CD 輸入盤

『ラテン・グラミー受賞記念限定ボックス』 ブラジリアン・ギター・クァルテット(5CD限定盤)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
DE6013
組み枚数
:
5
レーベル
:
フォーマット
:
CD
その他
:
輸入盤

商品説明


ブラジリアン・ギター・クァルテット
5CDボックス限定盤
ラテン・グラミー受賞記念


ブラジリアン・ギター・クァルテットは、1998年に、ポール・ガルブレイス、エデルトン・グローデン、エヴェルトン・グローデン、タデウ・ド・アマラルによって結成されたギター四重奏団。
 何度かのメンバー・チェンジを経ながらも着実に評価を高めてきたブラジリアン・ギター・クァルテットは、ギター愛好者が多くギターが国民的楽器とされるブラジルで「ドリーム・チーム」と呼ばれるほどの人気と信頼を得ており、演奏技術やセンスのみならず、他楽器のための音楽をギター四重奏にアレンジする手腕の高さにはすでに定評があります。
 ちなみに創設メンバーの一人であるポール・ガルブレイスは、英国の楽器製作者、デイヴィッド・ルビオと共同開発したチェロのようなエンドピンの先に共鳴箱をつけた特殊仕様の8弦ギターによる演奏で有名な人物で、クァルテット結成の年でもある1998年には、バッハ:無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ全曲でグラミー賞にノミネートされてもいました。
 今回、アメリカのデロス・レーベルから登場する5枚組ボックスは、ヴィラ=ロボスのアルバムのアルバムが2011年の「ラテン・グラミー・クラシック音楽部門」を受賞したことを記念して発売されるもので、彼らのアルバム5枚を収めた構成となっています。
 各アルバムはどれも優秀な録音で制作されており、耳なじんだ音楽がギター・アンサンブルのユニークな響きで美しく再現されるバッハのアルバムは、特に面白い聴きものとなっています。(HMV)

【収録情報】

CD1:ブラジルのエッセンス
ブラジリアン・ギター・クァルテットのデビュー・アルバム。優秀録音により、ブラジル音楽の様々な面を楽しむことができる編曲作品集です。
 カマルゴ・グァルニエリ[1907-1993]は、イタリア移民のアマチュア音楽家の父により、MOZARTというファースト・ネームを付けられたことでも知られる作曲家(ちなみに弟のファースト・ネームはBELLINI,VERDI,ROSSINI)。カマルゴ・グァルニエリは、ブラジルの自然や民俗音楽、宗教的儀式などに深い関心を寄せ、それらを自身の音楽に取り込んでもいましたが、ここに収められた4つの作品にもそうした要素は反映されており、ときに神秘的、ときにエネルギッシュな音楽は魅力的です。原曲はピアノ曲ですが、ギターへの編曲は新鮮で効果的であり、中でももともとギター的なニュアンスの盛り込まれた「ポンテイオス」は聴きものとなっています。
 有名なヴィラ=ロボス[1887-1959]のブラジル風バッハ第1番は、8本のチェロのために書かれた民俗素材による作品ですが、これもギター・クァルテットとの相性が良く、心地よい仕上がりとなっています。
 イタリア移民の子としてブラジルに生まれたフランシスコ・ミニョーネ[1897-1986]による『ルンドゥ』は、アフリカから奴隷としてブラジルに連れてこられた黒人たちの音楽を素材に、郷愁を思わせる独特な美しさを持つピアノ連弾のための佳曲。ギター・クァルテットへの移植はバランス面からも妥当ですし、ラテン的な風合いが増す良さもあります。
 カルロス・ゴメス[1826-1896]は、19世紀に活躍した作曲家でヨーロッパでも成功を収めた人物。捜索の中心はオペラでしたが、ピアノ曲も多く書いており、ここに収められたソナタ ニ長調もそうした中の1曲です。(HMV)

・ヴィラ=ロボス:ブラジル風バッハ第1番
・カマルゴ・グァルニエリ:黒人の踊り
・カマルゴ・グァルニエリ:カンサオ・セルタネージャ
・カマルゴ・グァルニエリ:ブラジル舞曲
・カマルゴ・グァルニエリ:ポンテイオス第24番
・フランシスコ・ミニョーネ:ルンドゥ
・カルロス・ゴメス:ソナタ ニ長調

 ポール・ガルブレイス
 エデルトン・グローデン
 エヴェルトン・グローデン
 タデウ・ド・アマラル

 録音:1999年(デジタル/セッション)
CD2:バッハの管弦楽組曲
ブラジリアン・ギター・クァルテットの2枚目のアルバム。バッハの管弦楽組曲が持つ舞曲的性格がギター四重奏に見事にマッチした素晴らしい内容。気張らず深刻ぶらず、自然なスタンスでバッハの音楽の魅力を紡ぎあげる彼らの演奏は、どこをとっても親しみやすく魅力的で、アリアもバディネリも楽しいことこの上なし。よく響く低音から繊細な高音まで、豊かな共鳴音も含めてワイドレンジに収録したデロスの録音技術も賞賛に値します。

・J.S.バッハ:管弦楽組曲第3番 BWV1068(Tadeu do Amaral編曲)
・J.S.バッハ:管弦楽組曲第2番 BWV1067(Tadeu do Amaral編曲)
・J.S.バッハ:管弦楽組曲第1番 BWV1066(Tadeu do Amaral編曲)
・J.S.バッハ:管弦楽組曲第4番 BWV1069(Tadeu do Amaral編曲)

