアンサンブル、金管群のロシア的で強烈な咆哮などが、先端技術によってステレオ録音されていたことは実にありがたいことで、当時、西側オーケストラ関係者を畏怖させたといわれる凄腕指揮者とオーケストラのサウンドの威力がダイレクトに伝わってきます。そうした音響面での魅力に加え、当時ですでに16年という、ムラヴィンスキーとレニングラード・フィルの緊密な関係がもたらした精緻でシリアスな設計の巧みさと、センス良く鍛え抜かれた陰影濃やかな表現の数々がこれらの演奏に不動の魅力を与えたともいえるでしょう。

・チャイコフスキー:交響曲第6番ロ短調Op.74『悲愴』
 レニングラード・フィルハーモニー交響楽団
 エフゲニー・ムラヴィンスキー(指揮)

 ステレオ録音:1960年11月
Disc91
デイヴィッド・マンロウ/ゴシック期の音楽(抜粋)


1.レオナン:地上の全ての国々は
2.ペロタン:地上の全ての国々は
3.作者不詳:アレルヤもてほめ歌え
4.作者不詳:いま愛は嘆く
5.作者不詳:誰かが私を見てるかどうか
6.作者不詳:苦難の海で
7.作者不詳:おお、限りなく優しき乙女マリアよ
8.クルーチェ:ある人たちは習慣的に歌を創るが
9.ラ・アル:私の感じる甘き苦悩は
10.ラ・アル:旦那の前で奥方様に
11.作者不詳:フォーヴェルの家の子郎党は
12.ヴィトリ:恥知らずにも歩き回った
13.ヴィトリ:ネブカデネザルの像のもと
14.作者不詳:カタカタコットン、ある朝、ロバンは
15.作者不詳:フェーブスは地から昇り
16.マショー:運命女神の約束に
17.マショー:ああ、この苦しみ!どうして忘れられよう
18.作者不詳:荒地の深い森へ
19.マショー:ダビデのホケトゥス
 ロンドン古楽コンソート
 デイヴィッド・マンロウ(指揮)

 ステレオ録音:1975年4月&10月
Disc92
アンネ=ゾフィー・ムター/カルメン幻想曲


1.サラサーテ:ツィゴイネルワイゼンOp.20
2.ヴィエニャフスキ:伝説曲ト短調
3.タルティーニ:悪魔のトリル
4.ラヴェル:ツィガーヌ
5.マスネ:タイスの瞑想曲
6.サラサーテ:カルメン幻想曲Op.25
7.フォーレ:子守歌ニ短調Op.16
 アンネ=ゾフィー・ムター(ヴァイオリン)
 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
 ジェイムズ・レヴァイン(指揮)

 デジタル録音:1992年11月
Disc93
ネトレプコ&ヴィラゾン/デュエット


1.プッチーニ:『ボエーム』〜優美な乙女よ
2.ドニゼッティ:歌劇『ランメルモールのルチア』〜ルチア、変な時間に会いたいと…裏切られた父の眠る墓で
3.ヴェルディ:『リゴレット』〜ジョヴァンナ、私、後悔しているわ…愛は心の太陽だ
4.グノー:『ロメオとジュリエット』〜さ!私はあなたをお許しいたしましたわ…ああ、結婚の夜
5.ビゼー:『真珠採り』〜湖の底深く…レイラ!レイラ!…あなたは分からなかったのか
! 6.マスネ:『マノン』〜あなたでしたか!…ええ、私です…この手を握りしめているのは
7.チャイコフスキー:『イオランタ』〜あなたが黙っている理由が分からないわ
8.トローバ:『ルイーサ・フェルナンダ』〜カジャーテ・コラソン!
 アンナ・ネトレプコ(ソプラノ)
 ローランド・ビリャソン(テノール)
 ドレスデン国立歌劇場管弦楽団
 ニコラ・ルイゾッティ(指揮)

