落英 下 幻冬舎文庫

黒川博行

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784344423954
ISBN 10 : 434442395X
フォーマット
出版社
発行年月
2015年10月
日本
追加情報
:
352p;16

内容詳細

和歌山・南紀銀行副頭取射殺事件で使われた拳銃を調べる大阪府警の桐尾と上坂。手を組んだ和歌山県警の満井は切れ者だが、女性問題や地元業者との癒着の疑惑が絶えない悪徳刑事だった。ふたりは、事件当時犯人と目されていた暴力団の幹部に同じ型の拳銃を売りつけるよう満井に持ち掛けられる…。直木賞作家が打ち立てた本格警察小説の金字塔!

【著者紹介】
黒川博行 : 1949年愛媛県生まれ。京都市立芸術大学美術学部彫刻学科卒業。83年「二度のお別れ」で第一回サントリーミステリー大賞佳作を受賞。86年「キャッツアイころがった」で第四回サントリーミステリー大賞、96年「カウント・プラン」で第四九回日本推理作家協会賞(短編および連作短編集部門)、2014年「破門」で第一五一回直木賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • aquamarine さん

    過去の射殺事件に使われた拳銃を調べるため舞台は和歌山へ。彼らが相手にするのはもちろん極悪極道。和歌山県警の悪徳刑事・満井と行動を共にした桐尾と上坂は果たして…。行動力、度胸の良さ、頭と口の回転の早さ、覚悟を決めた彼らは強い。彼らの敵は極道よりも金と女かもしれない。すごい勢いで一気に読んでしまったけれど、結末はなかなか渋かった。でもそれがいい。黒川作品を読んでいる、と思うと既読の他シリーズよりは確かに地味だが、コンビの変わるこの先も読んでみたいと思う。

  • あすなろ さん

    トカレフと満井に登場で坦々とした上巻より勢い良い。扇風機の裏側と比喩される和歌山を舞台に潜入捜査をしてしまうのである。それ以上はネタバレとなるのでここでは書けぬ。嫌いか、綱渡りは。お前ら、肚が据わってるな、見直したぞ。そんな軽妙化な掛け合いを挟みながら読者は頁をもどかしく捲る。そしてそのラストは…。以上、特に下巻は黒川氏らしい表現とラストに包まれているのである。ただ、少し独特の下品さは控え気味かな。

  • タイ子 さん

    <下巻>大阪府警薬物対策課の上坂と桐尾はかつて和歌山の銀行副頭取射殺事件で使用された拳銃を発見したものだから厄介払いされた感じで和歌山県警に出張となる。2人が手を組んだ満井刑事は仕事は出来そうだが、何やら胡散臭い。悪徳刑事とはこういうのを言うんだな。犯人逮捕のためなら何でもやるってところがコワいわ。読むのが前後したけど「桃源」の作中で、上坂が話していた和歌山のいきさつはこの事件のことだったのねと改めて思う。満井の口車に乗せられて、いや乗ってしまった2人の運命がこうも変わろうとは…。はぁ、バカだなぁ。

  • のり さん

    和歌山県警の満井は切れ者だがナゾの多い悪徳刑事。それでも憎めない個性がある。上坂とのやり取り等は漫才そのもの。事件の真相に迫るために違法捜査にのり出す。やり方に強引さがあるが楽しんでる感がある。捜査のはずが手を汚して行く結末は…ラスト手前までの高揚感が最後に萎んでしまったように残念。それにしても監察は闇に葬るのが最大の仕事なのか?

  • kei302 さん

    話の展開はじくじくじわじわ進んで、あっけなく終わる。前半は覚えていなかったけど、後半の和歌山県警の堕落した刑事の囮捜査に巻き込まれていくところは覚えていた。勤ちゃんは無事で、『桃源』でも活躍。

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人物・団体紹介

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黒川博行

1949年、愛媛県生まれ。京都市立芸術大学卒業後、高校で美術を教え、86年、『キャッツアイころがった』で第4回サントリーミステリー大賞を受賞し、作家活動に入る。96年、『カウント・プラン』で第49回日本推理作家協会賞、2014年、『破門』で第151回直木賞を受賞。大阪を主舞台にした軽妙な語り口の中に

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