CD 輸入盤

ビルスマ・コレクション〜チェンバー・ミュージックVol.1(9CD)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
88843010482
組み枚数
:
9
レーベル
:
:
Europe
フォーマット
:
CD
その他
:
限定盤,輸入盤

商品説明

チェンバー・ミュージックVol.1(9CD)

Disc1からDisc7までは、様々な作曲家による弦楽五重奏曲。残りの2枚のうち、Disc8には、旋律美で知られるメンデルスゾーンとゲーゼの弦楽八重奏曲が、Disc9には、2つのチェロのための作品が中心に収録されています。
 Disc1のボッケリーニの弦楽五重奏曲集は、有名な「ボッケリーニのメヌエット」の原曲のほか、鳥の模倣を含む描写音楽も楽しめる内容。
 Disc2のミヒャエル・ハイドンの弦楽五重奏曲は、青年時代のモーツァルトに大きな影響を与えたもので、後にモーツァルトがこの分野で無比の傑作を生み出す契機となった作品としても有名(ちなみにモーツァルトのレクィエムにもミヒャエル・ハイドンの影響が濃くあらわれています)。
 Disc3Disc4にはそのモーツァルトも収録し、余白には、ドイツ・ロマン派の作曲家シュポーア[17484-1859]が、ベートーヴェンとの交流もあったウィーン時代の作品を収録。
 Disc5には、チェロの練習曲で知られ、ゲヴァントハウス管弦楽団でも活動していたドイツの作曲家、フリードリヒ・ドッツァウアー[1783-1860]が書いた弦楽五重奏曲と、3つのチェロのための6つの小品、および弦楽四重奏曲を収録。
 Disc6には、ライヒャに師事したフランスの作曲家、ジョルジュ・オンスロウ[1784-1853]の弦楽五重奏曲集を収録。オンスロウは大量の弦楽五重奏曲を書いていますが、中でも有名なのが、趣味の狩猟の際、自身の頭部に弾丸が当たってしまった事故を作品に書いたという弦楽五重奏曲第15番『弾丸』です。各楽章には、「痛み」「発熱と錯乱」「回復期」「治癒」といった標題が付され、それがもとで聴力を失ってしまった事故について、表現力を駆使して描いています。
 Disc7には、ベートーヴェンと同年生まれで少年期からの友人でもあり、オンスロウの師でもある作曲家ライヒャ(アントニン・レイハ)の弦楽五重奏曲を3曲収録。これらの作品はウィーン時代のもので、モーツァルトの影響も感じられるその作風には、後年、管楽器分野で有名になるライヒャとはまた違った雰囲気があります。
 Disc8には、メンデルスゾーン[1809-1847]の弦楽八重奏曲と、彼に認められてデンマークからライプツィヒに移り住んだ作曲家ニールス・ゲーゼ[1817-1890]の弦楽八重奏曲を収録。メンデルスゾーン少年時代の傑作と、恩人メンデルスゾーンの死の翌年にオマージュとして書かれたともいわれるゲーゼの弦楽八重奏曲という組み合わせです。
 Disc9には、2つのチェロのための作品を中心に収録。モーツァルトの変奏曲に主題が引用されたことでも有名なジャン・ピエール・デュポールは、ポツダムの音楽監督でもあったフランス人チェリストで作曲家。ボッケリーニはチェロの名手でもあった作曲家で、ここでは2つのチェロのためのソナタを聴くことができます。ブラームスのチェロ・ソナタに影響を与えたとされるロンベルク[1767-1841]は、チェロ奏法の進化に大きく寄与したチェリストで作曲家でもありました。残りの2曲はベートーヴェンがヘンデルとモーツァルトの旋律を扱った変奏曲という組み合わせです。
 演奏は、ビルスマ自身が結成した「ラルキブデッリ」と、ビルスマと親しい関係にあるスミソニアン・チェンバー・プレイヤーズほかによるもので、ガット弦を張ったストラディヴァリウスのもたらす美しい響きを堪能できます。(HMV)


【収録情報】
Disc1
・ボッケリーニ:弦楽五重奏曲ホ長調 Op.11-5
・ボッケリーニ:弦楽五重奏曲ヘ短調 Op.11-4
・ボッケリーニ:弦楽五重奏曲ニ長調 Op.11-6『鳥小屋』
 スミソニアン・チェンバー・プレイヤーズ
 録音時期:1988年

Disc2
・ミヒャエル・ハイドン:弦楽五重奏曲変ロ長調 P.105
・ミヒャエル・ハイドン:弦楽五重奏曲ハ長調 P.108
・ミヒャエル・ハイドン:弦楽五重奏曲ト長調 P.109
 ラルキブデッリ
 録音時期:1993年

