あぶない叔父さん 新潮文庫

麻耶雄嵩

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784101212814
ISBN 10 : 4101212813
フォーマット
出版社
発行年月
2018年02月
日本
追加情報
:
400p;16

内容詳細

寺の離れで「なんでも屋」を営む俺の叔父さん。家族には疎まれているが、高校生の俺は、そんな叔父さんが大好きだった。鬱々とした霧に覆われた町で、次々と発生する奇妙な殺人。事件の謎を持ちかけると、優しい叔父さんは、鮮やかな推理で真相を解き明かしてくれる―。精緻な論理と伏線の裏に秘された、あまりにも予想外な「犯人」に驚愕する。ミステリ史上に妖しく光り輝く圧倒的傑作。

【著者紹介】
麻耶雄嵩 : 1969(昭和44)年、三重県上野市(現・伊賀市)生れ。京都大学工学部卒業。在学中は推理小説研究会に所属。’91(平成3)年に島田荘司氏、綾辻行人氏、法月綸太郎氏の推薦を受けて、『翼ある闇 メルカトル鮎最後の事件』でデビュー。2011年、『隻眼の少女』で日本推理作家協会賞、本格ミステリ大賞をダブル受賞。2015年、『さよなら神様』で本格ミステリ大賞を再び受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • ナルピーチ さん

    なるほど!たしかにこの人は『あぶない叔父さん』です。ブラックユーモアに溢れた6作品を収録した短編小説。なんでも屋を営むとても“温厚”で“優しい”叔父さんの依頼先で次々と発生する不穏な事件。語り手の役割りを担う高校生の甥と最後に事件の真相について話すシーンがあるのだが…そこから一気に事件の解釈の仕方が変わってしまう。この叔父さん何やってくれてんだ!?思わずツッコミを入れたくなるような展開とそんな叔父さんに心酔している甥のヤバさが際立つ一冊。麻耶先生らしいといえばそれまで!ちょっと不思議な読後感を楽しめた。

  • ままこ さん

    霧が多い閉塞感のある寂れた町。そこで起こった不審な数々の事件を優斗が慕っている「べんり屋」の叔父さんが真相を解明するのだが…。ええっ⁉︎それって…(苦笑)モヤモヤ青春テイストと妖しさがパラっとまぶされた、どこか観点がズレたミステリ。

  • 森オサム さん

    麻耶節全開の凄い短編集。麻耶氏がいかに不思議な作風か知るには良い作品かも。タイトル通りあくまで「あぶない叔父さん」であり、「叔父さんは名探偵」では有りません。それは一話目を読めばすぐ分かりますが、主人公のずれた倫理観は静かな狂気を滲ませ、各話最後の叔父さんとの会話は恐怖を感じるほど。また、主人公が高校生なので、恋愛模様が込められた青春ミステリーでも有ります。ブラックユーモアだと割り切れたんで、結構面白く読めました。ただ、様式美とも言えるワンパターンなので、シリーズの大オチで無ければ続編は要らないかなぁ。

  • まりも さん

    これは鬱々とした霧に覆われた町で起きる奇妙な殺人事件の謎を、寺の離れでなんでも屋を営む叔父さんが解決するミステリー。なにこれ、一体なんなのこれ。普通のミステリーと思ってこの作品を読み始めてはいけない。読後は気持ち悪くて胸にモヤモヤが残る。この叔父さん確かに危ない、だけど優斗も十分に危ない。叔父さんは優しいで全てを済ましてしまう異常さ、殺人事件が起きているのに会話はほのぼのとしている異常さ。一体全体自分は何を読んでいたのだろう。そう思わずにはいられないけど、何故か読んでしまう。麻耶作品は本当クセがすごいな。

  • HANA さん

    霧に包まれた町で起きる様々な事件。高校生の「僕」は、離れに住む叔父さんにそれらの事件を語るのだが…。和服姿にもじゃもじゃの蓬髪とどこかの名探偵を思わせる叔父さんが事件の真相を語るのだけど、一つの話を除いてそれにはある事が共通している。それについて最初は笑いがこみ上げてくるんだけど、だんだんと重なっていくうちに怖くなってくるのがなんとも。黒い笑いってこういう事なのかなあ。叔父さんの善良な気弱そうな様子と、事件後の二人の和気藹々とした様子がそれに輪をかけて怖くて。何とも居心地が悪くなってくる一冊でありました。

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人物・団体紹介

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麻耶雄嵩

1969年三重県生まれ。京都大学工学部卒業。大学では推理小説研究会に所属。在学中の’91年、島田荘司、綾辻行人、法月綸太郎各氏の推薦を受け、『翼ある闇 メルカトル鮎最後の事件』でデビュー。2011年『隻眼の少女』で第64回日本推理作家協会賞長編及び連作短編集部門、第11回本格ミステリ大賞をダブル受賞

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