CD 輸入盤

宮廷音楽の楽しみ(10CD)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
88883744282
組み枚数
:
1
レーベル
:
Dhm
:
Europe
フォーマット
:
CD
その他
:
輸入盤

商品説明

宮廷音楽の楽しみ(10CD)

中世からバロック時代の宮廷の音楽が集められたBOXです。このBOXでは、こうした音楽の代表する作品らを、DHMに録音された名盤の中から選盤されたものです。
 ディスク1〜2。12〜13世紀にかけて、北フランスでトルヴェールと呼ばれる貴族達によって数多くの宮廷風恋愛歌が生み出されていました。ここに収録された作品は、記譜法も定まらぬ当時の音楽を、生き生きと創造的に再現した貴重な録音で、中世音楽研究のスペシャリスト・アンサンブル「セクエンツィア」によって、当時のトルヴェールの魅惑的な音楽を再現した代表的な盤です。
 ディスク3〜4には、イギリスのヘンリー5〜8世時代の宮廷娯楽音楽を収録。この時代の音楽は美化して伝えられてきましたが、宗教弾圧や階級格差など裏社会があったようです。ここでは社会風刺的な内容のもの含んでおり、なにやら怪しげなリズムのからみや和声なども感じられるでしょう。
 ディスク5は、16世紀イギリスのチューダー王朝期の宗教音楽。ジョン・タヴナーの『ミサ・シネ・ノミネ』(ミサ曲『ミーン』)では「キリエ」の部分が作曲されていません。これは当時イギリスでは、通作ミサの作曲にあたって「キリエ」は作曲しないのが普通であったためで、ここではローマ典礼のグレゴリオ聖歌ではなく、当時イングランド全域で採用されていたソールズベリー聖歌が歌われています。プロ・カンティオーネ・アンティクヮはこの時代の作品を最も得意とする男声声楽グループです。
 ディスク6は、16世紀末ザルツブルクの教会音楽の組織改革を断行し、優れた作曲家をその傘下に雇い入れた大司教ヴォルフ・ディートリヒの成果を集成し、音楽史の細部に光りを当てた資料的意義の深い盤。16世紀末から17世紀、イタリア音楽を積極的に取り入れたオーストリア・ハプスブルク宮廷の音楽では、中世的な金管の響きと流麗な弦楽器の調べが融合されており、その当時の音楽をムジカ・フィアータを精彩に再現していきます。
 ディスク7は、中世からバロックへの過渡的な響きで、後期バロック音楽とは全く異なる16〜17世紀の音楽語法を見事に表出した快演です。コルネット(ツィンク)の超絶技巧も聴きものです。
 ディスク8。バロック時代のフランスでは、舞踏とそのための音楽が発展し、ルイ14世の時代に絶頂期を迎えます。ユングヘーネルのリュート、W.ハーツェルツェトのトラヴェルソ、テル・リンデンのガンバによるしっとりとした名演奏です。
 ディスク9は、ヴィーラント、シギスヴァルトの兄弟とレオンハルトによるフランス・バロック音楽の真髄を味わえる一枚。考え抜かれた選曲の妙は、オリジナル楽器独特の繊細な表現と、卓越した独自の解釈による個性に満ちていて、アルバムとしての存在をいかんなく発揮しています。これが録音された1970年以後、現在にまで30年数年のオリジナル楽器による演奏の発展と変遷を想い起こす時、ここに収められている演奏の価値は極めて高いと言えるでしょう。
 ディスク10のサンスーシ宮殿は、音楽の保護者として知られるプロシャ王フリードリヒ大王が建立したもので、クヴァンツ・ベンダ、エマヌエル・バッハなど当時一流の音楽家を集め、大王みずからのフルート演奏を始め毎晩のように楽員たちによる演奏会が開かれました。ここに収められた曲は、サンスーシ宮殿で数多く演奏された曲の中から4曲が収められています。その時代を彷彿とさせるリンデによるトラヴェルソとコッホによるガンバの、オリジナル楽器の音色はバロック音楽を聴く醍醐味と言えるでしょう。
 ブックレットは、収録曲目表と簡単な当時の宮廷音楽についての解説(英独語のみ)のみとなり、歌詞カード等は付属しません。(DHM)

