果てしなく美しい日本 講談社学術文庫

ドナルド・キーン

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784061595620
ISBN 10 : 4061595628
フォーマット
出版社
発行年月
2002年09月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
足立康 ,  
追加情報
:
15cm,326p

内容詳細

豊かな水と緑に満ちた山並み連なる美しい国、日本。来日間もない若き日の著者が、瑞々しい感覚で、日本とはどのような国かを論じ、母国の人々に紹介する。近代化による大変貌にもかかわらず依然として変わらない日本人の本質を見つめ、著しい美的趣向、豊かな感受性、比類のない多様性など日本文化の特性を刳り出す。日本への愛情溢れる日本論。

目次 : 第1部 生きている日本(島国とその人々/ 古い日本/ 新しい日本/ 日本人の一生 ほか)/ 第2部 世界のなかの日本文化(外国が存在しなかった人々/ 日本人の世界意識/ 仏教の受け入れ/ 開かれた日本文化 ほか)/ 第3部 東洋と西洋

【著者紹介】
ドナルド・キーン : 1922年ニューヨーク市生まれ。コロンビア大学卒。コロンビア大学東洋学部名誉教授

足立康 : 1936年東京都生まれ。慶応義塾大学文学部英文科卒。青山学院女子短期大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 柔 さん

    1958年に書かれた日本考察本。一章は当時の日本社会を説明しているが、この50年で大きく変わった。神道と山の関係を紐解くと、日本一高いだけではなく美しい富士山がなぜ日本人を惹きつけるかを理解できた気がした。はじめて歴史に日本人が登場した3世紀の魏志倭人伝にも「日本人は清潔で礼儀正しい」と書かれている。欧州の王が素手で食事をしていた時代にも日本人は既に箸を使っていた。「武士は食わねど高楊枝」というが、日本人は貧しく苦しくても美を礼賛する態度を大切にしてきた。日本の美が残るかどうかは私達にかかっている。

  • rigmarole さん

    印象度B+。1958年の著作(70年代に改訂されていますが)とあって、日本社会の状況、生活における価値観や外国人との接し方などは、現在とは大いに異なっています。その一方で、伝統に対する意識など変化の少ないものもあり、半世紀の間にどれだけの変化があったかを確認できて面白いです。家(元)制度や一部の風習に対する皮肉っぽい批判には、彼が完全には脱却していない西洋的価値観から来る嘲笑を感じますが、ともあれ、ここまで日本文化・風俗を吸収して広く世界に紹介した功績は大きいです。感謝の念とともに彼を冥界に送りたいです。

  • 奏市 さん

    戦後15年後頃に外国人向けに書かれた当時の日本の生活・文化を解説する文章と平成に行われた日本人向けに日本文化の特徴を述べた二つの講演を纏めた内容。世界の中での日本の独自性・普遍性といったものが概括でき、知らなかった面も色々と知れて勉強になった。昔から「私は大阪で六番目に優れた狂言役者です」など「序列と席次を鋭敏に意識している国民」であるとは、現代のランキング好き国民性に繋がると感じた。日本ほど褻と晴の区別が歴然とした国はなく、日常はつつましやかに過ごすが特別な日は限りなく贅沢するとはよくわかると思った。

  • Shin さん

    ドナルド・キーンが日本国籍を取得した記念に買って帰ったら2冊目だったよorzということで積読コーナーに寂しく佇んでいた本。最近、海外に出張に行くことが多くて、そういう時って「日本人とは何か」と考えてみることが多くて、その〈対話〉の相手として手にとってみた。キーン氏の見出す日本は必ずしも美しいばかりではないけれど、醜悪な部分も含めて日本を愛してくれる氏の眼差しは「日本論」「日本人論」といった陳腐な分類を突き抜けて最も根源的かつ大切な姿勢を提示してくれているように思う。日本人として、涙を湛えつつ感謝。

  • 佐島楓 さん

    この本と出会ったことで、日本人であるはずの自分がいかに自分の言葉で日本を語れないか思い知らされた。非常に良い本なので中高生くらいの学生さんに読んでいただきたい(ソースは古いが)。きっと日本に対する理解が深まり、歴史を好きになれるだろう。

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人物・団体紹介

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ドナルド・キーン

1922‐2019。ニューヨーク生れ。コロンビア大学名誉教授。日本文学の研究、海外への紹介などの功績によって1962(昭和37)年、菊池寛賞、’83年、山片蟠桃賞、’90(平成2)年、全米文芸評論家賞、’93年、勲二等旭日重光章を受章。2002年、文化功労者に選ばれる。’08年、文化勲章を受章。’1

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