夫・車谷長吉

高橋順子

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784163906478
ISBN 10 : 4163906479
フォーマット
出版社
発行年月
2017年05月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
277p;20

内容詳細

十一通の絵手紙をもらったのが最初だった。直木賞受賞、強迫神経症、お遍路、不意の死別。異色の私小説作家を支えぬいた詩人の回想。

目次 : 1(絵手紙/ 出会いまで/ 『鹽壷の匙』のころ/ 結婚まで)/ 2(千駄木/ 宴/ 低迷運/ 狂気)/ 3(『赤目四十八瀧心中未遂』のころ/ 直木賞受賞・光と影/ 終の住処/ けったいな文士)/ 4(南半球一周航海へ/ 初恋の人のことなど/ お遍路)/ 5(異変/ 永訣)/ 6(墨書展)

【著者紹介】
高橋順子 : 1944年、千葉県飯岡町(現・旭市)生まれ。千葉県立匝瑳高等学校卒業。東京大学文学部フランス文学科卒業。青土社などの出版社に勤務。1987〜98年、書肆とい主宰。98〜2005年、法政大学日本文学科非常勤講師。1993年11月、作家車谷長吉と結婚。86年『花まいらせず』で現代詩女流賞、90年『幸福な葉っぱ』で現代詩花椿賞、97年『時の雨』で読売文学賞、2000年『貧乏な椅子』で丸山豊記念現代詩賞、14年『海へ』で藤村記念歴程賞、三好達治賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • あすなろ さん

    赤目四十八瀧心中未遂を書き上げたときから精子が出なくなった。ということはあれが俺の子供だったのだな、とひとりごちた車谷長吉を描いた奥様の作。赤目も凄い作品だと当時思い、これを描いた人はどういう人かと思ったものだが、こういう人だということが赤裸々に判る本。激烈な人で激烈な生き様で激烈な死に夫婦ならではの迫り方をする。特に後半部分の筆致が読み易い。興味があり読了しました。あと、個人的には、赤目の出版社変更のことは知らなく、興味深かったです。

  • どんぐり さん

    私小説作家の車谷長吉がこの世を去って2年半が過ぎた。そして、出るべきものが出たという感じがする詩人・高野順子が書いた回想記。二人の出会いは、詩人・高野順子への長吉の恋文ともいうべき十一通の絵手紙、以来、25年余りの結婚生活。この間、長吉の強迫神経症と狂気、筆禍事件などがあって順風満帆とはいかない。高野順子の『時の雨』と同様、この本には長吉という異色の小説家へのリスペクトがあることは間違いない。

  • harass さん

    2015年に亡くなった私小説作家の妻が書く作家の思い出。1988年、著者に突然に送られてきた月一度の絵はがきから始まる。著者が自費出版した詩に感動したということだった。当時、著者と車谷は44歳と43歳。彼のエッセイなどで語られてきた出来事がすぐそばにいた妻からの視点で語られる。強迫神経症や筆禍事件、そして晩年の様子やあっけない死に方。個人的に車谷の本はよく読んでいたせいもあり、いや凄いものを読ませてもらった。車谷ファンであれば必読。彼はワープロで執筆していたことに驚き。手書きじゃなかったのね。

  • こばまり さん

    あれは「鹽壺」か「赤目」か、またはその両方か。日頃ぼんやりした性質故、読了後暫く物故作家と信じて疑わず、やがて同時代を生きる人と知り驚愕した記憶がある。夫人による道行の記は、こんな男の人に見込まれたら大変だと嘆息する一方で、これぞソウルメイトという思いもする。

  • もりくに さん

    無頼派(?)のような私小説作家 車谷長吉さんは、未読(怖くて?)だが、「どんな」生活をしたのだろうという興味はあった。三周忌を前に、奥さんの高橋順子さん(詩人)が「来し方」を振り返った本を出版したので、読んでみた。長吉さんの数少ない友人の前田富士男さんが、「一つ家に作家と詩人、虎が二匹いるようなもの」と評したように、生半可なものではなかった。「共倒れ」しても、おかしくなかった。二人のなれそめは、長吉さんが順子さんの詩に感動して「絵手紙」を送ったこと。11通の絵手紙を受け取ってから、やっと初顔合わせ。

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人物・団体紹介

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高橋順子

1944年千葉県生まれ。東京大学文学部仏文学科卒業。77年、第一詩集『海まで』刊行。93年、作家車谷長吉と結婚。詩集に『花まいらせず』(現代詩女流賞)、『幸福な葉っぱ』(現代詩花椿賞)、『時の雨』(読売文学賞)、『貧乏な椅子』(丸山豊記念現代詩賞)、『海へ』(藤村記念歴程賞、三好達治賞)など。評論・

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