教育再定義への試み 岩波現代文庫

鶴見俊輔

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784006031992
ISBN 10 : 4006031998
フォーマット
出版社
発行年月
2010年03月
日本
追加情報
:
15cm,215p

商品説明

人は生まれてから老いて死ぬまで、多くの人々と関わりながら自己教育をつづける。「いかに生きるか」という問いが、その営みをゆたかにする。いまこそ「教育」は、人々が人生の課題に立ち向かうときに支えとなるものとならねばならない─。自らの人生を真摯に振り返りつつ、教育が本来もつ深い意味を鮮やかに示す。

内容詳細

人は生まれてから老いて死ぬまで、多くの人々と関わりながら自己教育をつづける。「いかに生きるか」という問いが、その営みをゆたかにする。いまこそ「教育」は、人々が人生の課題に立ち向かうときに支えとなるものとならねばならない―。自らの人生を真摯に振り返りつつ、教育が本来もつ深い意味を鮮やかに示す。

目次 : 1 教育とは何か(ある少年の事件から/ 傷ついた部分に根ざす能力 ほか)/ 2 痛みによる定義(悪の自覚/ 空想の世界 ほか)/ 3 教育と反教育(アメリカで受けた教育/ 『思想の科学』の人たち ほか)/ 4 自己教育の計画(親問題をすてない/ 親問題と子問題 ほか)

【著者紹介】
鶴見俊輔 : 1922年、東京生まれ。42年ハーバード大学哲学科卒業。46年『思想の科学』創刊を主導し、以来アカデミズムの枠にとらわれず、大衆文化への独自の目配りをもって日本人の思考様式の非合理性を批判し続ける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 佐島楓 さん

    自分の中で苦しんでいた問題のひとつが、解決とは言わないまでも和らいだ。このように自分を語れるひとでありたい。

  • yumiha さん

    『答えより問いを探して』(高橋源一郎)で取り上げられていた本書に興味を持った。他の本でも著者の名をときどき目にしたことはあったが、その人生の軌跡がこれほどまでに凄まじいものだったとは全く知らなかった。特に15歳までの「劣等生・不良少年」(著者本人の表現)の日々が痛ましい。けれどもそんな日々の苦悩に潰されることなく、そこから紡ぎ出した考え方や方法のひとつが「自己教育」なのだろう。ハーバード大学哲学科卒業ちゅう輝かしい(?)経歴の上っ面だけでは見えてこないユニークな感性・発想・行動の基点が見えた気がした。

  • 壱萬弐仟縁 さん

    1999年初出。教師は、官僚、商社重役と同じ言葉づかいに追いつめられたというのが、現在の日本である(3頁)。確かに、親と類似のことを私も言っているので、成績不振の子供には伝わらないことがあると思う。教育はまず、無防備の自分の内部から入ってくる母親が自分自身についてもつ関係(7頁)。自分の傷ついた部分に根ざす能力が、追いつめられた状況で力をあらわす(10頁)。教師の器量が、教育の質をつくる(14頁)。自分で問題をつくるという作業は、きまった答を出すことを学問と考え大学に入ってくる生徒に、

  • きいち さん

    今の自分の原理原則が、いつでも「戦時」にもすぐに対応できる、とごく自然に。さすが!の言葉たち。◇教育は、文化を伝えていく相互的で連続的な営み。ベースにあるのは、教えられる痛みと、教える痛み。自由を制限される営みであると同時に、自由を与える営み。◇その背後にあるのは、さまざまなサークルにおける普通の人々の言葉たち。書く、という行動が、いかに人と人をつなげ新たな価値を作っていくのか、鶴見は生涯その行程を身を持って担ってきたのだ。◇最後に述べるのは「自己教育」から離れないという決意。自分という他者との向き合い。

  • 弥勒 さん

    私は個別指導塾の講師としてアルバイトをしてゐるのだが、生徒からよくこんな質問をされる。「どうして勉強しなくちやいけないの?」と。この質問をされると、どうも答えに窮してしまうので、はぐらかすやうにきてきた。怖かつたのかもしれない。自分がいままでやつてきたことを否定することが。私の過ちは「教育」を絶対のものとしてゐたことであつた。本書はさうした過ちに気づくきつかけを与えてくれたのである。次に生徒に質問されたらはぐらかしたり、安易に固定観念に逃げたりせずにしつかりと向き合うつもりである。

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鶴見俊輔

1922‐2015年。戦後日本を代表する哲学者・思想家

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