「悪知恵」の逆襲 毒か?薬か?ラ・フォンテーヌの寓話

鹿島茂

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784860294557
ISBN 10 : 4860294556
フォーマット
出版社
発行年月
2016年11月
日本
追加情報
:
215p;19

内容詳細

正直者は本当に馬鹿を見る?フランス流、賢い考え方・生き方に学べ!「すべての道はローマに通ず」など、多くの名言を残した17世紀の詩人、ラ・フォンテーヌによる大人のための寓話集。

目次 : 第1章 「騙す奴」より「騙される奴」のほうが悪い(あなたが偉い人間か、惨めな人間か、よーく考えてから行動しよう。/ 策がありすぎると、うまくいかない。策は、一つに絞るといい。 ほか)/ 第2章 「本能」が先か?「知恵」が先か?(「お金」「不老不死」を人間は望むが、「知恵」こそ財産である。/ 悪い予言から逃れようとすると、かえって予言通りになってしまう。 ほか)/ 第3章 「正義」「正論」というくせ者(あらゆることに口を突っ込む人がいる。本当は、うるさい奴にすぎないのに。/ よいことは自分、悪いことをするのは部下。 ほか)/ 第4章 「裏」を見抜く「賢さ」が身を守る(才能は、かならず花開く、早いか遅いかの違いだけ。でも、それが人生を大きく変える。/ 人はみな、目を開けたまま夢を見る。しかし、われに返れば、元の木阿弥。 ほか)/ 第5章 「狡く」なければ生きていけない(困っている人がいたら助けよう。それが、自分を助けることになる。/ 大金を手にしたとたん、陽気な気分は消えうせる。 ほか)

【著者紹介】
鹿島茂 : 1949年、神奈川県生まれ。仏文学者。明治大学教授。東京大学大学院修了。専門は一九世紀のフランス文学。平成3年『馬車が買いたい!』(白水社)でサントリー学芸賞、同8年、『子供より古書が大事と思いたい』(青土社)で講談社エッセイ賞、11年、『職業別パリ風俗』(白水社)で読売文学賞、16年、『成功する読書日記』(毎日新聞社)で毎日書評賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 舟江 さん

    堀江敏行の「熊の敷石」が、ラ・フォンティーヌの寓話から来ている。という事で興味を持った。 進化により、脳の一部が変化して言語能力を身につけた人間は、どんな状況においてもこの新しく獲得した機能を使いたくてたまらなくなったに違いない。 そして、これを必要以上に、つまり情報伝達の用途を逸脱して使っているうちに、今度は、その逸脱した使用法、つまり、ただのおしゃべりの快楽に目覚めてしまったのだ。おしゃべりは楽しく、しゃべっていること自体に喜びが存在するのである。〜 本文より

  • いのふみ さん

    こんなにも人の「ドーダ」の心は根深いのだ。破天荒な物言いだが、理性があり、教養には信頼を置いている。つまり、よく考えて、その時のベストの選択肢を採るという大人の方法が基本にある。

  • ろべると さん

    続編も続けて読破。 ところで鹿島さんは本書に限らず、「ドーダ」が人間の本質の一つだと言うが、そうかなぁ。日本人は「ドーダ、凄いだろう」といった自己顕示欲は強くない人が多いと思うが。でもツイッターなどで発信するのもその一種であると言うのなら、確かに他者とつながって自己を晒す機会は増えている(かくいう私もこうして「ドーダ」してるわけで)。

  • Massato さん

    結局、どうすりゃいいのだ。

  • ウンパ さん

    ラ・フォンテーヌの寓話を作者が解説。世が変われども、人間の本質は変わらないし、賢くないと思わされる。作者の言うとおり、外交官の研修に使うのはよいかも。ついでに政治家も。

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人物・団体紹介

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鹿島茂

1949年生まれ。東京大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得満期退学。明治大学名誉教授。19世紀フランスの社会・小説が専門。『馬車が買いたい!』(サントリー学芸賞、白水社)など著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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