発心集 現代語訳付き 上 角川ソフィア文庫

鴨長明

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784044001162
ISBN 10 : 4044001162
フォーマット
出版社
発行年月
2014年03月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
416p;15

内容詳細

『方丈記』の作者、鴨長明が書き溜めた仏教説話集。人間の欲の恐ろしさを描く話には、峻烈な迫真の力があり、執心により親指が蛇になってしまった母親、橘の実を食い尽くす小虫に生まれ変わった老女などの姿が描かれる。その時々で変わりやすい「心」の諸相を凝視し、自身の執着心とどう闘い、どう鎮めるかを突きつめていく長明の記述は秀逸。新たな訳と詳細な注を付し、全8巻、約100話を上下2巻に収録する文庫完全版。

目次 : 発心集第1(玄敏僧都、遁世逐電の事/ 同人、伊賀の国郡司に仕はれ給ふ事 ほか)/ 発心集第2(安居院聖、京中に行く時、隠居の僧に値ふ事/ 禅林寺永観律師の事 ほか)/ 発心集第3(江州ましての叟の事/ 伊予僧都の大童子、頭の光現るる事 ほか)/ 発心集第4(三昧座主の弟子、法華経の験を得る事/ 浄蔵貴所、鉢を飛ばす事 ほか)/ 発心集第5(唐房法橋、発心の事/ 伊家並びに妾、頓死往生の事 ほか)

【著者紹介】
浅見和彦 : 1947年、東京都生まれ。東京大学大学院博士課程満期退学。成蹊大学名誉教授

伊東玉美 : 1961年、神奈川県生まれ。東京大学大学院博士課程修了。博士(文学)。現在、白百合女子大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • ひさしぶり さん

    (心の師となるとも、心を師とすることなかれ)今昔物語のような仏教説話集。愚かな人がうわべの美色にふけって心を乱すのは、便所の中の蛆虫が糞穢を好むようものだ。喩えが強烈。第4-8念仏の功を積んだ人の臨終 が理想。 覚え 法華八講の起源:勤操が栄好の老母を葬い岩淵寺で795年から始めた。

  • maqiso さん

    玄敏や平等供奉の極端な世捨てから始まるの著者の願いが見えて面白い。後の方では奇蹟譚も増えるが。だれにでも開かれている往生を上人がかすかな未練で逃しているのは往生信仰の難しさを感じる。蝶をもてなす佐国子や発心して西へ向かった源大夫の話が面白い。

  • ブルーツ・リー さん

    仏教の説話集のような作品だが、同じように仏教説話を扱った今昔物語や宇治拾遺物語に比べ、非常にシリアスな内容が多いように思われました。 今昔物語あたりは、僧侶が実際に浄土真宗の教徒に向かって説く説話が基になっているから、おそらく普通の人たちに仏教の教えを説くのに、難しい言葉を並べたのでは理解されないのだと思います。 その点、発心集に関しては、さすが鴨長明、文学性、芸術性、独自性に優れ、なかなか、物語として奥行きがあり、文学作品としても楽しめる内容が多かったです。

  • エビケン さん

    「方丈記」の著者鴨長明による『往生ハンドブック』!どうやったら往生できるのか? 貴賤を問わず往生できた人、往生できない人、その往生したいと発心する様を集めた人たちのお話集。 当時の時代のはかないや世間を厭うなどの世相や法華経・阿弥陀仏の本願にすがることが広くいきわたっていることがよくわかります。

  • 荏苒 byn さん

    前半古語版、後半に現代語訳版。読み物としては労せず現代語で読んで、不明単語が有れば、前半部の字句解説という読み方が出来る。前半は極楽往生を願って、発心、逐電、西を向いて没するというパターンが多い。後半は高位の人間が、世俗に疑問を抱いて出家とか。後半の説話の教戒・説諭は、徒然草にも似る(朝生まれて夕に死す蜻蛉とか)。

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鴨長明

平安時代末期から鎌倉時代にかけての日本の歌人・随筆家。建暦2(1212)年に成立した『方丈記』は和漢混淆文による文芸の祖、日本の三大随筆の一つとして名高い。下鴨神社の正禰宜の子として生まれるが、出家して京都郊外の日野に閑居し、『方丈記』を執筆

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