リムスキー＝コルサコフ：『シェエラザード』、ハチャトゥリアン：『ガイーヌ』より、ムソルグスキー：『禿山の一夜』　ハラバラ＆チェコ・フィル（２ＣＤ）

『シェエラザード』『ガイーヌ』『禿山の一夜』
ハラバラ＆チェコ・フィル

チェコ・オペラの定番アイテムとして有名な『ルサルカ』と『売られた花嫁』の名録音で知られる指揮者、ズデニェク・ハラバラ[1899-1962]は、チェコのオペラ演奏史を語る上で欠かせぬ存在。そのハラバラの没後50年を記念して、チェコ・フィルを指揮した録音がスプラフォン・レーベルより初CD化となります。

　曲目は『シェエラザード』『禿山の一夜』『ガイーヌ』というもの。長年、劇場を拠点に活動し、コンサートホールではごくまれにしか指揮をしなかったハラバラが、オペラではなくコンサート・レパートリーを取り上げているのが貴重で、母国チェコとならんで得意としたロシアものというのも注目されるところです。
　ハラバラのコンサートものといえばだいぶ以前に廃盤になったきりのドヴォルザークの交響詩集が知られていましたが、今回はレパートリー的に派手なこともあり、さらに注目されるところです。 　ちなみにハラバラは1950年代にはモスクワのボリショイ劇場とレニングラードのキーロフ劇場によく客演しており、ロシア・レパートリーにもなじみが深かったようです。 　今回のアルバムでは、アンチェル時代のチェコ・フィルを指揮、いずれの作品でも表現力豊かな音楽づくりを楽しむことができます。（ＨＭＶ）

【収録情報】
CD1
・リムスキー＝コルサコフ：交響組曲『シェエラザード』 Op.35 [47:40]
　録音時期：1953年12月7-9日

・ムソルグスキー／リムスキー＝コルサコフ編：交響詩『禿山の一夜』[11:07]
　録音時期：1955年11月23日

CD2
・ハチャトゥリアン：バレエ音楽『ガイーヌ』（抜粋）[51:57]
　録音時期：1953年9月29-30日、10月2日

　チェコ・フィルハーモニー管弦楽団
　ズデニェク・ハラバラ（指揮）

　録音場所：プラハ、ルドルフィヌム
　録音方式：モノラル（セッション）