だから荒野

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784620107974
ISBN 10 : 4620107972
フォーマット
出版社
発行年月
2013年10月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
417p;20

内容詳細

もう二度と会うことはないでしょう。
46歳の誕生日。身勝手な夫や息子たちと決別し、主婦・朋美は1200キロの旅路へ――
「家族」という荒野を生きる孤独と希望を描き切った桐野文学の最高峰!
大反響の毎日新聞朝刊連載に、大幅な加筆修正を施して書籍化。

傲慢な夫や息子たちに軽んじられながら、家庭をささえてきた主婦・朋美は46歳の誕生日、ついに反旗をひるがえす。衝動にかられ夫自慢の愛車で家出、「初恋の男が長崎にいるらしい」という理由で、長崎に向かって高速道を走り始めるのだった。奪われた愛車と女の連絡先の入ったゴルフバックばかり心配する夫を尻目に、朋美は自由を謳歌するが―― 冒険の果てに、主婦・朋美が下した「決断」とは?

【著者紹介】
桐野夏生 : 1951年金沢市生まれ。1993年『顔に降りかかる雨』で江戸川乱歩賞、1998年『OUT』で日本推理作家協会賞、2004年同作英訳版が日本人初のエドガー賞候補となる。1999年『柔らかな頬』で直木賞、2003年『グロテスク』で泉鏡花文学賞、2005年『魂萌え!』で婦人公論文芸賞、2008年『東京島』で谷崎潤一郎賞、2009年『女神記』で紫式部文学賞、2010年『ナニカアル』で島清恋愛文学賞、2011年同作で読売文学賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • Yunemo さん

    何となく、物足りなさ感、欲求不満的な感じを残して読了。確かに一気読みの感はあったのですが。日常のそれぞれの立場で不満を持つ家庭生活、これはいたく分ります。なのにその後の展開、妻が出ていくのもいい、それからがあまりに唐突感のある出会い。ここで引き気味な感情が宿ってしまいました。やはり、家族を荒野とみなすことに若干の戸惑い。ちょっと納得するのが難しい、との素朴な思いです。「かけがえがなかったからこそ、傷は深い」、「お互い様」、読了時、頭に残ったキーワードでした。

  • 抹茶モナカ さん

    中年主婦のロード・ムービー風の家出の顛末。家族に疲れ、逃げ出し、元のサヤに戻るまでを描く。荒野に生きる山岡老人との出会いから、原爆の話もチラチラ出てくる。主人公の主婦の猛々しさが、作者の文体で伝わる。少し、平板な印象もありつつ、ってトコかな。

  • barabara さん

    夢中になって読んだ。読まされるという文体の持つ力ってすごい。評判が悪いようだけど、殆どがうまく行かない空回りする人生っていうのがよく出ていてすごくリアルだった。綺麗事に収めてほしかった人には満足いかないラストかもしれないが、概ね人生ってこんなもん。付け加えると、娘でも色々あると思う。面白かった。15

  • 相田うえお さん

    ★★★★☆17020 夫と子供二人を残して妻が失踪!これ、そういえば当方のまわりにも同様ケースの家族がいました。婆、父、次女を残して母と長女が行方知れず。。まあ、色々と事情があるのでしょう。。いゃ〜、桐野先生はやっぱり凄いなー。ほんと面白かったですね。引き込み方が上手いんで先が気になってしまって本から目が離せない!当方、年度末でいそがしいのにどうしましょ。ラストもいいよ。歪みが出て軋んだ家族は一旦分解掃除して組み直せばうまく動き出す可能性があるのかもしれませんね。友達が雨降って地固まるって言ってたね。

  • あすなろ さん

    とある家族のロード小説。旅で人生を振り返ることを描く小説がある。そんな形。家族をテーマにしたり、その他の登場人物も含め、現代のロード小説といか、軽い逃避行小説というか。桐野作品といては、少し毛色が変わっているのかもしれない。そこまで熱烈な桐野ファンではないが。個人的には、一種の爽快感あり、面白かった。但し、ラストは書き込み不足ではないですか?新聞連載小説だから?これだけは、少し苦言を申し上げておきます。

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