貴族探偵対女探偵 集英社文庫

麻耶雄嵩

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784087454895
ISBN 10 : 4087454894
フォーマット
出版社
発行年月
2016年09月
日本
追加情報
:
389p;16

内容詳細

新米探偵・愛香は、親友の別荘で発生した殺人事件の現場で「貴族探偵」と遭遇。地道に捜査をする愛香などどこ吹く風で、貴族探偵は執事やメイドら使用人たちに推理を披露させる。愛香は探偵としての誇りをかけて、全てにおいて型破りの貴族探偵に果敢に挑む!事件を解決できるのは、果たしてどちらか。精緻なトリックとどんでん返しに満ちた5編を収録したディテクティブ・ミステリの傑作。

【著者紹介】
麻耶雄嵩 : 1969年三重県生まれ。京都大学在学中の91年『翼ある闇―メルカトル鮎最後の事件』でデビュー。2011年『隻眼の少女』で第64回日本推理作家協会賞長編及び連作短編集部門、第11回本格ミステリ大賞をダブル受賞、「2011本格ミステリ・ベスト10」国内ランキングで1位を獲得した。『貴族探偵対女探偵』で「2014本格ミステリ・ベスト10」国内ランキング1位を再び獲得。さらに、15年『さよなら神様』で第15回本格ミステリ大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • aquamarine さん

    今回はすべての話に女探偵が出てきて彼女視点で話が進みます。設定から言ったら彼女は優秀なはずなのに、なぜかなかなか正答にはたどり着かず、貴族探偵側がさらさらっと…というパターン。まあ、貴族探偵は今回も貴族なわけですが。どちらの探偵にも思い入れできないので結構さらさらっと読んでしまうのですが、それでもさすが麻耶さん、どの短編もきちんと本格です。最終話のオチが笑ってしまいましたが良かったです。そして原作よりかなりコメディタッチにされたドラマ版、私は結構好きです。オリジナルの要素もあるようでそちらも楽しみです。

  • セウテス さん

    【貴族探偵シリーズ】第2弾。本名も経歴も不明だが、其なりの身分の人物だという探偵。彼は事件が起きると、使用人たちと事件現場に現れ使用人たちに調査を任せ、推理さえも使用人に任せる。「探偵とは事件を解決する者、過程は関係ない」というが、彼のスタイルなのだ。本作は高徳愛香という女性探偵の視点で語られる推理合戦、すなわち同じ手がかりから各々の解答を出し会う5作の短編集だ。先ず愛香が事件を発見し推理する、それを如何にして引っくり返すのか、倒叙ミステリと同じ様な愉しさが最高。しかも正解への道は遠い、いやぁ考えますよ。

  • よむよむ さん

    貴族探偵の続編。今作はタイトル通り新米女探偵が登場する。数々の事件現場で図らずも貴族探偵と鉢合わせする女探偵。その為どちらが犯人を、事件を解明するかと競うことになる。しかし女探偵の推理は詰めが甘くいつも貴族探偵に、いや、使用人たち(⁉)に推理を引っくり返されてしまう。二人の探偵が登場することにより、作者は複数の推理を用意せねばならず、やや強引なところもあるが、ふむふむと感心してしまった。1度で2度おいしい面白い作品だった。

  • カメ吉 さん

    何とも言えない作品でした。5話からなる短編集でワンパターンな展開で読む度にまたこのパターンか?と読めてしまいました。 少し稚拙なイメージがしました。 髭探偵も女探偵も使用人もキャラ的に作り話感が強くちょっと白けた。4話は叙述トリックでしたが文章が雑で解決後もスッキリ感が 無かった。もしこのシリーズが続くのならもう1作は読むかも知れないけど同じならこの作者は合わないでしょう。

  • Rin さん

    今回は全編で女探偵と関わってるけど、毎回おなじパターンなので、私的にはうまく入り込めないし、やっぱり読書欲を誘われなかった。ミステリとしては面白いし、相変わらず使用人たちの推理は冴え渡ってるので、彼らのことがもっと知りたかった。謎が解けたときはなるほど!とも思える内容。短編なので軽く読めるし、読みやすい。ただ残念ながら私には合わなかったみたい。ドラマを観てたらまた違う楽しみ方ができのかもしれないので、ドラマを観てなかったのが残念です。好みが分かれる作品なのかもしれないですね。

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人物・団体紹介

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麻耶雄嵩

1969年三重県生まれ。京都大学工学部卒業。大学では推理小説研究会に所属。在学中の’91年、島田荘司、綾辻行人、法月綸太郎各氏の推薦を受け、『翼ある闇 メルカトル鮎最後の事件』でデビュー。2011年『隻眼の少女』で第64回日本推理作家協会賞長編及び連作短編集部門、第11回本格ミステリ大賞をダブル受賞

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