風の陣 風雲篇 PHP文芸文庫

高橋克彦

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784569675473
ISBN 10 : 4569675476
フォーマット
出版社
発行年月
2010年10月
日本
追加情報
:
15cm,407p

商品説明

黄金の眠る陸奥が政争の道具として朝廷に搾取されることを避けるため、近衛府員外中将として都に仕える蝦夷・道嶋嶋足と、その嶋足を陰に陽に支える策士・物部天鈴は、朝廷を取り巻く権力抗争に巧みに入り込み、知略を尽くして蝦夷のために戦ってきた。しかし、自らが担ぎ上げた怪僧・弓削道鏡が称徳女帝を誑かし、予想外にも法王として朝廷の頂点を極めることに。

 だが、神護景雲四年(七七〇)四月に女帝が篤い病に臥したことで、道鏡の悪運にも翳りが生じ始めた。これを好機と捉えた天鈴は、左大臣・藤原永手、右大臣・吉備真備らを巻き込み、道鏡に反旗を翻そうと画策するのだが…。

 一方、陸奥では、専横を極める陸奥守と蝦夷の関係が悪化し、一触即発の状態になっていた。蝦夷を人とも思わない朝廷の扱いに憤る若き伊治鮮麻呂ら蝦夷たち。道鏡の栄華が夢と消え、新たな勢力が台頭する時代の大きなうねりの中で活躍する蝦夷の勇姿を描く歴史ロマン第四弾。

内容詳細

宇佐八幡の託宣を持ち帰った和気清麻呂によって、皇位を狙った道鏡の野望は阻止された。道鏡を寵愛した称徳女帝も重病に臥し、この機に乗じて藤原一族が復権をかけて動き始める。奈良朝に、陸奥に、真の平和は来ないのか?権力をめぐる新たな野望と暗闘に、道嶋嶋足、物部天鈴ら蝦夷たちは…。「立志篇」「大望篇」「天命篇」と書き継がれた著者会心の歴史大河ロマン第四弾、待望の文庫化。

【著者紹介】
高橋克彦 : 昭和22年(1947)、岩手県生まれ。早稲田大学卒。昭和58年、『写楽殺人事件』で江戸川乱歩賞を受賞し、文壇デビュー。昭和61年に『総門谷』で吉川英治文学新人賞、昭和62年に『北斎殺人事件』で日本推理作家協会賞、平成4年に『緋い記憶』で直木賞、平成12年に『火怨』で吉川英治文学賞を受賞した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 財布にジャック さん

    なんだか騙しあいも4冊目となると、中弛みもあり、正直ちょっとウンザリして来ました。しかし、後半に遂に田村麻呂やアテルイが登場してくれて、あの名作の「火怨」へと繋がるエピソードが読めたので、小躍りしてしまいました。遂に次の最終巻で、二人三脚で走り続けてきた嶋足と天鈴の名コンビはどんなゴールを切るのか、ゴール前で私もアテルイと一緒にドキドキしながら待っていたいような気がします。

  • レアル さん

    道鏡の最期まで。あれほどの繁栄も堕ちる時にはあっという間。こちら都の道鏡失脚物語の一方でここへきてようやく蝦夷の物語も紙数が増えてきた。一人が出世すると一枚岩だった蝦夷たちも嫉妬で分裂したり、また都のやり方が気に入らなかったりと、耐えに耐え抜いた蝦夷たちが都に対して爆発寸前という状態になってきている。次は最終巻。ラストどのように物語が紡がれているのかが楽しみ☆彡

  • gonta19 さん

    2010/10/16 メトロ書店御影クラッセ店にて購入。 2014/5/31〜6/5 道鏡失脚後の時代が描かれる。またぞろ勢力を取り戻す藤原氏。嶋足、天鈴らの戦いはモグラ叩きの様相に。称徳帝が崩御し、次の勢力争いが活発に。物語は蝦夷側にシフトしつつ、いよいよ最終巻。

  • kawa さん

    称徳天皇の死を巡り蝦夷の嶋足や天鈴、苅田麻呂対道鏡一派の争いは風雲急を告げる。著者らしい息もつかさせぬ展開のなか、道鏡後の世と蝦夷はどうなるか、最終章の第五巻へ。

  • にゃこ さん

    この忙しいときにやめられなくて読んでしまった。 田村麻呂と阿弖流為の出会い。火炎でも印象的なシーンとして振り返られてたけど、なんか苅田麻呂という人を知っているだけになんだか嬉しい。陸奥はやっぱり穏やかな時間の流れるのが一番。雄大な自然に囲まれてのびのびしたい。 次巻完結。鮮麻呂や嶋足の運命については火炎でちょっと触れられてた記憶がぼんやり。そんなでつづきを読むのが辛いけど気になる・・・。

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人物・団体紹介

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高橋克彦

1947年、岩手県生まれ。早稲田大学卒。83年『写楽殺人事件』で江戸川乱歩賞、86年『総門谷』で吉川英治文学新人賞、87年『北斎殺人事件』で日本推理作家協会賞、92年『緋い記憶』で直木賞、2000年『火怨』で吉川英治文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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