円周率の謎を追う 江戸の天才数学者・関孝和の挑戦

鳴海風

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784774325521
ISBN 10 : 477432552X
フォーマット
出版社
発行年月
2016年11月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
205p;20

内容詳細

現代ではあたりまえの円周率“三・一四”が、まだ使われていなかった江戸時代。円に魅せられ、その謎を解こうとした数学者がいた。かれの名は、関孝和。日本独自の数学・和算を、世界に通じるレベルまで高め、死後、算聖とよばれた数学者の生涯を、かれを支えた人々とのつながりの中で描く。子どもと大人が共有できる新しい児童文学。

目次 : 第1章 さむらいの子の勉強/ 第2章 円との出会い/ 第3章 円の謎/ 第4章 円周率をさがす旅/ 第5章 御用第一に/ 第6章 世界に通じる数学者

【著者紹介】
鳴海風 : 1953年、新潟県生まれ。自動車部品メーカーのデンソーで、長くエンジニアとして働きながら、和算を題材にした小説を執筆。1992年、「円周率を計算した男」で歴史文学賞。2006年日本数学会出版賞。関孝和数学研究所研究員

伊野孝行 : 1971年、三重県生まれ。東洋大学卒業。セツ・モードセミナー卒業。第44回講談社出版文化賞さしえ賞。第53回高橋五山賞。東京イラストレーターズ・ソサエティ会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • KAZOO さん

    この本は小中学向けの本だと思います。ただ大人にも非常にわかりやすくしかもレベルをあまり下げないで書かれているので、円周率について日本の江戸時代の数学者がかなり役割を果たしていたということが楽しめました。関孝和の生涯とその数学への熱意を若い人向きに楽しんで読んでもらえる工夫がされています。

  • 夜間飛行 さん

    関孝和の伝記で、主に十代の頃を取りあげている。人には恋と学問が春風のように訪れる季節があるらしい。師の娘・香奈への恋心を秘めて二人で目黒不動に出かけていく場面は眩しいような気がした。そこで見た算額の問題が運命を導いていくことからして、香奈という娘は孝和にとってアニマ的な存在なのかも知れない。夢のお告げによって建てられた目黒不動が起点になるのも何かの縁か。その後、孝和はいくつかの難問を夢の中で解いている。私の十代はもっとじめじめしていたと思うけれど、爽やかな風を胸一杯吸い込むような気分はやはり懐かしかった。

  • forest rise field さん

    謎の多い江戸前期の数学者関孝和。群馬県の上毛かるたにも出てくる偉人。 彼の若い頃から晩年までの物語。資料が少なく、彼の生年、出生地など不明な点も多いようです。 今まで特に気にもしなかった円周率。それを江戸時代から疑問視して数学研究と藩の仕事との両立に励んだ。 彼の残した数学(和算)の功績は死後、200年経って発見された。 数年前の中学生読書感想文課題図書ですが、なかなか勉強になります。

  • かいゆう さん

    【2017中学生課題図書】なぜ円周率はその値なのか?円の大きさがかわっても、同じなのか?それは正しいのか?これはこうと言われている事をそのまま捉えるのではなく、どうしてそうなのか?確かなのか?と追求する姿勢が良かった。序盤の『俵杉算』に「へ〜なるほど」となって娘に教えたら、「数字の増え方の規則が分かれば計算ができる。例えば〜」と逆に教えられてしまった(汗)いやいや、そうなる理由が大事なんだよ。もっといろいろ計算式や図が見たかった!

  • bluemint さん

    最近中学の数学を勉強し直しているが、参考書を探している途中で見つけた本。面白くて感動的。独自に思考を重ね西洋の最先端以上の考え方を創設した。また、当時の日本の数学愛好家の層が厚いことも初めて知った。西洋では最初の発見者が、それに自分の名前をつけて名誉としたのに対し、江戸時代の数学者たちはそのようなことを考えもしなかった。彼らはただ数学が好きで、真実を知りたかっただけである。御用第一に生きた関孝和はその代表だった。このメンタルは極めて日本人的で、誇りに思う。

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人物・団体紹介

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鳴海風

1953年新潟県生まれ。東北大学大学院機械工学専攻修了。博士(経営情報科学)、MBA(経営学修士)保有。江戸時代の数学「和算」を題材にした小説などを多く発表。1992年『円周率を計算した男』で第16回歴史文学賞、2006年日本数学会出版賞、『円周率の謎を追う 江戸の天才数学者・関孝和の挑戦』(くもん

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