燻り 角川文庫

黒川博行

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784041019481
ISBN 10 : 4041019486
フォーマット
出版社
発行年月
2016年09月
日本
追加情報
:
304p;15

内容詳細

「ええな、抜け駆けと裏切りはなしやぞ」便利屋を生業とする長尾のもとに、ある社長令嬢の不輪現場を隠し撮りしたビデオが持ち込まれた。旧知の総会屋と手を組み、長尾は一攫千金をもくろむが―(「地を払う」)。拳銃を運ぶチンピラ、盗品を売りさばく骨董屋、パチンコ店を強請る2人組。関西の裏社会でくすぶり続ける男たちが、9つの事件を巻き起こす。哀しくも愛すべき悪党たちを直木賞作家が描いた、出色の犯罪小説集。

【著者紹介】
黒川博行 : 1949年3月4日愛媛県生まれ。京都市立芸術大学美術学部彫刻科卒業。大阪府立高校の美術教師を経て、83年、『二度のお別れ』が第1回サントリーミステリー大賞佳作。86年、『キャッツアイころがった』で第4回サントリーミステリー大賞を受賞。96年、『カウント・プラン』で第49回日本推理作家協会賞(短編および連作短編集部門)を受賞。2014年、『破門』で第151回直木三十五賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • ケイ さん

    情けない悪党ばかり。ちょいと欲を出したり、すけべ心が過ぎたり、断れずにずるずるっと引き摺られたり…。しっかりせい!やられたままでおるな!と、ため息つきたくなるような、どうしょうもない男たち。悪い事するなら、もっと腰をすえてやらんかい!ってとこかなあ。

  • のり さん

    9編の短編集。だからこそのスピード感。よくも9つも子悪党を気持ち良く落としてくれる技量に感服。地に堕ちた時の心理描写が目に浮かぶ。お気に入りは「二兎を追う」「迷い骨」が特に良かった。

  • タイ子 さん

    美味い話には裏がある。人間欲をかくとしっぺ返しをくらうに決まってる。天網恢恢疎にして漏らさず、お天道様はみてますよ。ってな話が9編。黒川さん流の関西弁で欲張りな人間どもが犯罪を犯す様子を書かれるとコミカルであり、ちょっと怖ささえ感じる面白さ。こうなるだろうなって思う所に着地してくれるのでその部分では少し物足りなさもあったけど、中にはおおっ!てオチもあるので楽しむことができました。何より関西弁の掛け合いがいいですよね。

  • サンダーバード@読メ野鳥の会・怪鳥 さん

    9つの話からなる短編集。黒川さんの作品だから、どれも悪い奴らしか出てこない。盗品を売り捌く骨董屋、パチンコ店の裏データやスキャンダルをネタに強請ろうとしたり…。小悪党がより悪い奴らにやられたりする。どれも短いながらも面白い。保険金目当ての殺人事件と思いきや、ラストにどんでん返しが来る「迷い骨」が良かった。★★★+

  • 五右衛門 さん

    短編集でした。一話完結、がしかし知識があればちょっぴり悪いことを考えてしまい、ヤバイ方向に行ってしまいますよ〜ってお話でした。題名どおり日常の中にネタは燻っているんですね。

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人物・団体紹介

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黒川博行

1949年、愛媛県生まれ。京都市立芸術大学卒業後、高校で美術を教え、86年、『キャッツアイころがった』で第4回サントリーミステリー大賞を受賞し、作家活動に入る。96年、『カウント・プラン』で第49回日本推理作家協会賞、2014年、『破門』で第151回直木賞を受賞。大阪を主舞台にした軽妙な語り口の中に

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