 デジタル録音:2006年8月
Disc94
アリス=紗良・オット/『超絶技巧練習曲集』


【収録情報】
リスト:超絶技巧練習曲集(全12曲)
・第1番ハ長調『前奏曲』
・第2番イ短調
・第3番ヘ長調『風景』
・第4番ニ短調『マゼッパ』
・第5番変ロ長調『鬼火』
・第6番ト短調『幻影』
・第7番変ホ長調『英雄』
・第8番ハ短調『狩り』
・第9番変イ長調『回想』
・第10番ヘ短調
・第11番変ニ長調『夕べの調べ』
・第12番変ロ短調『雪あらし』
 アリス=紗良・オット(ピアノ)

 デジタル録音:2008年6月
Disc95
オッター/クルト・ワイルを歌う


ヴァイル:
1.『七つの大罪』〜ソプラノのための9曲
2.『闇の女』〜2つの歌(マイ・シップ、人生は一度だけ)
3.ピアノ伴奏の2つの歌(夜勤シフトの相棒に、ナナの歌)
4.『ハッピー・エンド』〜3つの歌(ビルバオ・ソング、スラバヤ・ジョニー、難儀の歌)
5.ピアノ伴奏の3つの歌(あんたを愛してないわ、シッケルグルーバー、別れの手紙)
6.『ワン・タッチ・オブ・ヴィーナス』〜3つの歌(愚かな心、スピーク・ロウ、私自分が他人みたい)
 アンネ・ソフィー・フォン・オッター(メゾ・ソプラノ)
 ベンクト・フォシュベリ(ピアノ)
 北ドイツ放送交響楽団
 ジョン・エリオット・ガーディナー(指揮)

 デジタル録音:1982年5月
Disc96
ピノック/ブランデンブルク協奏曲第1〜3番


J.S.バッハ:
1.ブランデンブルク協奏曲第1番ヘ長調BWV.1046
2.ブランデンブルク協奏曲第2番ヘ長調BWV.1047
3.第ブランデンブルク協奏曲3番ト長調BWV.1046
 イングリッシュ・コンサート
 トレヴァー・ピノック(指揮&チェンバロ)

 デジタル録音:1982年5月
Disc97
ピリス/モーツァルト:ピアノ協奏曲第14&26番


モーツァルト:
1.ピアノ協奏曲第14番変ホ長調K.449
2.ピアノ協奏曲第26番ニ長調K.537『戴冠式』
 マリア・ジョアン・ピリス(ピアノ)
 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
 クラウディオ・アバド(指揮)

 デジタル録音:1992年3月=1、1990年4月
Disc98
ポリーニ/『ペトルーシュカ』ほか


1.ストラヴィンスキー:『ペトルーシュカ』からの3楽章
2.プロコフィエフ:ピアノ・ソナタ第7番変ロ長調Op.83
3.ウェーベルン:ピアノのための変奏曲Op.27
4.ブーレーズ:第2ソナタ
 マウリツィオ・ポリーニ(ピアノ)

 ステレオ録音:1971年9月=1&2、1976年7月=3&4
Disc99
クヴァストホフ/『美しい水車小屋の娘』


深々とした美声、豊かな洞察力と表現力で作品のもつ音楽的可能性を余りあるほど十全に伝え、F=ディースカウにも劣らぬみごとさです。前回の「白鳥の歌」に続いて、長年連れ添ってきたベスト・パートナー、ユストゥス・ツァイエンが息の合ったピアノを聴かせています。

・シューベルト:歌曲集『美しい水車小屋の娘』D.795(全曲)
 トーマス・クヴァストホフ(バス・バリトン)
 ユストゥス・ツァイエン(ピアノ)

 デジタル録音:2005年7月
Disc100〜101
スティーヴ・ライヒ/ドラミング


ライヒ:
1.パート1
2.パート2
3.パート3
4.パート4
5.6台のピアノ
6.マレット楽器、声とオルガンのための音楽
 スティーヴ・ライヒ(マリンバ)他