 ポール・ガルブレイス
 エデルトン・グローデン
 エヴェルトン・グローデン
 タデウ・ド・アマラル

 録音:2000年(デジタル/セッション)
CD3:エンカンタメント
ブラジリアン・ギター・クァルテットの3枚目のアルバム。デビュー・アルバムと似たコンセプトで、ブラジルの知られざる作品を紹介する内容となっています。
 デビュー・アルバムにも収められていた作曲家、カマルゴ・グァルニエリとフランシスコ・ミニョーネに加え、エンリキ・オスワルド[1852-1931]、クラウディオ・サントロ[1919-1989]、ロナルド・ミランダ[1948- ]という3人の作品が編曲演奏されています。
 現役作曲家ミランダによる『シリアスな変奏曲』は11分を超える長さの作品で、消防隊楽団で有名な作曲家アナクレット・デ・メデイロス[1866-1907]の旋律を使った管楽合奏のための変奏曲をアレンジしています。

・ロナルド・ミランダ:シリアスな変奏曲
・クラウディオ・サントロ:フレーヴォ
・フランシスコ・ミニョーネ:奥地の伝説第8番
・フランシスコ・ミニョーネ:コンガーダ
・エンリキ・オスワルド:泡雪
・エンリキ・オスワルド:子守歌
・エンリキ・オスワルド:タランテラ Op.14-3
・カマルゴ・グァルニエリ:魅惑
・カマルゴ・グァルニエリ:弦楽四重奏曲第2番

 ポール・ガルブレイス
 エデルトン・グローデン
 エヴェルトン・グローデン
 タデウ・ド・アマラル

 録音:2001年(デジタル/セッション)
CD4:『アルベニスのイベリア』
ブラジリアン・ギター・クァルテットの4枚目のアルバム。このアルバムから、ポール・ガルブレイスとエデルトン・グローデンが抜け、ルイス・マントヴァーニとエドソン・ロペスが新たにメンバーとして加わっています。
 アルバムの内容は、アルベニスが晩年にピアノのために作曲した名作『イベリア』組曲を全曲ギター四重奏で演奏したというもので、このスタイルでは世界初録音となります。
 『イベリア』はピアノ・ソロのための作品ではありますが、そのアンダルシア民謡を自在に取り込んだ自由闊達で色彩的な音楽の魅力は、ギターにもぴったりで、これまでにギター・トリオ、ギター・デュオなどでも録音がおこなわれていましたが、ブラジリアン・ギター・クァルテットによる演奏は、各パートの雄弁なことやアンサンブルの面白さで際立った存在となっています。左右に広く展開する音場も、作品のイメージによくマッチしています。

・アルベニス:組曲『イベリア』第1巻
・アルベニス:組曲『イベリア』第2巻
・アルベニス:組曲『イベリア』第3巻
・アルベニス:組曲『イベリア』第4巻』

 ルイス・マントヴァーニ
 エドソン・ロペス
 エヴェルトン・グローデン
 タデウ・ド・アマラル

 録音:2006年(デジタル/セッション)
CD5:ヴィラ=ロボス作品集
ブラジリアン・ギター・クァルテットの5枚目のアルバム。2011年「ラテン・グラミー・クラシック音楽部門」を受賞しています。
 内容はヴィラ=ロボスのピアノ曲と弦楽四重奏曲を編曲したもので、ヴィラ=ロボスならではの活気のある音楽から濃厚情緒に至るまで、2本の8弦ギターと2本の6弦ギターのアンサンブルによって巧みに表現されています。

・ヴィラ=ロボス:花の組曲
・ヴィラ=ロボス:6つのシランダス
・ヴィラ=ロボス:アフリカ的性格舞曲
・ヴィラ=ロボス:弦楽四重奏曲第5番
・ヴィラ=ロボス:弦楽四重奏曲第12番

 ルイス・マントヴァーニ
 グスターヴォ・コスタ
 エヴェルトン・グローデン
 タデウ・ド・アマラル

 録音:2010年(デジタル/セッション)

 ブラジリアン・ギター・クァルテット

収録曲   

ディスク   1

  • 01. Idilio Na Rede
  • 02. Uma Camponeza Cantadeira
  • 03. Alegria Na Horta
  • 04. A Canoa Virou, (The Canoe Capsized)
  • 05. A Condessa, (The Countess)
  • 06. Terezinha De Jesus, (Little Teresa of Jesus)
  • 07. Poco Andantino
  • 08. Vivo E Energico
  • 09. Andantino
  • 10. Allegro
  • 11. Farrapos
  • 12. Kankukus
  • 13. Kankikis
  • 14. A Procura De Uma Agulha, (Searching for a Needle)
  • 15. Senhora Dona Sancha, (Madame Dona Sancha)
  • 16. Que Lindos Olhos, (What Beautiful Eyes)
  • 17. Allegro
  • 18. Andante Melancolico
  • 19. Scherzo - Allegretto, (Ligeiro)
  • 20. Allegro, (Bem Ritmado)

ディスク   2

  • 01. Evocation
  • 02. El Puerto
  • 03. Fete-dieu a Seville
  • 04. Rondena
  • 05. Almeria
  • 06. Triana
  • 07. El Albaicin
  • 08. El Polo
  • 09. Lavapies
  • 10. Malaga
  • 11. Jerez
  • 12. Eritana

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いずれも親しみやすいアルバムで、ギターの...

投稿日:2012/10/02 (火)

いずれも親しみやすいアルバムで、ギターの美音が優れている。深みのあるアルベニス、共感あふれるビラロボスなどもいいが、やはりバッハがお薦め。4曲を1枚で収める快適な演奏で、実にさわやか。バッハファンにもギターファンにも。

OTTO さん | 東京都 | 不明

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