エアロスミスは前述のクレスポ、さらにリック・デュフェイというギタリスト二人を加え新生バンドとして1981年頃から活動を再開。1982年10月に久々のリリースとなるアルバム『美獣乱舞』(Rock In Hard Place)を発表するが、この作品でもまた往年の人気を取り戻すには至らず、活動休止、またCBSとの契約も失ってしまうことになった。
そして3ヶ月かかってレコーディングされた作品が、結局1993年になってゲフィン最後のスタジオ・アルバム 『ゲット・ア・グリップ』(Get A Grip)としてリリースされることになった。同作は彼らにとって初のナンバーワン・アルバムとなり、またこのリリースにあわせた20ヶ月ものツアーを敢行。その後1996年にゲフィンとの契約消化のためにリリースされたベスト盤『ビッグ・ワンズ』が出る頃には、新作も発表される予定だったが、レコーディングが難航を極めたため、アルバム自体の発表も大幅に遅れ、アルバム『ナイン・ライヴズ』は1997年3月にようやくリリースされることとなった。この後ツアーに出たエアロスミスは全米のみならずヨーロッパでも大成功を収めたが、この後1998年に入ると公演中にタイラーの骨折事故が起き、活動を中断。彼らは同年7月までの活動休止を発表するが、その間にジョーイ・クレイマーの交通事故による火傷で活動再開はさらに延びるというアクシデントもあった。