 ステレオ録音:1974年1月
Disc102
カール・リヒター/C.P.E.バッハ:シンフォニア集


C.P.E.バッハ:
1.シンフォニア ニ長調Wq.1
2.シンフォニア 変ホ長調Wq.183-2
3.シンフォニア ヘ長調Wq.183-3
4.シンフォニア ト長調Wq.183-4
 ミュンヘン・バッハ管弦楽団(指揮)
 カール・リヒター

 ステレオ録音:1969年7月
Disc103
リヒテル/シューマン


シューマン:
1.4つの行進曲Op.76
2.森の情景Op.82
3.幻想小曲集Op.12
 スヴャトスラフ・リヒテル(ピアノ)

 ステレオ録音:1956年11月
Disc104
ロストローポーヴィチ&BPO/チャイコフスキー:三大バレエ


チャイコフスキー:
1.『白鳥の湖』組曲Op.20
2.『眠れる森の美女』組曲Op.66a
3.『くるみ割り人形』組曲Op.71a
 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団(指揮)
 ムスティスラフ・ロストローポーヴィチ

 ステレオ録音:1978年6月
Disc105
シャハム&セルシェル/パガニ−ニ:ヴァイオリンとギターのための作品集


パガニーニ:
1.ソナタ・コンチェルタータ イ長調M.S.2
2.6つのソナタM.S.27
3.大ソナタM.S.3〜ロマンツェ
4.チェントーネ・ディ・ソナタM.S.112〜第2番ニ長調
5.チェントーネ・ディ・ソナタM.S.112〜第4番イ長調
6.カンタービレ ニ長調M.S.109s
7.ソナタ・プレギエーラ ヘ短調M.S.23
8.常動曲ハ長調M.S.72
 ギル・シャハム(ヴァイオリン)
 イェラン・セルシェル(ギター)

 デジタル録音:1992年11月
Disc106
シノーポリ&ベルリン・ドイツ・オペラ合唱団/オペラ合唱曲集


1モーツァルト:『魔笛』〜イシスとオリシスの神に感謝を
2.ベートーヴェン:『フィデリオ』〜おお、何という自由の嬉しさ
3.ウェーバー:『魔弾の射手』〜狩人の喜びは
4.ウェーバー:『魔弾の射手』〜勝利だ!勝利だ!
5.ワーグナー:『タンホイザー』〜歌の殿堂を讃えよう
6.ヴェルディ:『ナブッコ』〜行け、わが思いよ、金色の翼に乗って
7.ヴェルディ:『十文軍のロンバルディア人』〜おお主よ、故郷の家々を
8.ヴェルディ:『マクベス』〜虐げられた祖国
9.ヴェルディ:『トロヴァトーレ』朝の光が差してきた
10.ヴェルディ:『アイーダ』〜エジプトとイシスの神に栄光あれ
11.ヴェルディ:『アイーダ』〜戦に勝った将軍よ、前に出よ
 ベルリン・ドイツ・オペラ管弦楽団&合唱団
 ジュゼッペ・シノーポリ(指揮)他

 デジタル録音:1984年6月
Disc107
リタ・シュトライヒ/オペラ・アリア集


1.モーツァルト:『イドメネオ』〜心なごませるそよ風よ
2.モーツァルト:『魔笛』〜夜の女王のアリア
3.ロッシーニ:『セミラーミデ』〜麗しい光が
4.ドニゼッティ:『ドン・パスクヮーレ』〜騎士はあの眼差しを
5.ウェーバー:『魔弾の射手』〜すらりとした若者がやってきたら
6.ヴェルディ:『リゴレット』〜グワルティエル・マルデ…慕わしきみ名
7.ヴェルディ:『仮面舞踏会』〜美しい女たちに
8.ヴェルディ:『仮面舞踏会』〜あの方が隠していたいことがある時に
9.ヴェルディ:『シチリア島の夕べの祈り』〜ありがとう、愛する友よ
10.マイアベーア:『ユグノー教徒』〜高貴なる皆様へ!
11.トマ:『ミニョン』〜私はティターニアよ
12.プッチーニ:『ボエーム』〜私が街を歩けば
 リタ・シュトライヒ(ソプラノ)他