Disc3
・モーツァルト:ディヴェルティメント 第17番ニ長調 K.334
・モーツァルト:弦楽五重奏曲第4番ト短調 K.516
 ラルキブデッリ
 録音時期:1991 & 1993年

Disc4
・モーツァルト:弦楽五重奏曲第3番ハ長調 K.515
・モーツァルト:ホルン五重奏曲変ホ長調K.407
 ラルキブデッリ
 録音時期:1993 & 1990年

・シュポア:弦楽五重奏曲ト長調 Op.33
 ラルキブデッリ
 録音時期:1993年

Disc5
・ドッツァウアー:弦楽五重奏曲ニ短調 Op.134
・ドッツァウアー:3台のチェロのための6つの小品 Op.104
・ドッツァウアー:弦楽四重奏曲 Op.64
 ラルキブデッリ
 録音時期:1993年

Disc6
・オンスロウ:弦楽五重奏曲ハ短調 Op.38『弾丸』
・オンスロウ:弦楽五重奏曲ホ長調 Op.39
・オンスロウ:弦楽五重奏曲ロ短調 Op.40
 ラルキブデッリ
 録音時期:1994年

Disc7
・ライヒャ:弦楽五重奏曲第3番ホ長調
・ライヒャ:弦楽五重奏曲第2番ヘ長調
・ライヒャ:弦楽五重奏曲第1番イ長調
 ラルキブデッリ
 録音時期:1992年

Disc8
・メンデルスゾーン:弦楽八重奏曲変ホ長調 Op.20
・ゲーゼ:弦楽八重奏曲ヘ長調 Op.20
 ラルキブデッリ
 スミソニアン・チェンバー・プレイヤーズ
 録音時期:1991年

Disc9
・デュポール:2つのチェロとフォルテピアノのためのソナタ ニ長調
・デュポール:2つのチェロのための9つの練習曲第11番イ短調
・ベートーヴェン:『マカベウスのユダ』の主題による12の変奏曲ト長調
・デュポール:2つのチェロのための11の練習曲第9番ニ短調
・ロンベルク:チェロ・ソナタ第1番変ホ長調
・ボッケリーニ:2つのチェロのためのソナタ変ホ長調
・ベートーヴェン:『魔笛』の主題による7つの変奏曲変ホ長調WoO46
 ケネス・スロウィック(チェロ)
 スタンリー・ホッホランド(フォルテピアノ)
 録音時期:1997年

 アンナー・ビルスマ(チェロ)
 ラルキブデッリ
 スミソニアン・チェンバー・プレイヤーズ

 アンナー・ビルスマ(チェロ)


アンナー・ビルスマ・コレクション(全4点)
古楽の世界を代表するオランダの名チェリスト、アンナー・ビルスマが、VIVARTE、DHM、SEONの3レーベルで制作した音源からCD38枚分を4つのボックスにまとめた大型企画。
 ビルスマは当初モダン楽器のチェロ奏者として活躍しますが、やがて古楽に本腰を入れるようになり、バロック・チェロ奏法を研究して実践、楽譜に書かれてある細かな指示も忠実に再現することを基本に、ガット弦による多彩で柔らかな響きとアーティキュレーションの獲得に加え、軽快で舞曲的な性格も巧みに表現することに成功しています。
 パブロ・カザルス国際コンクールで優勝するほどの腕前だったヴィルトゥオジティに加え、コンセルトヘボウ管首席奏者だった時代から、レオンハルトやブリュッヘン、シュレーダーらと「クヮドロ・アムステルダム」を結成するなど室内楽への愛着も深く、ビルスマはソリストとしてだけでなく、室内楽プレイヤーとしても名をあげて行きます。
 このシリーズは、テーマ別に分けられたの4つのボックスから成っており、概要は下記の通りとなります。ソリストとしての演奏を前半2つの17枚で、室内楽プレイヤーとしての演奏を後半2つの21枚で楽しめる構成です。

88843010482 チェンバー・ミュージックVol.1(9CD)
88843010592 チェンバー・ミュージックVol.2(12CD)
88843010662 コンチェルト&アンサンブル(6CD)
88843010762 チェロ組曲とソナタ集(11CD)


