老いのかたち 中公新書

黒井千次

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784121020536
ISBN 10 : 4121020537
フォーマット
出版社
発行年月
2010年04月
日本
追加情報
:
18cm,235p

内容詳細

年齢相応に老いるのが難しい現代に、歳を重ねるとはどういうことなのか。昭和一桁生まれの作家が、自らの日常を通して「現代の老いの姿」を探る。冷静な観察眼と深い内省から紡がれる珠玉のエッセイ56篇。

【著者紹介】
黒井千次 : 1932年(昭和7年)東京生まれ。55年東京大学経済学部卒業後、富士重工業に入社。70年より文筆生活に入る。69年『時間』で芸術選奨新人賞、84年『群棲』で第20回谷崎潤一郎賞、94年『カーテンコール』で第46回読売文学賞(小説部門)、2001年『羽根と翼』で第42回毎日芸術賞、2006年『一日 夢の柵』で第59回野間文芸賞をそれぞれ受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • じいじ さん

    孫が生まれて「おじいちゃん!」と呼ばれるようになっても、63歳の当時では、その実感はなかった。偶然の一致だが、コロナ禍と80歳を迎えた昨年あたりから「老い」を意識するようになった。さて、小説しか読んだことがない氏の本作は、10年余も書棚で眠らせていました。読みはじめたら意外に面白いです。いたるところで「オレも同じだよ」と合点が行きます。氏の説によると、どうも年齢相応に老いていくのは困難な時代のようです…。8歳先輩の黒井氏を見習って、運動不足だけには陥らぬよう頑張りたいと思います。

  • クリママ さん

    読売新聞夕刊に連載された筆者70代半ばのエッセイをまとめたもの。テーマは「現代における老い」。自分自身のこと、見かける同年代の人のこと。まだ70前の当方にももう思い当たることが多いが、そう悲観的にならずに読めるのは淡々と書かれた文章によるものか。「年寄りゆえの忙しさ」では、病院に行くとき配偶者が付き添っていくが、それは2人分の時間が奪われる次第、とあった。それはきっと筆者がまだ現役であるからの思い。もう自分を縛る時間が無くなれば(病院はできれば避けたいけれど)2人で出かける時間を与えられたと考えたいな。

  • おか さん

    後ろからどんと押されてばたんと倒れるようにしてなった70代、起き上がってみたら60代とはちょっと違う風景になっていた。先ずそこここが痛む、まあ我慢できない痛みではないが、それでもそこに老いを感じないわけにはいかない。黒井さんのほかの作品は読んだことがないが、一度で親しみを感じる。同じ痛みを分け合う同士のような感じ(笑)若者を非難するでもなく、うらやむわけでもなく、老人の立場を強く主張するわけでもない、淡々とした表現が好きです。さあ次の時代を覗いてみようかしらね

  • GAKU さん

    著者が70歳前半の頃から、新聞に連載されていたエッセイをまとめた1冊。自分も70代になったら、日々このような事を感じるのかな。色々と参考になりました。

  • KEI さん

    先に「老いのゆくえ」を読んでしまったので、本書がこの3部作の1作目。著者が70代前半から後半に掛けて新聞に連載されていた「現代の老い」をテーマにしたエッセイ。ご自分の老いを客観視し、俯瞰的に時にユーモアを交えて今回も読みながらクスッと笑ってしまう。私も著者の年齢になればそうなるのだろう。自分の老いを著者の様に眺められる様になりたいものだ。 「老いて異国を旅すれば」で、【年配者にとって異国を旅する事は自らの老いの中へ旅する事でもある。日々進行すること老いとはどこか遠い未知への国への旅と似ている】に共感した。

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人物・団体紹介

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黒井千次

1932年、東京生れ。1955年東京大学経済学部卒。1970年『時間』で芸術選奨新人賞を受賞。1984年『群棲』で谷崎潤一郎賞、1995年に『カーテンコール』で読売文学賞、2001年に『羽根と翼』で毎日芸術賞、2006年に『一日夢の柵』で野間文芸賞を受賞。1987年から2012年まで、芥川賞選考委員

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