基本情報
商品説明
内容詳細
たまらん坂、おたかの道、そうろう泉園―実在する奇妙な土地の名前が、初老期に差しかかった男達の心に漣を立て、探索とも長い散歩ともつかぬ武蔵野行へと誘う。日常と皮膜一枚で隔たった異境で彼らが出会う甘やかな青春の残像、人も自然も変貌する現実の苦味を、清澄な筆致で描く連作短篇集。『時間』『群棲』など、時間と空間の交点に、深い人生の味わいを醸し出す黒井文学の豊かな収穫。
【著者紹介】
黒井千次 : 1932・5・28〜。小説家。東京生まれ。学童疎開を経験。新制一期生として都立西高を卒業。高校時代から創作を始め野間宏に手紙を出して文学への志を述べる。東大在学中メーデー事件に遭遇。1955年、東大経済学部卒業。富士重工に入社して15年間サラリーマン生活を送り70年退社。同年「時間」で芸術選奨文学部門新人賞受賞。この頃より古井由吉、後藤明生、阿部昭らと共に「内向の世代」と呼ばれるようになる。84年、『群棲』で谷崎潤一郎賞、94年、『カーテンコール』で読売文学賞、2001年、『羽根と翼』で毎日芸術賞、06年、『一日 夢の柵』で野間文芸賞を受賞するなど旺盛な作家活動を続ける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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人物・団体紹介
黒井千次
1932年、東京生れ。1955年東京大学経済学部卒。1970年『時間』で芸術選奨新人賞を受賞。1984年『群棲』で谷崎潤一郎賞、1995年に『カーテンコール』で読売文学賞、2001年に『羽根と翼』で毎日芸術賞、2006年に『一日夢の柵』で野間文芸賞を受賞。1987年から2012年まで、芥川賞選考委員
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