【収録情報】
Disc1-2:『恋愛歌人、トルヴェールの伝統』
・あまりにも愛したために(ベチューヌ)
・エスタンピー(作者不詳)
・窓辺に座る美しいドエット〜糸紡ぎ歌(作者不詳)
・わたしを眺めるのなら/一目見てごらん/ほら、まだ子供だ(作者不詳)
・定旋律「あたかもそのように」にもとづくクラウズラとモテトゥス「好意をもってわたしは来る」〜クラウズラ第1番〜身を掻きむしる羊は〜クラウズラ第2番〜クラウズラ第3番〜ホケトゥス〜クラウズラ第4番〜巻雲が雨を孕むがごとく〜女性を試そうとするものは/導かれゆく羊のごとく/巻雲が雨を孕むがごとく(作者不詳)
・エスタンピー(作者不詳)
・美しいヨランは自分の部屋で〜糸紡ぎ歌(作者不詳)
・定旋律「栄えのみ子」にもとづくクラウズラとモテトゥス:海辺の三人姉妹〜クラウズラ第1番〜美しいアリス/ああ、あそこに彼女が〜クラウズラ第2番〜クラウズラ第3番〜花よりも美しく/再び葉と花が/ある日楽しく回り道を(作者不詳)
・故郷への想い(ブリュレ)
・器楽曲(作者不詳)
・誰も歌ったことはない(ド・ネル)
・コパンとブルジョワ/今後一切歌などは/美しいイザベロ(作者不詳)
・やさしい恋人が(ラ・アル)
・恋する人よ、わたしは裏切られた(ラ・アル)
・器楽曲(ラ・アル)
・良い取引と思ったのは(ラ・アル)
・器楽曲(ラ・アル)
・恋することの苦痛(ラ・アル)
・神よ、どうすれば(ラ・アル)
・生きているかぎり(ラ・アル)
・器楽曲(ラ・アル)
・愛を賛美する者もいる/恋人を神に託して/汝が上に(ラ・アル)
・恋人を神に託して(ラ・アル)
・ああ! 愛の苦痛がわたしを殺す(ラ・アル)
・器楽曲(ラ・アル)
・この家に神が(ラ・アル)
・わが恋人からの贈り物/神よ、どうすれば/すべてのもの(ラ・アル)
・器楽曲(ラ・アル)
・ばらの花咲く五月/ある日の朝/さあ起きろ、ロバン(ラ・アル)
・心から愛に仕え(ラ・アル)
・牧場のバヤール(ラ・アル)
・背信の行為を重ね(レスキュレル)
・あなたの甘いまなざし〜愛らしい女〜器楽曲〜何と根も葉もない悪口(レスキュレル)
・愛はいとも大切なもの(レスキュレル)
・大いなる愛の喜び(レスキュレル)
・恋という甘い仕事から/愚かに愛し/ただひたすら(クルーチェ)
・エスタンピー(作者不詳)
・恋人よ、それでよいのか(レスキュレル)
・美しい人よ、忠実な恋人は(レスキュレル)
・やさしく甘いあなたに(レスキュレル)
・遠く離れている悩み(レスキュレル)
・習慣で歌を作る者もいるが/長らく歌うのを止めていたが/告げながら(クルーチェ)
・器楽曲〜神よ、いつ逢えるでしょう〜器楽曲〜わたしの本当の喜び〜やさしい恋人よ、お願いだ〜器楽曲〜わたしはしばしば泣かされた〜器楽曲(レスキュレル)

 セクエンツィア(中世アンサンブル)
 録音:1982年(デジタル/セッション)

