夏と冬の奏鳴曲 講談社文庫

麻耶雄嵩

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784065249666
ISBN 10 : 406524966X
フォーマット
出版社
発行年月
2021年10月
日本
追加情報
:
768p;15

内容詳細

二十年前に死んだ美少女を偲び、孤島「和音島」に集う男女を襲う惨劇。今も彼女の影が支配する島で、雪が降りつもった夏の朝に、首なし死体が発見される。雪密室を皮切りに島の均衡は崩れ、暴走が始まる。ラストの大破局、メルカトル鮎のとどめの一言。発表当時から話題騒然の超問題作が新装改訂版で登場!

【著者紹介】
麻耶雄嵩 : 1969年三重県生まれ。京都大学工学部卒業。大学では推理小説研究会に所属。在学中の’91年、島田荘司、綾辻行人、法月綸太郎各氏の推薦を受け、『翼ある闇 メルカトル鮎最後の事件』でデビュー。2011年『隻眼の少女』で第64回日本推理作家協会賞長編及び連作短編集部門、第11回本格ミステリ大賞をダブル受賞。’15年『さよなら神様』で第15回本格ミステリ大賞を受賞。新刊は毎年、各種ミステリランキングの上位に位置する人気作家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 麦ちゃんの下僕 さん

    全765ページ(!!)という大作…前半は苦戦しましたが終盤は一気読みでした!これはもう「うわぁ…」としか言いようがありませんね(苦笑)…まさかミステリーに「キュビスム」を掛け合わせるとは!?さすが麻耶さんです(笑) 「キュビスム」はもちろんピカソなどの絵画の手法ですが…法月綸太郎さんの新装改訂版解説では“クラシック音楽”に例えていて(僕には)わかりやすかったですね。形式上は「ソナタ」でありながらその実は“解決”を拒む「十二音音楽」であるという…(笑) 少ない登場人物ながら予想不能な展開にただただ驚愕です!

  • りんご さん

    かつて和音という少女を信奉していた者達が、20年ぶりに和音島に集い、殺人事件や不可解な出来事に巻き込まれていく話。取材に来た鳥有と桐璃を中心に物語は進む。秘密を抱えたかつての信奉者達の異常な雰囲気には不信感を煽られ、そして無邪気にはしゃぐ桐璃には癒されながらも徐々に不穏な雰囲気に圧されていく。衝撃的な終わり方に「これはいったい何なのだ」と思いながらも、何度も読み返したくなる。確かにこれは問題作と言われているのが分かる。

  • カノコ さん

    二十年前に死んだ少女を偲ぶべく、孤島に集った男女。雪の降る夏の朝、一人が首なし死体で見つかる。孤島でのクローズドサークル、首のない死体といったコテコテの本格ミステリの要素と文脈で語られるのは、それらを否定するかのような混沌である。衒学的で迂遠な表現の数々に理解を拒みそうになるが、登場人物たちの思惑を探ることでこの作品の多面的な構造に触れることができる気がする。作中で何度も語られる「キュビズム」、まさにそれを体現せんとした作品なのだろう。分裂していた視座が一つになるラストはやはり悲鳴を上げそうになる。酷い!

  • yosa さん

    昔読んだ(たぶん発売日に買っている)ときにはわけわからんかった小説を、麻耶雄嵩という作家をきちんと(きちんと?)知った上で読み返してみたら、あれちょっと待って?とんでもねえぞコレってなって呆然としている。本が本に練り込まれているというか、裁断というよりも圧搾というか、そもそも摂理としておかしいだろこれ。読み終えた後の感情が我が事ながらよくわからなく混乱のみがあり、己のメンタルがただごとではないのに面白いとかなに?魔法?メルの一言でさー、一人で勝手に納得すんなようゆーさんよー。俺もそっちに連れてってくれよ。

  • おうつき さん

    新装改訂版にて再読。読むのは二度目だが、身構えていたら案外読みやすくて驚いた。初読時の衝撃が大きすぎて難解な作品というイメージが先行していたからかもしれない。ただ、やはり中盤以降は読んでいて頭がパンクしそうだった笑。今回はある部分に特に注目して読んだが、同じ文章でも初読時と大分印象が違う。何より驚いたのは、他の部分が印象深かったせいか、犯人が誰かを完全に記憶違いしていた事。きっと何年か後に読み返したら、また違った捉え方ができるのではないかと思う。

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麻耶雄嵩

1969年三重県生まれ。京都大学工学部卒業。大学では推理小説研究会に所属。在学中の’91年、島田荘司、綾辻行人、法月綸太郎各氏の推薦を受け、『翼ある闇 メルカトル鮎最後の事件』でデビュー。2011年『隻眼の少女』で第64回日本推理作家協会賞長編及び連作短編集部門、第11回本格ミステリ大賞をダブル受賞

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