 録音:1953年〜1958年 Tr.1-8,10,11:MONO
Disc108
ブリン・ターフェル/オペラ・アリア集


1.モーツァルト:『フィガロの結婚』〜もう飛ぶまいぞ、この蝶々
2.モーツァルト:『ドン・ジョヴァンニ』〜さあ、窓べにおいで、私の宝よ
3.モーツァルト:『ドン・ジョヴァンニ』〜カタログの歌
4.モーツァルト:『コジ・ファン・トゥッテ』〜彼に目を向けてください
5.モーツァルト:『魔笛』〜わたしは鳥刺し
6.ワーグナー:『タンホイザー』〜夕星の歌
7.ワーグナー:『さまよえるオランダ人』〜期限は切れた
8.オッフェンバック:『ホフマン物語』〜きらめけ、ダイヤモンド!
9.グノー:『ファウスト』〜メフィストフェレスのセレナーデ
10.ボロディン:『イーゴリ公』〜疲れ果てた魂には夢も休息もなく
11.ドニゼッティ:『ドン・パスクアーレ』〜天使のように美しい娘
12.ロッシーニ:『シンデレラ』〜私の子孫、私の子孫の娘たちよ
13.ヴェルディ:『マクベス』〜裏切り者め!イギリスと組んでわしに刃向かうとは!…老境をなぐさめる慈悲、尊敬、愛
14.ヴェルディ:『ファルスタッフ』〜おい!小姓!…名誉だと!
 ブリン・ターフェル(バス・バリトン)
 メトロポリタン歌劇場管弦楽団
 ジェイムズ・レヴァイン(指揮)

 デジタル録音:1994年9月&1995年9月
Disc109
ユジャ・ワン/ソナタ&エチュード


完璧なテクニックと多彩な音色が描くDGデビュー盤。当盤では、ショパン、リスト、スクリャービン、リゲティの超絶技巧曲を鮮やかに弾き分けています。

1.ショパン:ピアノ・ソナタ第2番変ロ短調Op.35『葬送』
2.リゲティ:ピアノのための練習曲第4番『ファンファーレ』
3.スクリャービン:ピアノ・ソナタ第2番嬰ト短調Op.19『幻想ソナタ』
4.リゲティ:練習曲第10番『魔法使いの弟子』
5.リスト:ピアノ・ソナタロ短調S.178
 ユジャ・ワン(ピアノ)

 デジタル録音:2008年11月
Disc110
イエペス/アランフェス協奏曲


ロドリーゴ:
1.アランフェス協奏曲
2.ある貴紳のための幻想曲
 ナルシソ・イエペス(ギター)
 フィルハーモニア管弦楽団(1)
 イギリス室内管弦楽団(2)
 ガルシア・ナバロ(指揮)

 ステレオ録音:1979年4月
Disc111
ツィマーマン/ショパン:バラード集


ショパン:
1.バラード第1番ト短調Op.23
2.バラード第2番ヘ長調Op.38
3.バラード第3番変イ長調Op.47
4.バラード第4番ヘ短調Op.52
5.舟歌 嬰ヘ長調Op.60
6.幻想曲ヘ短調Op.49
 クリスティアン・ツィマーマン(ピアノ)

