大阪城殺人紀行 歴女学者探偵の事件簿 実業之日本社文庫

鯨統一郎

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784408552361
ISBN 10 : 4408552364
フォーマット
出版社
発行年月
2015年06月
日本
追加情報
:
379p;16

内容詳細

星城大学准教授の早乙女静香、川原学園講師・翁(おきな)ひとみ、
聖シルビア女学院大学院生・桜川東子(はるこ)の歴女学者三人はいずれも美形。
三人は史跡を訪ねて温泉につかり、ウォーキングを楽しむ
「アルキ女(メ)デス」という会を結成していた。
歴女学者たちは豊臣秀頼と妻の千姫に注目。
秀頼は大坂の陣で、母の淀君とともに自害したとされ、
家康の孫でもあった千姫は大坂城から助け出され、
その後再婚したというのが定説であるが、両名のその後は様々な伝説に彩られていた。

■第一話「姫路城殺人紀行」
姫路城近くの高校の井戸で、女子高生の絞殺死体が発見された。
第一発見者は、同校の日本史教師・郁美だった。
被害者をめぐる状況から、郁美に疑いがかけられた。
郁美とひとみが友人関係だったことで、三人は事件に首を突っ込むことに。
秀頼に続き、二番目の夫も亡くした千姫が淫乱だったという俗説があり、
郁美もまた生徒たちから淫乱と噂されていた。
事件は男をめぐる単純な争いなのか……?

■第二話「大阪城殺人紀行」
大阪のスナック、<淀>のママ・秋子と息子の英仁は資金繰りに悩んでいた。
そこへ秋子の内縁の夫から、貴金属店の金の延べ棒を盗む計画がもたらされた。
その後貴金属店で金の延べ棒盗難事件が発生した。
大坂へきた歴女三人は大阪城近辺を散策していた。
近辺には秀頼の時代に埋められた金塊があるという。
だが三人が金塊の代わりに発見したのは、秋子と英仁の死体だった……。

■第三話「熊本城殺人紀行」
東子の運転手だった男が熊本で旅行会社
<ベアーブック>を起業したが、転落死してしまった。
一年後、歴女学者たちは、男の元妻、美千留を頼って熊本を訪れた。
秀頼が大坂の陣の後も生き続け、熊本城にかくまわれていたという伝説のためだ。
だが美千留は再婚のため東京へ行き、三人とはすれ違いになってしまった。
だが歴女たちと事件はすれ違わず、<ベアーブック>女性社員刺殺事件に巻き込まれ……。

それぞれの事件推理終盤、三人が地元露天風呂につかって検討をすると、
静香が叫ぶ「犯人がわかったわ!」。
歴史トラベルミステリー三話収録、文庫オリジナル。

【著者紹介】
鯨統一郎 : 1998年、歴史ミステリー『邪馬台国はどこですか?』でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

ユーザーレビュー

総合評価

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • はらぺこ さん

    シリーズ第2弾。第1弾は未読ですが特に問題は無かったです。問題無く読めましたが普通の内容でした。桜川東子の影が薄くて3人の意味が無かったです。もし2時間サスペンスでやるなら主人公役の女優のバーターで出てる新人女優が配役されると思います。桜川東子単体でもシリーズがあるのに勿体無いです。

  • hnzwd さん

    姫路城、大阪城、熊本城と豊臣秀頼ゆかりの名城を巡る旅。旅先ごとに殺人事件が起こって、主人公である女性三人組が解決していくスタイルはシリーズ通して共通してます。三人共、鯨さんの別作品でも主人公だったり主要人物だったりするので、他作品読んでるとさらに楽しいかと。火サスとか土曜ワイドにピッタリな設定ですが、、、全員美人ってここまで言い切るとキャスティングが。。

  • 山本真一郎 さん

    読了。鯨統一郎氏のレギュラー美女探偵が一堂に会する豪華版、とでも言えば良いだろうか。更に2冊目と読んで良いのかどうか、前作の「邪馬台国殺人紀行」を読んでから2年も経っている事にちょっと驚いてしまった。高田崇史氏に比べると日本史についての考察は軽めであるものの、テーマ自体は嫌いではない。そのライトな歴史考察と、これまたライトなトラベルミステリがいい感じで融合しているところが、個人的に結構気に入っているシリーズである所以。続きが出ればまた買ってしまうんだろうなあ。久しぶりに同氏の他の作品も読みたくなった。

  • coco夏ko10角 さん

    アルキ女メデスシリーズ。今回は姫路城、大阪城、熊本城と色んなお城へ。最初のころと比べると、ひとみ→静香でちょっと気持ちの変化が見えるというか一定の信頼みたいなのがうまれてる。『大阪城殺人事件』では『冷たい太陽』に出てきたジュエリーTENの大阪店が。歴史の話も面白かった。

  • ぜんこう さん

    姫路城、大阪城、熊本城の3つの殺人紀行。 姫路では千姫淫乱伝説、大阪では隠された金塊の伝説、熊本では秀頼が生き延びた伝説。 これらの伝説がらみの殺人事件に遭遇してしまう〈アルキ女デス〉の3人が今回も軽快に事件を解決。 でもどれも金がらみやし、熊本城はこれが書かれたあとに地震でえらいことになってるし(←これは小説に関係ない)、なんか解決してもスッキリせんのが悲しい。

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

人物・団体紹介

人物・団体ページへ

鯨統一郎

1998年『邪馬台国はどこですか?』でデビュー。傑作・怪作・奇作・話題作を連発する、本格界随一のトリック・スター(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

プロフィール詳細へ

文芸 に関連する商品情報

おすすめの商品