ビル・ネルソンはギタリストとしても素晴らしいが、コンポーザーとしても素晴らしい。 魅力的な曲ばかりだけど、特にモダン・ミュージック組曲は圧巻！

燃えるジャケットが象徴するように、ビル・ネルソンの熱いワンパターンなギターが堪能できる。ポップでゴージャス、クイーンほどしつこくないところが良い。

演奏のレベルは低い。リズムもモタモタ感が大きい。が、曲は良い。ビル・ネルソンは何故もっと上手い人たちをバンドに入れなかったのだろう？ビルはブライアン・フェリーなみのリスペクトを受けて然るべき人だと思う。

やっぱり地味だよなあ。グラムという枠でもないし。もちろんパンクでもプログレでもない。要するに、スパークスとかコックニー・レヴェルみたいな立ち位置なんですね。まあ、ビル・ネルソンのセンスに共感できりるか否かが問題ですね。布袋さんが好きって言ってたんで、私は買いました、これ。

Adventures in a Yorkshire Landscape のギターソロは泣きます。アンディクラークのエレピも美しい。テュマハイのベースも決してUSAフュージョンのサウンドでないところがいいですよ。

この1stだけグラムと言われてますが、化粧してるだけでそうは思えません。コックニーレベルやセイラーと同系統にしてはギターが鳴りっぱなし。グラムの中では今までジョブライアス同様なかなか手に入りにくかった盤なのでこの機会にゲットしてみてください。

ﾋﾞﾙﾈﾙｿﾝはｿﾛになってからMTVでみた、ﾘｰｾﾞﾝﾄでなんか、ﾌﾞﾗｲｱﾝ・ｾｯﾂｱｰのようだった。ｸﾞﾗﾑていうよりは、ﾈｵ・ﾛｶﾋﾞﾘｰて感じ。まあ通好みてやつでんな！

メロよしアレンジよしの傑作ですがもっとボーカルにインパクトがあればクイーン並みの人気が出たのかもしれませんね。

「Maid In Heaven」は出色の出来。聞き所はサイモン・フォックスの壮絶ドラムとビル・ネルソンの歌。プロデューサーのせいもあってかハード・ロック寄りの作品。カンサスやシン・リジィ辺りの人に耳馴染むものがあるはず。更にはVDGGもしくはピーター・ハミルのファンにも耳にして欲しい作品。

早速廃盤になりそうですね。はっきりいってFEAR EXCHANGEはこちらのバージョンの方がテンポが速くていいですよ。ビバップは持ってるだけでレアですよ！