感覚の幽い風景 中公文庫

鷲田清一

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784122054684
ISBN 10 : 4122054680
フォーマット
出版社
発行年月
2011年04月
日本
追加情報
:
16cm,218p

内容詳細

感覚はまるで幽い淵のよう。おどろおどろしい闇が匿されていたり、時には尻込みするほど深い官能を宿らせていたり…とらえどころのない感覚を身体論の名手が自在に読み解く。

目次 : ほころび―食について/ 疵―苦痛について/ 聲―聴取について/ ふるえ―気配について/ まさぐり―接触について/ 縁―輪郭について/ まどろみ―感覚について/ ぬくみ―塞ぎについて/ こもり―住居について/ うつろい―服飾について/ やつし―身体変工について

【著者紹介】
鷲田清一 : 1949年、京都府生まれ。72年、京都大学文学部卒業。関西大学教授、大阪大学教授等を経て、現在は大阪大学総長。哲学者。『分散する理性』と『モードの迷宮』でサントリー学芸賞、『「聴く」ことの力―臨床哲学試論』で桑原武夫学芸賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 万葉語り さん

    身近で日常的な風景が鷲田清一にかかると縁になり、内と外になる。和風建築は人が住居に行動を合わせるが、現代の建築は用途ごとに部屋が分けられ想像力を掻き立てられない。人は境界を曖昧にするものを忌避する傾向がある。など、普段の生活が違って見えるような気がした。2020-114

  • Ex libris 毒餃子 さん

    服飾の哲学が多いが、その前提となる現象学的身体論をエッセーとして書いた一冊。内と外の違いって面白い。

  • ひつじ さん

    ファッションやモードに関してはあまり考えたことがなかったので、興味の無いなりにざっくり読んだ。 それ以外は真新しいものの見方(?)などもあまり感じられず、僅かな差異と作家の表現力に魅力があるのかもしれないが、私自身はそこまでこの書き手に興味なかったのでへぇ、で終わってしまった。

  • あいくん さん

    ☆☆☆体のいろいろな部分の感覚について書いています。食べるとは人間の基本的なことですが、母親の気持ちが自分に向いていないことを感知して口を開けることを拒む幼児、食うことを済ませるだけの老人など、食べることを美味しく味わえないひとの存在は悲しいです。食事中でも仕事の話を話しかけられるという状況ではできるだけ早く食事を済ませることが確かに必要です。口は不思議な器官です。 食べる、飲む、息をする、話す、笑う、歌うなど生きる上で大切なことを引き受けています。

  • ひろみ さん

    大人になった今だって立ち止まった途端に自分と世界の縁を見失う。この体にいつの間にか閉じ込められていた、という感覚。なんで肉体はひとつなんだろう。この思考はどこで生まれているんだろう。そもそも私はどこに立っているんだろう。ときどき、自分が紙の民になったような気になる。天からの視線を感じる。この世界が誰かの書いた物語の中じゃないってどうやって証明できるの?

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人物・団体紹介

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鷲田清一

1949年京都生まれ。哲学者。京都大学大学院文学研究科博士課程単位取得。大阪大学文学部教授などを経て、大阪大学総長(2007〜2011年)。京都市立芸術大学理事長・学長(2015〜2019年)。現在はせんだいメディアテーク館長、サントリー文化財団副理事長。医療や介護、教育の現場などに哲学の思考をつな

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