CD 輸入盤

ワンダ・ランドフスカ/ヨーロッパ録音集1928−1940(8CD)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
UAR018
組み枚数
:
8
レーベル
:
:
Europe
フォーマット
:
CD
その他
:
輸入盤

商品説明

これがチェンバロ!? 信じ難いまでの表現力が、
最新リマスタリングで鮮やかに蘇った。これこそ人類の宝!

ワンダ・ランドフスカ[1879-1959]は、ほぼ絶滅していたチェンバロという古楽器を20世紀に復活させた立役者にして、この楽器の女王。彼女がチェンバロで奏でるバッハを聴き、ショックを受けた有名人にはブゾーニ、トルストイ、チュルリョーニスといった鋭敏な感受性を持つ芸術家も多く、世の中への多大な影響という点で、まさにチェンバロ革命を行なったと申せましょう。
 彼らも聴いたほど太古に生きたランドフスカの録音は、数が多いわりにクオリティが低く、せっかくの神業がイマひとつ実感できずにきました。しかし、ユナイテッド・アーカイヴ社が入念なマスタリングを施した結果、驚くほど鮮明な音質に蘇り、トルストイが聴いた音楽を私たちも体験できることとなりました。
 チェンバロという楽器は音量に乏しく、音色の変化もない欠点があったため、ランドフスカはプレイエル社に特注して、ピアノの機能を応用したモダン・チェンバロを生み出しました。これは今日古楽関係者たちから忌み嫌われていますが、典雅で艶のあるチェンバロの音が、ある時にはオルガンのように壮麗に、ある時はピアノのように表情豊かに変幻する様は、あたかも魔術のよう。また、ランドフスカならではのリズム感の良さとフレージングの斬新な切り方が、超新鮮に響きます。まさに神業と申せましょう。
 ランドフスカが珍しくピアノを演奏しているモーツァルトの『戴冠式』協奏曲も、音が格段に明快となり、繊細な表情の変化など、モシュコフスキ門下だったランドフスカの名人芸がたっぷり味わえます。

〜 The Well-tempered Musician よく調えられた音楽家〜
ワンダ・ランドフスカ/ヨーロッパ録音集1928−1940

(収録内容)
CD-1:1928−1930年
@J.S.バッハ:ゴルトベルク変奏曲 BWV 988
Aバード:ウォルシーの荒野
BJ.S.バッハ:イギリス組曲第3番より「ガヴォット」
Cランドフスカ:オーヴェルニュのブレー第2番
Dダカン:かっこう
EJ.S.バッハ:ファンタジー ハ短調 BWV 906
FJ.S.バッハ:イギリス組曲第5番より「パスピエ」
Gクープラン:恋のうぐいす
Hスカルラッティ:ソナタ ニ短調 L.413
 録音:
 @1933年11月18,19,20日、A〜D1928年4月、E〜H1930年4月

CD-2:1934年
クープラン:クラヴサン曲集より
@第8組曲より「パッサカリア」
A第3組曲より「お気に入り」
B第6組曲より
「収穫をする人々」「心地よい恋やつれ」「さえずり」「牧歌(ロンドー)」「おしゃべり女」「羽虫」
C第11組曲より
「貴族とメネストランディーズ会員」「ヴィエール弾きと乞食」「熊と猿を連れたジョングルールと軽業師と大道芸人」
D第13組曲より
「純潔」「恥じらい」「希望」「忍耐」「媚」「年老いた伊達男と時代後れの守銭奴」「気のよいかっこう」「無言の嫉妬」「狂乱、または絶望」
E第15組曲より
「子守歌、またはゆりかごの中のいとし子」「居酒屋のミュゼット」「花咲く果樹園」
F第18組曲より「修道女モニク」
G第19組曲より「信心男と信心女、または小屋芝居の一こま」
H第20組曲より「タンブラン」
ラモー:
Iクラヴサン曲集第3組曲より「歓喜」(ロンドー)
J第5組曲より「トリコテ」「メヌエット」「雌鶏」「未開人」
シャンボニエール:
Kチャコーナ ヘ長調
Lロンドー ヘ長調
ダカン:
Mクラヴサン組曲第1巻、第2組曲より「つばめ」
リュリ(ダングルベール編):
N Les Songes Agreables d’Athis
 録音:
 @C1934年4月 AD〜N1934年4月10日 B1934年4月10日、6月27日

CD-3:1934年のスカルラッティ/1935年のヘンデル
@スカルラッティ:20のソナタ
 ト長調L.232 /ト短調L.488 /ハ長調L.104 /ヘ短調L.438 /イ長調L.132 /ヘ長調L.384 /ヘ短調L.475/ロ短調L.263/ニ長調L.463/嬰へ短調L.294/ニ長調L.208/ホ短
調L.257/嬰ハ短調L.256/ホ長調L.375/ト長調L.527/ト短調L.338/変ホ長調L.142 /ホ長調L.23 /ヘ長調L.474 /ヘ長調L.479
Aヘンデル:組曲第2番ヘ長調
Bヘンデル:組曲第5番ホ長調
 録音:
 @1934年9月10、11,12日 A1935年2月25日 B1935年2月25,26日

