冷血 下

高村薫

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784620107905
ISBN 10 : 4620107905
フォーマット
出版社
発行年月
2012年11月
日本
追加情報
:
289p;20

内容詳細

合田雄一郎シリーズ最新刊!


2002年クリスマス前夜。東京郊外で発生した「医師一家殺人事件」。衝動のままATMを破壊し、通りすがりのコンビニを襲い、目についた住宅に侵入、一家殺害という凶行におよんだ犯人たち。彼らはいったいどういう人間か?何のために一家を殺害したのか?ひとつの事件をめぐり、幾層にも重なっていく事実。都市の外れに広がる<荒野>を前に、合田刑事は立ちすくむ― 人間存在の根源を問う、高村文学の金字塔!


「子どもを二人も殺した私ですが、生きよ、生きよという声が聞こえるのです」二転三転する供述に翻弄される捜査陣。容疑者は犯行を認め、事件は容易に「解決」へ向かうと思われたが・・・・・・。合田刑事の葛藤を描く圧巻の最終章『個々の生、または死』収録。
<四六判/296頁>


ユーザーレビュー

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読書メーターレビュー

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  • ダイ@2019.11.2〜一時休止 さん

    下巻は犯人が捕まってからの取調べ〜判決までの話。動機を調べるのがこんなに大変だとは・・・。

  • 文庫フリーク@灯れ松明の火 さん

    『太郎を眠らせ、太郎の屋根に雪ふりつむ。次郎を眠らせ、次郎の屋根に雪ふりつむ。合田を困惑させ、合田の心に思索ふりつむ』本文で「自分たちが目の当りにしているのは、たまたまどこからか現れた男二人が、ほとんど何も考えず、目的すらはっきりしないまま、なにがしかの気分に任せて動いた結果の一家四人殺しであり、まさしくそれ以上のどんな深みも真相もない、事実という名の空洞があいているだけではないのか」と合田は思考する。被害者や遺族へ向ける心以上に、合田の思考・思索は加害者の井上・戸田へと向かい、明確な答えを→続

  • みんと さん

    この犯人の精神状態に怯えた。 供述の中のどこにも共感できるところは無く、暗証番号を聞き出した後、心境が変わり撲殺した理由、座布団をかぶせた理由、目の前での出来事にのみ反応し、他には興味を持たない。 こんな凶悪犯がこの世の中に増殖しないことを心から願う。 今回の作品はやはり辛い部分が多かったが、他の高村作品にも挑戦しようと思う。

  • 財布にジャック さん

    井上と戸田のしたことは、絶対に許せないことなのですが、下巻を読み進めていくうちに、もやもやとした複雑な気分にさせられました。辛くて暗くて切なくてある意味嫌がらせのような内容なのに、それでも読むのを止められないのは何故なのでしょう?それはきっと、合田さんの葛藤が、そのまま私にも伝染してしまったからなのではないかなぁと思います。また本筋とは関係ないものの、映画や本の話が途中途中に出てくるのが興味深かったです。いろいろな意味で、考えさせられる凄い作品でした。

  • 藤月はな(灯れ松明の火) さん

    トルーマン・カポーティの「冷血」は客観的な立場で見ると言っても加害者側に作者の目が重点に置かれた。この作品ではシリーズを通して虚ろな衝動を持て余していた合田君が井上、戸田の無軌道さに気に掛けることでトルーマン・カポーティと同じ立場を表している。戸田と井上が実行してしまった無軌道ささ目的がない虚ろな衝動は誰もが持っているからこそ、人はない答えを探し、勝手に解釈し、恐怖し、忘れる。事件は終わらないのに現実では時が流れているという落差に言葉にならない感情が渦巻きます。歯痛、鋤、キャベツ。なぜかどっと疲れました。

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