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*チェロ・オムニバス*

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商品ユーザーレビュー

251件

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  • 若きチェリストが、さまざまなチェロの奏法を駆使した...

    投稿日:2023/05/06

    若きチェリストが、さまざまなチェロの奏法を駆使した現代音楽の難曲に挑んだ、燦然と輝く演奏を収めた秀逸な一枚である。 本CDに収録された曲はどれもピツィカートやダブルストップ、グリッサンドなどの奏法が多く登場するが、奏者はそれらをものとも労せず、終始濁りや詰まりのない精緻で柔らかいほどの滑らかな音色でリズミカルに弾き切っている。 ピアソラのグランタンゴから、歯切れよい重音の刻み、グリッサンドに低弦の分厚い音色が心地よく耳に響く。 奏者は全体に慌てずゆったりとしたテンポを貫き、聴き手にこの曲の醍醐味を伝えることに成功している。 ピアノの伴奏も見事にチェロの跳躍に対抗し、スリリングなコントラストを醸しだしている。 ソッリマのラメンタチオは、ハーディーガーディーのような撥弦楽器のもつ独特の響きを、あえてチェロの無伴奏ソロで再現させたかのような民俗音楽風の幻想的で神秘的な曲である。 ときおり奏者の鼻歌を交えながら、重音のトレモロ、ピツィカート、グリッサンドが繰り返し現れ、曲の躍動感を高めている。 ここでもチェリストの終始濁りのない澄み切った音色が素晴らしく前面に出て活かされている。 黛敏郎のBUNRAKUは、三味線、琵琶や筝の演奏を真似たかのようなモチーフが多用される和風の音楽であるが、チェロの無伴奏ソロはフレーズ間に絶妙な間の取り方を貫きながら、これらの多様な奏法を駆使しつつ精緻に奏でる。ときおり朗々と響く息の長い低音のメロディーが浮かび上がる様も見事である。 Julie-O はアメリカのカントリー音楽を彷彿とさせる、どこか哀愁を誘うリズミカルなソロ曲である。 最後のラヴィアンローズは、チェロがテンポを自在に揺らしながら滔々と歌い、ピアノ伴奏がそれに美しく寄り添っている。 収録曲全体を通じて、この若きチェリストの歌い方や間の取り方の絶妙さ、さまざまな奏法を駆使する奏者の極めて高い技術力が驚くほど精緻に録音に反映され、ここにそれぞれの現代音楽が生き生きと美しく再現されている。

    今本 秀爾 さん

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  • ジャズ風にアレンジされた曲に、思わず涙しそうなくら...

    投稿日:2022/10/15

    ジャズ風にアレンジされた曲に、思わず涙しそうなくらいしずかな感動に浸りました。戦争と隣り合わせのヨーロッパにあって、この優しさは・・・・・特筆です。

    春霞夕霧 さん |70代

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  • “From Darkness to Light”というタイトルが与えられ...

    投稿日:2021/07/06

    “From Darkness to Light”というタイトルが与えられている。ヒューギルによると、「2つのソナタがもつパッセージの暗さに基づくものだが、それらは普遍的かつ希望的な解決へと導く可能性を内在している」とのこと。独奏チェロを担うヒューギルはシドニー交響楽団の首席奏者。2009年から12年まで同オーケストラの首席指揮者であったアシュケナージと、形を変えての協演は、感慨深いものもあるだろう。そのアシュケナージのピアノは、室内楽として理想的なものに感じられる。崩れないバランス、チェロ奏者の表現を踏まえたこまやかなアクション、運動的な個所であっても、客観的な視点をつねにキープした造形性。アシュケナージは、これらの2つのソナタを、1988年にハレルと録音しているが、それと比べても、さらに完成度が高まった感がある。プロコフィエフは、第1楽章の薄明かりの下の不安を感じさせるメロディーと憂鬱な情感がとてもきれいな繋がりをもって奏でられる。第2楽章はウィットな感覚と叙情的なフレーズの役割分担が明晰に表現されており、チェロの適度に艶やかな音色に軽やかに沿うピアノの距離感が抜群だ。第3楽章ではロシア民謡の影響を受けたリズムがほどよい活力で表現されていて瑞々しい。プロコフィエフのチェロ・ソナタという楽曲における現代を代表する録音と呼ぶにふさわしいだろう。ショスタコーヴィチのチェロ・ソナタは、28歳のショスタコーヴィチか書き上げた作曲者最初の大規模室内楽である。4つの対比感のある楽章から構成される。ショスタコーヴィチらしい不穏さはあるものの、作曲者特有のダークさはそこまで色濃くはなく、むしろ彼の作品の中では保守的なものとして分類されることが一般的だ。ヒューギルとアシュケナージは、純音楽的なアプローチといって良く、自然なアーティキュレーションで、しなやかな流れを形作る。楽曲本来の姿を正しく伝えながらかつ味わい深い大家ならではの演奏だ。第3楽章のラルゴにおける透明な情感、そして以外に小規模でスケルツォ的性格をもつ第4楽章の一貫した流れの美しさにとくに感銘を受ける。末尾に収録されているヴォカリーズは、アメリカのチェリスト、レナード・ローズによる編曲版が用いられている。淡さの中にいるようでいて、気がついいた時には、深い情緒の薫りの中に誘われている演奏で、アルバムを美しく締めくくる。

    ココパナ さん

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