Disc3-4:『ヘンリー5-8世時代の宮廷娯楽音楽』
・アジャンクールの歌「イギリスよ、神に感謝せよ」(作者不詳)
・ああ、別れは悲しい(作者不詳)
・酒を注ぐ人、そして飲む人(作者不詳)
・行けば行くほど遅れてしまう(ニューアーク)
・今日は、クリスマスさん(作者不詳)
・おーい、陽気なラッターキン!(コーニッシュ)
・もしもわたしが少女だったら(作者不詳)
・角笛を吹け、狩人よ(コーニッシュ)
・陽気な仲間と歌う(作者不詳)
・悲しい勢揃い(ブラウン)
・神の騎士として(タージェス)
・ああ、ロビン、やさしいロビン(コーニッシュ)
・良い仲間との気晴らし(ヘンリー8世)
・一体誰がわたしの美しい恋人に(作者不詳)
・春の季節に誘われて(作者不詳)
・さらば、恋しくも愛しいひとよ(ヘンリー8世)
・そんな若者にはならぬよう(作者不詳)
・荒れ野で(作者不詳)
・良い楽しみで過ごす時(作者不詳)
・恋人はわたしのために嘆く(コーニッシュ)
・イングランドよ、喜べ(作者不詳)
・ああ恋しい人よ(ヘンリー8世)
・ああ恋のため(ヘンリー8世)
・ああわが心は痛む(ヘンリー8世)
・ジョーンは病気(デイヴィー)
・わたしに書く才能があったなら(作者不詳)
・小川を越えて来ないか、ベッシー(作者不詳)
・ヘイ・トロリ・ロリ・ロー〜娘さんよ、どこへ行く(作者不詳)

 プロ・カンティオーネ・アンティクヮ
 ブルーノ・ターナー(指揮)
 マーク・ブラウン(指揮)
 デイヴィッド・マンロウ(指揮)
 録音:1975年、1978年(ステレオ/セッション)

Disc5:『チューダー王朝期の宗教音楽』
・キリエ・オルビス・ファクトール(ソールズベリー聖歌)
・ミサ・シネ・ノミネ(タヴァナー)
・エレミアの哀歌(バーズレー)
・ミサ曲「ブレインソング」(シェパード)

 プロ・カンティオーネ・アンティクヮ
 ブルーノ・ターナー(指揮)
 録音:1974年(ステレオ/セッション

Disc6:『ザルツブルク宮廷の音楽』
・8声のモテット「主の天使が」(レオーニ)
・4声の賛歌「歌え、わが舌よ」(ヴェッキ)
・8声のモテット「バビロンの流れのほとりにて」(アガッツァーリ)
・8声の第4旋法によるマニフィカト(シュタードゥルマイヤー)
・8声のモテット「主よ、顧みてください」(レオーニ)
・4声の賛歌「ようこそ、殉教者の春」(ヴェッキ)
・8声のモテット「私は黒い」(レオーニ)
・5声のモテット「私はレバノンの杉のように」(マッサイーニ)
・8声の第1旋法によるマニフィカト(シュタードゥルマイヤー)

 ザルツブルク・バッハ合唱団
 インスブルック管楽アンサンブル
 ホワード・アーマン(指揮)
 録音:1987年(デジタル/セッション)

Disc7:『17世紀ハプスブルク宮廷のヴェネツィア音楽』
・9声のソナタ第11番(ネーリ)
・3声のソナタ第1番(ブオナメンテ)
・4声のカンツォン(ヴァレンティーニ)
・3声のソナタ(ベルターリ)
・6声のソナタ(ブオナメンテ)
・4声のソナタ第5番(ネーリ)
・6声のカンツォン第4番(プリウーリ)
・6声のソナタ(ブオナメンテ)
・4声のソナタ(ヴァレンティーニ)
・6声のソナタ第7番(ネーリ)
・3声のソナタ(ベルターリ)
・6声のカンツォン第3番(プリウーリ)
・ソナタ第4番(ブオナメンテ)
・12声のソナタ第14番(ネーリ)

