照柿 上 新潮文庫

高村薫

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784101347219
ISBN 10 : 4101347212
フォーマット
出版社
発行年月
2011年09月
日本
追加情報
:
16cm,415p

商品説明

“合田雄一郎サーガ”第2弾、決定版。男たちを狂わせたのは、溶鉱炉のような炎熱と運命の女。

異質さゆえ、互いから目を逸らせぬまま成長した幼馴染は、それぞれの足で大阪から東京へと辿りついた。八月二日夕刻、合田雄一郎警部補は電車から女性の飛び込みを目撃する。現場より立ち去ろうとしていた佐野美保子との一瞬の邂逅。欲望に身を熱くした。旧友野田達夫との再会は目前に迫っていた。合田、野田、美保子、三人の運命が、溶鉱炉の如き臙脂色の炎熱の中で熔け合ってゆく。

内容詳細

異質さゆえ、互いから目を逸らせぬまま成長した幼馴染は、それぞれの足で大阪から東京へと辿りついた。八月二日夕刻、合田雄一郎警部補は電車から女性の飛び込みを目撃する。現場より立ち去ろうとしていた佐野美保子との一瞬の邂逅。欲望に身を熱くした。旧友野田達夫との再会は目前に迫っていた。合田、野田、美保子、三人の運命が、溶鉱炉の如き臙脂色の炎熱の中で溶け合ってゆく。

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 小梅 さん

    拝島や福生に青梅線やら八高線…そんな近くに会田刑事がいたの?みたいな感じで、冒頭に知ってる地名が出てきたので、すぐ引き込まれました。 関係ないように見える工場や人身事故に賭博…どこかで繋がるのでしょうか?下巻に続く。

  • レアル さん

    合田シリーズ2作目。以前『マークスの山』を読んだ際に、こちらの読友さんに「合田シリーズは順番に〜♪」と教えて頂き、こちらから読む事に!『マークスの山』と同じ作家さんなのか!と思うくらいこちらは読みやすかった。太陽精工の熱処理、そして炎熱の夏に痛いほどに突き刺す西日等々、「臙脂色」が読んでて汗が出そうなくらい暑い!工場の描写も明日から私も働けそうなくらい詳しく、こちらは慣れないせいか少し読むのが苦戦した。引き続き下巻、ようやく1人の女を接点に2人の男が出会った。今後の展開が楽しみ。

  • aquamarine さん

    過剰に思えるほどの工場の描写。ねっとりと絡みつくようにこの世界に引きずり込まれます。このいかにも!という高村節が合わない人は全く合わないだろうなと思います。私も高村作品に出会ったばかりの頃はこれが目が滑って読みにくかったのです。でも今回はなぜかこれが高村作品を読んでいるという安心感を感じさせてくれました。それにしても、今回の合田はちょっと腑に落ちません。そもそも私、恋愛もの苦手なので…。さて後半では事件の本質等どんな展開を見せてくれるでしょう。続けて「下」へ。

  • aax74370 さん

    ★★★★☆ 合田シリーズ 読む順番間違えましたwww 先に3作目の「レディー・ジョーカー」読んでしまった。。。 先に2作目のこちらを読めば良かった。。。 合田の壊れる様を 順番通り読みたかった。。。 この合田シリーズ 僕には合います♪ 下巻の展開が楽しみです。

  • きいたん さん

    灼熱?いや違う。深紅?これも違う。この本の世界観。色は絶対に赤、そして、肌に伝わるのは気管も焼けるのではないかと思うほどの暑さであるが、それを表すのに相応しい言葉が思いつかない。そこはやはり表題『照柿』。夏…だけれども朝や昼間のからっとした暑さではなく、それは夕方になっても揺るがない西日の不快な暑さ。色…それは鮮やかな赤ではなく、少しくすんでオレンジがかった、熟れすぎて今にも落ちてしまいそうな柿のどろっとした赤。そんな熱と色がひたすら漂っている物語。どっぷりつかると息ができなくなりそうで斜め読み。下巻へ。

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