ロストロポーヴィチ/レジェンダリー・レコーディングス(10CD)
1950年から60年にかけて録音された音源からのコレクション。ロストロポーヴィチは当時まだ23歳から33歳という若さですが、23歳までにソ連、ハンガリー、チェコのコンクールで優勝し、24歳のときには、バッハ無伴奏チェロ組曲の演奏によってスターリン賞を受賞、29歳でモスクワ音楽院教授に就任するなど、天才アーティストとしてすでに破格の待遇を受けていました。
それゆえ西側にも自由に往き来することが可能で、早くからメジャー・レーベルにもレコーディングをおこなっており、作曲されたばかりのショスタコーヴィチのチェロ協奏曲をオーマンディ指揮フィラデルフィア管弦楽団との共演で初録音するといったこともおこなっていました。
当セットの収録音源は、1955年にプラハで録音されたバッハの無伴奏チェロ組曲と、1959年にフィラデルフィアで録音されたオーマンディとのショスタコーヴィチ以外メロディア・レーベルで録音されたものとなっています。(HMV)
【収録情報】
・ショスタコーヴィチ:チェロ協奏曲第1番
ユージン・オーマンディ指揮、フィラデルフィア管弦楽団
・チャイコフスキー:カプリッチョ風小品 Op.62
キリル・コンドラシン指揮、モスクワ交響楽団
・ショパン:序奏と華麗なるポロネーズ Op.3
アレクサンダー・デデューヒン(ピアノ)
・サン=サーンス:チェロ協奏曲第1番
グレゴリー・ストリャーロフ指揮、モスクワ放送交響楽団
・フォーレ:ピアノ四重奏曲第1番
エミール・ギレリス(ピアノ)
レオニード・コーガン(ヴァイオリン)
ルドルフ・バルシャイ(ヴィオラ)
・シューマン:チェロ協奏曲 Op.129
サムイル・サモスード指揮、モスクワ・フィル
・シューマン:トロイメライ
・シューベルト:即興曲 D.899
アレクサンダー・デデューヒン(ピアノ)
・ドヴォルザーク:チェロ協奏曲 Op.104
ボリス・ハイキン指揮、モスクワ放送交響楽団
・プロコフィエフ:チェロ・ソナタ Op.119
スヴィヤトスラフ・リヒテル(ピアノ)
・ラフマニノフ:ヴォカリーズ
アレクサンダー・デデューヒン(ピアノ)
・グラズノフ:吟遊詩人の歌 Op.71
キリル・コンドラシン指揮、モスクワ青年交響楽団
・ボロディン:だったん人の踊り
ナウム・ワルター(ピアノ)
・グラナドス:インテルメッツォ
アレクサンダー・デデューヒン(ピアノ)
・プロコフィエフ:交響的協奏曲 Op.125
クルト・ザンデルリング指揮、レニングラード・フィル
・プロコフィエフ:『シンデレラ』よりアダージョ
アレクサンダー・デデューヒン(ピアノ)
・J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲全曲
・ベートーヴェン:ピアノ三重奏曲 Op.97『大公』
・ハイドン:ピアノ三重奏曲 Hob.XV:16
・シューマン:ピアノ三重奏曲 Op.63
エミール・ギレリス(ピアノ)
レオニード・コーガン(ヴァイオリン)
ムスティスラフ・ロストロポーヴィチ(チェロ)