黄金の樹 P+D BOOKS

黒井千次

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784093523479
ISBN 10 : 4093523479
フォーマット
出版社
発行年月
2018年09月
日本
追加情報
:
307p;19

内容詳細

昭和20年代後半、文学への志を抱えながらも東大・経済に進んだ倉沢明史は検事である父の呪縛に抗いながら、己が人生を模索していた。朝鮮戦争・血のメーデー事件・米国によるMSA援助の見返りとしての日本の再軍備問題と、時代は熱い政治の季節―。その一方で家庭教師先の人妻・麻子に胸を焦がし、自らの欲望に悶々とする。そして、失ったはずのかつての恋人・棗との再会。“内向の世代”を代表する作家・黒井千次が「春の道標」の後日譚として、彷徨する生真面目な青年の内面を繊細に描いた自伝的青春小説の完結編。復刻記念に著者のあとがきを特別収録。

【著者紹介】
黒井千次 : 1932年(昭和7年)生まれ。東京都出身。1970年『時間』で芸術選奨新人賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • メタボン さん

    ☆☆☆☆ 「春の道標」の方が純粋で良かった。ただ、大人になる過程の狡さのようなものが良く書かれていたので、面白かった。棗と結ばれるのはちょっと予定調和的で複雑な感想。

  • ドクショエフスキー さん

    春の道標の続きです。 前作を読んでいなくとも、意味は通じるかと思います。ただ、棗はなぜワガママといいながらも明史に戻ろうとするのか、これは分かりにくいかもです。春の道標と違って、万人に受けいられる本ではないかもしれません。東大生の明史は高校の時ほど純粋ではありません。ただ、高校の回想シーンを含め、それでも心にビシビシと響いてきます。年上の女性への憧れ。でも、年下として軽く流す(とみせかける)彼女の仕草への怒り。美しい文体で最後まで一気に読めます。しかし、棗との駅での待ち合わせシーンは余りにも透明で美しい。

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人物・団体紹介

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黒井千次

1932年、東京生れ。1955年東京大学経済学部卒。1970年『時間』で芸術選奨新人賞を受賞。1984年『群棲』で谷崎潤一郎賞、1995年に『カーテンコール』で読売文学賞、2001年に『羽根と翼』で毎日芸術賞、2006年に『一日夢の柵』で野間文芸賞を受賞。1987年から2012年まで、芥川賞選考委員

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