Barry White

Barry White (バリー・ホワイト) プロフィール

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名曲"愛のテーマ"で知られる偉大な音楽家/シンガーであるBarry Whiteが2003年7月4日、帰らぬ人となった。58歳。腎不全を患い、今年の5月に脳卒中で倒れたが、病状はそれほどたいしたことなく、体力が回復してから腎臓移植手術を受けることになっていたという。

ソウル・ミュージック・シーンに多大な影響を与え、多くのアーティストから賞賛を浴びたBarry White。これまでにリリースされたアルバムは40枚以上にも上り、最近では日本でも人気のテレビドラマ「アリー myラブ」の挿入歌に"You're The First, The Last, My Everything"が使われ、お茶の間で人気モノになっていた。

1944年、テキサス州生まれ。10代で教会の聖歌隊に参加した後、Elvis Presleyにあこがれ、音楽家の道を目指した。60年代からノーザン・シーンに深く関わるようになり、1966年、Mustang RecordsのA&RとなったBarry Whiteは、Love Unlimited Orchestraを編成、72年に女の子3人を集めて"Walking in the Rain With the One I Love"をプロデュースし出し大ヒットを記録する。

最初は自分で歌うという気はまるでなかったBarry Whiteだったが、周囲に説得され73年に「I've Got So Much To Give」(20 Century)でソロ・デビューを果たす。初のナンバー1となる"I'm Gonna Love You Just A Little More Baby"を皮きりにヒットを連発。

同年にリリースした「Stone Gon'」には"Never Never Gonna Give You Up"というバリー・ホワイト・サウンドを確立した曲を収録。ノーザン・ソウル/スィート・ソウル的な味わいのある作品が多く、ソウル・ファンには最も受け入れやすい作品である。このアルバムからは"Honey Please, Can't You See"、"Hard To Believe That I Found You"といったヒット曲が生まれる。

翌74年にLove Unlimted Orchestra名義で「Rhapsody In White」を発表。Barryの愛の語りが至るところで聴くことができ、ポップ・チャートを制覇した"愛のテーマ"を収録。勢いに乗るBarryは3枚目のアルバム「Can't Get Enought」をリリースし、人気は頂点に。ディスコ・サウンドに直結したけだるいダンス・ナンバー"Can't Get Enough Of Your Love, Baby"はポップ・チャート1位を獲得、アルバムも200万枚売上げ、ヒット・メイカーとしてその地位を不動のものにした。

Barry Whiteは偉大な音楽家として知られるが、譜面が読めないとも言われている。しかし、その豊富なアイデアと卓越したセンスで見事に名曲を量産してきた。アレンジャーとしてBarryとタッグを組んでいたジーン・ペイジによると、Barryは1つの曲に5人のギタリストを起用した初めての音楽家で、各パートをまるで魔法をかけるかのように見事に一体化させたという。 またプロデューサーとしてもLove Unlimitedの「From A Girl's Point Of View We Give To You」をはじめTom Brock、Jay Deeなどの作品も手がけているので、こちらの作品も機会があったら聴いてみてほしい。

「Just Another Way To Say I Love You」(75年)からは同じようなアルバムが続くようになってしまう。79年に20th Century Foxを離れ、自分のレーベルアンリミテッド・ゴールドを設立したころから人気も下降気味となり、ベスト・セラーもなくなる。83年を境に沈黙時期に入るが、87年に"The Right Night & Barry White"(A&M)で見事カムバックを果たす。

復帰後の作品のベスト・アルバムと呼ばれるのが94年の「Icon Is Love」だ。ジャム&ルイス、Gerald Levertらを迎え、自分の技術とその時代の主流をミックスすることに成功し、バリー自身、ようやく新しい方向性を見出した快作となった。00年には「Staying Power」でグラミー賞の2部門を受賞している。

弦楽器を効果的に使った流麗な旋律とリズムが見事にグルーヴし、そこへ滝のように汗をかきながら歌うバリーのピロートークがスムースに溶け込んでいく...。まさにBarryの音楽は夜のベッド・タイム・ミュージックであり、ソウル・ミュージックの真髄“エロ”の最たるものであった。
「愛のマエストロ」よ、永遠に...。

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