炎(ほむら)立つ 4 講談社文庫

高橋克彦

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784061859272
ISBN 10 : 4061859277
フォーマット
出版社
発行年月
1995年10月
日本
追加情報
:
15cm,451p

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読書メーターレビュー

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  • とん大西 さん

    奥州藤原氏の栄華へ−とは言っても「愛憎、相克、忍従」−ひたすらそんなワードが行間から滲み出てくるのを感じる読書でした。父・経清の非業の死。経清の無念を忘れ形見である清衡に託した結有の執念と哀傷。20年の雌伏を経て清衡の炎立つ。正に臥竜雲を呼ぶが如く…。が、その代償はあまりに大きく。愛憎と相克、そして狂おしいほどの愛しき人々の死が礎となった黄金楽土。清衡は歩みだす。後戻りの出来ない死地へ、そして父の夢見た楽土へ。魂の残滓を背負いながら。

  • たいぱぱ さん

    物語は父・経清の「炎」を受け継いだ息子・清衡へとシフト。清丸から清衡へと名前を改めた理由にイイね!を押したい。少し舞台チックに感じてしまいますが、それでも清衡や源義家、近習たちの武士道と忠義には胸が熱くなります。ただ結有たちの悲劇的結末は「君が為、尽くす心」では済まされない悲しさを感じます。落ち込んではアホ家臣(名前も出してやらん!)一言ですぐに「目に輝きが戻る」を繰り返す清原−うつけ−家衡をガッーデム!と張り倒してやりたいよ。悲劇的結末が予想される最終巻でどうなってしまうのか?楽しみ半分、怖さ半分です。

  • さつき さん

    この巻は清丸こと清衡が主役。父親が違う弟家衡があまりに嫌なヤツで何度も溜息をついてしまいました。清衡を生き延びさせるために、敵に嫁いだ母結有の人生って何だったんだろう…長い辛苦の果てに兄弟の戦いを見せられるとは!お母さんの気持ちがずっとお兄ちゃんに向いているのを感じてひねくれて育ってしまったのかな…そう思うと家衡も可哀想な人だと思います。兄弟仲が良かった安倍一族が懐かしいです。

  • レアル さん

    経清の息子清衡の時代となった。我慢の幼少期を経て立派に成長し陸奥を束ねるまでとなる清衡物語と、安泰であればこその身内同士の争いから敗れていった清原一族物語が描かれている。また智略の素晴らしい清衡ととんでもなくぼんくら男の家衡を並べる事でより物語を面白くしている。そしてこの戦いの模様ともう一つの見せ場は家族愛。まずここに登場する登場人物たちの血縁関係のややこしさ。これが戦いをややこしく、かつ物語を面白くもしているのだが、それに付随する家族愛も読み処なのかもしれない。物語はラスト巻へ。

  • kawa さん

    前巻から20年経過、藤原経清の嫡男・清衡が源義家の助けを借り、異父弟・家衡を退ける後三年合戦を描く。勧善懲悪はっきりの人物造形や絶妙のストーリー展開が、手に汗を握らされる。かなりフィクションが入っているのだろうし東北の地味な戦い、にも関わらず全くしらける余地がない。著者の「手練の技にやられた」と思わされる秀逸な歴史エンタメだ。

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人物・団体紹介

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高橋克彦

1947年、岩手県生まれ。早稲田大学卒。83年『写楽殺人事件』で江戸川乱歩賞、86年『総門谷』で吉川英治文学新人賞、87年『北斎殺人事件』で日本推理作家協会賞、92年『緋い記憶』で直木賞、2000年『火怨』で吉川英治文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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