 デジタル録音:1987年7月

収録曲   

  • 01. Hungarian Dances (21) for Orchestra, WoO 1 by Johannes Brahms
  • 02. Quartet for Strings no 14 in C sharp minor, Op. 131 by Ludwig van Beethoven
  • 03. Bolro by Maurice Ravel
  • 04. Pavane pour une infante dfunte by Maurice Ravel
  • 05. La valse by Maurice Ravel
  • 06. Daphnis et Chlo Suite no 2 by Maurice Ravel
  • 07. Symphony no 4 in A major, Op. 90 "Italian" by Felix Mendelssohn
  • 08. Symphony no 5 in D major, Op. 107 "Reformation" by Felix Mendelssohn
  • 09. Concerto for Violin in D major, Op. 35 by Peter Ilyich Tchaikovsky
  • 10. Etudes-Caprices (8) for 2 Violins, Op. 18: no 2 in E flat major by Henri Wieniawski
  • 11. Etudes-Caprices (8) for 2 Violins, Op. 18: no 4 in A minor by Henri Wieniawski
  • 12. Etudes-Caprices (8) for 2 Violins, Op. 18: no 5 in E flat major by Henri Wieniawski
  • 13. Navarra for 2 Violins and Piano, Op. 33 by Pablo de Sarasate
  • 14. Concerto for Piano no 2 in C minor, Op. 18 by Sergei Rachmaninov
  • 15. Preludes (13) for Piano, Op. 32: no 1 in C major, Allegro vivace by Sergei Rachmaninov
  • 16. Preludes (13) for Piano, Op. 32: no 2 in B flat minor, Allegretto by Sergei Rachmaninov
  • 17. Preludes (10) for Piano, Op. 23: no 2 in B flat major, Maestoso by Sergei Rachmaninov
  • 18. Preludes (10) for Piano, Op. 23: no 4 in D major, Andante cantabile by Sergei Rachmaninov
  • 19. Preludes (10) for Piano, Op. 23: no 5 in G minor, Alla marcia by Sergei Rachmaninov
  • 20. Preludes (10) for Piano, Op. 23: no 7 in C minor, Allegro by Sergei Rachmaninov
  • 21. Preludes (24) for Piano, Op. 28 by Frdric Chopin
  • 22. Prelude for Piano in C sharp minor, B 141/Op. 45 by Frdric Chopin
  • 23. Prelude for Piano in A flat major, B 86 by Frdric Chopin
  • 24. Sonata for Piano no 2 in B flat minor, B 128/Op. 35 "Funeral March" by Frdric Chopin
  • 25. Prludes, Book 1 by Claude Debussy
  • 26. Images for Piano, Set 1 by Claude Debussy
  • 27. Images for Piano, Set 2 by Claude Debussy
  • 28. West Side Story by Leonard Bernstein
  • 29. Requiem in D minor, K 626 by Wolfgang Amadeus Mozart
  • 30. Ptrouchka by Igor Stravinsky
  • 31. Le sacre du printemps by Igor Stravinsky
  • 32. Concerto for Violin in C major, RV 190 by Antonio Vivaldi
  • 33. Concerto for Violin in D major, RV 217 by Antonio Vivaldi
  • 34. Concerto for Violin in G minor, RV 331 by Antonio Vivaldi
  • 35. Concerto for Violin in G minor, RV 325 by Antonio Vivaldi
  • 36. Concerto for Violin in G major, RV 303 by Antonio Vivaldi
  • 37. L'Elisir d'Amore: Una furtiva lagrima by Gaetano Donizetti
  • 38. Lucia di Lammermoor: Fra poco a me ricovero by Gaetano Donizetti
  • 39. Ernani: Merc, Diletti Amici... Come Rugiada Al Cospite By Giuseppe Verdi
  • 40. Il Trovatore: Ah Si, Ben Mio... Di Quella Pira By Giuseppe Verdi
  • 41. La juive: Rachel, quand du Seigneur by Jacques Halvy
  • 42. L'Africaine: O paradis sorti de l'onde by Giacomo Meyerbeer
  • 43. Les pcheurs de perles: Je crois entendre encore by Georges Bizet