 ムジカ・フィアータ・ケルン
 ローランド・ウィルソン(指揮、コルネット)
 録音:1989年(デジタル/セッション)

Disc8:『ルイ14世ヴェルサイユ宮の音楽』
・ソナタ ハ長調「ラ・マレジエンヌ」(マレ)
・ロンドーによるバレ(マレ)
・老ガロのトンボー(ド・ヴィゼ)
・ラ・モンフェルメイユ・ロンドー(ド・ヴィゼ)
・ジーグ(ド・ヴィゼ)
・シャコンヌ ト長調(モレル)
・「岩よ、お前たちは聞こえない」ト短調〜リュリ:宮廷バレ「ヴィーナスの誕生」による(オトテール)
・プレリュード ト短調 Op.8-2(オトテール)
・クープラン氏の森の妖精(ド・ヴィゼ)
・サント・コロンブ氏へのトンボー(マレ)
・ソナタ ト短調 Op.2-3(ブラヴェ)

 トリオ・ロワイヤル
 録音:1989年(デジタル/セッション)

Disc9:『ヴェルサイユの音楽』
・「聖ジュヌヴィエーヴの丘」教会の鐘(マレ)
・プレリュード・ノン・ムジュレ(ダングルベール)
・サント・コロンブ氏への追悼(マレ)
・組曲第5番ハ短調(フォルクレ)

 シギスヴァルト・クイケン(ヴァイオリン、ヴィオラ・ダ・ガンバ)
 ヴィーラント・クイケン(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
 グスタフ・レオンハルト(チェンバロ)
 録音:1970年(ステレオ/セッション)

Disc10:『サンスーシ宮のフルート音楽』
・フルートと通奏低音のためのソナタ ホ短調(フリードリヒ大王)
・フルートとオブリガート・チェンバロのためのソナタ ニ長調 Wotq.83(C.P.E.バッハ)
・フルートとオブリガート・チェンバロのためのソナタ ト長調(ベンダ)
・フルートと通奏低音のためのソナタ イ短調 Op.1-1(クヴァンツ)

 ハンス=マルティン・リンデ(フラウト=トラヴェルソ)
 ヨハネス・コッホ(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
 フーゴ・ルフ(チェンバロ)
 録音:1961年(ステレオ/セッション)

収録曲   

  • 01. Courtly Love Songs from Northern France c. 1175-1300: Bethune, Brule, de Nesle, de la Hale, de Lescurel, de Cruce Sequentia
  • 02. Courtly Love Songs from Northern France c. 1175-1300: Bethune, Brule, de Nesle, de la Hale, de Lescurel, de Cruce Sequentia
  • 03. Music at the English Court 1415-1530: Newark, Cornyssh, Browne, Turges, Hennry VIII., Davy Pro Cantione Antiqua, Early Music Consort of London
  • 04. Music at the English Court 1415-1530: Newark, Cornyssh, Browne, Turges, Hennry VIII., Davy Pro Cantione Antiqua, Early Music Consort of London
  • 05. Music of the Tudor period 1485-1603: Taverner, Parsley, Sheppard Pro Antiqua Cantione
  • 06. Music at the Salzburg Court 1587-1612: Leoni, Vecchi, Agazzari, Stadlmayr, Massaini Salzburger Bachchor, Innsbrucker Blaserkreis, Howard Arman
  • 07. Venetian Music at the Habsburg Court in the 17thCentury: Neri, Boanamente, Valentini, Bertali, Priuli Musica Fiata, Roland Wilson
  • 08. Music at the Court of Louis XIV: Marais, de Visee, Morel, Hotteterre, Blavet Le Trio Royal (Wilbert Hazelzet, Jaap ter Linden, Konrad Junghanel)
  • 09. Music of Versailles: Marais, d'Angelbert, Forqueray Sigiswald Kuijken, Wieland Kuijken, Gustav Leonhardt
  • 10. Music in Sanssouci: Frederick the Great, C.P.E. Bach, Benda, Quantz Hans-Martin Linde, Johannes Koch, Hugo Ruf

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