CD-4:1935年のヘンデル/1936年のバッハ
ヘンデル:
@組曲第7番ト短調
A組曲第10番ニ短調
B組曲第14番ト長調
J.S.バッハ:
Cパルティータ第1番変ロ長調BWV825
D6つの小プレリュードBWV933-938
E半音階的幻想曲とフーガBWV903
 録音:
 @1935年2月1日 A1935年2月26日、3月1日
 B1935年3月1日 C1935年7月9日、1935年10月17日
 D1935年7月11,16日 E1935年7月17,10日

CD-5:1936年のバッハ
J.S.バッハ:
@トッカータ ニ長調BWV912
Aフランス組曲第6番 ホ長調BWV817
Bイタリア協奏曲 ヘ長調BWV971
C小プレリュード ハ長調BWV 924
D小プレリュード ハ長調BWV 939
Eプレリュード ハ短調 BWV 999
F小フーガ ハ短調 BWV 961
Gイギリス組曲第2番 イ短調BWV 807
パッヘルベル:
H第2旋法によるマニフィカト(ト短調)
I第8旋法によるマニフィカト(ト長調)
 録音:
 @1936年9月28日 A1936年9月24日 B1936年9月25,26日、1935年7月17日
 C−F1936年9月25日 G1936年9月23,25日 H-I1936年9月26日

CD-6:1937年―協奏曲集
@ヘンデル:チェンバロ協奏曲op.4-6 変ロ長調
 ウジェーヌ・ビゴー指揮
Aハイドン:チェンバロ協奏曲Hob.XVIII-11 ニ長調
 ウジェーヌ・ビゴー指揮
Bモーツァルト:ピアノ協奏曲第26番『戴冠式』K.537 ニ長調
 (カデンツァ:ランドフスカ)
 ワルター・ゲール指揮
 録音:
 @1937年4月21日 A1937年4月19日 B1937年3月

CD-7:1937年−1938年
@ヘンデル:アリアと変奏 変ロ長調
Aハイドン:ソナタ 嬰ハ短調Hob.XVI.36(第49番)よりメヌエット
Bハイドン:Ballo Tedesco (Hob. Gr. IX no.22)
Cモーツァルト:幻想曲 ニ短調 K.397
Dラモー:組曲ホ短調
EJ.S.バッハ:チェンバロ協奏曲第1番 ニ短調 BWV 1052
 ウジェーヌ・ビゴー指揮
 録音:
 @-B1937年4月21日 C 1937 年3 月
 D1938年7月5,6日 E1938年12月2,5,6日

CD-8:
・スカルラッティ:20のソナタ
ニ長調L.206/ロ短調L.449/ニ長調L.213/ハ長調L.102/イ短調L.138/ヘ短調L.382/ヘ長調L.suppl.20/ニ短調L.422/ト短調L.49/ニ短調L.423/ニ長調L.418/ニ長調L.14/ニ長調L.461/変ロ長調L.497/ヘ長調L.228/ヘ短調L.187/ト長調L.103/ハ長調L.255/ニ長調L.56/変ロ長調L.97
 録音:1939年1月9,11,12日、1940年3月8,9日

 ワンダ・ランドフスカ(チェンバロ、ピアノ)
 すべてモノラル録音

収録曲   

ディスク   1

  • 01. Wanda Landowska Complete European Recordings 1928-1940

ディスク   2

  • 01. Wanda Landowska Complete European Recordings 1928-1940

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ユーザーレビュー

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確かに素晴らしい復刻盤。ランドフスカの録...

投稿日:2008/10/03 (金)

確かに素晴らしい復刻盤。ランドフスカの録音は色んな復刻盤を聴いたけども、私もこれが最上だと思う。演奏に就いては今更だろう。女史の演奏は何時でも高雅でありなが何処か挑発的だ。如何なる批判にも屈せずに飽くまで己が信念を貫き通す逞しさ、それはこの録音からもひしひしと伝わって来る。

小鳥遊司 さん | 東京都三鷹市 | 不明

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既存の復刻盤と比べ格段に音質が改善されて...

投稿日:2007/11/06 (火)

既存の復刻盤と比べ格段に音質が改善されています。モダン・チェンバロ固有の多彩な音色の変化が容易に聞き分けられるようになっただけでなく、鍵盤から指を離したときのアクション音まで聞き取れるようになっているのには驚きました(スカルラッティL206に刻まれた「迫撃砲」の音もさらに鮮明になったような・・・)。ランドフスカは好き嫌いの分かれる演奏家だと思われますが、これまで苦手だった方もこの復刻盤で聞けば評価が変わるかもしれません。

クレタ人 さん | Tokyo | 不明

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私は以前よりランドフスカの録音を収集して...

投稿日:2007/09/26 (水)

私は以前よりランドフスカの録音を収集してきたが、ここの一部は知らなかった音源が潜んでいる。掘り出し物である。こうして考えるに彼女は当時としては異例の大量録音アーティストである。演奏に関してはもう言うべきことはない。唯々彼女らしい、そして予想外の解釈に新鮮な驚きを見出すのだ。現在の演奏と比較するというよりは、全く別次元の音楽と捉えるべきである。蔵に眠っていた宝箱を一つ一つ開けるような愉しみがここにはある。発売が待ち遠しい。

グラシル・たけうち さん | 埼玉県上尾市 | 不明

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