【ビルスマについて】
1934年、オランダのハーグに誕生。幼少から父に音楽を習い始め、ハーグ王立音楽院でカレル・ボーンカンプにチェロを学んで優秀な成績で卒業。1959年パブロ・カザルス国際コンクールで優勝し、国際的な名声を得ます。  1962年から
1968年までアムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団首席チェロ奏者を務め、その間、グスタフ・レオンハルトやフランス・ブリュッヘン、ヤープ・シュレーダーらとクヮドロ・アムステルダムを結成してバロック演奏に力を注ぎ、やがてバロック・チェロ奏法を確立し、オランダ古楽界の重鎮として現在に至ります。
 ビルスマは、ソリストとして活躍するほか、室内楽ではガット弦を使用した弦楽アンサンブル『ラルキブデッリ』を主宰、夫人でヴァイオリニストのヴェラ・ベス、左利きヴィオリストのユルゲン・クスマウルらとともに、17〜19世紀の知られざる傑作をとりあげて話題を呼んでいます。彼はまた、古楽器だけにこだわることなく、モダン楽器をも使用した驚異的なレパートリーの広さでも知られており、そのディスコグラフィはすでにかなりの数に達しています(SEON・SONY・Channel Classics・Deutche Harmonia Mundi・MD+G・Teldec・
Nonesuch・ATMA・Philips・Bayer・L'oiseau Lyre・Donemus)。
 演奏活動以外では、アムステルダムとハーグの音楽院での教授活動が重要ですが、さらに彼は、アンナ・マクダレーナバッハの写本のボウイングについて論じた著書も刊行。昔から批判の絶えない対象を意義深い存在と認め、そこに示された複雑なボウイングに取り組んでいます。
 名手ビルスマの演奏には、以上のような多彩な背景が認められ、そうしたことが、オリジナル楽器演奏の先駆者でありながら、常に努力し進歩し続けるという彼のアプローチを支えているものと思われます。もちろん、その謙虚で誠実な人柄が音楽に与える説得力については言うまでもありません。 (HMV)

収録曲   

ディスク   1

  • 01. String Quintet in E Major, Op. 11, No. 5, G. 275 / I. Amoroso - the Smithsonian Chamber Players
  • 02. String Quintet in E Major, Op. 11, No. 5, G. 275 / II. Allegro E Con Spirito - the Smithsonian Chamber Players
  • 03. String Quintet in E Major, Op. 11, No. 5, G. 275 / III. Minuetto Con Un Poco Di Moto - Trio - the Smithsonian Chamber Players
  • 04. String Quintet in E Major, Op. 11, No. 5, G. 275 / IV. Rondeau, Andante - the Smithsonian Chamber Players
  • 05. String Quintet in F minor, Op. 11, No. 4, G. 274 / I. Larghetto - the Smithsonian Chamber Players
  • 06. String Quintet in F minor, Op. 11, No. 4, G. 274 / II. Vivace - the Smithsonian Chamber Players
  • 07. String Quintet in F minor, Op. 11, No. 4, G. 274 / III. Minuetto - Trio - the Smithsonian Chamber Players
  • 08. String Quintet in F minor, Op. 11, No. 4, G. 274 / IV. Presto - the Smithsonian Chamber Players
  • 09. String Quintet in D Major, Op.11, No. 6, G. 276 "L'uccelliera" / I. Adagio Assai - Allegro Giusto - the Smithsonian Chamber Players
  • 10. String Quintet in D Major, Op.11, No. 6, G. 276 "L'uccelliera" / II. Allegro "I Pastori Ed I Cacciatori" - the Smithsonian Chamber Players
  • 11. String Quintet in D Major, Op.11, No. 6, G. 276 "L'uccelliera" / III. Tempo Di Minuetto - Tempo Di Prima - the Smithsonian Chamber Players

ディスク   2

  • 01. Divertimento in B-Flat Major, MH 412 / I. Allegro Con Garbo - Anner Bylsma
  • 02. Divertimento in B-Flat Major, MH 412 / II. Menuetto Moderato - Trio - Anner Bylsma
  • 03. Divertimento in B-Flat Major, MH 412 / III. Largo - Anner Bylsma
  • 04. Divertimento in B-Flat Major, MH 412 / IV. Allegretto - Variations I-VI - Anner Bylsma
  • 05. Divertimento in B-Flat Major, MH 412 / V. Menuetto, Allegretto - Trio - Anner Bylsma
  • 06. Divertimento in B-Flat Major, MH 412 / VI. Finale, Presto - Anner Bylsma
  • 07. Divertimento in B-Flat Major, MH 412 / VII. Marcia, Andante Grazioso - Anner Bylsma
  • 08. Notturno in C Major, MH 187 / I. Allegro Spiritoso - Anner Bylsma
  • 09. Notturno in C Major, MH 187 / II. Adagio Cantabile - Anner Bylsma
  • 10. Notturno in C Major, MH 187 / III. Menuetto, Allegretto - Trio - Anner Bylsma
  • 11. Notturno in C Major, MH 187 / IV. Allegro Molto - Anner Bylsma
  • 12. Notturno in G Major, MH 189 / I. Allegro Brillante - Anner Bylsma
  • 13. Notturno in G Major, MH 189 / II. Adagio Affettuoso - Anner Bylsma
  • 14. Notturno in G Major, MH 189 / III. Menuetto, Allegrino - Trio - Anner Bylsma
  • 15. Notturno in G Major, MH 189 / IV. Presto - Anner Bylsma

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