  • 44. Carmen: La fleur que tu m'avais jete "Flower song" by Georges Bizet
  • 45. Aida: Celeste Aida by Giuseppe Verdi
  • 46. Symphony no 5 in C sharp minor by Gustav Mahler
  • 47. The Art of Fugue, BWV 1080 by Johann Sebastian Bach
  • 48. Winterreise, D 911/Op. 89 by Franz Schubert
  • 49. Suite for Cello solo no 4 in E flat major, BWV 1010 by Johann Sebastian Bach
  • 50. Suite for Cello solo no 1 in G major, BWV 1007 by Johann Sebastian Bach
  • 51. Suite for Cello solo no 3 in C major, BWV 1009 by Johann Sebastian Bach
  • 52. Suite for Cello solo no 5 in C minor, BWV 1011 by Johann Sebastian Bach
  • 53. Suite for Cello solo no 6 in D major, BWV 1012 by Johann Sebastian Bach
  • 54. Suite for Cello solo no 2 in D minor, BWV 1008 by Johann Sebastian Bach
  • 55. Requiem Mass by Giuseppe Verdi
  • 56. Symphony no 4 in D minor, Op. 120 by Robert Schumann
  • 57. Symphony no 88 in G major, H 1 no 88 by Franz Joseph Haydn
  • 58. Vespro della Beata Vergine by Claudio Monteverdi
  • 59. Sonata for Piano no 21 in C major, Op. 53 "Waldstein" by Ludwig van Beethoven
  • 60. Sonata for Piano no 26 in E flat major, Op. 81a "Les Adieux" by Ludwig van Beethoven
  • 61. Sonata for Piano no 23 in F minor, Op. 57 "Appassionata" by Ludwig van Beethoven
  • 62. Canon and Gigue for 3 Violins and Basso Continuo in D major by Johann Pachelbel
  • 63. Trio Sonata for 2 Violins and Basso Continuo in D minor, Op. 1 no 12/RV 63 "La Follia" by Antonio Vivaldi
  • 64. Trio Sonatas (7) for 2 Violins and Basso Continuo, Op. 5: no 4 in G major, HWV 399 by George Frideric Handel
  • 65. Suite for Orchestra no 2 in B minor, BWV 1067 by Johann Sebastian Bach
  • 66. Fantasia on an Ostinato by John Corigliano
  • 67. Sonata for Piano no 17 in D minor, Op. 31 no 2 "Tempest" by Ludwig van Beethoven
  • 68. Fantasia in C minor, Op. 80 "Choral Fantasy" by Ludwig van Beethoven
  • 69. Credo by Arvo Prt
  • 70. Concerto for Violin no 2 in E major, BWV 1042 by Johann Sebastian Bach
  • 71. Concerto for 2 Violins in D minor, BWV 1043 by Johann Sebastian Bach
  • 72. Concerto for Violin no 1 in A minor, BWV 1041 by Johann Sebastian Bach
  • 73. Concerto for Oboe and Violin in C minor, BWV 1060 by Johann Sebastian Bach
  • 74. Sonata for Harpsichord in E major, K 380/L 23 by Domenico Scarlatti
  • 75. Sonata for Piano no 10 in C major, K 330 (300h) by Wolfgang Amadeus Mozart
  • 76. Preludes (13) for Piano, Op. 32: no 5 in G major, Moderato by Sergei Rachmaninov
  • 77. Preludes (13) for Piano, Op. 32: no 12 in G sharp minor, Allegro by Sergei Rachmaninov
  • 78. Etudes (12) for Piano, Op. 8: no 12 in D sharp minor by Alexander Scriabin
  • 79. Pieces (3) for Piano, Op. 2: no 1, Etude in C sharp minor by Alexander Scriabin
  • 80. Annes de plerinage, deuxime anne, S 161 "Italie": no 5, Sonetto 104 del Petrarca by Franz Liszt
  • 81. Soires de Vienne (9) after Schubert, S 427: no 6 by Franz Liszt
  • 82. Mazurkas (5) for Piano, B 61/Op. 7: no 3 in F minor by Frdric Chopin
