ココの詩

高楼方子

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784834082951
ISBN 10 : 4834082954
フォーマット
出版社
発行年月
2016年10月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
427p;21

内容詳細

金色の鍵を手に入れ、初めてフィレンツェの街にでた人形のココ。無垢なココを待ち受けていたのは、名画の贋作事件をめぐるネコ一味との攻防、そして焦がれるような恋でした。

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • さつき さん

    表紙の静かで美しい絵とタイトルから想像していたのとは違い、とても苦い物語でした。お人形だったココが、辛い恋をして人間の少女に近づいていくのは、成長が喜ばしいことばかりではないと言われているようで悲しくなります。いけないことだと思っても、どうしても踏み出してしまう。彼のことを忘れられないから。優しい人達のことを裏切っても、あの微笑みには逆らえない。正しいことだけをして、真っ直ぐに生きていけたら、どんなに良いだろう。この作品が児童書であることに驚きます。あと4〜5年経てば娘にも理解できるのかしら?

  • けろりん さん

    【にゃんこまつり2022】螺子が巻きもどると止まるオルゴールの、音楽を、可憐な人形の回転を、幾度も繰り返し聴き、また目を凝らして見つめるような物語だと思った。何回も螺子を巻くうちに、違う音楽が奏でられる奇跡が起こるのではないか、と。若き日に長期滞在したフィレンツェで、作者の胸に自然と降り積もった物語。それは、動かし難い歴史という壮大な交響曲の中に、一節、小鳥の囀を紛れ込ませるような、荘麗な絵画に一ひら、野の花の花弁を描き加えるような物語。ねことねずみの寓話を読む筈が、歴史の迷路に誘われるとは、嬉しい誤算。

  • くみ さん

    【高楼方子。11月の扉を開けよ読書会】読了後、息を呑みました。なんて厳しい話!「反省」だけでは許されません。「傷ついている」「全てを忘れて」でも許されません。自分で習慣を変えないと行動を変えないと負のリンクからは抜け出せない。チャンスは何度もあったのにどこかにある甘えが邪魔をする。案外ウエムのように本気で背中を蹴り上げてくれる人は貴重かもしれません。「自分の決断が今の自分をつくってる」ってココも分かっていたのに。。その甘えを決して許さないお話でした。こんなパンチの効いた児童文学は初めてかもしれません。

  • 鮎 さん

    傑作と呼ばれる絵画が真筆でなければならない理由、どれだけの熱量が費やされた見分けのつかない力作でも、贋作ではいけない理由はどこにあるのか。小さなはだかんぼうの人形ココ、空っぽの心に積もり重なった記憶は彼女を少しずつ生身の少女に近づけていったけれど、抱えきれない恋が最後に招いたものとは。本物と贋作、人間と人形。ウエムを待つ試練は探偵のものではなく、そこに明確な答えやゴールはない。命を運ぶものを運命と呼ぶけれど、舟を操る手は自分のもの、その果てには善人も悪人もなくなり、塗り込められた歴史しかないとしても。

  • mntmt さん

    これ、児童書?!

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