落英 上 幻冬舎文庫

黒川博行

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784344423947
ISBN 10 : 4344423941
フォーマット
出版社
発行年月
2015年10月
日本
追加情報
:
385p;16

内容詳細

昇進の道が閉ざされても猟犬のごとく犯人を追う桐尾。薄毛で小肥り、映画オタクの上坂。大阪府警の万年一兵卒の刑事二人が覚醒剤密売捜査の最中、容疑者宅で想定外のブツを発見した。迷宮入りした十六年前の和歌山・南紀銀行副頭取射殺事件で使われた拳銃だ。二人は拳銃を調べる専従捜査に入り、射殺事件を担当していた和歌山県警の満井と出会う。

【著者紹介】
黒川博行 : 1949年愛媛県生まれ。京都市立芸術大学美術学部彫刻学科卒業。83年「二度のお別れ」で第一回サントリーミステリー大賞佳作を受賞。86年「キャッツアイころがった」で第四回サントリーミステリー大賞、96年「カウント・プラン」で第四九回日本推理作家協会賞(短編および連作短編集部門)、2014年「破門」で第一五一回直木賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 修一郎 さん

    ”連鎖””桃源”を先に読んでいたので上坂さんの過去は気になってました。初代の相棒はバツ1彼女持ちの桐尾さん。それで仕事は薬対。薬対は遠張り仕事が多くて痛風持ちにはきつい職場だ。すでにこの時から映画オタクぶりを存分に発揮してます。ちなみに「LAコンフィデンシャル」観たのは上坂さんの影響だ。上坂リストを作ったけども全部は観れてません。地道に仕事していたら大物事件にぶち当たってしまったっていうパターンはすでにこのころから。下巻へ。

  • タイ子 さん

    <上巻>大阪府警薬物対策課・上坂と桐尾のコンビが覚醒剤密売捜査を始める。薬物となれば登場するのが、ヤクザ、スナック経営の女性、ヘルス嬢など。本作にももれなく登場して、刑事たちを翻弄させる。上坂の映画マニアのセリフが本作にも出る出る。いつも思うが、ストーリーに合う映画を持ってくるのが黒川さんらしくていい。寝る間も惜しんでDVD鑑賞の上坂、バレたらアウトのヘルス嬢と付き合う桐尾。容疑者を逮捕後、薬物以外に発見された拳銃が意外な事件を連れてくる。2人の刑事が向かった先は和歌山県警。さて、どうなりますやら下巻へ。

  • あすなろ さん

    わし、時々思うんや。この仕事は賽の河原に石積んでるんやないかと。そんなことをコンビは言い合いながら、クスリから拳銃捜査へ、つまり薬対から暴対へと足を踏み入れる桐尾と上坂コンビ。黒川節に誘われ、次へ次へと頁を捲ることになるのである。下巻へ。

  • aquamarine さん

    大阪府警薬物対策課の桐尾と上坂による警察小説。上の前半は覚醒剤密売捜査に動く彼らの様子や日常が細かく語られる。捜査のためなら正攻法以外でも平気という泥臭い一生懸命さや、捜査を離れた時の男臭い気の抜き方が、読んでいて楽しい。ちょっとページをめくったら次へ次へと一気読み。上坂よ、そんな体型で大食漢で走り回って、大丈夫か、と心配してたら案の定…。さて、彼らは家宅捜索中に想定外のブツを発見してしまい、成り行きから和歌山へ。そこにはまたクセのある刑事が。続けて下へ。

  • のり さん

    大阪府警・薬対の桐尾と上坂は覚醒剤密売を摘発する為の捜査中に訳アリの拳銃まで発見。和歌山の未解決事件で使われた物だった。特命で和歌山入りした二人組は県警の満井と合流し、事件の背景を追う。実際に覚醒剤は一般人でも入手しやすくなったのか?脱法ハーブ等を含め現各症状、副作用が極めて高い。死亡する事すらある。絶対に手を出してはいけない。下巻へ…

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人物・団体紹介

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黒川博行

1949年、愛媛県生まれ。京都市立芸術大学卒業後、高校で美術を教え、86年、『キャッツアイころがった』で第4回サントリーミステリー大賞を受賞し、作家活動に入る。96年、『カウント・プラン』で第49回日本推理作家協会賞、2014年、『破門』で第151回直木賞を受賞。大阪を主舞台にした軽妙な語り口の中に

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