君が戦争を欲しないならば 岩波ブックレット

高畑勲

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784002709420
ISBN 10 : 4002709426
フォーマット
出版社
発行年月
2015年12月
日本
追加情報
:
63p;21

内容詳細

「ここで負けるわけにはいきません!」絶叫は、オリンピックの試合でも、戦争中でも、日本にこだまする。「空気を読む」「流れを見る」、一致団結を求める日本人の同調体質こそ、もっとも恐るべきもの。この日本気質への最後の歯止めが憲法九条である。自身の空襲体験とともに、今、漫画映画の世界的カリスマが語る、平和の重さとそのリアリズム。

目次 : 語ってこなかった戦争体験/ 民主主義教育一期生としての戦後体験/ 戦争を欲しないならば、何をなすべきか

【著者紹介】
高畑勲 : 1935年生まれ。アニメーション映画監督。東京大学仏文科卒業、1959年東映動画入社、1968年映画『太陽の王子ホルスの大冒険』を初監督。1985年宮崎駿らとスタジオジブリ設立(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • いつでも母さん さん

    この63ページの薄い一冊になんと沢山の後悔と、この国この国民に寄せる懸念と願いと強い意志が入っているのだろう!痛く実感して読了した。これは一家に一冊必読本だと思う。各市町村で新年度から配布することを勧めたい。ズキンズキン心に刺さる。試されているのだなぁ。他人事じゃない自分の事なのだ。一致団結精神かぁ・・そうだね、周りの眼を気にし過ぎて同調する空気、違うと言わない・言わせない日本人気質。うんうん、そうだね。でも、私は日本人の底力を良心を信じたい。政治家は怪しくても市井に生きる人々は正しいことを知っていると。

  • 積読亭くま吉(●´(エ)`●) さん

    【手にしていただきたい本です】詩人まどみちおが戦時中に書いた戦争協力詩を、後に全詩集に収め、あとがきにこうしるしたとあります「読者であった子どもたちにお詫びを言おうにも、もう50年も経っています。(中略)私のインチキぶりを世にさらすことで私を赦していただこうと考えました」世情に流されることの恐ろしさ。流されなければ生きていけなかった圧力だけでなく、その世情そのものに飲み込まれこぶしを振り上げ、声高らかに叫んでしまうことが私自身無かったのか?今まで生きてきて…ただの一度も無かったのか。

  • chantal(シャンタール) さん

    読友さんの素晴らしいレビューに惹かれ、前回帰省した際にアマゾンで購入したこの小冊子。高畑さんが故郷の岡山で自身の空襲体験を語った内容が収められている。「戦後70年間、戦闘で一人も殺さず、殺されず」。あの戦争で、多くの国民が被害者であったけれど、国としては加害者でもあった事に目をつぶってはいけないと思う。そして、周りに同調しやすい日本人の危うさ。今は私だって戦争反対と大きな声で言えるが、もし、本当にあの時代に戻ってしまったら、その主張を唱え続ける事が出来るだろうか?もし戦争を欲しないならば、その責任は重い。

  • 厩戸皇子そっくりおじさん・寺 さん

    高畑勲監督の講演をブックレットにした本。この監督でこのテーマで岩波書店ならいい本に決まっているようなものだが、そんな予定調和の予感をきちんと上回る良い本だった。高畑さんは岡山の人で、少年時代に空襲を受けている。この時の記憶を語るくだりは、いかにも頭がいい人のそれであった。見た事をずっと新鮮に抱いている。そして高畑さんの話が面白いのは、戦前戦中戦後を測る物差しとして詩人が出てくるところ。与謝野晶子や高村光太郎の変節、金子光晴の勇気ある行動、同郷の永瀬清子の素晴らしい詩。永瀬さんの詩集が読みたくなった。良書。

  • ちえ さん

    1、第3部【戦争を欲しないならば何をなすべきか】日本人の「同調体質」、日本の「ずるずる体質」「責任を取らない体質」…気付き頷くことが多い。その言葉が響くのは一般論ではなくて「私メッセージ」で書かれているからなのではと思った。体験が土台になっている言葉。戦後すぐは多くの人が(もう戦争はいやだ、戦争をしない国でいよう)という思いを持っていたが、今、体験者は減り、戦争できる国への道を歩き続けている日本。だからこそ体験者が語る言葉を聴き私たちが「私」として感じ、考え、語ることが大切だと教えられる。

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