戦後日本の大衆文化史 1945‐1980年 岩波現代文庫

鶴見俊輔

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784006000516
ISBN 10 : 4006000510
フォーマット
出版社
発行年月
2001年04月
日本
追加情報
:
15cm,294p

内容詳細

日本思想史の本を、何年にカントが初めて紹介され、紹介した人は誰だというふうに、書きたくないと思った―戦後日本の文化状況を、漫画、流行歌、テレビドラマなどに映し出される、庶民の生活様式や意識の基層にまでたちかえって把握した独自の思想史。『戦時期日本の精神史』に続く柔軟な視点からの日本思想史完結篇。

目次 : 占領―押しつけられたものとしての米国風生活様式/ 占領と正義の感覚について/ 戦後日本の漫画/ 寄席の芸術/ 共通文化を育てる物語/ 六〇年代以後のはやり歌について/ 普通の市民と市民運動/ くらしぶりについて/ 旅行案内について

【著者紹介】
鶴見俊輔 : 1922年東京生まれ。’42年ハーバード大学哲学科卒業。’46年「思想の科学」創刊を主導し、以来アカデミズムの枠にとらわれず、大衆文化への独自の目配りをもって日本人の思考様式の非合理性を批判し続ける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • i-miya さん

    2010.07.13 (あとがき) 1984.02 テープ起こし。佐野百合子。カナダ、マーギル大学講義録。(解説、鷲田清一)『へりの思想』 巌窟王=ナポレオン時代、鞍馬天狗=幕末、を記憶すること。脇役こそ真の主人公。山本周五郎『さぶ』歴史のマージン(欄外)。フリンジ=周辺。、にいる人たち。「親しみ深まることを恐れてあえて名前をきかない原爆中年と6歳の子供の道行き」井伏鱒二『黒い雨』に深い洞察力を感じる。『限界芸術論』井上ひさし、五木寛之、野坂昭如。

  • ステビア さん

    『忍者武芸帳』を通して読んで理解できれば現在(1980年)の大学生としては非常に知的レベルの高い方だ、というようなことが書いてあってビックリ。ホンマかいな!?

  • グッダー さん

    日本という国は、戦後にたくさんの矛盾を抱えてしまった。戦争裁判においては、天皇が責任を取れなかったことによって国民に「戦争責任というのは抽象的なものだ。誰にも責任はないのではないか」という、戦争を自然災害でも見るかのような目で見る国民性を植え付けてしまった。戦後の経済復興も、朝鮮戦争の力を借りた軍需景気を背景に達成させた。現代の日本に生きている私たちは、幻想の中にいる。 (つづく)

  • ポテンヒット さん

    80年のカナダの大学での講義録。東京裁判に始まり漫画、漫才、ドラマに市民運動と、幅広い話題から日本とアメリカとの関係や戦後に辿ってきた道が見える。敗戦を終戦と言い、侵略を進駐と言う言葉の微妙な置き換えは、今でも行われているのではと思う。社会や団体で忠誠心を求められ、一つにまとまり過ぎる国民性は良く作用する面もあるだろうが、閉鎖性が生まれ、批判の目は育ちにくい。学校が学ぶ場所以上に団体生活に適応する人間を選別する場所のように思えるのも合点がいく。

  • marukuso さん

    鶴見俊輔の文章はあっちへ行ったりこっちへ行ったりで論旨がわかりにくいのだが、色んな物事をつながりとして語れていて博識だったのだなあと感じる。戦後の日本人の文化を高度成長期のさなか批判していく中で見えてきたのは問題視されてきたことが現実化していることではなかろうか。鶴見の思想は常に市民に寄り添っていたようだ。

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鶴見俊輔

1922‐2015年。戦後日本を代表する哲学者・思想家

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