  • 83. Mazurkas (4) for Piano, B 105/Op. 30: no 4 in C sharp minor by Frdric Chopin
  • 84. Kinderszenen, Op. 15: no 7, Trumerei by Robert Schumann
  • 85. Characteristic Pieces (8), Op. 36: no 6, Etincelles by Moritz Moszkowski
  • 86. Lachtubchen (Behr) "Polka de W.R." by Sergei Rachmaninov
  • 87. Carmina burana by Carl Orff
  • 88. Symphony no 9 in D minor, Op. 125 "Choral" by Ludwig van Beethoven
  • 89. Coriolan Overture in C minor, Op. 62 by Ludwig van Beethoven
  • 90. Concerto for Piano no 4 in G major, Op. 58 by Ludwig van Beethoven
  • 91. Concerto for Piano no 5 in E flat major, Op. 73 "Emperor" by Ludwig van Beethoven
  • 92. Symphony no 5 in C minor, Op. 67 by Ludwig van Beethoven
  • 93. Symphony no 7 in A major, Op. 92 by Ludwig van Beethoven
  • 94. Alcina, HWV 34: Ah! mio cor! schemito sei! by George Frideric Handel
  • 95. Giulio Cesare, HWV 17: Cara speme, questo core by George Frideric Handel
  • 96. Joshua, HWV 64: O had I Jubal's lyre by George Frideric Handel
  • 97. Ariodante, HWV 33: Scherza infida, in grembo al drudo by George Frideric Handel
  • 98. Amadigi di Gaula, HWV 11: Dester dall' empia Dite by George Frideric Handel
  • 99. Ariodante, HWV 33: Dopo notte by George Frideric Handel
  • 100. Rinaldo, HWV 7: Armida Dispietata... Lascia Ch'io Pianga Mia Cruda Sorteby George Frideric Handel
  • 101. Hercules, HWV 60: Where shall I fly? by George Frideric Handel
  • 102. Agrippina, HWV 6: Pensieri, voi mi tormente by George Frideric Handel
  • 103. Theodora, HWV 68: With Darkness deep by George Frideric Handel
  • 104. Orlando, HWV 31: Ah! Stigie Larve!... Vaghe Pupille By George Frideric Handel
  • 105. Symphony no 8 in G major, Op. 88/B 163 by Antonn Dvork
  • 106. Symphony no 9 in E minor, Op. 95/B 178 "From the New World" by Antonn Dvork
  • 107. Concerto for Piano no 1 in B flat minor, Op. 23 by Peter Ilyich Tchaikovsky
  • 108. Concerto for Piano no 1 in G minor, Op. 25 by Felix Mendelssohn
  • 109. Carnival of the animals: no 13, The swan by Camille Saint-Sans
  • 110. Elgie for Cello and Piano, Op. 24 by Gabriel Faur
  • 111. Adagio con variazioni for Cello and Orchestra by Ottorino Respighi
  • 112. From the Bohemian forest, Op. 68/B 133: no 5, Silent Woods by Antonn Dvork
  • 113. Chant du mnstrel, Op. 71 by Alexander Glazunov
  • 114. Morceaux (6) for Piano, Op. 19: no 4, Nocturne in C sharp minor by Peter Ilyich Tchaikovsky
  • 115. Kol Nidrei for Cello and Orchestra, Op. 47 by Max Bruch
  • 116. Romance for Cello and Orchestra in F major, AV 75 by Richard Strauss
  • 117. Concerto for Violin no 1 in C major, H 7a no 1: 2nd movement, Adagio by Franz Joseph Haydn
  • 118. Symphonie fantastique, Op. 14 by Hector Berlioz
  • 119. Anacron: Overture by Luigi Cherubini
  • 120. La muette de Portici: Overture by Daniel-Franois Auber
  • 121. Christum wir sollen loben schon by Martin Luther
  • 122. Praeambulum for Organ by Anonymous
  • 123. Wir gluben all an einen Gott by Martin Luther
  • 124. Resonet in laudibus by Anonymous
  • 125. Wie schn leuchtet der Morgenstern by Samuel Scheidt
