Think Free

ベン･アリソン、2 年ぶりの新作。ベン･アリソンといえば、ハービー･ニコルス･プロジェクトの一員でもあり、NY ロウワー･イースト･サイド、またブルックリン的な流れで名を馳せた人。毎回、ラウンジ･リザースのマイケル･ブレイクら先鋭的な面々を迎えたりして、かなり危険な匂いのサウンドだったというものでした。しかし、今回は、変化の兆し！音の世界にはアメリカの原風景を思わせるカントリー･テイスト！も色濃くミクスチャー。ビル･フリーゼル諸作や、ノラ･ジョーンズのアルバムに名脇役としていい仕事ぶりを見せるヴァイオリンのジェニー･シーマンが加わり、ここでもノスタルジックなサウンドで好演。2005.6 年頃から密に活動を共にするスティーヴ･カーディナスもスペイシーなコードをふんわりと･･。ベン･アリソンが書く楽曲は、どれも個性的であり、展開もドラマチック！テーマのメロディには、キャッチーさもあり、それをモチーフとすることから生まれる各人のメロディアスなソロも大きな魅力といえましょう。もちろん、NY らしい先鋭性は多分にありますが、今回はルーツ的なものと融合したサウンド。尖りつつも、柔軟、美しい音楽を聴かせるビル･フリゼールの世界にひかれる音楽ファンにぜひお薦めしたい一作です！(新譜案内より)

Shane Endsley(tp), Jenny Scheiman(vln), Steve Cardenas(g), Ben Allison(b), Rudy Royston(ds)