土葬の村 講談社現代新書

高橋繁行著

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784065225448
ISBN 10 : 4065225442
フォーマット
出版社
発行年月
2021年02月
日本
追加情報
:
320p;18

内容詳細

滅びゆく弔いの風習。これは恐らく、現存する最後の土葬の村の記録である。

目次 : 第1章 今も残る土葬の村(南山城村の証言/ 柳生の里にほど近い村で続く土葬・野辺送り/ 映画「殯の森」の舞台となった土葬の村の変遷/ 神式の土葬/ 四十九日に墓をあばく村/ 市民による新しい土葬の試み)/ 第2章 野焼き火葬の村の証言(野焼き名人/ 野焼き火葬の終焉/ 戦中・戦後の野焼き火葬)/ 第3章 風葬 聖なる放置屍体(風葬・土葬・火葬が併存する島/ 海の向こうにあの世―ニライカナイの島の弔いの奇習/ 与論島の仏教寺院の役割)/ 第4章 土葬、野辺送りの怪談・奇譚(奇妙な弔いの作法/ 土葬、野焼き火葬異聞/ 野帰り・あと供養)

【著者紹介】
高橋繁行著 : 1954年、京都府生まれ。ルポライターとして葬式、笑い、科学、人物を主要テーマに取材・執筆。高橋葬祭研究所を主宰。死と弔い関連の著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 六点 さん

    以前、感想欄に書いているが、六点の父の実家は、中央構造線沿いのど田舎にあった。六点高3の冬に、その実家に住まいしていた祖母が亡くなり、土葬の葬儀を体験することができた。この本の中に出てくる幾つかの集落にも足を踏み入れた事があり、懐旧の情に浸ること無きにしも非ずであった。「過去の消滅した遺制」や「土葬そのものが法的に禁止」と言った誤解があり、消滅の一途を辿っている風習である。恐らく最終的には地所の問題で消滅する他無いと、未だ思う。構成員が共同体に別れを告げ、その傷を如何に癒やしたか、を、追体験して欲しい。

  • パトラッシュ さん

    父が亡くなった時は当然のように火葬に附した。遺骨が骨壺に納まってしまうと一応の決着がついた気分になったが、もし土葬であったら様々な儀式や遺体の処理に耐えられたとは思えない。つまり近代日本が土葬から火葬への変更を促したことで「死」を日常から非日常へと押しやった果ての結果なのだ。宗教で土葬が支えられていない日本では、いずれ消滅するだろう。最後に著者は言及していないが、天皇が亡くなると火葬されず陵墓に葬られる。つまり本書で描かれた土葬が絶滅しても皇室のは残るわけだ。いずれ土葬される日本人は天皇家だけになるのか。

  • fwhd8325 さん

    もっと難しい内容かなと思っていましたが、すんなり読むことができました。確かに土葬の時代があって、怪談なんかはその設定が重要だったりしていると思います。土葬の村に葬儀会社が入り火葬中心になったエピソードも面白い。葬祭後の穢れの話は興味深く、人が亡くなることの意味がもっと密接だったように思いました。関係ないけれど、霊柩車を見たときや葬儀が行われている場所を通るときに親指を隠したり、子どもの頃、葬儀の場所を通るとお菓子をくれたりしたのは、何らかの意味があったのだと思いました。

  • ヒデキ さん

    職場の近くの数件の本屋さんに平積みしてあったので 手にとってみました。 職場近くの地域が、幾つか紹介されていたので 土葬の文化が、まだ伝わっているんだなと思いました 家の周りが、浄土真宗なので火葬が当たり前だと思っていましたが、宗派、土地によっておくる形は、色々あるんだなあと思います。

  • つちのこ さん

    土葬はすでに消滅した風習であると思っていたが、まずはその認識を改めなければならない。ほぼ100%の世界一の火葬率を誇る日本にあって、ほんの数年前まで近畿地方の村では行われており、その弔いの実態は地方色ある奇異な風習として受け継がれていた。納棺や野辺送りの作法にも濃密な土俗信仰が背景に見てとれるが、なかでも四十九日に墓をあばく「お棺割り」という風習には戦慄を覚えた。大がかりで面倒さゆえ、多くの人々の協力を必要とする“おごそかな儀式”土葬は住民どおしの連帯感があってこそだが、⇒

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高橋繁行著

1954年、京都府生まれ。ルポライターとして葬式、笑い、科学、人物を主要テーマに取材・執筆。高橋葬祭研究所を主宰し、死と弔い関連の調査、研究、執筆を行う。雑誌『SOGI』で「弔いの系譜―仏教・民俗」を約10年間連載。絵・イラストを描き、切り絵の個展を何度も開催(本データはこの書籍が刊行された当時に掲

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