国家、人間あるいは狂気についてのノート 辺見庸コレクション 4

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784620321707
ISBN 10 : 4620321702
フォーマット
出版社
発行年月
2013年02月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
辺見庸 ,  
追加情報
:
215p;20

内容詳細

狂気が手に手をとって、麗しいスクウェアダンスを踊っている。それが今日の新しいファシズムの風景である。思考の死闘、命がけの思念をもとめる著者の視一視。狂気にはなにが可能か。わたしたちは正気か?注目の日中関係論考を併録。

目次 : 国家と狂気と「至上の快楽」/ 狂気の輻―または、スメグマのファシズム/ 中国は「一皿の散沙」か/ いま再び声の時代/ はかりしれないもの―オリンピックと光る糸/ 東風は西風を圧倒したか/ 少女と白い犬―歳月による損傷について/ 自分のファシズム/ 口中の闇あるいは罪と恥辱について/ 鏡のなかのすさみ―千葉景子さんと絞首刑〔ほか〕

【著者紹介】
辺見庸 : 1944年宮城県石巻市生まれ。70年、共同通信社入社。北京特派員、ハノイ支局長、外信部次長、編集委員などを経て、96年退社。78年、中国報道で日本新聞協会賞、87年、中国から国外退去処分を受ける。91年、小説『自動起床装置』(文藝春秋刊、文春文庫、新風舎文庫)で芥川賞、94年、『もの食う人びと』(共同通信社刊、角川文庫)で講談社ノンフィクション賞、2011年、詩文集『生首』(毎日新聞社)で中原中也賞、2012年、詩集『眼の海』(毎日新聞社)で高見順賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • ひろみ さん

    『文学者は本来、一種の異邦人である、と豊島は気障なことを言う。わたしにとって文学者なんかどうでもよいのだ。いま再びの怪しげな声の時代に、自国を持たない「個」であることは可能なのか。その喜びと悲しみとはなにかを、じっと思うのみである。』「まずは怒りを殺したい。静かな心で暗闇に向かい、〈いなくなった自分〉を見出したい。奪われた意識の空洞にいまなにが居座っているのか手探りしたい。自分のファシズムの質を知りたい。」「あたまにうんこの詰まった記者たち」あぁ、これは記者たちだけじゃないな。

  • 踊る猫 さん

    ゼロ年代に入ってからの辺見庸氏の発言と詩文を「コレクション」として纏めた一冊。全然関係ない話をすれば、ニュースサイトのトップページを見ているとどうでもいい芸能人のゴシップと重大な政治的トピックがそれぞれ並列されているので、本当にフラットな世界の中に自分が生きていることを実感してしまう。そんな中にあって「狂気」の中に落ち込んでしまわないためにはなにを考えるべきなのか、本書から改めて色々と教わったように思う。取り敢えず大事なことは魯迅を読むことか……あとは辺見氏の「フィクション」も読まなくてはいけないな、とも

  • かふ さん

    世界が狂っているのでなければ己が狂っているに違いない。TVやメディアが見せる世界。そこに確かな論理があるのだろうか。例えば千葉景子法務大臣就任後の死刑執行。死刑の是非を議論して貰いたいと言いながらもそれ以降は議論もなくなし崩し的に。善意の中の人が犯す過ちというよりも個人よりも組織が優先される組織(生存の)の為に行う愚かさ。あと東日本大震災をいつの間にかアメリカの9.11を真似して3.11と呼ぶようになったことについて。そうして一つの国家として形付けられていく有り様の居心地の悪さや気持ち悪さについて。

  • 繻子 さん

    酒で頭がふらふらしているときに読むと、ふしぎと文章が体にしみてくる。どんなに辺見さんが、どうしようもない偏屈さで、極端な意見や発言を織り交ぜても、情景描写はいつでもすばらしいと思う。辺見さんの、野辺の花の描写、日の光の描写が好きです。

  • さくらさく さん

    上々。

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