  • 126. Banchetto musicale: Canzon a 5 in A minor by Johann Hermann Schein
  • 127. Puer natus in Bethlehem by Michael Praetorius
  • 128. Polyhymnia caduceatrix et panegyrica: Missa gantz Teudsch - Kyrie by Michael Praetorius
  • 129. Polyhymnia caduceatrix et panegyrica: Missa gantz Teudsch - Gloria by Michael Praetorius
  • 130. Musae Sioniae, Book 8: Der Herr sei mit euch by Michael Praetorius
  • 131. So schreibt der heilig Propheten Jesajas by Michael Praetorius
  • 132. Musae Sioniae, Book 5: Vom Himmel hoch da komm ich her by Michael Praetorius
  • 133. So schreibt der heilige Lukas by Michael Praetorius
  • 134. Quem pastores by Michael Praetorius
  • 135. Vater unser im Himmelreich by Michael Praetorius
  • 136. Polyhymnia caduceatrix et panegyrica: Jesaja dem Propheten das geschahby Michael Praetorius
  • 137. Wie schn leuchtet der Morgenstern by Michael Praetorius
  • 138. Musae Sioniae, Book 6: Uns ist ein Kindlein heut geborn by Michael Praetorius
  • 139. Missodia Sionia: Der Herr segne dich und behte dich by Michael Praetorius
  • 140. Musae Sioniae, Book 6: Puer nobis nascitur by Michael Praetorius
  • 141. Nun lob, mein Seel, den Herren by Michael Praetorius
  • 142. In dulci jubilo by Michael Praetorius
  • 143. Zas: Overture by Jean-Philippe Rameau
  • 144. Castor et Pollux: Scne funbre by Jean-Philippe Rameau
  • 145. Les ftes d'Hb: Air "Revenez tendre amant" by Jean-Philippe Rameau
  • 146. Dardanus: Tambourins I and II by Jean-Philippe Rameau
  • 147. Le temple de la gloire: Air tendre pour les Muses by Jean-Philippe Rameau
  • 148. Les Borades: Contredanse en rondeau by Jean-Philippe Rameau
  • 149. La naissance d'Osiris: Air gracieux by Jean-Philippe Rameau
  • 150. Plate: Orage by Jean-Philippe Rameau
  • 151. Les Borades: Prlude by Jean-Philippe Rameau
  • 152. Nouvelles suites de pices de clavecin: no 11, La poule by Jean-Philippe Rameau
  • 153. Les ftes d'Hb: Musette en Rondeau by Jean-Philippe Rameau
  • 154. Hippolyte et Aricie: Ritournelle by Jean-Philippe Rameau
  • 155. Les Indes galantes: Rondeau, Danse des sauvages by Jean-Philippe Rameau
  • 156. Les Borades: Entre des Polymnie by Jean-Philippe Rameau
  • 157. Les Indes galantes: Chaconne by Jean-Philippe Rameau
  • 158. Les Borades: Gavotte pour les heures et les zphirs by Jean-Philippe Rameau
  • 159. Nas: Rigaudons I and II by Jean-Philippe Rameau
  • 160. Concerto for Violin in D major, Op. 77 by Johannes Brahms

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2010年に両巻とも購入し既に聴き終えそ...

投稿日:2015/11/27 (金)

2010年に両巻とも購入し既に聴き終えその後他のBOXに追われ2度目の鑑賞はまだ無いが、こうして眺めてみるとなんと充実の内容かと思う。一昔前ならこれだけで何十年もかけて集める価値のあるコレクションだが、その後幸か不幸か魅力的なBOXの発売が相次ぎ未聴のCDが数えたくもないが800枚程ありなかなか2度目の機会がない。なんか借金に追われる日本国のようだが時間芸術である音楽は絵画のように急いで観るというわけにもいかない。一枚のレコードを宝物のように扱い盤面が傷むまで何度も何度も悔いていくのとどちらが幸せかよくわからないが、これからクラシックの豊潤なる沃野に踏み込もうとする若い人達を、本巻は先人達がこの中の一部を手に入れる為に払った努力をあざ笑うかのようなこの信じられない価格をもっていざなっているのだとしたら若者達の幸運を羨ましがらずにはいられない。

ヴェラスケス さん | 鹿児島県 | 不明

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