高野秀行 (ノンフィクション作家)

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未来国家ブータン 集英社文庫

高野秀行 (ノンフィクション作家)

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784087454543
ISBN 10 : 4087454541
フォーマット
出版社
発行年月
2016年06月
日本
追加情報
:
336p;16

内容詳細

「雪男がいるんですよ」。現地研究者の言葉で迷わず著者はブータンへ飛んだ。政府公認のもと、生物資源探査と称して未確認生命体の取材をするうちに見えてきたのは、伝統的な知恵や信仰と最先端の環境・人権優先主義がミックスされた未来国家だった。世界でいちばん幸福と言われる国の秘密とは何か。そして目撃情報が多数寄せられる雪男の正体とはいったい―!?驚きと発見に満ちた辺境記。

目次 : 第1章 ブータン雪男白書(政府の公式プロジェクトで雪男調査/ 雪男を捕まえた話 ほか)/ 第2章 謎の動物チュレイ(天国にいちばん近い村/ 謎の動物チュレイ ほか)/ 第3章 ラムジャム淵の謎(遠野は生きている/ ラムジャム淵の謎 ほか)/ 第4章 ブータン最奥秘境の罠(雪男のための保護区/ 幽霊を怖がってはいけない ほか)/ 第5章 幸福大国に隠された秘密(未来国家への道/ 「自由」に苦しまないブータン人 ほか)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 岡本 さん

    幸福の国ブータンの探訪記。ブータン自体には発展途上国であり、幸福度を重視する国で、幸福な北朝鮮と揶揄されている閉鎖された国家という印象。選択の余地を無くして自由は少なく、国民一人一人の生活を大切に管理している印象を受けた。著者のいう日本がブータンになり得たという話は非常に面白く、周回遅れのトップランナー・ブータンをもっと知りたくなった一冊。

  • 扉のこちら側 さん

    2016年579冊め。ブータンに関しては高山地帯にあるだとか自国の文化の保護のために鎖国に近い状態だとか、あやふやで断片的な印象しかなかった。言ってしまえば旧時代的な印象しかなかったのだが、なんと生物資源開発の国家プロジェクトとは。それに高野氏が絡むというわけなので、やっぱり未知の生物探しも加わって珍道中である。しかし文化や宗教、現地の人々の民俗的な面を説明してくれるので安定のわかりやすさ。ブータンではない『世界一幸福な国』に住んだことはあるのだが、ブータンもいつか行ってみたいものである。

  • ゆいまある さん

    インド映画「めぐり逢わせのお弁当」で、不幸な人妻は家を出て「幸せの国」ブータンに行くことを夢見る。インド人も憧れるブータン(実際は半鎖国なので簡単に移住などできない)。人口は70万人。香川県よりも少ない。多民族国家であり、仏教と伝統を重んじながら、環境保護など一歩進んだシステムを持つ。これはぶっちぎりで賢い国王の力と思われ、今後政治が悪くなったらどうなるか分からない。複数の言語と、お上を恐れる村人の警戒心が強すぎて、高野さんの調査は全然進まず読んでてストレス溜まるが、ブータンの美しさは伝わってきた。

  • サンダーバード@読メ野鳥の会・怪鳥 さん

    やっぱり高野さんの旅ものは面白い。ひょんなことから友人からの依頼でブータンとの国家プロジェクトである生物資源の事前調査でブータンへ。大丈夫なのか?そんな大事なことを高野さんに任せて(笑)。案の定、雪男やら謎の生物探検に。とはいえ、いい加減な旅のように見えて、ブータンというヒマラヤの奥地の人々の日々の暮らしや、何故ブータンがGNH(国民総幸福量)という基準を打ち出してきたのかなどなど、平易な言葉で伝えてくれる。ヒマラヤの未確認生物にまつわる土地の伝説などもあって、現代の「遠野物語」のような一冊。★★★+

  • Rin さん

    初読み高野さん。片野ゆかさんの旦那さんというのは知っていたけど、こんなにもユーモアに溢れて独特の感性を持っている人だったとは。雪男に魅せられて、でもブータンで生物資源の調査に悪戦苦闘。大好きなアルコールにも苦しめられつつポジティブさも失わない。とっても魅力的なキャラクター、高野秀行。そして文章からはブータンの今や幸せとはなにか?も伝わってくる。選択の自由が幸福に繋がるわけではない。ダライ・ラマやブータン国王の素晴らしさも学ばせてもらえた一冊。そして高野さんの作品を追いかけていきたいと思います。

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高野秀行 (ノンフィクション作家)

1966年、東京都生まれ。ノンフィクション作家。ポリシーは「誰も行かないところへ行き、誰もやらないことをし、誰も書かない本を書く」。『幻獣ムベンべを追え』でデビュー。『ワセダ三畳青春記』で酒飲み書店員大賞、『謎の独立国家ソマリランド』で講談社ノンフィクション賞等を受賞(本データはこの書籍が刊行された

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