聖なる銀 アジアの装身具 INAX BOOKLET

露木宏

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784872758580
ISBN 10 : 4872758587
フォーマット
出版社
発行年月
2011年12月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
75p;21X22

内容詳細

身を守り喜びを表すかたちは、民族のあかし

古来よりその輝きは月光にも喩えられる銀。アジアにおいて銀は普遍的な素材として、また強い反射が邪悪なものをはね返す金属として尊ばれ、装身具に多用されてきた。とりわけ数百の民族が暮らすアジアでは、装身具は自身を飾るという目的以外に、民族のアイデンティティを示す重要なアイテムとして人々の暮らしの中で受け継がれてきた。それ故に存在感のある大胆な造形や手の込んだ細工など、ヨーロッパ以上に種類も豊富で固有なデザインが存在する。また装身具に込められた様々な思いをひも解くと、生命と直結した聖なるものとしての意義や身体装飾への情熱までも知ることができる。
本書では、アジアの近・現代に見られる装身具*より特徴的な約100点を披露。各地域における形態と文様に表れた深意を探り、銀の歴史や加工などにも触れながらビジュアル豊富に展開する。主な図版構成では、地域別装身具の導入として、装身具を様々に纏う民族の人々を古写真と現代写真を交えて紹介。幾重にも重ねる独特の着用法や民族衣装との調和など、地域文化を知る貴重な資料が登場する。そして、本書最大の見どころとして東アジア、東南アジア、南アジア、中央アジア、西アジアにおける代表的な装身具を取り上げ、細部まで捉えた図版で特徴を浮き彫りにする。各地の風土や意匠など民俗学的視点から解き明かすフィールドワークを行った研究者らによるコラムがこの図版構成にストーリーを添える。最終項ではさらに視点を広げ、アジアの装身具とヨーロッパとの接点の考察で締めくくる。アジアは銀の装身具の宝庫。広大な地域を巡りながら民族のシンボルに出会える一冊。

*日本宝飾クラフト学院(東京)コレクション

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読書メーターレビュー

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  • Koki Miyachi さん

    アジアの銀の装身具を初めてじっくり見る。人類が自然の鉱石から銀を抽出する方法を発見して8000年だという。銀を使った様々な技法も紹介されている。それにしても人々の生活に密接したアジアの銀文化の豊かさとクオリティは素晴らしい。

  • fuchsia さん

    銀が特別な位置を占めるゆえんはその高い反射率、つまりキラキラしているところで、金が地上の太陽で銀は月なのだそうです。殺菌作用とかが神聖視され、護符に多用されたのかと勝手に思っていたが違ってたようです。アジア各国の銀細工と、それを身に纏う人々の写真の見事さよ。

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